2004年11月23日(祝)
東京 渋谷公会堂


●セットリスト

  1. R&R
  2. こいよ
  3. Body Fresher
  4. ふられた気持ち
  5. 恋の彗星
  6. 接吻
  7. The Rover
  8. 朝日のあたる道
  9. Harlem Nocturne (Dick Rogers & Earle Hagen) featuring 松本健一
  10. 銀ジャケットの街男
  11. 築地オーライ
  12. 沈黙の薔薇
  13. 死の誘惑のブルース
  14. 赤い街の入り口
  15. ひとりぼっちのアイツ
  16. Yen
  17. 或る逃避行
  18. 夜の宙返り
  19. 鍵、イリュージョン
    -encore-
  20. Sex & Drugs & Rock'n'Roll (Ian Dury のカヴァー)
  21. GOOD MORNING GOOD MORNING
  22. Jumpin' Jack Jive
  23. ブギー4回戦ボーイ

なかっち(k.c.e.)さん:
1F9列44番(右寄り)

私は、`03年に中島美嘉さんがカバーした「接吻」以来、オリジナルラヴにどっぷりハマりまして、ファン歴まだ1年余りです。ライブは、`04年2月の渋谷AX・(同じく2月の続・ナニワサリバンショー・)7月の渋公と、オリジナルラヴのライブ は今回で3回目、田島さんを見るのは4回目になります。ライブレポートは初めてで、正直に感じたままを書かせていただきます。

この日の渋公は…会場の空気が全体を通してしんと冷えた感じで、すごく盛り上がりに欠けました。あの選曲で、なぜなんだ?どうしてなんだ?

私は1F9列向かって右寄りで見ていました。赤ジャケに大門グラスで現われた田島氏に「うわ〜松田優作みたい、カッコイ〜!」、なおかつ一曲目は「R&R」、私は完全にハジケてしまいましたが、私の視界は、すぐ目の前の方が頑張っておられる他はしんと静かなまま、「接吻」ですら火がつかず。会場の空気がやっと熱くなったと感じられたのはアンコールの「Jumpin`〜」でした。MCは(軽い挨拶以外は)ほとんどナシでした。

この冷えた感じは何が原因だったのか?
…お客さんの年齢層が高く、「ゆっくり歌を聴きたい」という方が多かったのかもしれません。そして田島氏確かにこの日、歌詞すっ飛び・適当なところが多々ありました。
が、福岡公演ではカンぺ付きだったらしい「夜の宙返り」、「鍵、イリュージョン」 はカンぺなしできちんと歌われ(これが普通ですが)、しっかり私の胸を打ちました。

そんな感じで氏の調子は、悪くはないけど、かといって最高でもないといったところ でした。
中盤で、マイクスタンドをけり倒す、水入りペットボトルを客席に向かってけっ飛ばす、「Jumpin`〜」ではステージから降りてきてお客さんにバーッと飛び込むorお客さんの髪をクシャクシャする?(よく見えませんでしたが。ダイブではないです)…などのパフォーマンスが、全て「会場に火をつけられないもどかしさ・いらだち」から来ているように、私には感じられました。

全体的に不完全燃焼・消化不良、「これでベスト、ではない」という感、もっといいのもあるはずだという感。おそらくこのいらだちが次の公演(名古屋)で爆発するんでは?と思い、名古屋に遠征したくなりました。 他のファンサイトのレポートなどを読んでいると「良かった!」という声もあり、広めの会場なので、盛り上がっているところと盛り上がっていないところがあったようです。しかしやっぱり、不満だったという声が多く見られました。そういう、この日 の公演に対して何らかの不満を感じたお客さん達が、いわば「リベンジ」として、 11/30のAX公演でのものすごい熱気を作った、という部分も、あるだろうと思います。

また、「あの選曲でどうして盛り上がらないの?」と新米の自分は思ったのですが、 「あの選曲じゃあ盛り上がれない、もう定番曲には飽きた、もっと普段やらないよう な曲を演ってほしい」という意見もありました。

ただ、この日の「夜の宙返り」、「鍵、イリュージョン」は本当に良かった。微笑みとともに唄われたこの2曲は、(特に「夜の〜」はあまりに歌詞が切なすぎて辛く、ライブ前1度しか聴いていかなかったので余計かもしれませんが)…泣けました。


[2004年冬]
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Page Written by Kiku^o^Sakamaki