コース:
蓬莱山(1174m)*登山口6:55〜7:05薬師滝〜8:52小女郎峠〜8:55小女郎池9:10〜9:15小女郎峠〜9:45蓬莱山頂―ゴンドラで下山
+比叡山、三千院観光
*百里ヶ岳へ*
*大江山へ*
結局、これ以上酷くもならず、良くもならず。意を決して出かけることとする。
マイクロバスの夜行で、こんなに眠くなるのも珍しいと思うくらい体も重く、気も重い。
早々と東名道に乗る前から就寝体勢に入る。明日歩けるかしらん・・・。
大津SAで休憩、もう明るい。それなりに眠れたので、少し気分がよくなる。早めの朝食も一応食べられたし、少なくとも今日1日は歩けそう。
ああ、今日もお日様が眩しい・・・。
マイクロで登山口にどの程度近くまで登れるかと思ったが、かなり上まで入れ、造成地のあたりでバスを降りる。
ああ、花が咲いている。山も緑だ。琵琶湖のほとりまで来たんだなあ・・・。
20分で登山口に到着。「蓬莱山登山コース 小女郎峠を経て蓬莱山」という標識がある。杉林だ。
少し歩くと薄紫のイカリソウにチャルメルソウ。
いつ見ても楽しい形のチャルメルソウ
それに、ヤマルリソウも。多分これは初めて見る花だ。
それからエンゴサク。ジロボウ(次郎坊)エンゴサクだそうだ。
(この面白い名は、同時期に咲く同系色の花、スミレを兄=「太郎坊」、このエンゴサクを弟=「次郎坊」と見立ててのことらしい。)
しかし、杉林でテキメンなのか風邪のせいなのか、とにかく鼻水が止まらない。瞬く間にポケットティッシュがカラになる。これはツライ。
薬師滝をちょっと覗いて、頑張って登っていくと、だんだん背後に琵琶湖の湖面が光っているのが見えてくる。
小さな沢に絡んで歩いていくので、浅いながらも渡渉には注意が必要。意外と滑る岩だ。十分注意。
あとは700、800、と高度を上げて1100mで小女郎(こじょろう)峠。
せっかくなので、小女郎ヶ池にも足を伸ばす。広くは無いが、伝説のある池だ。
15分ほど休憩したのに、また峠に戻って、あとは見晴らしのよいなだらかな稜線を登って行く。
いろいろなスミレがあって、花の写真ばかり撮ってしまう。
これは何スミレかな・・・
山頂は、びわ湖バレースキー場になっていて、ゴンドラやリフトが営業中。子供や観光客が沢山いて、不思議な感覚だ。
ここで大休止し、芝生のスロープを降りて登って、ゴンドラ駅へ。
何本も動いているリフトには、パンダやウサギ、ゴリラやクマの大きな大きな縫いぐるみが座っていて、楽しませてくれる。
11時には下山完了。4人乗りのゴンドラは案外速い。眼下のきれいな濃いピンクは、しゃくなげだった。
900円は高い!という人もいたが、結構な距離もあり、これを降りることを考えると妥当だろう。
降りてしまうとかなり気温が上がっていて、コンクリートの照り返しが強い。夏のような日差しで目がくらむ。
次は比叡山を目指す。中学の修学旅行以来だろうか・・・。
根本中堂は随分と人が出ている。駐車場を降りて、更に歩き、広く大きな階段を下りると、ああ、これこれ、この巨大な屋根が根本中堂。あの時は、なんだか暗い印象があったが、今日はいかにも明るい。
何故か法話を聞くことになり、建物解説かな〜と思ったら病気の愚痴だったが、最後には私達のために安全を祈願してくださって、有難かった。
根本中堂でひいたおみくじは、末小吉。一応「吉」だけど、中身は限りなく凶に近い感じ。ま、しかたない、か。
最後はバスで大比叡の三角点に向かい、ちょっと歩いて目立たないながらも三角点を確認し、三千院に向かう。
この頃には疲れと暑さとで、意識が朦朧。あ〜京都だ、見慣れた景色!ちょっと降りて歩きたい!!と思いつつも、上の瞼と下の瞼がどうしてもくっついてしまって、首もガックン。
眠気には勝てません。
三千院は一体何度目だろうか。でも、この前来たのは一体何年前?・・・恐ろしいほどの観光化で、この人ごみは何?!
みやげ物やには目もくれず、ひたすら奥へ奥へと歩いて行くと入り口にたどり着く。もう4時近いというのに大変な人だ。
でも、庭は本当に花が美しく、苔もきれいで、いつもの見慣れた冬景色とは確かに印象がまるで違う。
寺宝を拝見しつつ、仏様に拝んだあとは、またしてもおみくじ。
ふむ、中吉に昇格。『引き潮の引くは満ちくる明日あり 心静かに時を待つべし。』・・そう、そう、そうでなくっちゃ。そう思うことにしよう。かなり、納得。
さあ、あとは本日の宿へ。・・・畳の枚数より布団の数の方が多い大広間。でも、体を伸ばして寝られれば天国。今日も一日何とか歩けたことに感謝。おやすみなさい・・・。
*百里ヶ岳へ*