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尾瀬の花図鑑 尾瀬と花 尾瀬自然保護ネットワーク


標準和名 科・属名 漢字表記
オヤマリンドウ リンドウ科  リンドウ属 御山竜胆
四国〜東北の亜高山帯〜高山帯の草地・湿地・湿原に分布する多年草。

同じような環境に生えるエゾリンドウとの区別は難しく、大きな論争の火種となっているリンドウです。エゾリンドウは、茎の節々に花をつけて市販のリンドウ切花のように何段にもなりますが、オヤマリンドウは天辺のみに花を付けます。

自生している全てのエゾリンドウ、オヤマリンドウが図鑑の説明通りの咲き方をすれば見分けは簡単なのですが、自生地のリンドウは多様性があり、1・2枚しか載せてない花図鑑、高山植物園のように株数が少ないものを参考にしても、役に立たないことも多くあり事実、エゾリンドウでも天辺にしか花を咲かせない株もあり、多くのオヤマリンドウ、エゾリンドウを見て、じっくりと観察するのが重要です。
尾瀬のリンドウには、このオヤマリンドウと似たエゾリンドウ、春に咲くタテヤマリンドウ、秋の燧ヶ岳のみで見られるトウヤクリンドウがありますが、他の説もあります。

1:尾瀬のタテヤマリンドウは全てハルリンドウであって、タテヤマリンドウというリンドウはない。
2:尾瀬にはタテヤマリンドウとハルリンドウの二種類が混在している。
3:尾瀬にはエゾリンドウもオヤマリンドウもなく、全てがホロムイリンドウである。

との説ですが、私は4つの説とも支持しませんが、本当はどれが正しいのでしょうね〜。

尾瀬でのオヤマリンドウは湿原にもありますが、主に燧ヶ岳の登山道脇にあり、青紫といった色ではなく、青色といった色をしている株が多く、湿原のエゾリンドウより小型が多いようで、燧ヶ岳:ナデックボの終点:長英新道との合流点近くには、数多くのオヤマリンドウが群がって咲いています。