☆UPA(United Peoples Alliance)とは、ピースボートの国際プロジェクトのひとつです。その名前は「人と人とのつながり」を意味し、国と国との利害関係にとらわれず、「交流」そして「協力」していくことを目的としています。

設立のきっかけ---世界中には、たくさんの「開発途上国」があります。それらの国々の多くが、難民やストリートチルドレン、スラム、戦争、飢餓といった問題を抱えています。そこで、現地の人々と直に交流し、関係を持っていく過程で生まれた、「少しでもこういった悲惨な現状を変えたい」という思いからUPAは設立されました。

主な活動内容---その「悲惨な現状を変える」ために、まずUPAとしては船旅などを通してこれらの国々に支援物資を届ける活動をしています。ピースボートでは毎クルーズ、さまざまな国を訪問しますが、まず「先遣隊」と呼ばれる人たちが現地の現状を把握し、どのようなものが必要とされているのかを調査します。物を一方的に送るのではなく、互いに「交流・協力」しあいながら、信頼関係を築き、本当に現地の人たちにとって助けとなるものを送ることが「支援物資を送る」ということです。
〜46回クルーズの支援物資の届け先と物資の内容について(ベトナム編)〜
★今回「子どもの家」という孤児院を訪問するにあたってお世話になった、カウンターパートナーJASSさんの事務所。JASSとは「The Japanese Association of Supporting Streetchildrens' Home in Vietnam(ベトナムの子どもの家を支える会)」のこと。元東京公立小学校教諭・小山道夫氏を中心にベトナム中部の古都・フエ市において、ストリートチルドレンの自立支援活動にあたっているボランティア団体です。
★「子どもの家」では、約60人の子どもたちがベトナム人の寮母さんやスタッフに見守られながら生活しています。そしてここから学校に通ったり、遊びに行ったりするわけです。日本人スタッフもいますが、「ベトナムの子のしつけはベトナム人がすべき」との考えから、あくまでも「サポート」する立場にいます。
★私たちは、支援物資を手荷物として(税関で課せられる税金の都合上などで)、この事務所に運びました。物資は文房具や衣類、日用品、それと以前に降ろせなかった車椅子が一台。これらの物資は「子どもの家」だけでなく、地域の小学校やリハビリ施設などに、また車椅子は障害児医療センターに配られるそうです。
★これらは日本からの支援物資と思われるノートです。ってかどう見ても日本のもの(笑)子どもたちはこうやって分けられたノートを隅々まで使います。私が小さい頃、恥ずかしながらここまで使い切った記憶はありません・・・。落書きはしましたけど。ってこの写真じゃわからないけど、表紙の絵にしっかりと落書きが(笑)どこの国でも子どものやることは同じだと発見!
★パソコンで勉強をして・・・・いない!真剣にゲームをして遊ぶ少年。このパソコンも支援物資だそうです。この時はゲームをしていましたが、もちろん勉強するのにも使われています(笑)でもゲームを通して、キーボードに慣れたりするのもアリかと(無理やり?)。しかし、熱中しすぎ!目、悪くならないことを祈ります・・・
★これらは足踏みミシン。ここでは停電になることもあるので、電気のいらない足踏みミシンが活躍します。子どもたちはこれらを使って腕を磨き、将来に役立てます。ミシンだけでなく、刺繍とかもしているそうです。技術を得た子の作品は、JASSの事務所で販売され、売り上げは活動資金にまわされるそうです。
★ベトナムでは、私が訪問したフエ「子どもの家」だけでなく、「ストリートチルドレンプログラム訪問」のツアーでも参加者の方々のご協力を得て、手荷物として支援物資を運びました。
〜過去のクルーズで送られた支援物資〜
★ピースボートのUPAチームとしては、過去に車椅子、ベビーカー、冷蔵庫、テレビ、パソコン、衣類や文房具、さらには中古の消防車まで!これは神奈川県で使用されていたもので、耐用期限終了のため払い下げとなったもの届けたそうです。
★今回訪問したJASSのスタッフの方が「いつも支援してくださってありがとうございます。本当に助かっていますし、子どもたちも喜んでいます。しかし、まだまだここ以外にも支援を必要としている地域が沢山あります。これからもどうか力を貸してください!」と流暢な日本語でおっしゃってました。
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