いのちとこころ−雑感集−

 

平成十五年七月吉日開設

 

  1. 安心なき安心

本居宣長は「此人死て後に、いかなる物ぞとまをす安心なく候ては、人の承引し候はぬもことわりに候、人は死候へば、善人も悪人もおしなべて、皆よみの國へゆくことに候」といっています。

本居宣長と議論をした熊沢蕃山も、極楽・地獄についてこのように言っています。

本居宣長の主張は「安心なき安心」と言われていますが、最近の私は、「安心なき安心」に安心感を見いだしています。