泌尿器科医・木村明の日記


チャットしている医者


4年間で150件の生検を行い70人の前立腺癌を発見」をアップしたのは4月4日5時59分。

6時28分に亜沙郎先生から

「PSA→エコー→生検という流れですね。この過程で、前立腺がんのすべての自然発生数のどのくらいの割合を拾い出せるものなんでしょうか。なかなか簡単にだせる数字ではないと思いますが・・・」

というコメントを頂きました。

「50歳以上1000人にPSAを測って、100人がPSAが4以上で、でも50人しか2次検診に行かなくて、1人ががんと判明します。がん発見率0.1%は、住民検診の肺がんや胃がんに比べても高い、だからPSA検診は有効、ということになっています。」

という返事を書いて6時45分頃にアップ。

数字が間違えています。

「50歳以上100人にPSAを測って、10人がPSAが4以上で、でも5人しか2次検診に行かなくて、1人ががんと判明します。がん発見率1%は、住民検診の肺がんや胃がんに比べても高い、だからPSA検診は有効、ということになっています。」

と書き直したのが6時53分。

「PSA4以上だけの場合、がんの確率は2/100。それが生検すると70/150まで高まるということは、中間のエコーが本当は最も重要なのでしょうね。」

という亜沙郎先生のコメントが6時59分。6時45分頃に書いた間違った数字へのコメントでした。

チャットしているようなものですから、書き直してはいけませんね。

訂正記事を載せるべきでしたね。

誤解を与えて済みませんでした。

PSA4以上を全例針生検すると陽性率は20%。エコーで篩にかけると陽性率が50%近くになる、というのがエコーの役割です。

明朝に続く
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