ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第95回 (2001年1月18日放送)


<オープニング>
T「今日は初めて登場する方、サバービアの橋本徹氏でございます。詳しい人物
 紹介は後で。」

M-01.ボディ・フレッシャー/オリジナルラヴ

<ハガキ紹介>
 さて今日はここでおハガキを紹介したいと思います。この番組長い事…そうね
96回もやっていてハガキ紹介するのは2回目ぐらいですかね?(笑)毎週毎週ハ
ガキ大募集します!とか言っておきつつどーもすみません。ハガキは全部!読ん
でおりやす。

 で、熊本のカワシマヒトミさん。「ついこの間音楽の本とテープを見たり聞い
たりしている時興味が湧いたモノをリクエストします。洋楽の方は曲知らないの
でアーティスト名を。」ここにアーティスト名がたくさん書いてありますね。
「ゾンビーズが好き」あ、ゾンビーズ俺も好きですね。「ビートルズ、リッキー・
リー・ジョーンズ、ジョイス」ジョイス好きですね。「アレッシー」アレッシー!
よく知ってますね。アレッシー知ってるって事はこの人少なくても30代だ(笑)
と想像できる訳ですが…違うかなと。「カルチャークラヴ、ベッド・ミドラー」
うん。「タジマハール」ほおー。「エリアコード615」はははー。等いろいろ
続いて…「パティ・スミスとか…」この番組でかけたアーティスト多いですね。
で、邦楽の方では「ダウンタウン・ブギウギバンド、ディーバ」ディーバって
誰だ?知らんなあ。ディーバってたくさんいるの。ソウルディーバだっけ?
宇多田ヒカルとかね。何でしょ。わかりませんけれど。「鈴木茂」うん。「あと
スターリン、工藤静香。」って凄い並びですねこれ。どーしろっつーの?って並
びですけど。「工藤静香『カルディア』」知りません。ま、いいや、ね。それで
いてスターリンがどーしてこう並べる訳?「ペッパー(←?)好きなら何でも」
あともうひとつ「友部正人&矢野誠『雲のタクシー』」これとかもね、40才以上
の彼と付き合ってるのよって感じですけどね。あとはイキリョウ(←?)さんと
かサカトミさんとか挙げてますが。

<今週のリコメンド>
 で、今日の私のレコメンはこの人のリクエストでお送りしたいと思います。
『エリアコード615』。これ知ってるって事は少なくとも40才以上だよね?と思
うんだけどなあ(笑)。エリアコード615ってのはね、南部のスワンプロックで
ありましたけども。1970年…60年の後半かな?バンジョーとかフィドルとかカン
トリーの楽器が入りつつもファンキーなセカンドラインっぽいっていう、ちょっ
とおかしなインストゥルメンタルグループです。

M-02.ストーンフォックスチェイス/エリアコード615

 面白いですね途中の展開がね。この親指ピアノがボーンとか。不思議な曲で
した。

<談話室バースト!>
ゲスト:橋本徹(以下:H )

T「今日のお客様は『デビュー以前からのハードオリジナルラヴウォッチャーで
 ある』(笑)…うん、確かに凄く昔から見てる。『おしゃれなフリーペーパー
 の走りとなったサバービアスウィート主催者。』このサバービアスウィートと
 いうのは…あのーあれですよね?」
H「これはフリーペーパーで、まあいろんなブラジル音楽とかジャズとか当時あん
 まり話題になってなかったヤツでいいヤツを…田島君が働いてたお店とかで買
 わしてもらったようなヤツとかを紹介するフリーペーパーだったんだけど。」
T「いやいや(笑)。そう、その中古レコード屋でアルバイトしてたんですけど、
 そこによく来てましたけどね。」
H「行ってましたね。」
T「これは月いちだったんでしたっけ?」
H「いや不定期で。仕事の合間になんか不定期で出したりしてたんだけど。」
T「結構でもしょっちゅう出てましたよね?これね。」
H「そうですね当時は。」
T「もう、目の覚めるようなデザイン。」
H「いやあ(笑)」
T「なんつったらいいんだろう…あのおしゃれなね。あの頃学生で出してたんで
 しょ?」
H「学生。」
T「だよね。」
H「あ、これ始めたのは就職して1年目なんだけど、よくお店に顔見せてたりしてた
 のは学生の頃。」
T「僕も学生だったんだよ。そうだよね。いやいや…って感じで。で、元bouce
 編集長って事ですけど。これは何年ぐらい?」
H「これは丸3年やってて。丁度田島君が『獅子奮迅』というタイアップ連載を…」
T「あーーーっ!やったやった!あーあーそーそー!」
H「まあいつものメンバーで二見さんとかインタビューしてましたね。」
T「そうそうやりましたね。」
H「取材には1回も行けなかったんですけどこの頃バタバタしてて。」
T「はあーそうですね。編集長ね。bounce3年って事は…あれは『獅子奮迅』だから
 『L』か…」
H「『L』前後ぐらい。」
T「ですね。で、『フリーソウル隊長。』」
H「そうですね。DJイベントとか…」
T「まあ二見君もやってましたけど。」
H「ね。」
T「の隊長。」
H「隊長(笑)。いいなあ隊長って言葉。」
T「で、『そして現在はカフェブームの頂点に立つ。』」
H「それホントですか?(笑)」
T「『渋谷カフェ・アプレミディ支配人。』これだけどホントに流行ってるらしい
 ですね。」
H「いやあそんな事もないんだけど…」
T「これすんごい聞くんですけど。」
H「あ、昔ハンターがあったビルでやってる…」
T「あーーーっ!あそこなんだ?」
H「あの頃はハンター行った時、ハイファイとか行ってたなーと思って。」
T「はーはーはー!あそこのハンターってもう無くなっちゃったの?」
H「もう無い。」
T「へえー。」
H「今カフェビルになっちゃてるんだけど。」
T「なるほど。そこでやってるんだ。でもこのカフェ・アプレミディはね、至る所
 で噂を聞いてて。とにかくね今人が多くて入れないよと。」
H「いやそんな事は(笑)。」
T「この間聞いた時は入れ替え制になってるとか。」
H「いやそんな事ないってば(笑)。」
T「人が多くて1時間入れ替えになってるらしいよとか(笑)。」
H「そんな事ないです(笑)。」
T「それはコーヒー屋さんなんでしょ?」
H「そうですね。でも酒ももちろん飲めてご飯も食べれてって感じ。あといい音楽
 も聞ければなあという。」
T「あー。音楽もやっぱりいろいろ。」
H「うん。あのーそういう…ほらフリーソウルってどんどんクラブイベントでダン
 サブルな方向に行ってたんだけど、ちょっとなごみ系とかも好きなのがあるんで
 そういうのもかけられたらいいなっていう感じで。」
T「なるほど。じゃ曲もいろいろかけて。DJブースもあったり?」
H「あるある。」
T「あ、そうなんだ。へえー。で、これが流行っちゃって大金持ち。って聞くんです
 けど。」
H「いやそんな事はない(笑)。」

***
T「そのようなおびただしい肩書きを持つ橋本徹さんでございます。」
H「あ、よろしくお願いします。」
T「どーも。えーという事でね(笑)、橋本君は…え?今何才でしたっけ?」
H「同い年。」
T「同い年?!」
H「41年4月。」
T「うそ!マジっすか?!」
H「だから俺初めて見た時に俺と同じ時に生まれた人間がこんなにカッコイイ音楽や
 ってるんだ!ってねえ。まだねーラ・ママってライブハウスで…」
T「渋谷のね(笑)。」
H「マジで宇宙人が降りてきたかと思ったぐらい最初感激して。」
T「いやいやいや。ありがとうございます。え?4月?」
H「4月。」
T「はあー!じゃホント同じ時期に生まれたんだ。へえーそうか。じゃホントバリバリ
 学生だったんすね?あの頃。」
H「バリバリ学生。」
T「まだ大学1年2年3年とか。」
H「そのぐらいですね。ま、卒業は僕ちゃんとしましたけど。」
T「あ、エライっすね!」
H「(笑)」
T「卒業はしませんでした僕は。7年…で、小西さんとかも結構知ってたじゃない?」
H「ええ、そうすね。」
T「あれはどういう?」
H「あれはね、高浪敬太郎さんの弟と友達で。」
T「あ、そうなんだ!」
H「あと、パイドパイパーハウス行ってたんで自然に繋がって。」
T「あ、そかそか。パイド行けばね。パイドパイパーハウスっていうかつてレコード
 屋さんがありまして。」
H「南青山に。」
T「そう。なんつーのかなぁ…バンダイク・パークスとかさ、あーいったいろんな
 シンガーソングライターなんかをいろいろ…確か一時期はカフェもあったんだよ。」
H「そう、喫茶スペースがね。」
T「そう、あったりして。そういうお店だったんですけど。そこで僕弾き語りもした
 事ありますけど。」
H「ホントに?(笑)」
T「そう、こんなちっちゃい台に乗って(笑)。」
H「そりゃ見たかったなあ。」
T「(笑)」

***
T「で、オリジナルラヴのもうホントに一番最初の活動…レッドカーテンからオリジ
 ナルラヴになって1年ぐらいの時にラ・ママっていう知り合いのライブハウスに…」
H「そうですね。僕レッドカーテンは実は1回も見れてないんですよ。で、オリジナル
 ラヴに変わってすぐの時のテープとかをね、僕は悪い事してて(笑)隠し録りしてて…」
T「(爆笑)」
H「今日もさっき聞いてきたんですけどね(笑)。」
T「聞いて…(笑)。それはでも自分も聞きたいんですけどね。変わってすぐってい
 うのはいつ頃?」
H「えとね、今日聞いてきたのは…僕2本聞いてきたんですけど。話のネタ仕込めない
 かなと思って(笑)。」
T「(爆笑)」
H「88年の2月5日と88年の7月30日かな?1月の方は丁度ビビッド盤が出る時で、
 ラ・ママで売るっていうんで凄くハリキッテ行ったら…」
T「あーー。出なかったってヤツ。」
H「そう、出なくて。田島君もなんかMCで『頼むよビビッドのヒロカワさん!』とか
 言ってるの今聞いてきた(笑)。」
T「へえーっ!あん時だ!じゃそうだオリジナルラヴの再発でこの間出たんですけど
 丁度その発売記念のライヴが…」
H「そう、7月の終わりぐらいにあって。」
T「ところがレコードが出なかったっていう。」
H「間に合わなかったんですね。」
T「で、あれとその前の…」
H「2月っていうのは、丁度ミントサウンドの『X'mas No Hi』とか入ってたコンピ
 あったじゃないですか。」
T「うんうんうん。」
H「あれが出てすぐぐらいだったような。」
T「へえー。」
H「その時小西さんが僕の前にいたんですよ。で、後で聞いたら、あの時田島君に
 入って下さいってお願いしに行ったって言ってましたけどね。」
T「あ、ホント?え?ラ・ママん時?」
H「ラ・ママ、ラ・ママ。」
T「あ、そうか。でもあの後だよだけど。」
H「あ、その日じゃないんだ。それを見て決断したのかな?じゃあ。」
T「そうそうそう。しかしそれ聞いてくるっつのもな(笑)。」
H「俺今日ハリキッテきたから(笑)。二見さんから話もらってから何しゃべろう
 何しゃべろうってね。」
T「いやいやいや(笑)。懐かしいすけどね88年ね。もう今から10年以上前になっ
 ちゃうんですけど。」

***
T「で、その頃いろいろカバーをね。」
H「はい。今日聞いてきたライヴのカセットでもやってましたけどね。」
T「え?!(笑)デタラメな英語で。」
H「あの頃デタラメ英語とかスキャットとかがすーごいカッコ良くて。」
T「はー(笑)。」
H「で、段々その後に歌詞がついてくる(笑)。」
T「そうそうそう!(笑)」
H「これはレコード会社につけろって言われたんだなって(笑)。」
T「そうそうそうそう!(笑)最初デタラメな英語とかでやってたんですけどね。
 で、カバーね。」
H「ダン・ヒックスの『Walkin' One and Only』とかしてたんですよね。」
T「じゃあ、ダン・ヒックスのこの曲を聞いてみたいと思います。」

M-03.ウォーキングワンアンドオンリー/ダン・ヒックス

H「最高ですね。久しぶりに聞きましたけど。」
T「ねー。いいねやっぱり。うーん。」
H「この頃来日してましたよね?」
T「しましたよ。行きましたよ。」
H「僕アルバイトしてたんですよ切符もぎる。」
T「えーー?!」
H「ナガタさんが呼んだじゃないですかパイドパイパーハウスの。」
T「そうそう。僕東京ん時ね、確かそん時ピチカートいたんだっけな?何か仕事が
 あって行けなくて。で、名古屋かどっかで行ったの。」
H「あ、ホントに。」
T「そうそうそう。どこだっけな…で、もう踊りまくって。」
H「あー。あの酔っぱらいダンス面白かったですね。」
T「そうそう。でもなんか気むずかしい人でさ。なんか変わった人だったね。
 確か楽屋でちょっと会って話したんですけど。」
H「僕もサインだけは全部もらってきましたけどね。グローブ座あったんですけど
 東京は。」
T「はあー。なんか凄いこう…いつも1人でいるような…」
H「(笑)」
T「ほいでなんかアル中…」
H「そう。そういう説がずっとあったから…結構ジャンキーだったらどうしよ
 とか(笑)」
T「そう。でもちょっとギリギリだったかなって感じしましたけどね。」
H「そう。ギリギリだった。」
T「で、新譜がこの間目出度く出ましてですね。」
H「ね。なかなかのデキでしたよね。」
T「あれ良くなかった?!」
H「良かった良かった。」
T「うーん。あれ結構ね。」
H「『アイスケアマイセルフ』とか、も1回やってたりとかね。」
T「うんうん。あれ凄い良かった。ほいでゲストも凄いしさ。」
H「シドペイジとかホントに出てきたり。」
T「そうそう。リッキー・リー・ジョーンズとかも。」
H「あのデュエット良かった。」
T「良かった。という感じでいろんな人にダン・ヒックスやっぱり愛されてんだな
 って改めて思ったんですけど。という事で今日はその昔の…(笑)」
H「(笑)」
T「昔僕らが好きだった曲って感じでかけていきたいと思います。」

***
T「去年オリジナルラヴ『ビッグクランチ』っていうアルバム出しましてですね。
 そしてその後ビッグクランチツアー行いまして。」
H「ええ。最終日に僕はもうね、20世紀を締め括る時には最後オリジナルラヴを
 見ないと!ってずーっとこう大事にしてきて。」
T「あ、嬉しいな。」
H「行けて良かったです!その日はスケジュール入れなかったから。」
T「あー。ありがとうございますホントに。」
H「でも最近いろんな噂を聴いてて。凄くカッコ良くなってるって山本ムーグさん
 とかから聞いたりしてて。早く見に行かなきゃ!見に行かなきゃ!って言って
 たんだけど全然行けなくて。でも最後20世紀ラストに見れたライヴがオリジナ
 ルラヴだったのは…」
T「でもなんかあの日はもう最終日で結構もうニコニコして。割とハッピーな感じ
 でやったんですけど。もうちょっとツアー中はこうアッパーな感じだったんで
 すけどね。」
H「ほおー。」
T「まあ橋本君とか、だからオリジナルラヴのその一番最初の時のライヴ見てて、
 今だにやってる…今だにBody Fresherやってる(笑)。」
H「いやあそれ凄いなあと思って(笑)。」
T「凄くない?(笑)だってさ、Body Fresherかれこれもう10年以上やってるん
 ですよ(笑)。」
H「凄いな。実はねBody Fresherといえばね、この間カフェ・アプレミディで
 サバービアスウィートの10周年パーティーってのやったんですけど。梶本君
 がビビッド盤でBody Fresherをかけて凄いなーと(笑)。」
T「(爆笑)」
H「でもあのライヴ見てて思ったのは、僕は『Talkin' Planet Sandwich』を
 このバンドでL?K?Oスクラッチ入れてやって欲しいなと凄く思ったんです。」
T「はあー!なるほどねー。面白いかもね。」
H「ムチャクチャキメまくったりして(笑)。」
T「(笑)。ちょっとそれはね考えたいと思います。」
H「すーごいテンションのすーごいカッコイイ曲になる気がするんですね。」
T「なるほどねー。そうBody FresherとあとOrange Mechanic Suicideもやった
 じゃない?」
H「あのバージョンもなかなか良かったですね。」
T「あれもだってレッドカーテンの時からやってるんだもん。」
H「ねー。」
T「よく持つなと思ってさ自分で(笑)。」
H「(笑)。あの頃はまあそういうバージョン違いで弾き語りで最後にアンコー
 ルとかで…Talkin' Planet Sandwichもやってたし…」
T「そうそう!だからスタイル的に変わってないんだよ。ライヴばーっ!って
 やって最後弾き語りやってっていう。あのラ・ママでやってる時のライヴ…
 あの頃の事をずーっとやってるだけ…」
H「なんかやぱり飛び跳ねてる姿とか見て、あの頃の感じもキッチリ残ってて
 面白かったですけどね。もう手癖と足癖が同じだっていう10年(笑)。」
T「そうそう変な動き(笑)。」
H「(笑)。あの頃ほらワウワウヒッピーズよく対バンだったじゃないですか。」
T「そう、木暮が。」
H「ねー。2人がまだ一緒にやってるところが凄い涙出てきそうになりましたけど
 僕は。」
T「うーんそうだねー。そういういろいろこう…」
H「一緒の店で働いてたし。」
T「そうそうそう。自分でも木暮とやり出してからなんかこう異常にじわっとくる
 瞬間があってさ(笑)。」
H「年を取ったって事かもしんない(笑)。」
T「そうそう(笑)。まだやってるなみたいな。」

***
H「ビッグクランチのアルバムカッコ良くて。で、ライヴで更に力強くなってる
 と思う。」
T「そうだね。」
H「で、アルバムの曲ほとんどやってるとこがまたいいなーと思って。新しい曲
 ばっかずらーっと並んでるところが。」
T「そう、全部やりましたよ。でもなんかバンドでやるとね、やっぱりインディー
 の頃のオリジナルラヴの曲っぽかったりしてさ。」
H「あー。」
T「それが打ち込みになっただけかもと思ったりする瞬間もあったりするんです
 けど。」
H「凄いこう目まぐるしくっていうか、いろんな要素が凄いスピードで詰め込ま
 れてる感じが…もちろんずっとあったんだけども、特に初期の頃のインディー
 盤とビッグクランチには共通してある感じがして。」
T「そうそうそう。」
H「まあテクノロジーの違いは当然あると思うんですけど。」
T「なんかムードがねー。」
H「テンションの高さとか凄い変わってないなーって。」
T「そうそう。なーんかねそういうのはあるんですけど…。で、オリジナルラヴ
 がかつて、例えばダン・ヒックスのカバーをやってたとか…」
H「MC5(笑)。」
T「MC5やったりもしててさ。この間シーズのカバーも…」
H「シーズね(笑)。」
T「やりましたけど(笑)。次にかけるのは今日橋本さん持ってきてくれたんす
 けど。」
H「これね、懐かしいですね。」
T「ナットキングコールがやってた…これはまあジョン・ピザレリ・ジュニア…」
H「今日そう…実は遅刻しちゃったんですけど、ジョン・ピザレリ・ジュニアの
 CD探してたら時間なくなっちゃって。」
T「(笑)」
H「そしたら電話かかってきて…もうナットキングコールでいいやって持ってきた
 んですけどね。ジョンピッツァレラのバージョンに近いカバーでしたよね?」
T「そうそうそう。」
H「はい。じゃあ今日はそういう訳でナットキングコールのバージョンで『HIT THAT
 JIVE JACK』を聞いて下さい。」

M-04.ヒットザットジャイヴジャック/ナットキングコールトリオ

T「懐かしいな…もう〜今もうなんかねすっげー懐かしいな。」
H「またカバーしたくなった?」
T「またこれね、も1回カバーしようかな?今思いましたね。で、歌詞全部覚えてて
 自分で。あ、まだイケルと(笑)思いましたけども。これはね、ナットキング
 コールトリオの方のバージョンですよね?で、ホントに3人でやってるヤツで。」
H「ですね。40年代の音源です。」
T「これCD化されてるんですね今。」
H「一昨年ぐらいにCDになって。」
T「僕が最初にジョン・ピザレリ・ジュニアの方の…彼は何て言ったらいいのかな…
 ジャズギタリスト…」
H「そうですね。ただ一応ナットキングコールを目指してるみたいな存在…」
T「あ、そうなんだ。白人なんですけどね。その『HIT THAT JACK JIVE』っていう
 カバーやってて…凄いキレイなおしゃれな曲なんですけど、それの元曲ナットキ
 ングコールトリオのレコード探すのなかなかその当時なくてね、で、結構苦労し
 た記憶があったんですけど。今やCDでも手に入るという事で。あのーでもこうい
 うカバーやってるグループってまあ珍しいよなあ(笑)。」
H「いやぁ、凄いと思った。だからあの頃僕ら21才で…」
T「そうだよ(笑)。」
H「この曲を凄いカッコ良くカバーしてたからホントに衝撃だったなあ。」
T「あー。そうですね。今思っても21才でナットキングコールトリオ…」
H「カッコイイ(笑)。」
T「あんまないよね。と思いますけど。それをまあもうちょっと…僕とかその前は
 パンク・ニューウエーブが好きでね。だからナットキングコールやるにもダン・
 ヒックスやるにもどっかしらそういうニューウエーブ感覚残ってて、それが何か
 面白かったのかな…」
H「うん。だからカッコ良かったのかなと思うね。いわゆるオールドタイミーな
 感じじゃなくて、ちゃんとパンク・ニューウエーブ通過したテンションでやって
 るとこがね。」
T「そうなんだよね。そのへんがだからメジャーデビュー以降のオリジナルラヴには
 なかなか伝わってこない部分があってさ。」
H「まあ凄くスタイリッシュになってたからね。」
T「そうそう。でね自分としてはあの頃の曲とかも凄い残したかった…デビュー前
 でさ、なんかほら編成あるじゃない?あのー真白とかが入る…」
H「そのカセットでもペイズリーブルーの2人を紹介する…」
T「(爆笑)」
H「『ペイズリーブルー!(#ペにアクセント)」とか言って(笑)。」
T「(爆笑)」
H「もうノリノリだった(笑)。」
T「(笑)。ペイズリーブルーってのはね、もうジャムスタで大活躍の…ジャムスタ
 ってのは新宿のモッズ関係の…」
H「ネオGS関係ではずっとね。」
T「ずっとストリートの老舗のライブハウスで。今でもあるんだよね?ジャムスタ。」
H「あるのかな?」
T「ね。そこでロネッツとかいろんな60年代のボーカルモノグループをカバーしてた
 3人組の女の子で。」
H「ガールグループで。」
T「僕は初めて見に行った時衝撃を受けまして、すーごいカッコイイ…あのね、真白、
 今ヒックスヴィルやってちょっと落ち着いた感じだけど、あの当時は真白ともう2人
 女の子いたんですけど、もう古着屋で買ってきたものすっごい衣装とものすっごい
 メイクで、もう何つーの?とにかく凄いんですよ!で、同じ振りつけをしてさ。
 バックなんかもモッズバンドだったんだけど、MCがジャムスタの店長がカフェアナ
 でさ。小林克也さんみたいな喋り方して。」
H「へえー。」
T「曲終わるとすぐに『へーい!何とかかんとか!何とかかんとかのカバーで!』」
H「それ見たかった(笑)。」
T「言ってまた曲が始まってそういうライヴやっててね。で、もう野郎どもが今で言う
 モッシュみたいな感じで踊りまくってて、もう凄い感激してね。で、誘ったんです
 ね(笑)。」
H「なるほど。でもあの2人がコーラスついた時はよりホットリックスっぽい感じに
 オリジナルラヴなってて。」
T「そう!完全に。だって立ち位置だってホットリックスの真似しましたから僕。」
H「(笑)」
T「ホットリックスの立ち位置っていうのは、真ん中にダン・ヒックスがいて両サイド
 に女の子がいてっていうああいう配置で。俺もうこれだ!って思ってさ(笑)。」
H「(笑)そんな感じになりきってやった。」
T「やってた時もありましたけど。だからなんかあの頃の音源とかCDとかにしておき
 たかったなあと思ってんですけど、なかなかそういう機会がなくて。」
H「多分ライヴだったらできるかもしんないでしょ。一番状態のいいのをみんなが
 持ち寄れば。」
T「(爆笑)。まあ、でもカセット…歌詞がなちょっと難あるかも(笑)。」

***
T「それでその当時さっき言ってました僕と木暮とレコ屋で…ハイファイって今でも
 ありますけど渋谷の消防署の…」
H「1週間に2回は行ってましたね。」
T「(笑)」
H「たまに店長さんだとガッカリしたりして(笑)。」
T「そーなんだ(笑)。」
H「でもあの頃女の子達みんなそうで、もう2人に会う為に行ってたって感じで。」
T「そうだった?!」
H「たまにバイト入ってなくて。」
T「へえー。あ、そうなんだ。」
H「その頃ね、田島君とグランドファーザーズの青山さん。」
T「はーはーはー。」
H「アメイジングソウルブラザーズってやってたじゃない?ギター2人で持って
 ソウルのカバーとかやって。」
T「あー。そんなバンド名だったっけ?!」
H「そんな名前だった(笑)。」
T「そうだっけな?(笑)」
H「クアトロでやってたよ(笑)。」
T「それ、それバンド名無かったよ確か。あったっけなぁ…」
H「いや、一応そういう名前で出てましたよ。」
T「あ、そーなんだ。へえー。」
H「で、オリジナルラヴやった後にアメイジングソウルブラザーズって名前で出てきて
 カーティスのカバーとかスモーキーのカバーとか。」
T「スモーキーのカバーやった。そうそうそう。」
H「インプレッションズやったのかな?カーティスは。」
T「そうそうそう。」
H「その辺の話を…丁度『誘惑について』って曲が出来た頃で。」
T『誘惑について』っていい曲だよね?!」
H「いい曲いい曲。」
T「自分で(笑)。この間俺聞いてさ、たまたま聞く機会があって。そしたらなんか
 もうこれ今でもできるな…(笑)今やりたい!って。この間ツアーの最終日間に合
 ったらやろう!って思ったんだけどできなかったの。…んで?」
H「んで、そういう話してて『すげー最高だったんですよ』って話をしたら、じゃいい
 レコードがあるよって。」
T「あ、そいで僕…」
H「カーティスライヴって僕ずっと欲しかったんだけど、2枚組だし当時高かったじゃ
 ない?学生にはなかなか変えないような値段で。」
T「5.6千円しましたね。」
H「ええ。だからあの頃だと、タワーレコードとかで買えるのは『スーパーフライ』と
 か、ああいうものだけで…」
T「そうそうそう。」
H「カーティスライヴはまだ買えなかった。」
T「買えなかった。無かったね。」
H「大学時代一番高い金出して買ったモノの1枚っていう感じで(笑)。」
T「(笑)」

M-05.マイティーマイティー(ライヴバージョン)/カーティスメイフィールド

T「これ久しぶりに聞くとカッコイイっすね。」
H「カッコイイねー。」
T「ねー。いい演奏だなと思う訳ですが。今曲の間に何かたくさん話しちゃった(笑)。」
H「(笑)」
T「そのまましゃべってりゃ良かったって感じですけど。いろいろ昔の話しゃべって思い
 出してきたんですけど。さっき言ってた…何だっけ…ソウル…えと…」
H「アメイジングソウルブラザーズ。自分で忘れてる(笑)。」
T「ダッセーよなそのグループ名(笑)。それなんか多分…」
H「勝手につけられちゃったのかな?」
T「つけられたのかなー?よく覚えてないすけど。あれは青山君とあの頃友達でさ、
 たまに家とか行ってて。で、なんかねライヴの合間に適当にカバー3.4曲2人で。」
H「最初余興っぽい感じで。」
T「そうそうそう。で、スモーキーとかいろいろやって。僕覚えてるのはクロコダイル
 で4.5曲やって『誘惑について』その時…そん時来てたんですよね?」
H「『誘惑について』ん時は行ってましたね。じゃあクロコとクアトロで誘惑について
 やってるのかな?」
T「そうそうそう。そうだと思うね…(笑)。」
H「オタクな話(笑)。」
T「そうオタクな話(笑)。ほいでちゃんと誘惑について2人でコーラスやったりして。」
H「や、凄い良かった。」
T「よくだからそのクロコダイルでフリッパーズギターの小山田君とか…」
H「ロリポップソニックの前から…」
T「あ、ロリポップソニックの頃ですよ。で、小沢君と小山田君が…」
H「小沢君が入ったばっかり。」
T「で、その後僕らっていう…確か2バンドでやったと。あん時のね…でもロリポップ
 ソニックのライヴはもう小山田君とか生まれ変わったっていうね。あのーそれまで
 が何て言うのかいろいろこう…まあその前から小山田君とライヴやる事があって
 クロコとかでよくやってたんすけど。その前は『Pee Wee 60'S』ってバンドで、
 いろいろメンバー変わったり何だって。で、一時期は小山田君ほとんど1人とか2人
 とかで弾き語りみたいな感じになっちゃってる頃があって。」
H「あー。」
T「で、その後小沢君とかも入ってバンド名も固まってね。で、その時初めてやった
 ヤツですよ確か。」
H「あーそうですね。」
T「あの頃もうね、フリッパーズギターほとんどできてた。」
H「そう、世界観ができあがってる感じだったねー。」
T「そうそうそう。で、結構チャーミングでね。いい感じだなあと思って。まあ僕ら
 割とドロドロしてた(笑)…」
H「(笑)」
T「音楽でしたけどね。とかいろいろ思い出してきますけど。それから六本木のインク
 スティックとかでもよくやって。」
H「やってましたね。」
T「その頃2回ステージでね。」
H「うん。まわして2回(笑)。」
T「1回ライヴやってご飯食べて(笑)またもう1回やって。で、2回目のライヴは大体
 酔っぱらってるっていう(笑)。」
H「(笑)」
T「感じのライヴで。そん時も小山田君達と確か…」
H「やってる。インクでロリポップとオリジナルラヴの組み合わせで見た記憶ある。」
T「いろいろ(笑)…その時のテープ今度ダビングしてくれる?」
H「でも僕だけじゃなくてね、その頃の仲間みんな録ってたから。」
T「(爆笑)」
H「大体コンプリートできると思う。」
T「あ、ホントに?!いやー是非ちょっとそれ聞きたいね(笑)。なんかテープ録って
 るなって気配は感じてたんですよねあの時(笑)。」

<エンディング>
T「今日はなんか古い話…」
H「ねー(笑)。なんか懐かしい話ばっか。」
T「だからもう(笑)…まあこうやってちゃんと話すのも久しぶりですもんね。」
H「ホントに久しぶり。特に東芝EMIからデビューした後っていうのは、ライヴで
 楽屋でちょろっと話をするぐらいだった…」
T「そうですねー。その前は…」
H「ハイファイ以来ですよね。」
T「そうだよ!ハイファイ以来だよ!あの頃はねぇまだ23才ぐらいだよ。」
H「ね、11年ぐらい前?」
T「ねー。そうですねー。えー…という感じですけどもね。今日はいろいろその頃の
 話をうだうだ喋って頂きましたけど。ゲストは橋本徹さんでした!」
H「どうもありがとうございました。」
T「どうもありがとうございました。という事で、じゃあカフェ・アプレミディ今度
 行きます。」
H「遊びにきて下さい。」
T「みんなも行きましょ。」
H「(笑)」


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[BROADGRAPHY] [Home Page]

Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki