北海道2006 その4   2006年8月10日夜〜16日

◆コース◆
岩木山
利尻岳
礼文岳
ピヤシリ山:スキー場登山口(ゲート)10:25〜10:58避難小屋〜11:05ピヤシリ山11:30〜11:50東峰直下〜12:15ピヤシリ山〜12:55スキー場登山口



登山口
目が覚めるとあたりは霧に包まれている。海に近いからだろうか。
今日は最北端から南下して、名寄にあるピヤシリ山に登ってから北海道を後にする。時間の関係から、ピヤシリ山はスキー場からのコースとなる。

車窓から見る北海道はどこまでも広い。牧草地で牛がノンビリしている。あ〜もうすぐ東京に帰らなければならないんだなあ、と思うと寂しい。

名寄に入り、ピヤシリ・スキー場から林道へ。意外と道は良い。ここは厳冬にサンピラー(sun pillar 太陽柱)という現象が現れることで有名らしい。

どんどん林道を奥へ入っていくと、最後に大きな標識とゲートがあって、ここでバスを降りる。
登山口まであと2キロと書かれている。

何と今日は体調不良ということでSサブLが先頭となり、Iリーダーは後ろからゆっくり歩いている。
道は広く平坦だが、ここはヒグマが多いそうで、鈴を鳴らしながら進む。
ブタナとコーリンタンポポが沢山咲いている。外来種だそうだ。
振り返るとだんだんIリーダーが小さくなる。道端の花にカメラを向けながらゆっくり歩いている様子。ちょっと心配になる。

時々振り返りながら歩いていると、あっという間に避難小屋に到着。ここまで車で来ることも可能だ。(週末はゲートが開いているという情報もある。)
ここからはハイマツの密集する中を山頂目指して進むが、あっという間に着いてしまう。
予想外に見晴らしがよく、ここで休憩。


東峰を臨む
随分経ってからIリーダーが到着、辺りを見晴らして、あっという間に戻っていった。余程体調が悪いのかと、とても心配だ。

大休止のあと、東峰を目指してみようということになる。すぐに深い笹薮となり、虫が煩い。咲いているのはアキノキリンソウ。あとはエンレイソウの、真っ赤なリンゴのような実と、緑色の実が目に付く。別の種類なのだろうか。
他にはツバメオモトの綺麗な紺色の実が沢山あり、花の頃はどんなに綺麗だろうと思う。

地形図を見ながら歩いていると、突然先頭がストップ。どうやら道が無いらしい。
東峰に直に通じる夏道は無い様子。深い笹を掻き分ける気力もないし。恐らくは、雪が積もれば到達できるのだろう。
このことを確認して、回れ右。誰にも会わないコースだった。バスに戻る途中、バイクで来たのか、二人連れとすれ違う。この時期は余り人が来ないのかもしれない、静かな山だった。


東峰への道

バスに戻って、スキー場のお風呂へ向かう。やっとさっぱりして、北海道の山は全て終了。

思いがけずSサブLが先に飛行機で帰るというのを名寄駅で見送って、私たちは室蘭へ向かう。
ここからは、何度も見慣れた光景と同じ会話の繰り返し。札幌の街を通り過ぎながら、あの時はここに登ったね、変な虫が一杯いたね、港で花火を見た年もあったね、・・・。昔話で盛り上がる。
フェリーターミナルでは久しぶりにレストランでの夕食。何を食べようか。
お魚が苦手なMサブLと、十勝牛のステーキ200gを半分ずつ食べ、あとは軽いものを注文する。半分ずつというのは何だか楽しい。(後で聞くと、女性陣の何人か200gを一人前ずつペロリと平らげたとか。恐れ入りました。)

更に最後のお土産を買い込んで、混雑するフェリーに乗り込む。出航は23:25。何となく窮屈なまま毛布にくるまる。なぜか山小屋のように頭と足と互い違いにして眠る。隣のグループからは軽い鼾が聞こえる。


岩木山

定刻の6:25に青森着。今回は福島在住のOさん以外は全員東京まで同乗するのは何となく嬉しい。

いつものように青森上陸後、コンビニ食ゲット。今年も早く家に帰ろうと、寄り道せずに高速道に乗る。

途中の岩木山がきれいに姿を現してくれて嬉しい。本当にどっしりとした姿だ。
バスの中では寝息が聞こえ出す。

ひたすら東北道を走るが、時々立ち寄るSAでお土産を物色したり試食したり。みんな慣れたものだ。

仙台近郊を過ぎ、昼食のためにSAに寄ろうとして減速、もう停まるかなと思ったとたん、思わぬ衝撃。
何と追突事故。

大破した乗用車にはギョッとするが、幸い怪我人もなく、双方お咎め無しだった。ただ、安全運転のSさんにとっては二重に衝撃だったことだろう。
この間、私たちは申し訳ないと思いつつ、ゆっくり昼食を食べ、外で風に吹かれて待つ。そこへSさんが手に隠し持ってきたのが、アマガエル。あそこに一杯いるよ、と指差す先はエアコンの室外機。
「無事カエル」の願いを込めて・・・。


こ〜んな所に
なぜかOさんがもう少しで途中下車という頃に事件発生。去年も同じ辺りで地震に遭遇。二度あることは・・・というので、次回はお祓いしてからバスに乗った方が良さそうだ。
愛犬が待っているというOさんを無事に降ろして、だんだん渋滞の激しくなってきた東北道を更に南下。

蒸し暑いネオンの輝く都会に戻ってきたことを半分嘆きつつも、明日からはまた仕事に戻らなければ、と諦める。
21時過ぎに都内に到着、別れを惜しみながらまたJRに乗り込むのだった。
◆おわり◆


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