The Latin Jazz Quintet FEATURING PHAROAH SANDERSと全く同じ内容です。曲順も同じです。収録時間が少し違いますが、同じ演奏です。このタイトル表記だと一応ファラオ名義のアルバムということになると思うので、このページに記載しましたが、詳細はDiscographyのvol.6をご覧下さい。

SIDE A

1. OH! PHAROAH SANDERS (B. Ellington, J. Amalbert) (3:48)

2. DARIA (B. Ellington, J. Amalbert) (5:20)

3. THE DUES PAYER (B. Ellington, J. Amalbert) (7:50)

SIDE B

1. HARLEM (S. Johnson, J. Amalbert) (3:40)

2. MIDNIGHT MONTUNO (B. Ellington, J. Amalbert) (9:05)

3. P'S & Q'S (B. Ellington, J. Amalbert) (2:05)

Pharoah Sanders-ts

Melvin Lastie-cor

Lonnie Hillyer-tp

Jack Jeffers, Kiane Zawadi-tb

Harold Vick-ts

Hugh Brody-ss

Chuck Rainey-el-b

Alex Lane, Bill Ellington-b

Cornell Dupree, Jerry Patterson-el-g

Stanley Johnson, George Gould-p

Ray Armando, John Griggs, Ray Lucas, Earl Williams, Pete Jackson, Tommy Derrick, Juan Amalbert-perc

Virgil Jones-tp,flh

タイトルは名前の「pharoah」ではなく「pharaoh」となっています。本作は前期の作品群の中でも、余計な楽器もなく、また４ビートなので聴きやすいでしょう。2曲目はもろbopナンバーです。同年に発表されたJohn ColtraneのCOLTRANE'S SOUND収録の「The Night Has A Thousand Eyes」や近年のファラオ（80年代〜）のサウンドに近いものを感じます。今のファラオのスタイルはすでにこの頃から完成されていた!?

1. Seven By Seven (P. Sanders) (26:25)

2. Bethera (P. Sanders) (23:44)

PHAROAH SANDERS-sax

Stan Foster-trumpet

Jane Getz-piano

William Bennett-bass

Marvin Pattillo-percussion

上記のCD「PHARAOH'S FIRST」と同じ内容です。本LPと上記のCDでタイトルが違いますので、注意が必要です。

A1. Seven By Seven (P. Sanders)

B1. Bethera (P. Sanders)

PHAROAH SANDERS-sax

Stan Foster-trumpet

Jane Getz-piano

William Bennett-bass

Marvin Pattillo-percussion

パーカッション類がごった煮のように入っていてマンネリを感じさせるかもしれません。1.では珍しくフルートを演奏しています。2.は優しい雰囲気で、このアルバムの中ではくつろげる一時？.a)では暴れん坊ソニー・シャーロックと一緒に暴れまくります。b)に入ると美しいメロディーがスピリチュアルに奏でられ、一時の安堵が訪れますが、それもつかの間、やはり途中からフリーキーな叫びに変わっていきます。時折、激しい叫びの合間に奏でられるメロディーが美しいものに聞こえてくるのが不思議です。最後はc)感情的にメロディーが奏でられ、エンディングへ向かいます。ファラオのフリー演奏は曲のメロディーが意外に美しかったり、または格好良いものが多く、フリー系の中では比較的聴きやすいものだと思います。

1. UPPER EGYPT & LOWER EGYPT (P. Sanders) (16:20)

2. JAPAN ((P. Sanders) (3:25)

3. a)AUM, b)VENUS, c)CAPRICORN RISING (P. Sanders) (14:54)

Pharoah Sanders (as, ts, piccolo, vo)

Dave Burrell(p)

Sonny Sharock (g)

Henry Grimes (b)

Roger Blank (ds)

Nat Bettis (perc)

かなり激しいアルバムです。2曲目Balanceはもうハチャメチャです。ちょっぴりファンキーなテーマの後はお祭り騒ぎです。何たってチューバも一緒になって叫ぶのですから。これはライブで聴く音楽で家で聴くものではないかもしれません。3曲目はなぜかとてもポップな曲です。かといって油断してはいけません。やはり途中からお祭り騒ぎになります。このアルバムは良い子に聴かせてはいけません。

1. Prince Of Peace (P. Sanders) (8:44)

2. Balance ((P. Sanders) (12:15)

3. Izipho Zam (P. Sanders) (28:50)

Pharoah Sanders, saxophone and percussion

Net Bettis, percussion

Chief Bey, african drums

Sonny Fortune, alto saxophone

Billy Hart, drums

Howard johnson, tuba

Cecil McBee, bass

Majeed shabazz, drums

Sony Sharrock, guitar

Lonnie Liston Smith, piano

Leon thomas, vocal and percussion

Tony Wylie, percussion

本作には「YOU'VE GOT TO HAVE FREEDOM」と並ぶファラオのヒット曲「 The Creator Has A Master Plan」が収録されています。その32分にも及ぶ演奏時間からは想像しにくいのですが、なかなかポップな雰囲気を持つ曲です。ファラオゆかりのミュージシャン（Leon Thomas, Norman Connors）から最近のミュージシャンまで多くのミュージシャンにカバーされています（なんと世の中には本曲に関するDiscographyが存在します）。本作でのファラオの演奏からは愛がびんびん伝わってきます。神の存在を信じる信心深いファラオを垣間見るようです（Article の項参照）。ヨーデル系ボーカリストLeon Thomasの好演も光ってます。ただし演奏時間20分くらいから、激しいフリー演奏に突入しますので、御注意を。ちなみに、本作がヒットしたため、70年代のファラオの方向性が定まったとも言われています。つまり本作がTheresaレーベルに移るまでの今後約10年間のマンネリ化した作風の始まりであったというわけです。二曲目Colorsもなかなかスピリチュアルで良いです。この時期のアルバムの中ではお奨めです。

1. The Creator Has A Master Plan (P. Sanders, A. L. Thomas) (32:45)

2. Colors (P. Sanders, A. L. Thomas) (5:37)

Pharoah Sanders-ts

Leon Thomas-voc,perc

Richard Davis-b

Julius Watkins-frh

James Spaulding-fl

Reggie Workman-b

Lonnie Liston Smith-p

Billy Hart-d

Nat Bettis-perc

Freddie Waits-d

Ron Carter-b

1曲目はポップで聴きやすいのですが、２曲目はかなり激しい演奏です。ノーマルな嗜好 の方には１曲目をお奨めします。この曲はクラブミュージック系のGALLIANOが「PRINCE OF PEACE」としてカバーしてますが、とってもグルーブ感があります。また冒頭のスピリチュアルなハードブローで、一気にファラオワールドに引きずり込まれまることでしょう。Leon Thomasのヨーデル唱法も楽しめます。ただし演奏時間が15分と長尺なので飽きてしまうかも。2曲目は始めの１０分くらいはLonnie Liston Smithが中心に暴れまくりです。その後、軽快な3拍子のテーマが奏でられますが、27分にも及ぶ演奏はツライかもしれません。こういう曲は何か頭の中でストーリーを作りながら聴くと面 白いのでしょうか？

1. Hum-Allah-Hum-Allah-Hum Allah (P. Sanders and L. L. Smith) (15:04)

2. Sum in Aquarius (P. Sanders and L. L. Smith) (27:51)

Pharoah Sanders, tenor saxophone, contrabass clarinet, reed flute, African thumb piano, orchestra chimes, percussion

Leon Thomas, vocals, percussion

Lonnie Liston Smith, piano, African flute, African thumb piano, percussion

Cecil McBee, bass, percussion

Richard Davis, bass, percussion (on #2 only)

Idris Muhammad, drums, percussion

Roy Haynes, drums (on #1 only)