1997年12月6日(土)
東京:渋谷クラブクアトロ

[セットリスト]


はやし@早大さんによるライヴ・レポートです。

当日、745〜7というナイスチケットだった私は急いでも仕方なかろうと7:40ご ろに会場に入りました。一緒に行ったのは後輩と後輩の友達。後輩というのが 「実は『11』は聴いていないんです」というお嬢さん、後輩の友達というのがラ イブが決まってから後輩に聴かされたのが初めての男の子、というかなり不安な お二人さんでした。

「入れなかったりして」とシャレにならない冗談を飛ばしながら入ると、あらま 空きスペースがあるじゃないですかとそこに落着きました。斜め右後方でタキシ ードとドレスを着た二人を発見。しかもなぜかそのあたりに陽炎が(笑)。ああ 皆さんなんだろうなと思いましたがいまいち確信できず、声をかけようかとも思 いましたが、二人の相手をしながらコーラやオレンジジュースを飲んでました。 初めてのクアトロの感想は「イスがないから踊りやすそうだな」でした。

ライブ中のことはあんまり覚えていません。後輩の友達は早いうちに脱落してし まって(ああこんなことなら連れてこないでもう一人MLの方に来てもらえば良か った)、後輩と二人で踊り狂ってました。180の人間がぶんぶん腕を振り回すしジ ャンプするし頭振るし。周りの方ごめんなさい。前にいたお嬢さん5000回くらい 背負ったバック叩いちゃったけどごめんなさい。

最高潮になったのが『Let's_Go!』から『The_Rover』に続いた時!信じられなく なって後輩の顔を覗き込んだら、後輩も信じられない顔をしているのでああそれ じゃやっぱりこれはローバーなんだこの2曲を連続でやってくれるんだ愛してるよ 田島俺が女だったら良かったのにともう奇声は上げるわイカサマステップは踏む わ周りの人ごめんなさい。

あと、ほっと出来たのが『アンブレラズ』でした。絶対やってくれるだろうと思 ったからあの音が入ると同時にドリンクコーナーに行ってビール飲んで。でも全 然酔いがまわらない。元々強いけど、飲むはしから全部飛んでっちゃう。

左斜め後ろのお客さんが面白かったです。昔からのファンらしくてしきりに「こ のライブはいいよ!」とか感動してました。ジナラヴファン歴まだ半年の私はあ あそうなんだこのライブはいいんだと我が子を褒められた父親のように喜んだり して。そのお客さんはリクエストの時に『TIMEをやってくれー!』って叫んでて 後輩と二人でウケてました。何故ここでTIME?何か思い入れがあるの?後輩は古 いけどそんなに濃くはないファンだし、私はカラーチップスで入ったから一曲一 曲に対する執着がないんです。だからここでTIMEを叫べる思い入れがあるのは羨 ましかった。

さらにそのお客さんが「惑星やってくれー!」って叫んだ時はもうツボにハマっ ちゃって。後輩と二人で「誘惑についてー!」とか「これは恋ではないー!」と か叫んでました。あとは「クリスマスの日ー!」せっかくのクリスマスなのに。

そういうわけで私はライブだけでなく他のお客さんにも堪能できました。いやあ 濃い(もちろんいい意味で)わ。『村さ来』のカクテルの原液なみ。サイコー。

帰り際、案内のマイクがぎこちないことに気づき「あれ?これ田島?」と後輩に 訊くと「そうですよ」と涼しい返事が。そうだったんですか?くそうもう少し真 面目にきいときゃよかったと思いました。

個人的に苦言を呈するなら田島にはあのたすきは持って帰って欲しかった。投げ ちゃうんだもんなあ。あげたひとがっかりしたろうに。

あと、後輩の友人は最後までぽつんとしてました。可哀相に。

そんなわけでクアトロレポを終了します。



金野さんによるライヴ・レポートです。

俺は整理番号100番台で入った。
そのココロは、ロッカーを確保できたということだった。

既におれは上機嫌状態。 Blue Talkerでない友人も会場にいたが、今日話を聞くとかなりいつになく ご陽気だったらしい。実際ご陽気だったけど。

まずはステージ前のほうにでもいってみようかと前にいくと、 ホリエデジマに会う。すでにタメ口のホリエデジマ(そうしろって俺がいっただけだけど、でもノリのよいふたりはすでにタメ)。 ダイゾーがペットボトルに入れたバーボンをおれのビールに注いでくる。 いいじゃんいいじゃん。用意がいいね。三室くんもいたので一緒に飲む。 その付近のBlueTalkerと、「みんなどこだー」なんつって叫び始める。「サカキクーーー!」「イエーイ」 後ろのほうに...ウエディングドレスとエンビ服のふたり...あいつらバカだ... そしてその回りには数多くのBlueTalkerが。「ホサカー」とか「フクイー」とか 「ブルートーカー!」とか...なんだかわけわからん集団。 開演が近づくとすでにギュウギュウ状態。背の低いホリエは... 埋もれてしまってます(笑)

「全然みえない」「大丈夫、肩車するからさ」...なんかこういう馬鹿馬鹿しい会話 昔もしていたな...そうだよ、やっぱりここはクアトロなんだ。 懐かしがる気はない、いまここで、そんなオリジナルラヴの祭が始まっているんだ。

会場が暗くなる。そこかしこで「ヒューーゥ」とか「タジマサーン」とか。 そして出てきやがった、田島が。ああ、こんな近くでみるなんてのも久しぶりだな。 とたんに後ろから重圧が。踊るというより服を着てサウナの中でダンゴになって 揺れている状態。...ほんとに湯気がでていたぞ。 ホリエはおれの前でほとんどなにも見えてない様子。人の背中をみてる。 俺もそれくらいまで頭をおとしてみる。...こりゃなんにもみえないよ... 腹部に手を回し、持ち上げてやる。「みえたみえた!」でも俺いつまでもこの状態 できません。何度かやったあと、「後ろいこう」ってことになり、そのダンゴ状態 をかきわけ、フロアの後ろへ。カウンターでビールを手にし、目指すはやっぱり あの結婚バカのあやつらのところへ。なんつっても酒飲んでオリジナルラ部の 「仮免」が取れたんだから、祝ってやんないとな。ほっしーが会員番号2番。 サカキクは3番。

とフロアを移動中、腕を組んで、不遜な態度でみている長身の男に出会う。 福井右翼だ。どう?不満?「いや、最高じゃないですか。」 ...おおお。よくわからんが、これはすごいことだぞ(笑)

で、Blue Talker後部集団のところに着く。
「イエイ!酒飲んでオリジナルラ部」「イエーイ」...なんかみんな変だよ...

すると、俺に抱きついてくる男が。知る人ぞ知る怪人鈴木芳樹。 「ゲンドウズ!キース!キース!」

オイオイオイオイ...抗う間もなくベロカミのディープキス。 こんな祭...最高じゃないか。いやマジで(笑)

そして発見。...あ...保坂だ...「ヤケかい?」「フフンだ」 挨拶がわりにワンピにビールをひっかけてやる。...嘘だよ、あれは事故。

そっから、俺は何度もバーに足を運び、酒のピストン配送。 「乾杯」「カンパーイ」「サカキクほっしーオメデトー」 祭だね。祝祭。そして演ってくれたね、田島!「灼熱」! ...また鈴木芳樹が俺に抱きついてくる。そして...もう言いません。 ...2次会でのサカキクほっしーのキス3連発に対抗してるつもりなんだろうか。 もうなんでもいいや。楽しい。楽しい。楽しい。

そして後半。おれは急にあのサウナに戻ってみようかと考えた。 いいじゃないか。こんなこともしかしたら今日かぎりかもしれないぜ。 一人でフラフラと人を押し退け非常にマナーのない奴状態でどんどん割り込んでみる。 段々と田島が近づいてくる。女の子に睨まれ「だめ!」なんて言われる。 はいはいダメですか。ダメだろうな。馬鹿が。あ、俺が馬鹿か。 でも俺は割り込む。そんな非常識状態を楽しむ。 もしかしたら最前列までいけるんじゃないかなんて思いながら。

なぜか急に俺はやるせなくなる。急に悲しくなる。 こんな盛り上がっていて、祭で、楽しいはずなのに。

俺が非常識なことをしているからだろうか。途中まではそんなことも 楽しんでいた。回りの連中は田島めがけて我を忘れて楽しんでいる。 田島は神か?つめかけて手を田島に向けて差し出し、田島はそれを煽るように両手を あげさげしている。なにか馬鹿にされているような気がしてくる。俺はそんなに 君にさわりたいなんて思ってないよ。

俺は前にいくのをやめた。ダンゴに身を任せてみる。 そうすると、「田島〜」なんて気が薄れてくる。...もともとなかったんだ。 サウナの中を割り込んでみようと思っただけ。 そのダンゴ状態の中で熱狂するルールを感じてしまう。 ルールなどないだろう熱狂の中にもルールがあって、 おれはその中で田島のほうを向いていなきゃいけないような居心地の悪さを感じてくる。 おれはこんな「一体感」というものは感じられないんだな、と思う。 ひとつのところに向かっていく熱狂は俺の領分じゃない。

そして、ダンゴの中から抜け出る。後ろに戻る。 サカキクほっしーを中心に、みんなは楽しそうに手を叩き、叫び、歌って踊っている。俺も踊る。 テーブルの酒をこぼす。「またこぼしたー」なんてみんなに言われる。 ハハハ。悪い悪い。芳樹がまた抱きついてくる。 抱きついて跳び跳ねながらぐるぐる回って、そして...もう言いません。 あー、これ幸せ。いやよしきに抱きつかれるのではなくて(笑)、こんな感じがね。 拡散しつつ、オリジナルラヴを楽しみつつね。

いつのまにか夜をぶっとばせが終わっている。

.......。



もとさんによるライヴ・レポートです。

 さてクアトロライヴはといへば、超ギュウギュウ状態でも かなり田島に接近できましたが、一言で言って、
やはり自分の好きな曲は古い曲ばかりだ、
ということを身を持って再度認識した、という感じでした。

 いくらへとへとフラフラになっていても、 Blue talk、Let's Go!などではあの満員電車の中で 思いきりジャンプしたり腕振り上げたりしてたのに、 Maskedなどでは、はにゃ・・・・とわれに返って なにしてんだ・・と思っていたり。不思議なもんだね。

 そして今わたしの手元には小島さんのスティックが一本あります。。

 なんだか夢の中のよーな一日だったけど、これを見ながら、 あー確かに昨日わたしは生きていた・・・・ と試しにじーーんときてみたりしました。

 そのスティックは、真ん中から先がものすごくささくれて、剥がれたりしています。このスティックがたたき出すリズムで田島は歌っていたのだね。



おおやしき@名古屋大学さんによるライヴ・レポートです。

僕は最初っからずぅーっと下のフロアにいました。ほぼ中央あたり。 しかし、失敗したのは、でっかい荷物をそのまま持っていってしまったこと。

もみくちゃ、汗だくになりながら、もういきなりエンジン全開。といきたいところ だったけど、ものすごい人の波、うねりの中で荷物に神経が行ってしまう。 ああ、畜生。どっかにあずけてくるんだった・・・。前後左右に揺られながら、 鞄を両足に挟み込み、小刻みにジャンプしながら徐々に開き直っていく。 もういい。荷物なんて・・・どうでもいいーーー!!! うぉーーーー!!! 途中で、僕の前にいた女の子は、明らかに故意に僕の鞄の上に乗っていた。 いや、いいんだ。この人は田島見たさにこんな事までやっちゃうんだ。そう 言い聞かせた。でも・・・。鞄の上でステップを踏むのは・・・。 あぁ・・・ぶるまんつぶれちゃったかなぁ・・・。しかし、僕の予想を裏切り、 ぶるまんは無事だった。

名古屋でライヴ見たときは、何かさめてしまったアンブレラズが妙に心地よかった。 灼熱、Two Vibrations 最高。アンコールのフィエスタ、うれしかった。 夜をぶっとばせも聞けたし。

細かいことはもうわかんなかった。もう腕が上がんないよー、って何度も思いながら、 でもやっぱり腕を上げ、飛びはね、唄って、もう何もかもどうでもいいような、 そんな気分だった。

そんでもって、今回はホントに背が高いことを幸せに思った。田島をあんな近くで 見られてうれしかった。上を向くと多少は新鮮な空気も吸えたし。 周りにいて僕のエルボー食らった人たち、ごめんなさい。

12/6 Happy Party & Quattro、ホントに東京まで行った甲斐がありました。 この日のことはずーっと忘れないでしょう。

帰りの高速バスの中、だんだん名古屋が近づいて来るにつれ、あー、なんか 夢みたいだったなぁー・・・もうさめちゃうんだなぁ・・・現実に引き戻される 気がして寂しかったです。

でも、Blue Talkに出会ってなかったら、クアトロはおろか、 ライヴ自体にも多分行かないままだったと思うので、本当にBlue Talkに感謝。 そして熱いBlue Talkerのみなさんに感謝。

今度東京に行ったときは夜をぶっとばそうと思います。その時はまたよろしくです。 それから、名古屋にお越しの際はお知らせ頂ければ歓迎オフミやらせて頂きますので。 また泉さんがはじけてくれると思います。ね?泉さん。


山村@夢見協会さんによるライヴ・レポートです。

何とか田島さんが全身見える位置を確保して いよいよ開演。

ペテン師のうた、Hum a Tune、ブロンコ・・・ あれ?コンサートと曲は一緒なのかなーと思い始めたとき、いきなり灼熱!です。

「灼熱」がはじまったとき、うおーーとかぎゃーーとか すごい歓声があがり、ここから、会場が異常な熱気につつまれていった 様な気がします。(実際、暑かったー)

そして「灼熱」からそのまま「Two Vibrations」につながったところ。 トリハダたちました。最高! 前の方では田島さんのあまりのかっこよさに 失神者もでたそうです。「夢を見る人」はやってくれませんでしたが、すごい、最高のライヴでした。

#ブルートークのどなたかが
#TIME ON TIME どんな時にでも〜と歌っていたのですが
#TIMEも聞きたかったですねー。

ライヴおわると、皆さん汗だく、酸欠状態でした。 最後に流れた場内アナウンスはやっぱり田島さんだったのかな・・・?

すごい盛り上がったし、こんなライヴが恒例になったらいいですねー。年忘れライヴ。 ライヴも終わり、今年ももう終わったなーという感じです。


保坂さんによるライヴ・レポートです。

 仕事を片付け渋谷へ。と、その前に着替え。今年三度目のライヴ、着替えていったのは初めて。着替えたかったんです。

 Original Love離れアップ傾向の癖に三度も足を運んだのは、聴くのを止めるにしてもきちんと納得した上で、つまりは私なりに決着をつける必要があったから。

 しかし二回とも奇蹟は起こらず決別も出来ず、すっきりしないまま迎えたクアトロ。

 場合に依っては今日で最後になるかもしれない。

 愛しているけど恋していない。
 深読みしすぎて空回りばかり。そろそろ潮時?  愛情と倦怠のせめぎ合いを確認し、ここまで愛情を持てたことへの感謝と少々の祈りを込めて、 着替えを済ませる。

 会場に着き、一瞬悩んでビールを取る。

 ヤケになりたかった訳じゃない。
 お酒呑んでヤケ起こすなんてこともないし。ヤケになりたくてもなれないだろうし。
 そもそも、私は可愛くないことこの上ない。

 クアトロ?フリードリンク?
 ライヴハウスだからってお酒入ってたからって  Blue Talkerに囲まれたって昔の曲やったってそんな、雰囲気なんてものには騙されたくありません。

 お酒呑みながら口説かれるのは最悪よ、
 口説くなら、私がシラフの時にして頂戴。

 でも田島がそれを提供するっていうなら、それは受けてやろうじゃん、
 クアトロの中で恐らく一番に盛り上がるBlue Talkerに囲まれて  観てやろうじゃん、
 そんなことを思ってのこと。

 ウーロン茶飲みながら一人隅の方で腕を組んで見ることも可能だったけど、敢えてそれは選びませんでした。
 それこそ斜に構えているようで厭。それに、お酒やライヴハウスでごまかされる程度の不満じゃないから。 呑んだって狭くたってそんなの変わりっこないから。

 田島のために着替えてきた服にビールがかかる。ムッカー!  しょっぱなからこの有様コレってどういうこと??何かの暗示?  事故とは解っていながらも「平気です」なんてことは言わない。  怒りを表わしてもOKだろうと思ってひたすら怒る。

 出足挫かれたのは事実だし、
 怒ってみるのも楽しいだろうと思ったから。 あれこれ言いすぎて言ってたらますます腹立ってきて、企画で怒ってんのか本気で怒ってんのか判んなくなっちゃったけど、その混乱もまた楽しかったり。

 ライヴ中いろんな人に声をかけられる。
 「大丈夫?」「ひいてない?」「ヤケになってない?」 ただでさえクールそうに見えるらしいし不満メールばっか書いてたし、 言われるのも無理ないわ自分で蒔いた種だもの当然よね、 と一人で納得しながら笑ってたり。

 初めて聴いたのは1stだった。ステディーが聴いてた。私は学校が終わると真っ先に彼の家に行きOriginal Loveを聴いてた。別れてから聴かなくなった。聴けなかった。暫くしてまたステディーが出来て最初のうちは幸せすぎてパニックで 一人のときに音楽聴くなんてことすらなかった。

 そのパニックも一段落してきた93年12月、「sunny side of original love」発売。迷った末、購入。 「scandal」の歌声に溶け、1stから買い揃えた。 好きそうだね、とステディーに笑われた。

 Original Loveにまつわる私の些細な出来事が彷彿される。いろいろありながらいろいろ言いながら、それでも結構長いことこの人にしがみついてるわとか考えたり。

 過ぎ去った時間なんて
 生きてる軽さなんて
 頭の中の過去の映像を振り払う。

 周囲の歓声を耳にし、あれこれ考えてもいる。 今日はいいんじゃない?と思っているのにお酒も呑んでいるのに 私には「田島ー!」と叫ぶことは出来ない。 私をそうさせるものは何かしら?とか、そんなこと。 頭の中で時間が交錯する。

  ヤケにもなれなければノスタルジーに浸ることも出来ず、ステージに釘付けになることも出来ず叫ぶことも出来ず、中途半端なまま本編終了。
 取り敢えず私もアンコールの手拍子。
 だれどそんなに本気で手を叩いてる訳でもないといった自分の  この有様は前回の公演のときと同じだわとか考えながら手を叩く。

 二度目のアンコール終了。
 少々不安はありながらも三度目もあるだろうと思った。 「夜をぶっとばせ」、大好きなナンバー。  喜びつつも、他のところでもやってるのよねとかそんなことを。
  結局、今日ひっかかったのって「アンブレラズ」と昔の曲だわ、  今日もいろいろ考えたりしてたわ、
 時折イントロに反応して騒いだり一緒に唄ったにしても  なんかすっきりしないわ。

 なんか、なんか腹立ってきたわ。
 昔の曲やってアンコール三回やってそれでおしまいな訳?  ツアーファイナルでしょ?

 何が「夜をぶっとばせ」よ、全然じゃないのよまだ早いわよ、もっともっとメチャクチャなことやってよ、呆気にアナウンスなんかやってんじゃないわよ、出てきなさいよバカタレふざけんじゃないわよ!

 四度目はない。
 そうと解っていながら手を叩く、もう一回と繰り返し叫ぶ。悔しがりながら怒りながらそれでも何処か祈りながら手を叩く。不機嫌全開の声で「ふざけんじゃないわよ」と吐き捨てる。

 余計なことも考えず終始ステージに釘付けとか そういうことはなかったけど、
 本気で手を叩いたり悔しがったり怒ったり祈ったりしたのは 今回が初めて。

 下手すりゃ何も感じずに帰ってくるというのも予想の一つだった。  本気で怒ったり祈ったりするとは思ってなかった。
 私の感情を突き動かされるなら何だっていい、どんな感情だっていい、私にはそういうところがある。
 喜ぶこと、嬉しがること、願うこと、欲しがること、悲しむこと、怒ること、悔しがること、祈ること、何だっていい。

 愛情を持たないものに対して、私は何の反応もしないから。自分が反応してるかどうか、問うべきはそこ。私が欲しいのは、混じり気のない純粋な感情。本気であること。そして私はそれを持っていた。本気で祈って本気で怒った。

 怒り疲れて呑んだビールと葉巻が美味しかった。移動中のやや冷たい風が気持ちよかった。歩き疲れた足の火照りも心地よかった。
 帰ってからは音楽も聴かず本も読まず、眠りについた。

 目が覚めてOriginal Loveを聴きたくなった。可愛くない私はイレヴン発売後、1stと もにもに とイレヴン以外の全てのCDを「もうあんま聴いてないから」と実家に郵送済み。聴きたい曲が手元にない!

 送ったことを後悔し、実家に電話をかける。「Desire」気に入ってるうちのママが電話口で文句連発、「届いたら全部テープに録って送ってあげるから今すぐ送って」  私の一方的な言い分はすんなり通り、
 笑顔で電話を切る。

 最初に聴きたいと思うのは送られてきたCDの中のどの曲かしら。 今はそれが楽しみです。


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Page Written by Kiku^o^Sakaaki