北海道2006   2006年8月10日夜〜16日

◆コース◆
岩木山:八合目8:25〜8:57リフト分岐(休憩)〜9:14鳳鳴小屋〜9:40山頂10:15〜10:36鳳鳴小屋〜10:36分岐(休憩)〜11:15八合目
利尻岳:北麓キャンプ場登山口〜第1展望台〜6合目第2展望台〜8合目長官山〜避難小屋〜9合目〜枡形分岐〜山頂〜9合目〜8合目〜6合目〜第1展望台〜登山口
礼文岳:内路コース登山口〜利尻岳往復
ピヤシリ山:スキー場コース登山口〜小屋〜山頂〜東峰直下〜山頂〜登山口


 北海道大遠征の4回目。今回は北の果て、宗谷岬と利尻・礼文の二島がメイン。昨年とは異なり、利尻岳が大変だが他は比較的楽な山+観光である。
 例によってマイクロバス、しかも補助席まで使っての総勢23名。通路はザックや手荷物で溢れ、ドアが開いても荷降ろしせずには降りられない。毎回の事ながら大変である。

 さて、夜9時に都内を出発、ETCの割引を最大限活用し、東北道を北上する。明るくなって、花輪PAで洗面+朝食タイム。天気は良さそうだ。
何だか大きな犬の像があるなと思ったら、「忠犬ハチ公」だという。何故か布張りで、手触りがいい。

今回の寄り道は岩木山。ただし、楽々コースの八合目に通じるスカイラインが8時に開門ゆえ、急いでも仕方ない。
ICを降りると、辺りにはりんご畑が続く。ここは津軽平野、りんごのふるさと。青りんごでも売っているかしら、と声が上がる。

スカイラインの開門後、マイクロが九十九折の道を上がっていくと、道端の花が迎えてくれる。
広い駐車場に着いて、登り始めるが、大半はリフトを利用するようだ。
そう言えば、前回来た時は母も一緒だったっけ。


蒸し暑い樹林帯を抜けると、ロープウェイからの道を合わせ、視界が開けている。ここでしばし休憩の後、鳳鳴ヒュッテ(小屋)を過ぎると記憶通りの、岩がごろごろした坂だ。(前回は母にここを登らせるのにとても苦労したものだ。)

これさえ登れば一気に山頂と思いきや、実際には2段構えになっていて、もう1度岩の坂を登らなければならない。
しかし、それも僅かのこと。登りきれば展望のよい山頂となる。
やはり山の上は気持ちがいい。久しぶりなので、珍しくシャッターを押してもらうことにする。


岩木山より下山中
今回は岩木山神社(奥宮)のプレハブの社務所にて足腰のお守りと、例によっておみくじを購入。ご宣託は・・・「末吉」。『心配事もなくなり以前のままに真面目に働けば幸福になります。家の中もたのしくなりましょう。』、『・方向:北の方ならなにをしてもよいでしょう。』
これで一安心。気分よく山を降りて、本日の登山は完了。

下界のコンビニで昼食を買い、夕刻発のフェリーが出る八戸港へ向かう。乗船前に再度コンビニに寄り、夕食分を買う。

フェリーは17:30出港だが、1時間ほど前に乗船可能となり、荷物を置いて早速お風呂へ。やや狭いが、混んでいないのは助かる。
ただし、フェリーの苫小牧到着は深夜1:30。その後バスは北の果て宗谷岬を目指してひた走る。
私たちは車内でもう少し眠れるが、大変なのはドライバーのSさん。何と過酷なことか。

さて、外が明るくなるとみんなも起き出して、またコンビニにて朝食を買う。いつもの事ながら、コンビニ無しには成り立たない。
今日は観光と移動のみなので気楽ではある。高速道を降りて留萌から海沿いに走る。山登りに来て、海に沿ってずっと走るのは何だか変な感じもするが、とにかく本当に気分がいい。
海は広いな大きいな、と誰かが口ずさむ。


ニシン番屋
すぐに小平(おびら)の道の駅で休憩。隣に鰊番屋(重要文化財 旧花田家番屋)がある。なかなか立派な建物だ。
道を渡ればすぐに砂浜。波打ち際にはゴミに混ざって木片や貝殻が。何だか不思議と懐かしい気分になる。
更に北上を続け、サロベツ原野へ向かう。このあたりには風力発電の巨大な3枚羽の風車が沢山立っている。(オトンルイ風力発電所)
待望の利尻岳が海の向こうに姿を現し始めると、サロベツ原野である。今回訪ねたのは下サロベツ原野にある幌延ビジターセンター。
入口付近とは全く印象が異なり、奥は広くて変化のある自然探勝路となっている。木道が整備され、花の名の標識もある。

海の彼方に利尻島が浮かぶ

自然探勝路

水辺の花も見られます
群生しているのは紫のタチギボウシ、サワギキョウ、黄色のクサレダマ、それからナガボノシロワレモコウ、にょっきり突き出たオオヤマサギソウ。

タチギボウシ(立擬宝珠)

クサレダマ(草連玉)

オオヤマサギソウの花(拡大)

ナガボノシロワレモコウ
(長穂白吾亦紅)

サワギキョウ(沢桔梗)

宗谷岬
たっぷりと花を楽しんだ後、またバスは宗谷岬へ。流石に観光地然としており、ライダーも多い。「日本最北端の地 宗谷岬」の記念碑の前は、カメラの順番待ちである。
各自思いのままに写真を撮ると、レストハウスで昼食。ホタテラーメンを食べてみる。大きなホタテが2つ入って、まあまあのお味。北海道を味覚で実感。

眩しい日差しと青い空、青い海。本当に綺麗だ。

それからまた稚内に戻って観光の続き。ノシャップ岬からも利尻島が見える。私たちはもう北緯45度を越えているのだ。

稚内港15:30発のフェリーで利尻島へ向かう。出港するとカモメが遠慮がちに船を追いかけてきて、エサを催促する。
深い海の色が印象的だ。青い海の向こうにだんだん利尻岳が大きくなってくる。島全体が1つの山という印象だ。さあ、明日はいよいよ11時間の利尻岳登山だ。

鴛泊(おしどまり)港17:10着後、早速民宿に向かう。今回は連泊で、何かと助かる。
宿の庭には何とリシリヒナゲシが咲いているではないか。ちょっと拍子抜け。
夕食は海の幸だが、野菜は僅かに刺身のツマの大根のみ。

利尻岳登山につづく・・・。



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