壁新聞 かべしんぶん KABE-Shimbun (Shinbun)
0014 2010年5月31日 Hidden Clues.
Composed by 空閑洋始<kuga@tokyo.email.ne.jp>
4月末から5月の半ばにかけて、3週間ほどハワイに行ってきた。一応、英語の勉強。ハワイの英語学校に入学し、火曜から金曜日の9時〜13時、英語の授業を受ける。週4日だし、ほぼ午前中だし、そんなにしんどくなないだろうと思っていたのだが、久しぶりの、何十年かぶりの授業というのはけっこう大変だった。集中力がなかなかもたず、うっかりぼーっとしていると、なんせ英語だから全然頭に入ってこない。一方で、1時間という短い時間の中で、意外といろんなことが学べるものだと再認識させられた。集中すれば、たとえ1時間でも身につくものは多い。それが1日4時間、たった3週間でも、毎日が積み重なれば、けっこうなことをやっている。
生徒はスペイン、スイス、イタリア、ドイツ、スロベニア、カザフスタン、オーストリア、韓国、台湾、そして日本など、世界中から集まっている。もちろん私が一番年上。みな20歳くらい若い人々ばかりだったが、そんな中に交じって、けっこう刺激的な日々を送ることができた。海外の若者たちは、私のような中年に対しても気軽に話しかけてくるのが驚きでもあり楽しくもあった。
私の英語能力は典型的な日本人型で、読み・書き・文法はそこそこできるものの、聴いたり話したりが滅法弱い。ヨーロッパ系の若者たちは、文法はテキトーだし、文字が読めなかったりすることも少なくないのだが、しゃべるのは得意。そのあたりの違いにもあらためて驚かされた。
さて帰国して、昨日、久しぶりのTOEICの試験を受けに行った。今回が2回目、前回は2年前だ。
会場は我が家からそう遠くない大学。受け付けを済ませ着席。12時20分から説明。35分から45分まで休憩で、この間にトイレへ行けという。45分から13時までの15分間が、何もしない沈黙の時間。筆記具や受験票以外は既に鞄にしまっておかないといけなかったので、いやはやこの15分、近年にない苦しい15分であった。しーんとした中、本当に何もしないのだから。
13時にスタート。試験は2時間。この長時間の休憩のない試験、途中でトイレに行きたくなったりしたらやだなあ、などと思っていたのだが、始まったらそんなこと考える余裕はない。前回も時間が足りなくなったことを完全に忘れていた。結局間に合わず、最後の2問か3問は問題文を読めなかった。もっと“戦略”を考えないと。さて、どのくらいの点数になることやら。
リー・アッシャーのトランプ(フルニエ)を1ダース注文し、ハワイの滞在先のホテルに届くように手配したつもりだったのだが、住所を間違えたらしく、ハワイの英会話学校のほうに届いてしまった。もっとも、そのおかげで、「それは何だ何だ」とみんなが集まってきて、ちょいと手品を披露することになり、けっこう喜んでもらえたのはラッキーであった。披露経験の少ない私としては、かなり緊張したけど。
右の動画は、そのハワイの時も含め、最近よくやっている小手品。いくつかの技の組み合わせなのだが、一応、私のオリジナルのルーチン(というほどのものでもないのだが)である。突然「手品やって」と言われても、立ったままでもできるのがよいところ。でもやっぱ、動画で自分の動きを見ると、いかにもアマチュアだなあと思う。いかにも、素人の手と体の動きである。まあ、服や背景もかなり問題だけど。
一般的な文法書ではほとんど解説されないと思うが、実際に話される英語では、言葉はかなり短縮される。have,has,hadなどは、よーく聞かないと、いや、よーく聞いてもなかなかわからない。やはり慣れるしかない。たぶんTOEICには出ないけど。
ハワイの英会話学校で使った文法の教科書がなかなかよくて、こうした会話の中での短縮などについてもきちんと解説してある。「Understanding and Using English Grammar by Betty S.Azar & Stacy A. Hagen」。米のアマゾンで買える。
パソコンをつけっぱなしにしていたら、ランダムに設定しているスクリーンセーバーに、いろんな、読み方の難しい日本語が出てきていた。ありがちな「大人クイズ」じゃん、などと思っていたら、その中にこの言葉を発見。なんだか情景が浮かんでくるようで、日本的(?)な感じで、なかなかいいではないか。