まず、田島とL?K?Oだけが登場しました。いきなりギターとスクラッチのバトルを繰り広げ始める。そのまま「ティラノザウルス」へ。他のメンバーは1フレーズ歌ったところから登場。2ヶ月経っただけで、すっかり違うオープニングを持ってきました。
あとの曲は基本的に前回と同じ構成で進みましたが、今日は田島が立ち上がり早々からイってしまっていて、えらくハイテンションなライヴでした。あとで連れと話していたら「前半は荒れた感じがあった」と指摘していたけれど、自分自身が田島と同じところへ行ってしまっていたようで気付きませんでした。ただ「宝島」は軽々と歌っていてCDよりもずっとよかったのは覚えています。
今日は「白い嵐」をはじめて聴きました。アレンジはシンプル。マイクにエフェクトがかかっていて、田島の声がステージのずっと後ろからエコーのように響いてきます。ステージライトも色の無いシンプルなものを強く当てているだけ。
しかし、ステージはまったく別の世界になっていました。神々しい雰囲気というのか。音が宇宙の彼方から響いてくるかのようです。ラスト近くになると楽器らしい音がなくなっていき、音の断片だけがステージから響いてきます。まるでザーッとホワイトノイズのような。それがこの曲の持ち味をきちんと引き出しているようでした。
それからこの日の「水の音楽」も素晴らしかった。アルバムでの音世界がこの上ないほどに完成されてしまっていたので、ライヴでの再現は不可能と諦めていたのです。しかし、イマジネーションの深いこの曲の世界、その中を泳ぐかのように(そうとしか表現できない)歌う田島。その表現力は、見ていて鳥肌が立ちました。
ラストは「ディア・ベイビー」。いやまさか、アルバムからはずれたこの曲をやるとは思わなかったのでびっくり。聴いたのは初披露のNHKホール以来でしたけど、もっとよかったし楽しかった。結構、ライヴ向きなのだな。会場も相当な盛り上がりでした。
それも終わって客電がついても、観客はなおも拍手をやめない。最近の「最終日」ってこれが多いなぁ(今日は BLITZ が決まる前までの最終日でした)と思っていたら、田島出てきました。「メリー・クリスマス!」とだけ言い残して去って行きました。うん、シンプルでよかったです。