冬至帰宅ルート:オンライン請求とICD10
2005年以来、多分土曜日が御用納めになったのは今年が初めて。
混むのを心配(期待?)していたのですが、いつもの土曜より空いていました。2時半に終了。
茅ヶ崎東~見花山(都筑区民ロードレースのコース)~川和富士公園~川和台~川和町駅~青葉公民館~市ヶ尾おさかな広場~アンプチパケ、で帰宅。
この帰宅ルートは3週連続同じ。このコースを冬至帰宅ルートと今後呼びます。
3時半にクリニックを出ても自宅に着くのは5時半。早渕川は舗装されていないので日が暮れてから走るのは危険なのです。
夜は息子が帰宅し、3人で自宅で夕食。お歳暮で頂いたお肉ですきやき。
さて、他のネタがないので、一度は書く気をなくした
「査定された90日処方」
の続編です。
査定の仕方にはいろいろあります。
2週間分は多すぎる。1週間だけ認めよう、とか。
今回の前立腺炎の患者に投与した桂枝茯苓丸。
「30日分は認めて、60日分を査定」というのではありません。
90日分すべて査定。この査定の意味するところは、
長期処方するな、ではなく、
適応病名が抜けていればすべて査定ということでしょう。
90日処方で額が多くなったからチェックに引っかかっただけ。
調剤薬局からのすべてのレセプトをチェックできる体制ができたら、
睾丸炎か痔の病名なしに、桂枝茯苓丸は男性には処方できなくなるわけです。
1年半後に始まるオンライン請求では、病名もICD10対応コードである事が求められます。
カルテ2号用紙の右側の検査・処置・処方はすべてコードに対応した項目から選ぶようになっています。
カルテの左側はワープロ入力。「前医で前立腺癌の検査が必要と言われた。」という病歴を書くのに病名をいちいちICD10対応コードから拾うなんてことはしません。
そして病名欄はというと、コードに対応した一覧から選ぶこともあれば、ワープロ入力する事も。
オンライン請求開始に伴い、ワープロ入力病名ばかりの診療所は指導されるそうです。
病名がICD10対応コードで入力され、そのデータがオンラインで保険組合にも届くようになれば、
保険組合は、適応病名がない処方の洗い出しが自動でできるソフトの開発をします。
その結果、人手に頼らず、桂枝茯苓丸が睾丸炎か痔の病名なしに処方されているのを簡単に見つけられるようになります。
そうすると今度は、電子カルテ業者が、医者向けに、査定対応ソフトを開発します。
男性に桂枝茯苓丸を処方すると、エラーメッセージに続き、「睾丸炎か痔の病名が必要です。病名をつけますか?」
と聞いてくれるようになります。
安いソフトだと、男性なのに「月経困難症の病名が必要です。」なんて言ってくるので、開業医はやはり高いソフトを買わなければなりません。
クリニックの出費が増えるだけでなく、一人の患者さんに半自動的にいっぱい病名が付くことになりそうです。
次に来る指導は、「10個以上の病名がついているレセプトの割合が多い診療所は指導する。」なんてことになるかもしれません。
気分が乗ってきたので、もう少し書きたくなりましたが、もう充分の長さになりました。
最近エンタの神様は見ていませんが、「気分が乗ってきたので歌を1曲。どうでもいいですよ~。」って言ってた芸人さんは今もいますか?
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