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◆私がPBに申し込むきっかけだったのがエリトリア。エチオピアからの独立を果たしたのは1993年。その後も国境問題で紛争があったりして、エチオピアとの包括的和平合意成立したのはつい最近、2000年12月のこと。私たちがシドニーオリンピックで盛り上がってた頃、この国はまだ戦火にまみれていた・・・
◆写真はマッサワ港。見ての通り、何もない。 |
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◆生憎の曇り空。「ドライヤーの風を直接浴びるようなもの」くらいの暑さだと脅されて聞いていたので、ちょっと助かった。港では地元の女性同盟の歓迎の歌と太鼓と踊り。その陽気さに思わず年配の方が一緒になって踊りだす。既に交流が始まっていた。 |
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◆各ツアー用に用意されたバス。まだ動くの?って聞きたくなるくらい古そう。実際に乗ってみると・・・古かった(笑)シートはところどころ破れ、壁とかハゲハゲ。エアコンなんてあるわけない。曇りなのに、座っているだけで汗が出るし、窓を開けてると熱風が。でもなんでかな。不快感がなかった。 |
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◆左の写真は銀行跡。戦争で激しい攻撃にあい、破壊されてしまった。その悲惨さを忘れない為に、あえて当時のままの姿で残しているのだとか。車窓からの眺めのみだったので、近くで見れなかったのが残念。 |
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◆ちょっと見難いけど、これは走るバスから一瞬撮影できた町の一部。とてもじゃないけど住める状態ではない。これも戦争の傷跡なのか。ここに住んでいた人たちは今どこで何をしているんだろう。ここだけではなく、あちこちにこんな廃墟と化した建物がみうけられた。どれも戦争前はいい感じの建物だったと想像がつく。 |
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◆これはエチオピア支配時代の皇帝ハイレ・セラシエの別荘跡。戦争で砲撃をうけ、屋根にぽっかりと穴が。これも先ほどの銀行同様、「独立のための闘い」を忘れないためにこのままの状態で保存されている。 |
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◆上の皇帝別荘跡のそばにある、線路。普段はほとんぞ使われることがないそう。PBか訪れると、OPツアーの為にわざわざ動かしてくれるんだとか。ところでこの左の看板、これは船会社のものかな?「マッサワ支店」って書いてある。この番号にかけたらどうなるのかなと思いながら、結構綺麗な状態でおもわずパチリ。 |
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◆殉教者記念公園にて。ここにはエチオピアとの独立戦争の際に最も激戦地となったマッサワにて活躍した3台の戦車が石碑と共に飾られている。それも噴水として。沢山の人の命を奪ったであろう砲弾が発射されたこの砲身が、戦後は「平和の水」を噴出している。しかし水はエリトリアではとても貴重なもの。普段はこんなに豪快に出しているわけではないらしく、私たちのために出してくれたのだとか。それを聞き、なんだか申し訳ない気持ちになった。歓迎されるのはすごく嬉しいが、本当にこの水を必要としている人たちが沢山いるはず。その人たちのために使ってほしかった・・・ |
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◆私の参加したツアーは、現地の「女性同盟」と交流をし、エリトリアの文化に触れようというもの。寄港直後に出迎えてくれた女性たちが、ここでも再び歌と太鼓と踊りで暖かく出迎えてくれた。歓迎のスピーチを聞いたり、こちらからも折り紙をプレゼントしたり、年配の方たちがハガキや小物を色々持ってきていて、言葉はわからないけど、楽しく交流。エリトリアの女性たちは、嬉しいときは甲高い声で「ウララララ!」という感じで叫ぶ。最初は何事かとびっくりした。写真はエリトリコーヒーを入れるところ。コーヒー豆を炒って、たっぷりの砂糖と共にいただく。ざらっとして甘いけど、香ばしくやさしい味がした。美味。 |
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◆このクレープ状のようなものがあのインジャラ。テフという、キビや粟のような雑穀を粉にし、水を加え、数日醗酵させたものを、写真のようなサイズで薄く焼く。それを数枚重ね、その上に「ワット」とよばれる煮物や野菜をのせる。この「ワット」にも色々種類があり、この日いただいたのはヤギ肉か何かのワットと、臓物のワットらしきもの。ワット以外にもサワークリームのようなものや、新鮮なトマトや玉ねぎ、謎なペーストをのせてもらった。味は・・・ウマイ!インジャラだけで食べると、独特の酸味と匂いで「あ。無理。」って思ったけど、香辛料のきいた具をインジャラと一緒に(これが普通の食べ方)食べると酸味が和らぎ、豊かな味が口に広がる。私たちのテーブルではみんな「おいしい、おいしい♪」とがっつり食べ、追加を入れてもらったくらい。また、交流相手の女性から手で食べさせてもらったりした。このお互いに食べさせあうという行為は、友情の証なんだとか。それにしても、他のテーブルを見ると、あまり食が進んでいないところがちらほら。オイシイのに〜(笑)こんなにも贅沢なおもてなしをしてもらって、すごく嬉しかったd(゚∀゚。)でも普段はどんな食事をしてるんだろう。
◆ちなみに、ドリンクはコーラとファンタが主流のよう。 |
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◆小さな子の面倒をみている少女。交流相手の誰かの娘さんかな?大きな目でじっと私たちの様子を見ていた。「写真とってもいいかな?」とジェスチャーで聞くと、ニッコリ。そしてわざわざ抱いている子を私によく見えるようにむいてくれた。 |
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◆写真は博物館。ここには歴史的発掘品や、文化紹介、戦争時に使用していた武器、当時の写真などが展示されている。他のOPツアー客もきていて、結構な賑わいだった。しかしそんなに広くないところで大勢でゾロゾロと見るのは苦手な私。集合時間に間に合えばいいと思い、団体より少し離れて見学した。幸いにもどの展示品も英語で説明が書いてあり、理解できた。同じ部屋のゆ〇っちと二人で見てたら、博物館のガイドさん(かな?)が話しかけてきた。英語ができるらしく、私たちに色々と説明してくれた。個人ガイド(σ´∀`)σゲット♪ラッキー(笑)そして彼の説明をゆ〇っちに伝えた。充実した見学だった。 |
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◆エリトリアでの滞在時間は本当に短く、女性同盟との交流も2時間ちょっとくらいだろうか。でもあの短時間でエリトリアのお母さんと触れ合えたことは貴重な体験だった。言葉は解らないけど、一緒に写真をとったお母さんからの優しさは、頬を伝って私に届いた。苦しい内戦、とても豊かとは言えない現在の暮らしの中でも、あんなに素敵な笑顔と綺麗な目で接してくれて。優しくて、体は細いけどたくましい「女性の強さ」を見た気がした。 |