闘いのドリームランド

2000.5.1 桜庭和志 vs ホイス・グレイシー

2000.4.7 小川直也 vs 橋本真也


このうち誰かがヒクソンを倒す!?
格闘家ファイル
My Memorial Fighters
私的 格闘の殿堂


プロレス最強への道

アルティメット大会やバーリトゥードの試合は、制限が他の格闘技よりも少ないというだけで、   
ノールールあるいは、なんでもありというのは間違いです。                   

そのアルティメットやバーリトゥードで、現在最も強さを発揮しているのがブラジリアン柔術です。 
中でも総本家であるグレイシー柔術は強く、その技術はすばらしい。               

しかし、その柔術の強さには理由があります。                         
それは、アルティメットやバーリトゥードは、彼らにとって普段着のまま闘えるルールであるというこ
とで、K-1で空手家よりもキックボクサーが有利なのと同じことです。              
柔術は、空手や柔道と同様、あくまでも格闘技の種目にすぎません。               

では、なぜプロレスラーおよびプロレス系総合格闘家(自らがプロレス団体に所属、または、師匠がプ
ロレス出身)は、柔術全盛のアルティメットやバーリトゥードにこれほど興味を示すのでしょうか。 

それは、力道山から始まったわが国におけるプロレスの歴史的経緯も手伝って、プロレスはある意味聖
域であり、プロレスこそ最強の格闘技であることを信じてやまない人が非常に多いこと、      
さらにそのアルティメットやバーリトゥードというフィールドにおいてグレイシー柔術の強さは圧倒的
で、ヒクソン、ホイラー、ホイス兄弟と近親ヘンゾのグレイシー一族の実績は、プロレスラーが挑戦に
値する十分なものなのです。中でもヒクソンには、グレイシー柔術をも越えた、なにかオーラのような
ものさえ感じることがあります。                               

ヒクソン・グレイシー(RICKSON GRACIE)
1959年 ブラジル リオデジャネイロ出身
戦 歴:400戦無敗(非公式)
得意技:寝技全般、腕ひしぎ逆十字固め、チョークスリーパー、
    タックル、マウントパンチ

確かに400戦という数字は信用できませんし、ヒクソンは勝てる相手としかやらない、などとも言わ
れていますが、彼の負けたところは誰も見たことがないのは事実のようで、その実力もこれまでの山本
宣久、2度の高田伸彦、あるいは船木誠勝との闘いを観る限り、無敗というのもなるほどうなずけるも
のです。 

だからこそヒクソンは倒さなければならないし、いつかその日が来るのも間違いありません。    
問題は誰がそれをやってのけるかです。日本の格闘技ファンの興味も最終的にはそこにあるのではない
でしょうか。                                        

私はそれがプロレスラーあるいはプロレス系格闘家でなければならないと思っています。      
理由は2つ、1つはすでに3回負けていてリベンジが必須になってしまったこと。         
2つ目はプロレス系ほど多くの支持者を持つ格闘技は他に存在しないからです。          

プロレスラーまたはプロレス系格闘家による打倒ヒクソン・グレイシーが達成されたとき、     
名実ともにプロレスが最強の格闘技でありプロレスラーは最強の格闘家であることがいえるのです。 



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