アメリカ版TENNIS
1995年4月号
新しいプレイング・エディターとの出会い
文:Peter Francesconi、マネージング・エディター


今月号の表紙には、我々のチーム仲間の1人を選んだ。それはピート・サンプラスで、彼は過去1年半、世界1位の座を保持しているが、このほどプレイング・エディターとして、我々に加わってくれた。

彼のテニス指導の寄稿は、1995年「TENNIS」誌に独占掲載される。第1回は「ランニング・フォアハンドの打ち方」で、32ページに掲載されている。今後の連載でも、サンプラス自身のストロークと、上達への取り組み方が紹介される。

「ピートのゲームは、クラシックな正統派と現代のパワーゲームが完璧に調和している」と、シニア指導エディターのAlex McNabは語る。彼はチャンピオンとともに、文章とフォトセッションをまとめる。「読者はそのプレースタイルの如何に関わらず、彼の指導から何かを見つける事ができるだろう」

サンプラスのポイントを、容易に例を挙げて説明できるよう、彼のコメントとともに、記事には大きな写真が使われる。「習得のためのベストの方法の1つは、スムースなストロークを持つ熟練したプレーヤーを見る事だが、ピートはそういう習得法のための、完璧なモデルだ。彼の指導は多くを語り、例示するだろう」

サンプラスは直感的で自然なプレーをするので、彼の記事には、他の指導者に期待するような、メカニックや技術面の細かい記述は少ないだろう。「彼のアドバイスには、通常のティーチング・プロによる分析とは違う趣がある。しかし読者は、多くの有益な指摘を見つけるだろう」

サンプラスのコーチで「TENNIS」誌の指導エディターでもあるティム・ガリクソンと、昨年サンプラスのサービスを分析したように、Alexとスタッフ写真家のDom Furoreは、フロリダのサドルブルック・リゾートへ行き、フォトセッションを行った。

「私は長年、本誌に寄稿した熟練コーチや選手のほとんど全員と仕事をしてきた。ピートは彼らと同じように協力的かつ誠実で、一緒に仕事をするのは心地よい」とAlexは語る。
<中略>

しかし、もちろん、トップ選手が我々のチームに加わるのは大した事だ。それが彼を表紙に載せた理由である。我々はクラシックであると考えている。


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