私たちを待っていたかのような青空。
ドゥオーモ広場はたくさんの人で賑わっている。
聖堂の向かいにある円形の洗礼堂の中程まで
ふぅふぅいいながら登り、網に開けられた
写真用の穴からファサード（正面）をパチリ。
さすがに絶好のポイントである。
このファサードの扉に彫られたトカゲに触ると
結婚できるらしいが、それを知ったのは
帰国後のこと。 失敗したなぁ〜。
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実際には見たことがないのに、
初めて見る気がしないピサの斜塔。
このまま行くとさすがに倒れてしまうので
２０世紀中に直してしまおうと目下工事中。
といっても真っ直ぐにするのではなく
これ以上傾かないよう、土台作りを
しているらしい。これは裏手からの写真で→
傾斜の反対側からものすごいクレーンで
引っ張っている。
間違って反対に倒れたらどうするんだろう？
斜塔はなぜ傾いているのか。
そういえば今まで考えたことがなかった。
聞くところによると、１２世紀に着工され、
順調に半分くらい出来てきた頃に
突然ゴボッといって地面が沈んだそうだ。
地盤固めが不十分だったらしい。
その後１００年ほど放って置かれたけれど、
後世の建築家が折角だから完成させようと
傾いたまま工事を進めてしまった、という次第。
今でも少しずつ傾いているらしいが、
反対側に重いものをのせたらバランスがとれる
なんてことはないのかな。
←これは傾きの反対側から。斜塔といえど
見る方角によっては真っ直ぐにうつる。
前述の洗礼堂は、音響効果が素晴らしい。
警備の人が自分の声を使って
何人分ものコーラスを聴かせてくれる。
壊れてしまったサスティーンみたいに、
いつまでもいつまでも美しい残響がある。
美しいといえば、見事な斜塔をバックに、
どうしても同じ角度で傾いて
記念写真を撮って欲しいとせがむ人が居る。
言わずと知れた母である。あまり真剣なので
パノラマで撮ってあげた。満足そうだ。フフフ
