ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第100回 (2001年2月22日放送)


<オープニング>
T「先週はロマンポルシェの掟ポルシェさんが大変盛り上げてくれましたドドー!
 っと。凄く面白かったですね。レギュラー化できればしたいと思うぐらい非常
 に面白かったです。今日はこの番組だけでお馴染みの魂列車1号という方が登場
 致します。この人も結構楽しい方ですね。」


M-01.神々のチェス/オリジナルラヴ
<近況>
 この間ミッチー/及川光博の新曲を僕書きましてね。そのレコーディングやって
きました。かなりいい曲ができましてですねー。これがだいぶ先なんです発売が。
夏ぐらいだとかって話してましたけど。これ是非ホント聴いて欲しいですね。この
曲はミッチーの方から僕に『オリジナルラヴの初期の1stアルバムとかのビッグバ
ンドみたいな』っていうか『ちょっとゴージャスなジャズみたいなサウンドの曲を
作ってくれないか』というオーダーがありまして。僕しばらくそういった曲…フィ
ーリングかなり忘れてたんですけど、今回この仕事をするにあたってかなり思い出
しました。尚かつ昔のデュークエリントンであるとかああいったホーンセクション
のアンサンブルとか結構勉強しちゃったりとかしてね。クローズドポジデョンでグ
ーっとずーっと動くんですけどそういうものとか、あとコーラスをたくさん入れた
りとか、今時こんなゴージャスなオケあるのか!(笑)っていう感じの凄くハッピ
ーなゴージャスないい感じのオケ、アレンジも良かったと思いますね、に仕上がり
ましてこの曲が夏ぐらいに出ますんで。レコーディングは僕もコーラスたくさん入
れたりとかいろいろアレンジしたりとか結構大変でしたけど、本当にいい感じに仕
上がったんでね。ミッチーもなかなか気合い入ってましてですね歌とか歌詞とかも。
非常にいい感じのヤツで楽しかったですね本当に。是非ちょっと楽しみにして頂き
たいと思う訳でありますが。

 その他僕最近はそうですね…もう21世紀に入りましてモバイルの時代だっていう
事でソニーの携帯電話ウォークマン去年の暮れに買ったんですけども。それが皆さ
んご存じの通り欠陥だったという事で取り替えに行きまして。で、行ったら『1週
間待ってくれ。もう在庫が無いんだ』とか言われましたけど。でも次の日電話かか
ってきて『在庫ありますんで来て下さい』。で、行って来たんですけどね。僕あん
まり携帯電話そんなに普段気にしたりしてなくて結構無頓着だったりすんですけど、
ドコモショップっていうのは盛り上がってますねー。もう人が唸る程居て。銀行み
たいなんですねあれ。番号…切符みたいなの、駅の切符販売機みたいなあの番号を
取らなきゃいけないんですね最初。158番とかさ。んで取って『○番の方お待ち下
さい』とか言って凄い並んでて銀行みたいな状態になってて。あの盛り上がりに驚
きましたけど。1時間ぐらい時間かかったんですけど暇だったんでそのへんに置い
てあるパンフレット読みまくった訳ですね携帯の。いろんなシステムがあって、何
か訳わかんないいろんなの読んで、こんないろんなのあるんだなって感心したんで
すけど。で、『携帯の配信のシステム始まる』とか言ってミュージックなんとかっ
てそういうのも見ましたけどね。今年から来年にかけてそういう携帯とかで音楽が
いろいろ配信されたりなんだかんだされたりする事がいよいよ本格的に動くんだな
ーって事をいろいろ実感して結構盛り上がったと言いますか、何かそういう印象を
受けた訳なんですが。

 それとあと僕去年の暮れにパワーブックG3をまた新しく買い替えまして。その前
にパワーブック2400を使ってたんですけど遂にそれが死にましてですね。バーン!
と消えて全く起動しなくなって。去年の暮れにパワーブックG3買った訳ですねもう
慌てて。そしたらその直後に『パワーブックG4発売!』という告知が出ましてもう
『なんだ!』と思いましたけど(笑)。で、パワーブックG4今もう店頭に並び始め
てですね、もの凄いカッコ良くて、もーホント!こんなに不条理な思いを(笑)感
じた事は久々だ。みたいな感じなんですけど。まあこのパワーブックG3凄いですね
やっぱり。パワーブック2400、今から3.4年前に出たんですけど、もうその時代と
全然!違う時代に入ってたんだなーという事を改めて感じてこのパワーブックG3、
G4以降ですね、今までノートブックパソコンで例えばこういう事ができたらいいな
ーなんて、音楽作曲する時にいろいろ思う事もあったんですけども、そういうのが
バリバリ余裕でできてですね。例えばソフトのイミュレーション楽器みたいなもの
があって。ソフトシンセ、ソフトサンプラーとかいろいろあるんですけど、今はも
うノートブックパソコンのパワーブックG3.G4とかでもうバリバリ完璧に動くんで
すねー。で、僕ここ2週間ぐらいそのソフトシンセ、ソフトサンプラー関係にハマ
りまして。いろいろ買いまくっちゃってね。もうねパワーブックホント1台でデモ
テープ作ってるんですよ。すーごい机の上、整理整頓、何か片づいちゃってさ。そ
いで音は完璧ですし尚かつエディット何だかんだ面白いんですね凄く。なるほどこ
ういう時代になったもんだなって(笑)…だんだんオヤジ臭くなってきてしまいま
した発言が(笑)。

<今週のリコメンド>
 今大ヒットしてる曲世界的に。ヨーロッパの方から火が着いた、ダフトパンクの
新曲『ワンモアタイム』ね。これはもうこのソフトサンプラーっていうかプラグイ
ンミュージックと言いますか、コンピューターエディットいかにもしましたー!っ
ていう感じのいい曲でありまして。この手、いろいろ最近出てきたんですけど、こ
の手最近凄い好きになってきたな(笑)。自分のやってる事とまあリンクしてるっ
ていう所もあるんだけど。今日のリコメンは取りあえず2.3曲かけようかと思ったん
ですけど時間が無くなってしまいました。

M-02.ワンモアタイム/ダフトパンク

<談話室バースト!>
ゲスト:魂列車1号 以下:1

T「今日のゲストは、お馴染み魂列車1号さんです。どうも!」
1「どうも。毎度〜〜!」
T「毎度〜。最近は何をやってたんですか?」
1「最近はね、まあレコードも買ってるんだけども、結構プライベートで出張に行
 ったり…出張ってプライベートじゃない!」
T「(笑)」
1「えーとね、結構関西地区に行ったり、いろんな全国のレコ屋さんを練り歩いて
 中古レコード買いまくったりとかね。」
T「あーなるほどー。変わりないですねー。」
1「相変わらずなんだよ。これ俺の人生だからさレコ買いはね。」
T「なるほどねー。オーケーオーケー。」
1「うん。」
T「それで?」
1「それでね、最近はずーっとここんとこ続いてるヨーロピアンジャズとかね。
 そういう高いヤツをね。」
T「あーまだ買ってるんだ!」
1「まだ買ってるね(笑)。」
T「変わらないね!」
1「ヤバイね!」
T「(笑)」
1「で、あんまりヤバすぎて、こないだ某中古レコード屋さんにレコード1000枚
 売りに出しました。」
T「あーそー!いくらでした?」
1「45万円になりましたよ(笑)。」
T「あー、いい感じだねー!」
1「結構いい感じでね。それが非常に調子良かったんでまたこないだ先週か700枚
 今度CDを売りに出しましてその結果待ちって所です。」
T「(笑)あーそー。へえー。」
1「まあその売れたお金がまたレコードに変わって行くっていうんで。まあ相変わ
 らず変わらない人生なんですけどね。」
T「(笑)。レコード質屋状態になってんだね。」
1「そうだね。まあそれが『やくざ』って言われる所以なんだけどね。」
T「なるほどなるほど。右から左へこう流してね。」
1「そう『転がす』というね。ライクアローリングストーンっていう感じだよね。」
T「(笑)なるへそ。みたいな感じでね。で、あのー魂さんの曲の方ですけど。」
1「はいはい。えーと今日はね『オモチャ箱ひっくり返したようなポップス』って
 いうのを何曲か紹介しようかなと思いまして。」
T「なるほど。TOYモン。TOYモノ。」
1「そうだね。実際にオモチャの楽器を使ってたり、使ってなくても何かワンフッ
 クあってその中にガチャガチャした雰囲気のモノが入ってるっていう。」
T「なるほどね。」
1「古くを言うと、ビートルズのサージェントペパーズでいろんな楽器を使ったり
 ビーチボーイズがペットサウンズでそんな楽器を使ってたっていうのがあるん
 だけど。」
T「そうですね。うんうん。」
1「まあそんなポップスの中でオモチャっていうのがどういう風に使われているの
 かっていうのを実際音で聴いてもらおうかなと思いますね。」
T「はい。」

***
1「で、1発目に紹介するのが僕の友達のバンドなんですが。」
T「はいはいはい。」
1「昨年末田島君も会った。」
T「そうですね。僕も一緒に飲みに行ってイカ食べました。」
1「イカ食いましたよねー。」
T「イカうまかった〜…」
1「ええ。京都の『ママスタジヲ』っていう4人組のグループなんですけども。」
T「そうそう。面白かったもんあん時は。」
1「ね。」
T「ね。それで僕新作聴きましたよ。」
1「どうだった?」
T「いいじゃん!」
1「今日これからかけるんですけどね。」
T「そうそう。この曲いいと思ったよ。でね、コメントも書いたんですけど(笑)。
 あのね、僕の大好きな茂森あゆみ先生…」
1「あゆみ先生の(笑)…」
T「出てた番組『ドレミファドーナツ』。あれのジングルにソックリだよ(笑)。」
1「ソックリ(笑)。」
T「どーして?みたいな。」
1「(笑)。まあそういったソックリっていうのも、その、ポップスのね、えーと
 何、ルーツっていうかさ。」
T「だからドレミファドーナツのファンかな?とか。」
1「(笑)」
T「♪ド〜〜〜ナツ!っていうんだけど(笑)似てるんだこれが。」
1「(笑)何かねうん。俺それわかんないんだけどさー。」
T「ドレミファドーナツとね、あのーウィーザーとかペイヴメントとか、ああいう
 感覚が一緒になって、XTCとかビートルズみたいな所もあるような。でも何か前
 よりも随分ヌけた感じしたねかなり。」
1「そうだねーうん。ライヴが非常に楽しいバンドなんですけどねー。」
T「あー。」
1「うん。僕もいつもハラハラドキドキしながら観てるって感じで。」
T「(笑)」
1「それがまた良かったりするんだよね。」
T「あーなるほど。」
1「えーという感じで。じゃあ早速曲の方を聴いて頂きましょうか。」
T「はい。」

M-03.ステロタイプポップ/ママスタジヲ

T「いい曲じゃん。」
1「そうですよねー。うん。」
T「これ何?宅録、VS-88で録ったって?」
1「VSでね全部作って。」
T「凄いねー!」
1「凄いっすよねー。」
T「メチャメチャ音いいじゃん!」
1「うん。」
T「俺完全にこれは気合い入れてちゃんとしたスタジオで録ったものかなって。」
1「いや、全然金無いんでね。インディーズっていうところなんでねー。」
T「凄いねー!ここまで録れるんだね。」
1「うん。」
T「で、マイクだけちゃんとした…」
1「マイクはね、何かちゃんとしたもんを使ったっていう話なんだけど。まあでも
 基本的に練習スタジオに…」
T「練習スタジオで?へーえー!」
1「うん。そこで全部録ってあとはもう自宅作業細かい音の出し入れは。うん。」
T「へえー。もうVSん中だけでやってたのかな?」
1「だけでやるよこの人達。」
T「あー!そう!」
1「前回のミニアルバムもそんな感じでね。」
T「あ、ホント。ここまで…VSって音いいんだねー!」
1「ね、ビックリするよね。」
T「凄いねこれ。へえー。俺買お!だって!(笑)」
1「(笑)。だからね結局作業が結構大変みたい。プロトゥールスとかあると
 張り付けペーストとかああいうのもさ、ピピピっとできるじゃない。」
T「あーそかそか。」
1「そう。それがそのエクスクルーシヴトラックとかを使いながら。」
T「あー。いろいろ頭ひねりながらやってるんだ。」
1「うん、やってるから。そうそうそう。」
T「へえー。でも今度あのVSの…(笑)機材の話になってんだけど。」
1「(笑)」
T「VSの新しいヤツ出るじゃない?24の。」
1「あ、らしいね。」
T「ヤマハもUW441っていうのを出して。それに対抗してAKAIもローランドも
 出すんですけど、そうなるとまた音質もっと良くなるだろうね。」
1「もう別にスタジオいらなくなっちゃうよねー。」
T「そうだねー。」
1「うん。いやー(笑)…」
T「参ったね。これがVSだとは驚きましたね。」
1「うん。そーなんですよ。」
T「これサンレコで記事書けるじゃない!高井君と一緒に(笑)。」
1「書けるよね(笑)。」
T「サンレコって『サウンド&レコーディングマガジン』ね。」
1「そうですよね。」

***
T「今日はTOYモノ。TOYポップスっていう事でね。」
1「そうですね。オモチャ箱ひっくり返し系特集というところで。」
T「はい。」
1「続いて紹介するのが、アメリカのバンドで『セルフ』っていうんですけど。」
T「はー。はい。」
1「以前、内門と来た時に1曲紹介したバンドなんですけど。」
T「うんうん。」
1「今回、去年の9月に実はCDがアメリカで発売されてて。全然紹介されてないん
 ですよ日本のメディアで。」
T「はあー。」
1「で、僕がちょっと先に紹介しようと思って。」
T「うんうんうん。」
1「今回のアルバムは、実はセルフがオモチャの楽器のみで全て作り上げたという
 素晴らしいアルバムなんですよ。」
T「へえー。」
1「で、全然ね、オモチャの楽器とわからない。」
T「あーそう。」
1「まあいわゆるカシオトーンだとか、そういった低価格のトイザラスとかで売っ
 てるようなキーボードだったりドラムマシンだったり、そういった物を使って
 るんだけど。」
T「だけでやってるの?フライングリザーズみたいな?」
1「もうホントにね、いやもうフライングリザーズとかそんな次元じゃないね。」
T「あ、もっとちゃんとしてる?」
1「音のクオリティー自体がもうすっごい上がってきてるんでねー。」
T「へえー。」
1「全然これオモチャってわからない。」
T「あーそう。ほおー。」
1「うん。で、アメリカでも彼らメディア等で信じてもらえないらしいんだけど、
 ジャケットの裏に全部使用した楽器のクレジットが書いてあるんだけど。」
T「オモチャリストが!(笑)」
1「もうね、とんでもないですよ。元々非常に凝った音作りをするバンドなんで
 すけど。」
T「あーそう。こんなたくさん!よくオモチャ持ってるよね。」
1「ねー。オモチャ大好きらしくて。今度2月の末ぐらいにプロモーションで来日
 するんだけど、もう『日本に行ってオモチャ買うのが楽しみだー』って言って
 るような、そんなヤツらなんですけどね。」
T「へえー。じゃあ早速聴いてみましょうよね。楽しみです。」

M-03.アイアムアリトルエクスプロージョン/セルフ

T「これカッコイイよ!凄ーい!ビックリ!」
1「ちょっと凄いよね。でもホントオモチャの楽器だけで作ったっていう。」
T「これあの生ドラムみたいなヤツも多分きっとオモチャなんだろうね。」
1「オモチャだと思うよ。これね、最後にチラッと書いてあるんだけど『toy drum
 kit and toy cymbals』っていうんで。」
T「はあー。へえー。」
1「だからまあある程度音の加工とかはしてってるんだけど、基本的に使ってる
 楽器はオモチャの楽器。」
T「へえー。」
1「で、なんと凄いのが、こいつらライヴもオモチャでするんだって。」
T「(爆笑)観たいねそれは。」
1「だからアメリカでもホント信じられてないんで。ライヴでそれやったらみんな
 ビックリするっていう(笑)。」
T「(笑)へえー。でもこの生ドラムみたいなヤツ何だろうね?」
1「何なんだろうねー。」
T「子供用のデジタルのドラムなのかね?これ。」
1「うん。ねー。」
T「へえー。」
1「何かさ、サンプリングが施されてるオモチャとかあるじゃないですか。そうい
 うのもアルバム中いろいろと使われてて。スピーク&スペルがこうビーって鳴
 ってたりとかね。」
T「あー。そーかそーか。へえー。」
1「そういった所が非常にまあオモチャ箱っぽいっていう事で。」
T「あ、そー。これはよく頑張ったね。この曲。」
1「曲もねー凄いいいしねー。」
T「曲もいいよね。よくこれ…根性あるんだこの人達(笑)。」
1「根性あるね(笑)。」
T「ここまでよく作るよなーとか。」
1「うん。ちょっとやりすぎ?っていう所もあるんだけど。ただ聴いてて別に
 オモチャで作ってるって全然わかんないんで。」
T「わかんないね。うん。」
1「非常に凝ったポップスっていうところなんですが。」
T「はい。これ他の曲もいいんだ結構。」
1「めちゃくちゃいいです。」
T「全部いいんだ。」
1「前作のアルバムもめちゃくちゃいいし。」
T「あーそう。へえー。」
1「何かやっぱりね、70年代のイギリスの何て言うのか…10CCだったり、ああいっ
 た所をフィルターに通しつつ今っぽいモノを作ろうとしてる。」
T「そうだね。下地がポップスのちゃんとね、あれはあると思うね。」
1「そうですね。前回のアルバムのジャケットがね、ヒプノシスっぽかったのよ。」
T「あ、そう。へえー。なるほどね。」
1「でもギターの音とかは非常にアメリカンな、LAっぽーい音なんだよね。」
T「へえー。」
1「それが今の時代っぽいっていうか。」
T「へえー。」
1「で、このヴォーカルのマットマハフィーってプリンスの大ファンらしくて
 ファルセットヴォイスの練習ばっかりしてるらしいよ(笑)。」
T「(笑)あーそー。」
1「うん(笑)。えーというね、今一番お薦めのバンド『セルフ』を聴いて頂いた
 んですけど。」
T「これいいねー。へえー。」

***
1「で、続いて『オプティガナリー・ユアーズ』という。これもアメリカのバンド
 なんですけど。70年代にMATTELっていうオモチャ会社が作ったオプティガンとい
 う家族向けのオルガンを作ったんですよ。で、その楽器をスリフトショップとか
 で低価格で買ってきてその楽器を使いながらCDを作ったという。」
T「うん。」
1「オプティガンってあんまり知られてないんだけど、メロトロンって非常に有名
 じゃないですか。」
T「メロトロンね、うんうん。」
1「メロトロンはテープを使って、まあサンプリングのルーツみたいな形でいろん
 なフルートの音だったりヴォーカルの声とかをテープにひっつけて鍵盤で演奏
 できるっていう楽器だったんだけど。」
T「うん。」
1「これはね、もうアナログのレコードにその音源が入れられてるんですよ。」
T「へえー。」
1「これジャケットの裏なんだけど、テープを使わずにアナログレコードを使って
 鍵盤を弾くっていう。」
T「あー。そんな楽器あったんだ。へえー。」
1「それが最近また注目されてる楽器で。まあ未だに作ってるかどうかは定かでは
 ないんだけど。」
T「まあ作ってないだろうねー。」
1「多分作ってないんだけど。いろいろ、まあディーボが昔使ってたり、最近だと
 マリリンマンソンが使ってるとか。」
T「うん。」
1「非常に楽器フェチの間で再注目されている。」
T「オブティガン?」
1「はい。最近だとカヒミカリイのリミックスとかもやってる人達なんだけども、
 彼等も今の所全然注目されてません。」
T「うん。」
1「という事でじゃあ早速聴いて頂きたいのですが。」
T「はい。」

M-04.レモ/オプティガナリーユアーズ

T「これも不思議な。途中あれ針飛びじゃなかったんですね?」
1「うん。ね、途中ビックリしちゃったけどねー。」
T「ビックリしましたうん。止めようかと思いましたけど、あれはああいう構成
 みたいです(笑)。」
1「このオプティガンっていうのホームページとかもあるんで。」
T「あ、そうですか。アメリカ人?」
1「うん。見てると面白いですよ。」
T「アメリカ人、やっぱ侮れないね!」
1「侮れないね。」
T「何やってんだかって感じのヤツいるからね(笑)。」
1「うん。ねー。」

***
1「はい。続いて今度はロシア人。」
T「ロシア人!(笑)はい。」
1「ロシアって言うと全然オモチャ箱とかってそういうイメージ無いんだけどさ。」
T「無いなー。『赤の広場』って感じ。『レーニン像』とか。」
1「ねー。アヴァンギャルドなイメージだったり、ジャズとかはね紹介されたりして
 るんだけど。」
T「うん。『プーチン』みたいな。」
1「(笑)」
T「プーチンっていうとプリンが出てきそうなキャラじゃない?あれ。」
1「あー(笑)。」
T「ごめんなさい。はい。」
1「(笑)。実はね、あのロシアでも非常に最近テクノっていうかトリップホップ
 っぽいモノが流行っているようで。」
T「あーそう。へえー。」
1「これから紹介するのが『メッサー・ファー・フラウ・ミューラー』っていうバ
 ンドなんですけども。」
T「あー。ロシア語わかんないよ。」
1「全然わかんないねうん。で、これもね音的に実際にオモチャを使ってるかどう
 かはわからないんだけども。」
T「あー。でもこのジャケの衣装がいいね。この…」
1「何かこれね、アルバムタイトルが『アロースーパーマン』っていうのでね。」
T「(笑)」
1「ロシアでスーパーマンって言って良かったのかな?っていうね。」
T「あー。いいんじゃないの?もうもはや。」
1「うん。今は多分いいと思うんだけど。結構音源的には90年代頭ぐらいの音源
 なんだよね。」
T「あーそう。90年代頭…エリツィンよりも前?」
1「前なんじゃないかな?うん。」
T「アンドロポフとか…違うか。」
1「わかんねー!(笑)」
T「ゴルバチョフよりも前…ゴルビー。」
1「でも今まで持ってた『ロシアの音楽』っていうイメージは全然無いですね。」
T「無いんだ。へえー。ジャケもロシアっていうイメージじゃないもんね。」
1「無いもんね。コラージュ使ってて非常に面白いジャケットになってるんですけ
 ども。」
T「うん。でもこの中ジャケのドラキュラみたいなこのフランケンシュタイン。
 これだけちょっと『罪と罰』とかそんな感じ(笑)。」
1「そうですね(笑)。」
T「ペテルブルグとかね。」
1「わかんねーよ!(笑)。はいじゃあ早速こちらも聴いてもらいましょうか。」
T「はい。」

M-05.アイリスキスキス/メッサーファーフラウミューラー

T「はい。思わず拍手しましたね最後。」
1「ねー。」
T「凄いですね。」
1「アイデアギューギューに詰まってるもんね。」
T「ええ。何だっけ?ムスタファーだっけ?」
1「(笑)」
T「ムスタファーってアラブ人みたいな名前だね!」
1「違う(笑)。メッサーファーフラウミューラー。何かフューラー、え?
 ミューラー?ミューラーおばさんの伝言みたいな、そんな意味じゃない?
 よくわかんないですけどね。」
T「なるほど。侮れないっすねー。」
1「でね、このメンバーのね…」
T「プーチンなの?」
1「プーチン(笑)。プーチンこと!オレグ・コストロフさん。」
T「コストロ〜フ!」
1「彼はソロアルバムも出してて。そのソロアルバムもね、非常にポップでもっと
 オモチャ箱感を強くした…」
T「凄いね。ほとんどドイツ人のさ、ドイツのレーベルっぽいじゃない?これは。」
1「そうだね。実際にリリースされてるのはドイツのレーベルとしてっていう形な
 んだけど。」
T「あーそう。レジデンツとかさー。」
1「アタタックとかねー。そこらへんのポップス感は非常に似てて。」
T「凄いですよねー。」
1「何かブライアンイーノとかと交流があるらしくて。」
T「あ、そうなんだ。ロシアから何、来てるのかな?」
1「えっとね、ロシアから、うーん、どーなんだろ?わかんない。」
T「軍事的な強力とか?!」
1「(笑)。そうゆうのは全然無いじゃない?」
T「派遣されててさドイツあたりに社会主義としてさ(笑)…軍人なんじゃねーか?
 コイツら!」
1「かもしんないね(笑)。軍人っぽいカッコしてるもんね。…してねーか別に。」
T「(笑)。すーごいですねだけどこれ。アルバム全般的にこんな感じなの?」
1「全般こんな感じですわ。」
T「はあ〜〜。」
1「ええ。もうちょっとダークな曲とかもあるんだけど。非常にハッピーな楽曲が
 多いですね。」
T「侮れないなー。やっぱ変人だよな一種の。」
1「うん。」
T「だってさ、もうずーっとこういう事ばっかやってんだろ?きっと。1年とか
 2年とか続けて。」
1「やってんだろうね、うん。」
T「それじゃないと出ないよねこのアイデア。このセルフにしてもさ。」
1「うん。何かね、だからえーと、バレエの曲とかも書いてるらしいんだけどね。」
T「変人ばっかりだな(笑)。」
1「変人ばっかりだよ。」
T「でもホントに変なヤツじゃんこんなの。こういう事ばっかりずっとやっててさ」
1「ねー。」
T「何が楽しいんだ?と。」
1「いや、暇なんじゃないの?でも。基本的には。」
T「暇なんだろうねー。」
1「時間があるからできるんじゃない?」
T「そうだよな。でもどうやってさ食ってんのかな?(笑)」
1「どうなんだろ?食ってけるんじゃないの?テキトーに。」
T「お金持ちなのかな?」
1「どーだろ?金無くても食っていけるんじゃないの?」
T「ロシアだからパトロンが未だにいるとか。」
1「あー。結構さ、バレエの曲書いたりなんかしたらそれだけで1年間食えるぐらい
 のモノもらえたりとかするんじゃないの?わかんないけどね。」
T「あー。国が保証してるのかな(笑)。もう訳わかんない。」
1「勝手な事言ってるよね(笑)。はい。」
T「凄いですねー。今日このへんでお終いなんですか?えーていう事で。」
1「はい。」
T「今日は…トイストーリー?」
1「トイストーリーは全然違うだろ!(笑)」
T「はい。」
1「えー、オモチャ箱ひっくり返し系ポップスを紹介しました。」
T「はい。」

<エンディング>
T「あのー、トイストーリーって感じでやりましたけれども。」
1「はい。ねー、うん。なんでトイストーリー?(笑)」
T「えーいやあーやっぱね、この世界まだまだ掘れるんですね?」
1「そうだねー。世界中に変な宅録してるヤツは多いんじゃないかな?うん。」
T「変なヤツはいるんだねー。掘れば掘る程まだいるんだね。もう堀り尽くしたか
 と思ってたんですけど。」
1「いやーまだまだいるみたいよ。だからCD音源化されてない人達でも。」
T「あーー。」
1「今ほらインターネット上でさ。」
T「MP3でね。」
1「ね、聴いたりするからさ。」
T「こういうのさ、趣味で作って2年か3年ぐらいかけてデジタルで切ってきてさ、
 レコード会社相手にしてくれないんだけどさ。」
1「相手にしてくれないんだけども、今密かにはね、売れてしまう…とかね。」
T「公務員とかやりながらこういうの作ったりとかさ。」
1「うん。どうなんでしょうね?(笑)」
T「それはー…手ごわいなー。」
1「手ごわいなーって(笑)。」
T「ええ。と思いましたけども。ていう事で、今日のゲストはトイストーリーの
 魂列車1号さんでした。ありがとうございました。」
1「どうもー。」
T「また来週。バースト!」

 


prev

next


[BURST!]
[BROADGRAPHY] [Home Page]

Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki