ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第99回 (2001年2月15日放送)


<オープニング>
T「今日はなんと丁度100回目ですね。第100回目。よく続いてるな〜と思いますが。
 先週はロマンポルシェの掟ポルシェさんがやって来てくれましたけども、今週も
 やって来ております。いえ〜〜。ホントにね喋りすぎて全曲かけらんなかったと
 いう事もあるんで、今週また来て頂いて先週かけられなかった曲もかけて頂こう
 という事で。記念すべき『バースト!100回記念大会をロマンポルシェと共に!』
 という事でね。」


M-01.地球独楽/オリジナルラヴ
<今週のリコメンド(?)>
ゲスト:掟ポルシェ(ロマンポルシェ)以下:O

T「はい。オリジナルラヴで『地球独楽』を聴いて頂きましたけれども。
 えー、ていう事でね、今日もまたゲスト…」
O「おっす!」
T「えーどうも(笑)。」
O「おっす!失礼します!押忍!」
T「(笑)。えーと…」
O「100回にふさわしく!」
T「そーすね、ふさわしく。ロマンポルシェの掟…」
O「夏男が!」
T「夏男!(笑)」
O「ええ、季節はずれの夏男がやって参りました。G1男です!」
T「(笑)。燃えろいい男!」
O「ええ。燃えろいい男がやって参りました!」
T「ええ。掟ポルシェさんですけどもね。」
O「どーも。ロマンポルシェの掟ポルシェと申します。NHK出入り禁止です。」
T「(爆笑)え?そうなんですか?!」
O「いえ、嘘ですけど。」
T「(笑)。オーディションしました?NHKの。」
O「いやいやしてないしてない。今ねNHKオーディション無くなったんですよ。」
T「え?!そーなんすか?!」
O「そーなんですよ。」
T「へえー。それは素晴らしいですね。」
O「ええ。本来なら藤山一郎先生とか来てね。」
T「そうそうそう。僕、だってね、2回も受けたんですよ。」
O「(爆笑)」
T「(笑)。一番最初、僕ピチカートファイヴで行って。」
O「ええ。」
T「まあ2回やって2回ともオッケーだったんですけど。最初ピチカートファイヴの
 曲も何曲か『かけちゃいけません』って言われて。」
O「それは放送禁止っていうかNHK的ににはこのフレーズがマズイと?」
T「そう。マズイと。」
O「あー。」
T「『リップサーヴィス』って曲があって。」
O「あ、それダメ?!」
T「ダメ。で、あとね『セックスマシーン』って曲があったんですけどそれも。」
O「それもダメ?!」
T「ええ。」
O「『リップサーヴィス』がダメっていうのはちょっとねー。」
T「そうそうそう。『リップサーヴィス』っていうのは本来の意味で言うと『おべ
 んちゃら』みたいな。『リップサーヴィス使って…』」
O「そうですねーええ。」
T「でもそれがなんか違う意味に…あーのーほら…」
O「あー。もうレコ倫と一緒で。」
T「そうそう。取られたのかどうか知りませんけど、藤山一郎さんに『ダメだ』っ
 て言われました。」
O「ええ。」
T「そんな事を思い出しましたけど。あ!あれさ!そう言えば今思い出した!僕
 初めてNHKのオーディションの時に、『ホワイトライオンズ』って知ってる?」
O「ホワイトライオンズ?」
T「知らないかなー。すーごい好きそうですけど。」
O「西武ライオンズじゃなくて?」
T「いや、あのね何だっけ、あの当時自転車に乗った少女達。白い一輪車に乗った
 白ずくめの15人ぐらいの女の子達で。」
O「あれ?それってあれかな〜…」
T「何かねサーカスのさ…それ知らない?」
O「いや知らないですね。『橋本チャッピースナッピー』ってのは知ってるんです
 けどね。」
T「(笑)」
O「橋本先生っていうのが先生やってる一輪車のやっぱ10人組ぐらいで。」
T「あ、そうなんですか?」
O「多分それもだから同じ系譜なんじゃないですかね?」
T「同じ系譜だと思いますよ。」
O「ええ。まあ橋本チャッピースナッピーはね、代々木公園の所でライヴやっただ
 けでCDデビューしてないです全然。」
T「(笑)あ、そうなんですか。」
O「ええ。」
T「で、そのホワイトライオンズね、結構ヒットしたんですよ。ザ・ベストテンの
 10位以内に入ったかもしんない。」
O「へえー。あ、ホントに。」
T「うん。で、その人達のオーディションと一緒だったのピチカートファイヴ。」
O「あー(笑)エライ時に。」
T「それでね!(笑)凄かったよ。あの当時のNHKのオーディション、掟さん絶対
 行くべきでしたよ。」
O「あーなかなか…」
T「めちゃめちゃロマンポルシェ的ですよ。」
O「へえー。」
T「もうメタルバンドやった次にそのホワイトライオンズが出て。」
O「(笑)」
T「その次にね、演歌が凄かった!」
O「あー。その当時まだね。」
T「めっちゃヤバイ演歌がたくさんあったんですよ『テクノ演歌』みたいな。」
O「あーありますねー。10年ぐらい前って丁度コンポーザーが1人で済むぐらい打ち
 込みの機材が発達してた時代なんですよね。」
T「そうそう。」
O「フルオーケストラでなくても曲が作れるようになったんで、演歌とかあんまり
 お金かけらんなくなったじゃないですか丁度売れてなくて。『冬の時代』になり
 つつあって。」
T「そうそうそう。」
O「どんどんそういうせこーい打ち込みの演歌とかいっぱいありましたね。」
T「そうそう。あとね、それと同時にあの当時80年代のファッションブームでさ、
 ブランド…何だっけ?あのギャルソンとか何だかんだ…」
O「はいはい。DCブランド。」
T「DCブランド出てたでしょ?それに便乗して『ニューきもの』っていうかさ(笑)
 憶えてない?」
O「あーー!はいはい。あの中森明菜のデザイアーの衣装みたいな。」
T「そうそうそうそう!」
O「デザイアーじゃないか違うかな。」
T「うん、わかんない知らないけど、その何かミニスカートっぽい着物とか。」
O「はいはい。ありましたねー。」
T「あーゆーのを着たニューウエーブ演歌みたいなのがあったんですよ。」
O「ニューウエーブ演歌(笑)。」
T「それがね、そういうのを歌った人が3.4アーティストぐらいいたかな?それが
 ヤバすぎた!もうねーあの何つーのかな?(笑)」
O「もーNHKでさえ出せないぐらいの?」
T「出せないんじゃない(笑)でも、どーなんだろ?っていうようなよくわかんな
 いもう凄い音楽の状態になっててさ。振りから歌詞からその全体像が。」
O「ええ。」
T「それらの次に俺らとか(笑)。」
O「(笑)」
T「(笑)。もうさ、自分がもの凄い普通の人間なんだなと思ったんだよ。その時
 歌ったのを憶えてるんですけどね(笑)。」
O「大手のプロダクションがやってる事っていうのはわかんないですよねー。」
T「そうそうそう(笑)。凄かったですけどねー。なんてのを思い出しちゃった。
 でもホワイトライオンズカッコ良かったよ。」
O「あー。ちょっと聴いてみたいですね。」
T「一輪車でだってさ15才14才の女の子が…」
O「CDとか出してるんですかね?」
T「出てると思いますよ。あれを目の当たりに至近距離3メートルぐらいで見たもん
 ならね、圧倒されました。」
O「ほー。ちょっとCD持ってる人いないんですかね?リスナーで。」
T「(笑)あ!じゃあ、ちょっと。」
O「持ってる人送ってもらって。」
T「そう。送ってもらって。」
O「いやーCDデビューできてないんじゃないかなあ?」
T「(笑)。じゃあそれこのバースト!宛にね、ホワイトライオンズのCDを。」
O「(笑)」
T「掟さん宛にね。はい。」
O「ええ。」

***
T「ていう事で。それでは先週かけられなかったロマンポルシェの曲をじゃあここ
 で。いいですか?」
O「もういくらでも!何曲でも!好きなだけ!」
T「かけたいと(笑)。」
O「朝までかけてもらってもかまわない!こっちは!」
T「(笑)」
O「時間枠延長でお送りしますんで。100回記念という事で『3時間スペシャル』で」
T「(笑)そうすね、是非行きたいっすね。」
O「ええ。」
T「はい。という事で『男道コーチ屋稼業』ね。はい。」

M-02.男道コーチ屋稼業/ロマンポルシェ。

O「これも聴いてもらえばわかる通りブロンスキビートのパクリですから。」
T「(笑)ブロンスキビートとあと何だっけ今いろいろ…」
O「一瞬戸川純が入り一瞬南沙織の『純潔』って曲が入り。あ、ヤバイなこれ。
 筒見京平に怒られるなこんな事言ってると。」
T「(笑)大丈夫ですか?」
O「まあいろんな所からパクってる訳ですよ。」
T「なるほど。もう今曲がかかってる間にも話が展開に展開しちゃってね。もう
 最高なんですけどね!(笑)。何の話だったんだっけな今。」

<談話室バースト!>
T「はい、談話室バースト!の時間ですけれども。引き続き今日もロマンポルシェ
 のヴォーカル担当掟ポルシェさんをお迎えしております。どうも。」
O「はい。どうも。」
T「あのー…」
O「まあいわゆる自分でやってる曲っていうのはニューウエーブのつもりでやって
 る訳です。」
T「なるほど。」
O「ええ。80年代にあった音楽。その流れを1人で勝手に受け継いでやってると。」
T「なるほどねー。」
O「で、80年代ニューウエーブっていうのは何か?っていうと。ロックっていう
 ジャンルがひとつあった訳ですよ。」
T「うんうん。」
O「で、ロックっていうジャンルん中に入れておくには『このレコードは違うだろ
 う!』っていう、ロックの枠内からはみ出た音楽なんですよ。」
T「あー。うんうん。」
O「『ロック』っていうレコードの棚ん中に入れておけないレコードを総称して
 全て『ニューウエーブ』っていう括りになってくる。」
T「なるほどね。」
O「だから一貫性が全然無いですよね。」
T「うん。ニューウエーブっていうのは特にそうだったけどさ、やっぱりその前ま
 でのロックっていうのを、まあパンクが最初なんだけども、いかに茶化すかっ
 ていうかさ。もう1回ロックを作り変えるという意味も最初はあったのかもしれ
 ないけれども。そういうもんだったじゃない?パンクとニューウエーブって。」
O「ええ。そうですね。」
T「だから今までストレートに『ストーンズのマネしてロック!ってのはカッコ
 イイ!』っていうのがあったのかもしんないけど、それを完全に茶化してさ。」
O「そうですね。だから人と同じ事やってらんないって事ですよ。」
T「うん。」
O「だからロックがあまりにも定型化しすぎて『ロックンロール!』って叫ぶ事
 だけがもうホントひとつの価値になった訳じゃないですか。」
T「うんうん。で、それ自体がさ…」
O「そうなったらもう茶化される対象になっちゃうじゃないですか。」
T「そうそうそう。それ自体がもう煮詰まっちゃって煮詰まっちゃってさ。」
O「ええ。」
T「っていう所から始まってるでしょ、パンク・ニューウエーブとかさ。」
O「そうですね。だからこうできるだけね、『茶化してる』っていうよりも
 『ナメてる』。」
T「そーねー。まあ否定するって事だよね。」
O「そうですね。」
T「1回そこを否定して。で、何か面白い音楽できないか?みたいなさ。そんな
 ような事もあったじゃない?」
O「で、どんどんどんどん人と違った事をやってかなきゃいけないとか、そういう
 事を考えてやってくと、どんどん道から外れてく訳ですよ。」
T「そうそうそう(笑)。」
O「で、本質っていうものがあまりにも無くなる音楽が出てくる訳ですよね。」
T「(爆笑)」
O「もうカタチだけ!もうパッケージだけ!」
T「うんなるほど。」
O「パッケージでしか勝負しない!中身はホントちゃら〜い音楽でいいと。それの
 最たる例が『ジグジグスパトニック』ですよ。」
T「(爆笑)」
O「大好きで。でもね86年の当時に1stアルバムが出たんですよジグジグスパトニ
 ックの。」
T「うん。」
O「で、そのアルバムがBoxセットなんですよ。」
T「そうそうそうそう。」
O「何かね、シールが入ってたりとかポスターが入ってたりとかして。」
T「だってもの凄い衝撃的デビューって感じだったよあん時(笑)。でも大好き!
 俺。あの1stアルバムね。」
O「意味が無いんですよ全く。」
T「うん、そう。日本語が入っててさ、デタラメの日本語入ってて。」
O「アルバムなんだけど、間にコマーシャルを入れるっていう。」
T「そーそーそーそー!」
O「コマーシャルを入れて。そのコマーシャルを売る事によってスパトニック
 コーポレーションっていう会社を運営しようとしたんですよ。」
T「あーそうなんだ。」
O「だからそういう…何て言うんですかね…まあ要するにポップアートです。」
T「あーなるほどねー。」
O「音楽っていうよりはポップアートの一環としてやってるんだけども、あまりに
 も本質がセコすぎたと。」
T「(笑)」
O「86年に最初買った時には俺はもうねー怒って。」
T「うん。」
O「それっていうのは何故怒ったかっていうと、雑誌で散々煽った訳ですよ。」
T「煽りまくってたねー。」
O「ええ。契約金が5万ポンドだとか何かエッライ話になってて。『俺達は25世紀
 のロックンロールバンドだ!』とか言って。」
T「そーそーそー!(笑)」
O「なにー?!25世紀?どんだけ凄いんだー?!って。何かもう頭ん中ではね、
 ムーグの音とかピュ〜〜ンとか鳴ってて、しかもそれでいてロォ〜〜!って
 デスメタルみたいな音が鳴ってて。何かそういう感じだったんですよ。
 灰野敬二がカキーン!ってギター弾いてるような。」
T「(爆笑)」
O「そういう音が頭ん中で鳴り響いてて。どんなに凄いんだろー!と思って聴いて
 みたら、♪チャカチャカ チャカチャカ チャカチャカ…」
T「(爆笑)」
O「これはもうね、聴いた時にはホント椅子からずり落ちましたね!」
T「(笑)。でもしばらく経ったらそれが凄いカッコ良く思えてきたりとかして。」
O「そうそう。だからこの『中身が無い』って事がいかに大切かっていうのがね。」
T「うんうん。そうだね。」
O「ここまでポップアートとして完璧だっていうのが、いかにカタチだけ、パッケ
 ージだけを売ってて、中身にあるロックンロールっていう本質をいかにもある
 ように見せかけてナメた音楽を作るかという、そういう事自体が重要だと思った
 んですけど。」
T「うんうん。なるほどね。」
O「だんだん聴いてくとこれは音楽的にも凄いなって事がわかってくる訳ですよ。」
T「あーそうだね。僕もだからだいぶ後になってから好きになったよジグジグスト
 パニック。」
O「そうですよね。だから10年かかるんですよ大体。」
T「そうそうそうかかった!だから出た当時はもうさ『何じゃこれ!』(笑)」
O「だからねー93、94年ぐらいから『これ、もしかしたらいーかもしんない』って」
T「そーそーそー!(笑)」
O「それからは毎日聴いてますね。」
T「『これは名盤なのかもしんない』ってある日突然さ。」
O「低音とかが極端に排除されてます。」
T「そーそーそー(笑)。」
O「しかもみんな誰も楽器弾けないでしょ?」
T「そーそーそー(笑)。」
O「取りあえず曲聴きましょうこれ。」
T「そうですね。」
O「聴いてもらった方がわかりやすい。」
T「はい。」

M-03.ラヴミサイルエフワンイレヴン/ジグジグスパトニック

O「素晴らしいでしょ?」
T「素晴らしい。」
O「何モノも語っていないという。」
T「(笑)素晴らしいですよね。」
O「でも何モノも語ってないからこそロックとしては優秀なんですよ。」
T「そうですねー。」
O「ロックでかつ歌謡曲で。」
T「うんそーねー。だからこのカジュアルさがもう表現になってるよね。」
O「ええ。」
T「でも何かその『25世紀のロックだ』ってのは、その当時はさ『ウソつけ!』と
 思ったけど…」
O「絶対ウソだと思った。」
T「うん。だけど今聴くとね。」
O「今聴くと、ホントに凄いかも。もしかしたら500年先でも聴けるんじゃねーか
 これって感じがね。」
T「(笑)そうそう。そういう感じありますよ。」
O「何となくしてる(笑)。まあ多分ないんだろうけど。」
T「(笑)うん確かにね、凄いなって感じがする訳ですが。」

***
T「掟さんは中古レコード屋は?」
O「もう死ぬ程まわりますよ。」
T「週に何回とか行ってるんですか?」
O「うーん、最近はねさすがに忙しくなってそうそう行けなくなってきたけど。
 それでも週に2回は行きますね。」
T「それでも週2回行ってるんだ!今でも!」
O「ええ。」
T「そーれ凄いですね。」
O「っていうか行ける店は全部まわりますよ大体。」
T「へえー!」
O「某ディスクナントカとかっていう…あそこ行けば日本の中古盤とか海外のヤツ
 とかも大体安く手に入るんで。」
T「そうですねー。」
O「まず100円コーナーで充分なんですよ。俺が好きなニューウエーブとかって
 みんなないがしろにされてるから。」
T「あー(笑)。」
O「で、そこで『サマンサフォックス』とか買ってみたりとかね。」
T「(笑)」
O「もうサマンサフォックスなんか50円ですよ!」
T「(爆笑)」
O「ストックエイトニーウォーターマンとかプロデュースしたもうホントにハイ
 エナジーって言われてるような。」
T「うん。ハイエナジー発祥の音楽でしょ?サマンサフォックスっていうのは。」
O「うーん、発祥というかまあその黎明期にあたる頃の人ですね。」
T「ハイエナジー黎明期(笑)。」
O「ええ。セコいしーそのほらサマンサフォックスって後にヌードになったりとか。
 安っぽい要素がもう全面に出てるんですよ。」
T「(笑)。でもそのサマンサフォックスってさ、受け入れられる世代って限られ
 てるよねだけど(笑)。」
O「もうわかんないでしょうね。だからまあ感じとしてはカイリーミノーグとトレ
 イシーローズの中間ぐらいって言ったらばいいのか。」
T「そうだね。」
O「いや、それも多分世代的にはわかんないですよねー(笑)。」
T「(爆笑)。トレイシーローズ。カイリーミノーグはわかるかもしれないけど。」
O「ええ。」
T「カイリーミノーグのジャケット見ました?こないだの。」
O「いやいやいや、最近のは全然。」
T「見てない?最近のジャケットキテるよ結構。」
O「あ、ホントに?」
T「ヤーバイ!」
O「どんな感じ?」
T「いや何かねー、太陽光線をバックにスケスケ!の服でさ、こーいう風にやって
 るジャケがあるんだけど…」
O「あーいいっすねー。」
T「あれヤバかったけど。関係無い話ですいません。」
O「いやいやいや。あのー結構ねジャケ買いとかもあんまりしない方なんですけど、
 この間マライアキャリー買っちゃいましたね(笑)。」
T「(爆笑)」
O「マライアキャリーがね、いい乳してるんですよ!」
T「(笑)。え?レインボーの方?アナログ?」
O「アナログでシングルなんですよね。」
T「シングル?」
O「シングル。」
T「7インチのヤツ?」
O「12インチで。」
T「へえー。え?どういうヤツだろう。あの見開きになってるヤツ?」
O「いや、見開きじゃなくて。いわゆる今風のギャルみたいなカッコしてるんで
 すよマライアキャリーが。ちょっと半分絵みたいな感じなんですけど。」
T「あ、そうなんだ。」
O「キャミ着てるんですよ、キャミソール。」
T「うん(笑)。」
O「いやーあれがねー。マライアキャリーをね、体だけで語っていいのかどーか
 わかんないけど。」
T「(爆笑)」
O「実際音楽には興味無いからしょうがないね(笑)。」
T「(笑)。マライアキャリーの『レインボー』ってアルバム出たじゃない?」
O「ええ。」
T「あれが出た時に12インチアナログ盤が出たんですよ。あれのジャケは凄い
 っすよ!もう〜!」
O「エロ?」
T「エロっていうか、カッコ良すぎる。エロっつーのかな?あのだから『ビッグ
 クランチ』作ってる時ずっとね、マライアの12インチの見開きになってるんだ
 けど、それをここに置いて曲作ってたの(笑)。」
O「(爆笑)マライアに合わせた曲作りであの『ビッグクランチ』ができたと。」
T「そうそうそう(笑)。」
O「(笑)。みんなショックだろうーなーこれ。」
T「(笑)。それがね、見開きの中ジャケの写真がさヤバすぎるのよ。ベッドに、
 あの、ベッドなんだけど、それがモーテルのね、すっごい安そうなモーテルの
 ベッドに、こう寝っ転がってさ、例のすっごいキャミソールみたいなのを着て。
 で、アメダマを!こう(笑)のせて、なめて、こーやってるんだけど。」
O「(爆笑)」
T「その色合いとかもね、ネオンあるじゃん、ピンクとか青とかのネオンがさ、
 ボワ〜〜って光っててさ。」
O「安っぽーい!(笑)」
T「すっごいカッコイイのよ。」
O「素晴らしいですね。」
T「そう。素晴らしいっすよ。」
O「マライアは何かを発信してますね。ある種の電波を出してる。」
T「そう。マライアの最近のビジュアルね、凄い。」
O「あれだから元のダンナがそういうの嫌いだったんですよね。」
T「あ、そうなんだ。」
O「元のダンナが結構露出度の少ないジャケットとかああいうビジュアルにしてて。
 で、ダンナと離婚してからそういう感じに一気にドーン!と弾けたんですよ。」
T「なるほどねーー。」
O「これもひとつの離婚のおかげだという。」
T「(笑)。それは何情報ですか?」
O「いやいや、でも結構これは普通にNMEとかに出てますよ。」
T「あ、そうですか。へえー。」
O「で、まあそれで50円とか100円とかばっかりのレコードを買ってるんですよ。」
T「うんうん。」
O「でもモノによってはニューウエーブとかでもさっき聴いたジグジグスパトニッ
 クとかね、ああいうのはヘタすると今3000円とかそのぐらいになってて。」
T「お!そーなんですか。へえー。僕ジグジグのアナログはやっぱ100円ぐらいで
 買った。」
O「大体100円でしょ?」
T「うんうん。」
O「そうそう。だから90年代の前半ぐらいまでなら100円でいっくらでも買えたの
 あれ。」
T「うんうん。」
O「だからもうどんどんその辺がこう…みんながいらないっつって全員が多分レコ
 ードをジャケごと二つに折ってゴミ箱に捨てちゃったもんで希少価値が上がっち
 ゃったと。」
T「はあー。」
O「あまりにもくだらなすぎたが為に。」
T「うーん。なるほどね。」
O「そうやってどんどんレコードのプレミアがついてく場合があるんですよ。」
T「なるほどね。」
O「まあ実際ロマンポルシェがやってる事っていうのはそういう50円100円で売ら
 れてるモノ、さっき言ったようなブロンスキビートだとかソフトセルだとか、
 ああいった音楽をできれば2000円の域まで達せられたらいいなと。」
T「それに協力してる訳ですか?」
O「そうそうそう。それをひとつの使命としてやってる。」
T「(爆笑)なるほどね。」
O「そうそう。だからロマンポルシェがドーンと売れれば『いや、俺実はこういう
 レコード聴いてたんだよ』っていうね。」
T「あーー!」
O「だから『フリッパーズギター小山田君が言うからこの曲はいい曲!パステルズ
 買わなきゃ〜〜!』みたいなね。」
T「(爆笑)なるほどなるほど。」
O「ええ。そういう風にならないかなと。」
T「なるほど。ブロンスキビート買わなきゃ〜〜と。」
O「そうそうそう。」
T「サマンサフォックス買わなきゃ〜〜とか(笑)。」
O「もー大変ですよね。ディスクナントカにね、もう女の子の群れが!」
T「(爆笑)」
O「もう我も我もとブロンスキビートを買い求める群れが!」
T「(爆笑)」
O「来ないだろうなぁきっと。」
T「(笑)なるほどね〜うん。」

***
O「で、まあそういう流れで大体いろんなレコード屋行く訳ですよ。」
T「うんうん。」
O「で、アイドルのレコードも大体好きなんで。」
T「そうですよねー。」
O「プレミアの市場っていうのがやっぱこう大体把握できる訳ですよ。」
T「(笑)」
O「最近はCDシングルにやっと値段がつき始めてきたと。」
T「CDシングル?小っちゃいヤツね。」
O「そうそう。結構今までは100円200円でホントに売られてるような状況で。」
T「そうだろうねー。」
O「それがやっと最近になって。CDシングル発祥してから13年目ですか今年は。」
T「(笑)」
O「最初87年に出てますから14年目か年号で言うと。」
T「はい。うんうん。」
O「それが出来上がってきて昔のCDシングルにやっと値段がつき始めてきたん
 ですよ。」
T「はあー。」
O「初期のおニャン子とか…初期じゃないわ、末期ぐらい。」
T「末期のおニャン子ね。」
O「だから会員番号でいうと48番の我妻佳代のCDシングルが例えば昔100円で売っ
 てた物が今は3000円ぐらいでヤフーオークションとかで売られてたりとか。」
T「うーそ!(笑)ヤフーオークションで?そーなんだ。へえー。」
O「でまあ中古盤屋に行ってもそういう状況がちょっとずつ起こりつつあって。
 例えばさっきも言ってたELTの持田香織が昔やってた『黒ブタオールスターズ』
 っていう…」
T「(笑)」
O「何だっけな?『君にお見舞い申し上げます』とか何かそういうタイトル。」
T「(爆笑)」
O「そのタイトルのシングルやっぱり100円で大量に買ってきて。『これは値段
 つくだろう』と思って1万円つけて中古盤屋で委託販売したら、もう3日ぐらい
 で売れて。」
T「うそー!凄いよねーー!」
O「ええ。2枚とも1万円で。」
T「へえーー!!」
O「エライ儲かりましたね。」
T「もう株みたいなもんですね。」
O「うーん。ただそのほら株と一緒で目利きが。」
T「目利きがねー!『これは上がる』かと『これは上がらない』かと。」
O「そうそう。まあ取りあえずそういう昔アイドルが何かやってたとかっていう
 人間がわかればいいけども、そうでないこう微妙な上下があるんでやっぱり。」
T「ふんふん。」
O「それのひとつでね、アイドルにとっては『結婚』というのがあるんですよ。」
T「なーるほどー。」
O「アイドルは結婚すると値が下がる。」
T「値が下がる。」
O「ただ結婚しても値が下がらない例というのがあって。それは誰と結婚してるか
 その相手の顔がわからない場合。」
T「はーはー(笑)」
O「うん。だから我妻佳代は普通のそのへんの会社員みたいな人と引退してから
 結婚して。で、その相手の会社員が誰だかわからないからそれはもう嫉妬の
 対象にさえならないと。」
T「なるほど。っていう事は株は結構キープできる訳だ。」
O「株はキープできると。で、そうでないモノ。例えば佐野量子と武豊がフライデー
 でキスシーンを撮られました。と。」
T「(笑)」
O「ね。それまで結構プレミアがついてる訳ですよシングル盤1枚にも3000円近く
 2800円とかついてて。それがね、キスして3日後ぐらいにはもうすぐ『レタスの
 恋愛レポート』って曲がワンロットで出てたっていう(笑)。」
T「(爆笑)」
O「ワンロットで1万円っていう。ワンロット買わねーよ誰も(笑)。」
T「(爆笑)」
O「しかも1万円っつったって同じレコードだもんそれ、っていう。そういう様な
 状況が生まれる訳ですよ。」
T「へえー。やっぱり中古レコード屋も反応するんだねいろいろそういう所。
 っていうかひょっとしたら…」
O「っていうか売りに行く人がいるから。」
T「あ、そーかそーかなるほど。もうその佐野量子の写真見て傷ついた訳だ(笑)」
O「そうそう。だから『量子は俺だけのもの』と思ってた人がいかに多かったか!
 っていう。」
T「(爆笑)」
O「量子は俺のものじゃなくて『武のものになっちゃったんだ』」
T「(爆笑)それがこう…」
O「で、武とのキスシーンまで見ちゃったもんだからもうガックリですよ。」
T「なるほどねー。」
O「ええ。それはもう入れ込む対象としては不適当と。」
T「あー(笑)。」
O「で、そのキスシーンを見てない人に関してはイケル訳ですよ。」
T「はーはーはー。」
O「例えば高井麻巳子と秋元康が結婚したから高井麻巳子の値段がどんどん下が
 ったりとかそういう状況はあっても。」
T「うん(笑)なるほどね。ワンロット1万円であったんだ。」
O「そうそう。そういうね、アイドル聴いてる人達って結構やっぱ童貞文化です
 から何だかんだ言いながら。」
T「(爆笑)」
O「もう性のコンプレックス持ちっぱなしの人が聴いてる…んな事言うと俺も持ち
 っぱなしぐらいに思われる。」
T「(笑)」
O「まーあまり。そういう事はどうも…ってね。」
T「(笑)なるほどね。でも面白いですねそういったアイドルと中古レコードの
 値の移り変わりをいろいろ見てみたりするとね。裏の文化のマーケティング
 みたいなさ。そういう動きが見えてくんのがね。」
O「そうですねー。ただ売りに行くヤツがいてこそその文化が形成される訳で。」
T「あ、そーかそーか。」
O「だからその1万円で売っちゃう気持ちね。それが多分だから誰にもわかる訳で
 すよ、そのアイドルのコーナー見てるヤツは。」
T「あー(笑)。」
O「『あーこないだ武とキスしてたからなー。これ下がるんだなー』っていうのが
 わかるじゃないですか。」
T「(笑)なるほど。面白いね。」
O「みんなその事前情報コミコミでアイドルが好きな訳で。」
T「へえーなるほどね。」
O「いくら曲として良くてもね。そこはちょっと入り込めない要素がひとつ増える
 訳ですよ。」
T「あーなるほどね。」

***
O「でまあそういうんじゃなくて、例えばロックミュージシャンなんかがそのさっ
 き言った『小山田君が言うからパステルズ』とか『小山田君が言うからオレンジ
 ジュース聴こう』とかね。そういうのは下がらないし。そういうモノっていうの
 はどんどんこう…昔100円200円で売られてたモノが1万円近くしたりとかして。」
T「あーー。」
O「だからそういうロックの業界の中の目利きが紹介した音楽っていうのは凄い値
 段になってると。」
T「うーんなるほどね。」
O「それのひとつでいうと、ホルガーヒラーっていう…」
T「ホルガーヒラーね。」
O「アタタックレーベルというドイツのテクノのレーベルがあって。テクノポップ
 ですね。」
T「うん。これ僕聴きましたもんよく。ホルガーヒラー。」
O「まーだから当時としては本当に83年に出てるレコードですけど。84年かな?」
T「そうですね。うんうん。」
O「そのぐらいに出てる頃っていうのは、サンプラーなんかがまだイミュレーター
 とかの時代で。1台2000万円とかする訳ですよヘタすると。」
T「そうそう。」
O「1200万円とか(笑)。」
T「そうそうそう。でもよくさ、このホルガーヒラー持ってたよね。」
O「そう。だからこれはホルガーヒラーが持ってたんじゃなくて、ホルガーヒラー
 は大学の研究員なんですよ。」
T「あ、そうなんだ。はあー。」
O「ええ。大学の研究員でそこの研究室にある楽器を使ってやっと自分の音楽が
 作れてたっていう状況で。」
T「あ、そういうの。へえー!なるほどねー。」
O「そうなんですよ。だからその来日コンサートが85年ぐらいかな?確かあって。」
T「うん。」
O「で、そん時はほとんどテープだったっていう。」
T「悲しいねー。」
O「だってイミュレーターは持って来れないだろー。」
T「(笑)」
O「イミュレーター移動させて飛行機に乗っけただけで壊れたらもう一発ですから」
T「あー。」
O「その当時サンプラー直せる訳ないから。」
T「そうだよねー。」
O「イミュはね、だからまだ海外にメーカーがあるし。どこの楽器店で直していい
 かわからないし。」
T「うん(笑)。」
O「そんな事があっちゃいけないからね。ほとんどのオケがテープに入ってたって
 いう話でね。」
T「なるほどね。で、何やったんだろうね?ホルガーヒラー。ただ歌っただけ?」
O「ただ歌ってただけじゃないか?っていう。」
T「(笑)」
O「曲によっては多分ドラムとかもあるはずだから。」
T「あ、そうなんだふーん。」
O「生ドラムの曲が何曲かあるんで。」
T「あ、そうですね。」
O「ただそれはメンバーがちゃんといてやったんじゃないかな?と。」
T「へえー。僕の友達行ってましたねそういえば。ホルガーヒラーのライヴに。」
O「ホルガーヒラーのライヴに。あ!行きたかったなそれ!」
T「そう。それで何かねどういう印象感想持ってたのか憶えてないんだけど…」
O「ええ。」
T「その当時レジデンツとかも来日したりとかさ。」
O「ええ。」
T「ホルガーヒラーは、あれ?パルコかどっかでやったんじゃなかったっけ?」
O「確かね。そんなのでしたね。」
T「ちょっとオシャレな感じの所で。」
O「スペースパート3とか、どういうとこで。」
T「そうそう。そういう所でやったの。レジデンツとかもそうだった。何かそうい
 う記憶があります。まあそれではホルガーヒラーの…」
O「じゃあ聴いてみましょう曲を。」
T「はい。」

M-04.ジョニー/ホルガーヒラー

O「もうサンプラーが高い頃でね!」
T「高い頃ですよ。」
O「誰も持ってないんですから。」
T「持ってないですよ。やはり確か2000万ぐらい。」
O「そのぐらいしましたよ。だから坂本龍一とかしか持ってない訳ですよ。」
T「そうそうそう。」
O「これはもうYMOにならないと買えない機材だと思ってて。」
T「(笑)。シンセもだって200万300万当たり前だったもん。」
O「当たり前でしたよ。だってもうホントにJUPITER8とか100万円ですから。」
T「そうそう。あとほらタンスのさ、タンスってよく言ってたけどね。」
O「はいはい。ムーグのタンスが。」
T「あれだって100万200万とか。」
O「もうホントに松武秀樹じゃないと買えない(笑)。」
T「そうそう。ドイツ人とかよくさ、70年代にタンスシンセ使ってた人多い
 じゃないですか。」
O「はいはい。」
T「あれ金持ちなのかね?みんな。」
O「まあみんなだからなんらかの作曲家だったりとかしますよね。作曲活動で使う
 っていうので大体メーカーとかとヘタするとあのー…」
T「提携したりして?」
O「提携したりとかして使ってるんでしょうねー。」
T「あのアモンデュールとかいるじゃん。あれやっぱそうなのかな。ダンジェリン
 ドリームもそうだし。」
O「多分ダンジェリンドリームはそうじゃないですかね。」
T「メーカーと提携してやってね。クラフトワークは自分達で作ってたもんね。」
O「自分達で作らしてましたよね。」
T「うん。自分でも作ってたでしょ?あれ。」
O「うん。何かそういうのもありましたね。」
T「うん。でもやっぱドイツ人金が。パトロンとかいたりしてひょっとして(笑)」
O「うーんねー。まあウエンディーカーロスみたいにああいうオカマの人がね、
 やってたりとかするんでしょうねヘタすると。」
T「うん(笑)。」
O「オカマとテクノポップが近いっていうのは実はそういう所にあるかもしれない
 ですね考えてみると。」
T「あーー。」
O「オカマでないと要するにお金持ちにならない(笑)。お金持ちでないとテクノ
 の機材は買えないと。」
T「なるほどー。うんうん。」
O「っていうのはもしかしたらあるかもしれないですけど。まあ全然邪推ですね
 これは(笑)当たってないと思います。」
T「(爆笑)でも90年代に入っていろいろテクノとか凄い盛り上がったってのは
 シンセとかが安くなったからだとか言ってましたけどね。」
O「そうですねええ。だってもうね、TR-909とかだってもう80年代の後期ぐらい
 はヤマハのRX7の方が本物に近い音が出るとか言って。」
T「そうそうそうそう!」
O「大体あんなウソなシンセで使った音なんかダメじゃん!つって。」
T「そうそうそう!」
O「だからもうそんな2.3万で売ってたんですよ。ヘタすると1万しないんだよ。」
T「そーだよ。だって僕さ、TB303とさ…」
O「TB-303は5000円ぐらいでしょ?」
T「そうそうそう。TR-606とセットで僕持ってたんですよ。」
O「あーー。」
T「それで僕高校の頃それずっと使っててさ。しょぼいな〜とか思いながら。」
O「(笑)。でも高校の頃はこれしか出ないし。」
T「そうそうそう(笑)。悲しいな。」
O「生の音に近づけようとして作ってる楽器だから。」
T「そう。それでその後デトロイトテクノとか聴いたらさ…チクショー! で、
 売っ払っちゃって(笑)。くやしー!」
O「(爆笑)しかも何かね楽器屋に3000円ぐらいで買い叩かれちゃって。」
T「そうそうそう。」
O「『これ今買い取れないんですよねー』みたいな話で。」
T「そうそう。でも何かそういうのが、たくさん安いのが出てきたのを使った音楽
 っていう感じがするんですけどね。」
O「まあ今だに使ってますけどね俺とかは(笑)。」
T「(笑)。いやいやでもそれをね…ひょっとしたら今自然なんだよね結構。そう
 やって音楽作るのが。」
O「うん。でしょうねー。」
T「うん。自然なのかな?(笑)」
O「っていうかまあ安い機材しか買えないっていうのがね。貧乏人なりの音楽って
 いうか。」
T「あー。」
O「まあ金持ってくるとね、多分俺なんかはユーロビートしかやりませんよ。」
T「(笑)」
O「当然ですよ。」
T「あ、でもさ、掟さんが金持った時の音楽ってどうなんだろうね?」
O「いやあ売れないでしょうね(笑)。」
T「(笑)」
O「『こないだこれどっかで誰か作ってたなー』みたいな。『どっかで聞き覚え
 あるなー何だっけこれ…あー!そうか!コタニキンヤだー!』とか(笑)。」
T「(爆笑)なんでコタニキンヤなの?!(笑)微妙な…」
O「『あ、浅倉大介プロデュース。はいはい。』みたいな感じ。金持ちになると
 あーなりますね間違いなく。」
T「(爆笑)なるほどねー。」
O「ええ。多分誰も聴かないんじゃないかな。」
T「(笑)。えー…ていう感じでね、今週も曲が全然かけられないまま(笑)…」
O「あーー!」
T「喋って(笑)。」
O「っていうかもうこの後の番組飛ばしてやる事にしますんで。」
T「ええそうですね。」
O「延長します今日は、取りあえず。野球が延長になってるのとおんなじような
 もんだと思って頂ければ。」
T「(爆笑)」
O「まだ決着がつかないので。」
T「はい。ていう事でね、今日は『バースト!延長』っていう事で(笑)。」
O「ええ、延長…できませんっ!すみません!ウソです!」
T「(爆笑)」

<エンディング>
T「はい。2週にわたってロマンポルシェの掟さん。ええどうぞ喋って下さい(笑)」
O「はい。いやいやいや。」
T「を迎えていろんな様々な日本のですね、何て言んですか、えー…」
O「まあこう『排除された音楽シーン』というか。」
T「そうですね。にスポットをあててと言いましょうか(笑)。何か『新日本発見』
 じゃないですけど。でも『発見』っていうかあらかじめみんな気づいてんだけど 
 気づかないようにしてた部分といいますかね。」
O「んー。だからやっぱりね、どうしてもポップじゃないモノ、ポップになりきれ 
 ないモノってあるでしょ?これはポップにするにはちょっとゲテモノだなーって
 いう。」
T「うんうん。」
O「大体がロマンポルシェっていうバンドを始めてんのは、もう俺は『イロモノ』
 だと。」
T「(笑)」
O「あらかじめ自分で規定してやってる訳ですよ。」
T「あーなるほどね。」
O「イロモノで一生あり続けるというコンセプトで。」
T「はあーなるほどねー。」
O「決して本道にはならない。だからこそ本道にならないモノ、今までなれなか
 ったモノ達の霊が一身に乗り移っとる訳ですよ。」
T「(爆笑)」
O「それをこう、除霊というかね、レクイエムのつもりでやっております。」
T「はーそうですね。ロマンポルシェ、怨念を感じるもんねだって。」
O「ええ。80年代の怨念が一身に詰まってる訳です。ええ。オートモッドみたい
 なもんですよ。」
T「(爆笑)」
O「滅びゆく時代へのレクイエムですよ。」
T「オートモッドって知ってるかなぁ?みんな…ね。」
O「ええ。言ってもしょうがない。」
T「(笑)。えーという感じで。まあこれはいつか続編をやりたいなと。」
O「あ、いいですよ。ええ。」
T「ね。話も尽きないんですが…ロマンポルシェの掟さんを迎えて2週間、ありが
 とうございました。」
O「ありがとうございました。あーどうもどうも。また嫌でも来ます!」
T「是非とも(笑)。」
O「ええ。来週も来ます!」
T「あ、来週。じゃあ是非来て。」
O「ええ。っていうか今週から毎週来ます!」
T「(爆笑)いいっすねー。もうね、レギュラー化いいっすよね、レギュラー化
 して〜?ね。もう話も尽きないので。っていう事で、バースト!」

 


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki