テニス・スペース
2013年1月21日
ピート・サンプラス独占:サーブを読まれにくくする方法
ピート・サンプラスがテニス・スペースに「サーブを読まれにくく方法」を語る:


すべてのサーブに対して同じトスを上げる練習をしよう。
「僕は最速サーブを持っている訳ではなかったが、最高のサーブを持っていた。読まれにくさが役に立ったね。もし対戦相手がボールの方向を分かっていれば、サーブが速くても無意味だ。価値がない。もし対戦相手に思いまどわせる事ができれば、大いに価値がある。皆に『君のサーブを読む事ができなかった』とよく言われたよ。

どんなサーブを打とうが、フォームが常に同じで、サービスモーションとラケットのポジションも常に同じなら、対戦相手はサーブを読むのが非常に難しくなる。すべては手、手首とグリップが肝心だ。簡単ではないので、読まれにくさの練習を始めるのは早ければ早いほど良い。僕は子供時代のとても幼い頃から、その練習をした。だからそれが筋肉にしみ込み、筋肉が記憶していたんだ。それが、大人の僕がそれをできた理由だ」

このドリルをやってみよう。
「子供の頃、コーチは僕にこのドリルをさせたものだった。それは僕がトスを上げた後に、どこへサーブを打つか僕に告げるというものだった。彼は『ワイドへ』とか、『センターへ』とか大声で言った。あるいはボディサーブで対戦相手の自由を奪うように要求したよ。このドリルは効果的だった。つまり僕のトスは常に同じで、自分でもどこへサーブを打つのか最後の瞬間まで分からないという事を意味したからね。どこへボールを打つか告げられるのを、出来る限りギリギリまで待っているのは、それなりの楽しみを得られるよ。何時間も何時間もこのドリルをしよう。そうすればサーブの読まれにくさを上達させられるだろう」

精度を向上させよう。
「精度はとても重要だ。もし点を狙って打つ事ができれば、対戦相手は手に負えなくなる」

1つのサーブに固執しないように―――出来るだけ多様なサーブを使おう。
「同じ場所を狙う事に固執しすぎるプレーヤーが多すぎると思う。それでは彼らのサーブを予測可能にしてしまう。だからワイドであれ、センターであれ、あるいはボディサーブであれ、打てるサーブをすべて打とう。さらに、あらゆるスピンの打ち方を学ぼう。それを組み合わせよう。もちろん、僕はボールを強烈に打つ事もできた。だが様々なサーブを組み合わせ、それらすべてを読みにくくさせた。その事が僕により良いパッケージを与えてくれたよ」


ピートのテニス指南目次へ戻る Homeへ戻る