「…ンッ…ウウムヌウンンッ!グムゥ」

  私はお寺の本堂の横、修行場と書かれた部屋の中の大きな1本柱に縄で縛られてます。

「さぁ、ちょっと手を後ろに回して」
「あ!何するんですか住職さん!や…やだぁ!!」

 住職さんがニコニコしながら私に縄をかけようとします。一体なんなの!
「さっきも言ったでしょ、縄を使った儀式。これは朔望禅師様が考案したと言われる…」
「ちょっと待ってください、いきなり縛るなんて」
「こうしていきなりする事によって修行者の心が試されるんだ。こんな事をいきなりされて まず平常心でいられるものはいない、そこからが修行のはじまりと言う訳。さぁ、大人しく…」
  しょうがなく私は縄で身体を縛られていきます。でも何か変な縛り方、あ、脚まで!
「ごめんね、だけどこれもしかたないんだ。まぁ大丈夫だよ、変な事しようって訳では無いしね それじゃぁこれも教えのウチの1つ」

住職さんは袖口から白手拭いを2枚出し、小さい方に何やら呪文のような文字を書いて私の口の中へ。 そしてもう1つ長い方の手拭いを私の口に咬ませます。これじゃ猿轡じゃない!。
「さぁ、これからが本格的な体験だ。がんばって縄を解こうとしてご覧」
「うごぐご…むぐうぅ」

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