ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第85回 (2000年11月9日放送)


<オープニング>
T「今日はなんと初めて登場する方をお呼びしております。写真家の
 HIROMIX。」

M-01.地球独楽/オリジナルラヴ

<今週のリコメンド>
 ビッグクランチツアーが始まったばかりでありまして今ツアーに出て
ます。その合間にこの間CD屋さんに久しぶりに行きましてCDをまあまあ
買ったんですけど。で、某有名タワーレコードで、洋楽チャート1位が
リンプビズキッド。で、2位がレディオヘッド。で、3位がアンダーワー
ルドというもの凄いわかりやすいチャートになってまして。で、3枚と
も買いました(笑)。それでですね、先にレディオヘッド聴いて。あの
「KID A」というアルバムですね。最初に聴いた時は「あーかわいそうに
な!」と思ってしまったんですね。何でかって言うと、なんかほら皆さ
んご存知のように非常に暗いアルバムでね。トム・ヨークという人が
「これはね、曲が書けなくて悩んで悩んで前のアルバム良すぎてプレッ
シャーであんま書けなかったのかなあ。よく頑張ったぞ。」みたいな感
じで僕1回目は聴いたんですけど。で、そのうち車の中で2回3回と聴いて
るうちにちょっと聴こえ方が変わってきまして。これはひょっとしたら
いいアルバムかもなあと今は思ってますね。何て言うのかな…レディオ
ヘッド、トム・ヨークさんはね、今ああいうこうところにいるんだなと
わかった上で聴くとですね、あーとても、ひょっとしたらいいアルバム
かもと。なんか『OK Computer』の頃から違う場所に来たんだなと。非常
に暗い絶望といいますか、ああいう中にいて、でも気持ちいいななんか
知らないけど。そういう地点にいるんだなと。なんかそういう風に聴く
と全体を通して凄くいいアルバムに聴こえてきて結構気に入ったりして
ますけどね。

 で、それと対照的だったのはリンプビズキッドですね。これはパッと
聴いた瞬間に「これは売れる!」という感じの「大ヒット間違いない!」
と言えるような、これが今のメジャーの音楽なんだなー!という、もの
凄い爽快感があってもうノリノリになりましたよ僕も(笑)。レディオ
ヘッドとこのリンプビズキッドのギャップが凄い楽しかった。レディオ
ヘッドってのはもう売れるとか何だかんだって事に対応できなかったっ
ていうか、対応するタチじゃないんだなあのトム・ヨークって人はねき
っと。もっとなんか正直なところがあんのかなあと思ったりもしました
けども。

 で、今日はレディオヘッド『KID A』からこのタイトル曲を聴きたいと
思います。

M-02.キッドA/レディオヘッド

<談話室バースト!>
ゲスト:HIROMIX(以下:H)/山本ムーグ(以下:Y)

T「今日のお客様は、写真家としてもう絶大な人気、評価を誇るHIROMIX
 さんです。どうも。」
H「どうも。こんにちは(笑)。」
T「(笑)ども。アンド…」
Y「あのねー、場所わかんないって言われたんで…」
T/H「(爆笑)」
Y「連れて来ました。山本です。」
T「はい。ムーグ山本氏ですけども(笑)。」
Y「すんませんね。」
T「いやいや。このムーグさんとHIROMIXとあとDO THE MONKEYの佐野さん
 と、オリジナルラヴの今度のツアーパンフをいろいろと作って頂いて。
 今回のツアーパンフはね!もうね最高ですね。今までの最高傑作と思っ
 てんですけど。」
Y「あ、ホント?」
H「まだ見てないんですよ。」
T「(笑)凄いいいのができてね。わたくし的にはかなり盛り上がってる
 んですけどね。どうですかムーグさん、そのへんの苦労話など(笑)」
Y「いや、なんかHIROMIXが今いいんじゃないかっていうような急に予感
 がして、頼んでみたら凄い面白かった撮影とかね。」
T「うん、そうね。」
H「どうしようとかって…スタジオ撮影と、あとリハの風景ね。」
T「そうですねリハの風景撮ってて。」
H「まだ見てないんですけど。」
T「あ、できあがってきたヤツ?」
H「うん。」
T「いいですよ。あとポスターが凄い。」
H「あーポスターのカットはねーわかる。」
T「でーっかいヤツ。あの大きさはす、す、す(笑)…」
H「(笑)」
T「だってさ僕見たのはサンプルですけど、あれよりもっと大きいんです
 よね?」
Y「多分そう。いきなりデカイヤツ。」
T「自分でも貼ると思うオレ(笑)。」
H「(笑)」
Y「うそ…(笑)」

***
T「前バンドやってたんですよね?」
H「バンドやってて…(笑)」
T「今はやってないの?」
H「あ、今ね、脱退したのかな?でも写真集出した時にパーティやったん
 ですけど来てもらったりして。写真集にも出てたりするので連絡は取っ
 たりもしてますけど。」
T「HIROMIXっていうと最初、モッズの写真とか非常にこう印象的なんで
 すけど。モッズだったんだよね?」
H「(笑)でもなんかそういうイベントが。音楽がね凄い好きで…76年生
 まれだから多分前世とかあったら生きてそうだなあって自分で思ってて」
T「はあー。60年のモッズの時代に。」
H「うーん。なんかね国とかはどこなのかわかんないけどロンドンかな?
 と最近思ってて(笑)。」
T「へえー(笑)。」
H「(笑)よくわかんないけど、とにかくあのなんかこうハイテンション
 ぶりがとっても好きで…うーん。」
T「ビートルズとかっていつから聴いてたんですか?」
H「ビートルズは中2の終わりぐらいかなぁ。」
T「へえー。中2?随分若い時から聴いてんだね。」
H「ユニコーンが好きで(笑)。」
T/Y「(笑)」
H「(笑)ユニコーンが好きだったんだけど、なんかその民生さんが雑誌
 で紹介してたの。」
T「あーそうなんだ。ビートルズの?」
H「『ぴあ』の100枚セレクトみたいなので。そんでビートルズがあって。
 なんか60年代の事凄い好きだったんだけど、古着屋さんもいっぱいある
 高円寺という街で生まれて育ったんだけど、古着屋さんもどんどんでき
 てきた頃で。まあワンピースとかかわいいけど着て行くとこもないしと
 思ってTシャツ着て行ったりして。うんまあそれで、ビートルズ聴き始
 めて(笑)。」
T「へえー。」
H「丁度知りたかったから。」
T「ビートルズはどの時代からの聴いたんですか?」
H「えーとねー何だろ?そん時あんまり…まあ中学生でお金は無いから中
 古のCDを買いに行って…」
T「何買ったの?最初。」
H「え?覚えてない。あと古着屋さんにもよく遊びに行ってその店員さん
 とかと仲良くなって貸してくれたり聴かしてくれたりして。そのルーツ
 はどうやって探ればいいんだ…60年代のR&Bとかをどうやって真似(?)
 ればいいのかわかんなくて、そのビートルズのカバーしてたルーツとか
 を知れば結構いいんじゃないの?みたいな…」
T「はあー。」
H 「そいでその中古のとこで売ってるんですよまたそういう。あと海賊
 版の売ってるお店とかあったりして。まあそのいい街にたまたま…」
T「あー。高円寺とか多いからね。いろいろあるからねたくさん。なるほ
 ど。やっぱ初期なんだねビートルズ。」
H「うん。凄い初期。」
T「僕も最近やっと初期がいいなと思うようになって。年取ってきたかも
 なって思ったりもするんだけどさ(笑)。昔僕はホワイトアルバムとか
 中期とか後期が凄い好きだったんすけど、最近何ていうのかな、何のて
 らいも無いこのポールとかの若い、凄いナチュラルな楽しそうな歌声聴
 くとなんかねもうキュンっとくるんだよね(笑)。」
H「(笑)」
T「なんか知んないけどね、あ、こういう風にいいんだって改めて再発見
 とかしてしまったりしますけどね。では曲を。」

M-03.ワンアフターナインオーナイン/ザ・ビートルズ

T「これはね、ジョンとポールが初めて書いたオリジナル曲ですね。」
H「あ!初めて知った今。」
T「僕思い出しました。とにかくビートルズが段々段々レコーディングだ
 けするバンドになっちゃって、最後『LET IT BE』…あの頃にはもう非
 常に煮詰まってたでしょ?」
H「うん。」
T「で、煮詰まって『GET BACK』だとか言って最初に戻ろうと。で、この
 『ONE AFTER 909』をじゃもう1回ここでカバーしようつって。で、そ
 れで『LET IT BE』に入ってるんですね確か。」
H「せつない話ですね。」
T「そうそうそう。でもいまいちパワーないんだよね。」
H「そうそうそう。だからこの初期のヤツが海賊版だと思うんですけど。」
T「そう。で、シルバー・ビートルズの時からこうずっとやってるロックン
 ロールの曲ですけども。他にもジョンの『Peggy Sue』のカバーとか最近
 なんか知んないけど好きになってきちゃったね。」
H「ふーん。」
T「うーん。昔はあーなるほどなみたいな。なんか歌が良く聴こえる…ああ
 いう若々しい歌が…今自分も段々30過ぎてくるとさ、こう美しく聴こえ
 てくるな(笑)。」
Y/H「(笑)」
T「♪ペギースー とかジョンがああいうすっごいかわいい声でいってんの
 がね、あー、かわっいいなジョンは。みたいな…なんかそういう風に聴こ
 えてきちゃって。」
H「まあ後期はなんか凄い悲しそうな…バンドとして。」
T「そうね、バンドとしてはね。そいでよく考えたら楽曲としては…アレン
 ジとかは全然凄いんだけど後期ってのは。でもその曲の、ギターと歌だけ
 みたいな構造それだけだとやっぱり全然初期のほうがいいんだよね曲が。」
H「あーそう。それで初期の多分ね本人達のその言い分みたいなので、余り
 音のバランスとか一発録りが多かったからっていうのがあって、多分納得
 いってない。私もなんかPAのバランスとかみると割と初期って音のバラン
 スとかあんま良くないなと思って。」
T「いや、いいんだよあれで。」
H「あ、いいのか…」
T「あれがねーもう。だってもう練習して、みんなで練習たくさんして、
 一発で録った!っていうね。あのなんかこの…」
H「え?練習とかあんまりいっぱいする時間無いんじゃないの?」
T「いや、めちゃくちゃ練習したんだよ!」
H「あ、あったの?そうなんだ。録る時だけ?」
T「すっごい練習したんだって。で、練習しまくってもの凄いうまくなった
 らしいんだよね。」
H「あ、そうなんだ。」
T「歌いながらコーラスやんなきゃいけないじゃん。」
H「あーー。」
T「ジョージとかハーモニーとかもの凄い練習したんだって(笑)。」
H「努力をね。」
T「そいで録ったっていう。そういうなんか若者がこう練習して(笑)」
Y「(笑)」
T「ラブソングを歌って録ったこう何か…何つーの?瑞々しさっていうかね、
 そういうのが最近やっとわかるようになってきたオレ(笑)。」
Y/H「(笑)」

***
T「次の曲は後期のビートルズですね。」
H「後期は最近ようやく理解できて。」
T「へえー!」
H「中学生ぐらいの時はちょっとつまんないなーと思って聴いてなかったん
 だけど、なんかやっぱカッコイイなあ凄く。常に新しい事をやってるか
 ら…新しい事やんないとなーと思って。」
T「(笑)」

M-04.アクロスザユニヴァース/ザ・ビートルズ

T「これ久しぶりに聴きましたけどね。いい曲だなー(笑)。」
Y「ねー。」
T「こうじわっとね。やっぱ秋だってのがあんのかな?この秋効果!」
H「(笑)」
T「いやー久々に。これ2つバージョンがあるんですよね。」
Y「あ、そうなの?」
H「へえー。」
T「女の子のコーラスが…レコーディングしてる時にスタジオでファンが待
 ってるでしょ?あのファンの子達をちょっとってこう呼んで歌わしたんだ
 って。」
H「えーそれいいなあ。」
T「ホントかな?!…でも言ってましたよポールが。」
H「じゃホントだ。ポールはしそうだ。」
Y「全部残ってんでしょ?ビートルズって。その使わなかった音源も。」
T「そうだよ。」
H「そう。ディレクターだっけ?」
T「ジョージ・マーティンがね。」
H「そうそう。ずーっと取っといてんだよね。」
T「そうそうそう。もう喋ってる声も全部テイク回してたみたいだから。
 とにかく絶対テイクは止めない。」
Y「うーん。」

***
Y「あのさー。」
T/H「(爆笑)」
Y「(笑)関係ないんだけど、人間って火星とかに行ったりすんのかな…」
H「(笑)」
T「火星にね。だから今行けるようにいろいろシミュレーションたてたりと
 かさ、本気でやってるでしょ今。」
H「だけどさ、それって無責任じゃない?(笑)」
T「な、何で何で?」
H「だってさ、それってさ、人間がもう好き放題地球上でやっててさ、それ
 を全部もう置いて移るっていうのは…」
T「いや、じゃなくて。地球がほらだっていくらあと長く住めるっつたって
 あと5億年ぐらいしか住めないんですよ。」
H「いいじゃん。」
T「まあ5億年住めたらいいけれども、もっと早く恐らく住めなくなるかも
 しんないし。太陽がほらどんどんどんどん大きく…光が、熱が膨張して
 行くからさ。で、膨張して行くと…生命の住める範囲ってのがあって、
 それを…」
H「あ、だから移るんだ。」
T「で、そうすっと火星ならまだもうちょっと間に合うみたいなところが
 あったり…まあいろいろあるんですけど。で、最近だからさ、まず最初
 に何を入れたら細菌、微生物が住めるようになるだろうとか、やってま
 すねいろいろ。僕のNASAチェック(笑)最新情報。毎日チェックしてま
 すけども。えっとー、大気が薄くて温度が低いじゃないですか火星が。
 で、それをあっためると、まず。そのー何を入れるんだったっけなあ?
 何か工場を建てるんだって。そいで、窒素かなあ?窒素かなんかわかん
 ない。二酸化炭素はあるんで…をたくさんバーーン!と火星にやって、
 温室効果みたいなのをある程度作って100年ぐらいそれをやり続けると、
 その微生物が住めるレベルになるらしいと。」
H「へえー。」
T「100年ぐらいでなっちゃうんだって!」
H「でも100年出し続けるって凄いね。」
T「うーん。まあでも100年っつったらもう宇宙規模で言ったら全然僅かな
 時間なんでね。で、その100年やってそしたら微生物住めるでしょ?で、
 まず酸素を…防護服無しで住めるようになるにはすっごいかかるらしい
 ですよやっぱ。」
Y「はあー。」
T「それでまず植物を住まわすようにして酸素を十分させてみたいな事を
 やると何万年っつったっけな?5万年とかなんかそのぐらいかかっちゃう
 らしんだけど。取り敢えずその防護服を着けた状態で生活できるレベル
 だったらそんなにかかんないとかホントに真面目に計算してますよ。」

***
H「へえー。なんか『マーキー』って雑誌の…あれ違う?」
Y「そうそうそう。」
H「CDにも書いてあったんだっけ?田島さんの新しい『ビッグクランチ
 宇宙が膨張して行くか…何だっけ、何て書いてあったの?3つ書いてあ
 ったじゃない?」
T「そうそうそう。」
H「フラットと…」
T「えーとね、膨張し続けるかそれかほら平衡な宇宙っつって…ビッグバン
 から始まって宇宙が膨張してるでしょ?それがある程度の大きさまで行
 って、均衡状態を保つか、それか反対に収縮するか、って3つのパターン
 があると考えられて。で、今年の3月に初期宇宙の地図みたいな部分的な
 写真ってのが撮れたのよ。『ブーメラン』訳すと『BOOMERamG』っつって。」
Y「あー。」
T「で、あれが撮った『宇宙背景放射』っていう熱の分布を映像化して撮
 って、そうするとビッグバンの…宇宙の初期状態みたいな地図みたいの
 が出てくるんだけど。で、それによると平衡状態の宇宙に一番近いね、
 この絵は。って今なってますね。」
H「あ、良かった。私もそう思ってた。」
T「そう?!」
H「平衡かなー?って思ってたけど、どうだと思ってたのかな?と思って
 2人は。」
T「うーん。わからんよオレ(笑)。」
H「あ、そうなの?(笑)」
Y「なんで平行だと思ってたの?」
H「え、だってさ。広がってたりしたらキリが無いし、縮んだら狭くなる
 じゃんなんか。いろんなモノがどんどん生まれてってるのにさ。」
T「(笑)でもね、縮むぐらいまでには僕らはもう十分滅んでるっていう
 か、そんぐらい時間が経ってる。物質がどんどん崩壊して行くでしょ?」
H「うん。」
T「だから何十億、何百億年後っていうのは、もう宇宙自体ってのは全部
 物質がシンプルな元素から鉛みたいな状態になっていくんだっけな?
 何とかかんとかっつって…そういう状態になるらしいんだよね。」
H「ふーん。」
T/H「(笑)」
T「だからね、もうビッグクランチになる頃には十分僕らはいなくなって
 るっていう風に…」
H「ねえ、ビッグクランチって何?」
T「ビッグクランチっていうのはその3パターン考えられるうちの収縮する
 …宇宙が最後、こんな1点に収まって無くなっちゃう瞬間をビッグクラン
 チって言うの。」
H「じゃ、やっぱそう思ってたからそのタイトルがついたんだよね?」
T「いや、そんな事ないんだよ。まあ今回のアルバムに関してはそれは別
 に例えでね。だから『俺ビッグクランチ』みたいな。」
H「あー(笑)。」
T「だから…何っつったらいいんでしょう(笑)。俺の音楽を何とかこう
 …まあビッグバンでもビッグクランチでもどっちでもいいんですけど。
 だからこう転覆さして行くっていうか。」
H「ふーん。」
T「何かそういうようなね…えー真面目になってきたよ凄く(笑)珍しく
 この…(笑)。」

***
Y「HIROMIXはどういう感じで宇宙の事を考えてるの?」
H「えーとね、私はまあ仕事を18の終わりぐらいから…まあ今24になった
 んですけど。5年ぐらいで結構急速に社会のこう割と全てを学んじゃっ
 たんですけど…」
Y「そうだねえ。」
T「うーん。」
H「学んじゃったっていうか知ったりして。そうすっといろいろ問題点と
 かなんかいろいろ引っかかって…何故これはこういう状態かみたいな。
 まあなんか…ねえ、あるじゃない?システムとか…無駄な事が多すぎる
 っていうか世の中ね。私はスムーズな事が好きだからそういうのがちょ
 っと許せないっていうか。なんで?!みたいな事がいっぱいあったから
 それでなんかまあ…いろいろ探して行くうちに、その宇宙の話に辿り着
 いて。」
T「もうそっから宇宙に行く訳?!」
H「いや、だからずっと疑問がいっぱいあったの。何故これはこうなのか?
 その全部の答えが宇宙哲学みたいなのに載ってたの。」
T「へえーーー!」
H「(笑)」
Y「やっぱ宇宙哲学の本かなんか見たの?」
H「うん。それは何か面白いなあと思ってて。そんで結構それ読んだら世の
 中の全てがわかっちゃった。」
T/Y「(笑)」
T「あーあのね。今僕池田晶子さんっていう人の本を…前も読んだんだけど
 また最近…『考える人』って本があって。んでそれはね、ヘーゲルについ
 て書いてあるんですよ。もうね…」
H「ヘーゲルって誰ですか?」
T「哲学の人なんだけど。ヘーゲルって僕ずっと読まなかった訳。やっぱり
 ほらマルクス以降の『ヘーゲル読むとダサイ!』っていうムードってのが
 あったの僕が若い頃から。で、読まずにいたんだけど、その池田さんの本
 読んで…ヘーゲルは実はこういう事を言ってるんですよ。って事が書いて
 ある。面白いね。で、それはまあ宇宙だ何だかんだって話が出たから言い
 ますけど…なーんつったらいいんだろうなあ…でも俺言ってもしょうがな
 いんだよね。だからあのヘーゲルの言ってた事っていうのは、もの凄いこ
 難しい、なんでこんなもの凄い難しい表現をするんだろうっていうような
 文体なんだけども、言ってる事はね『わかる人にはわかって、わからん人
 にはやっぱりわからないよ』っていうさ(笑)。」
Y「はあー。」
H「ふーん。」
T「(笑)前提で言ってるんだよね。だからね、思考とか…我々は何で考え
 るか?って事をずーーっと細かく書いてるんですけど。そうだな、宇宙論
 とかにも通じてくるような事を言ってるんですよね。それを読んであのー
 面白かった。なんか今ふとそれを思った(笑)。」
Y/H「(笑)」
T「池田晶子の『考える人』…あれいいですね。」
H「ふーん。」
T「(笑)だんだん、全然収集つかなくなったよ(爆笑)。」

***
Y「そのさ、無駄なエネルギーを無くす為にはどうすればいいの?
 宇宙哲学的には(笑)。」
T/H「(笑)」
H「えーとね。まず21世紀はリーダーシップを取る側とそれにまあ従うんじ
 ゃないけど、割とついて行くっていうかね、側に分かれると思うんですよ
 もう完璧にね。」
T「はあー。」
H「もうそうじゃないとラチあかないっていうか。」
Y「やったー!」
H「え?何何?」
Y「俺もそう思う。」
T「え?リーダーかリーダーじゃないかって?」
H「多分ね、ここにいる人はみんなリーダー。」
T「えっ?…(爆笑)あ、そうなんだ、はあー。」
H「多分ね。だから…うーん…なんかね。そうだなあ…。そんでねあとね、
 今朝ニュースで秋だし樹海で自殺者が増えました。みたいなんで、もう
 凄い嫌だったのね。まあ確かにちょっと嫌な事あったりしたら落ちたり
 するけれども、今なんか凄くいろいろ世間が暗いけど…。私が好きな人
 っていうのは人生を怠けてない人が好きなのね。」
Y「そおー。」
H「なんかね、結局死ぬっていうのは、最大の怠けっていうかね。」
T「はあー。」
H「何かちゃんと自分の理想を描いてそれをちゃんと実現させてる人って
 のが人生を楽しんでる証拠だし、人生はやっぱね生きてるし。例えばさ
 生まれ変わりとかあったとしても、今回、これ2000年っていうのは1回
 しかない訳じゃない?で、例えば今日は何日?なんかねーみんなねー、
 そういう大切な事を大人になると忘れるからね。」
Y「はあー。」
T「ふーん。」
H「だからまあ楽しくするのはその人次第だよね。」
T「あー、怠けちゃいかんと。」
H「そう。」
Y「そうだよね。めちゃくちゃいいよ、その話。」
T「そうねそう。」
Y「もうビートルズとかやめようよ(笑)。」
H「あ、じゃあカットカット(笑)。」
T「(笑)そうねもう…怠けちゃダメだね。なるほど(笑)。」
Y「俺ちょっと思うのは、その宇宙の話とか考えてそれがその普段の生活
 にさあ、こうやって反映されるんだったらいいけどさ、なんかそれは
 それでこうあるんだなあってなっちゃうと…」
H「そうなのそうなの。」
T「違うんだよ。これはね!これヘーゲルも言ってたよ(笑)。」
H「おー(笑)」
Y「知り合いなのかよ(笑)」
T「いやいやいや(笑)」
Y「まあいいや(笑)」
T「あの書いてあってさ。だからその…生活と論理…考えってのが分離し
 ている事ってのはあり得ない。でもそれはムーグさんの場合はどうなん
 ですか?」
Y「や、だから俺はあんまりその宇宙の事とか考えてなくて、考えてない
 っていうか別に…ねえ、話が大きくなりすぎてわかんなくなっちゃうん
 だよね自分の中で。それよりも今日の午後はどう過ごすかっていうほう
 が(笑)。」
T「あー。でもね、基本的にミュージシャンとか小説家でも何でもどっか
 しらそういうテイストを持ってるアーティストって俺なんか好きなんだ
 よな。あのージョンならジョンでもいいしさ。結局そういったところを
 かすってるみたいな。そういう人が作ってるもんが好きだってのがある
 な。」
H「あとやっぱね、概念とかに捕らわれすぎるのね世の中って。」
T「(笑)」
H「だからその取捨選択みたいな、多分なんかもっと直感系でね、男の人
 って考えすぎちゃう…」
T「うーーん。」
H「そんな事ないかでも。」
Y「女の子のほうが感がいいと思うなあ。」
T「感はね。直感だよね(笑)。」
Y「でも俺も毎日基本的にその事ばっか考えてる。」
H「そうだよね。でも直感…」
T「そうだなあ…」
Y「なんかあのほらちょっと前に60年代って若者がいろいろやったでしょ?」
T「うんうん。」
H「うん。盛り上がった。」
Y「それが凄い今になると興味が湧いてきて。それでヘルメット被ってライ
 ヴとかやってフライングとかしたんだけど(笑)。で、なんかしばらく
 国会図書館とかに通って全共闘の本とかいろいろ見てたのね。」
H「何?全共闘って。」
Y「だから当時の学生運動。」
H「あーあー。」
Y「それは別に文章読むんじゃなくて写真ばっか見てたの。」
H「おーヴィジュアル?」
Y「そうそう。どんなヘルメット被ってたのかとか。どんな看板に書体で
 書いてたのかとか。」
H「(笑)」
T「へえー。」
Y「あれがね、凄い面白いなあ。」
T「はあー。」
H「でもねまた学んだんだけど、あのねー60年代後期のあれはちょっと特殊
 すぎるのね。」
Y「そうそう、暴力っぽいんだよね。」
H「そうそうそう。直接的すぎるとその打撃がまたこう反射するっていうか。
 私はね、もう大人になってこううまくやるっていうか。」
T「へえー。」
H「裏側は…あのー…うーん…なんかね(笑)…」
T「はああーーー。」
H「世の中はそういう方法がいいんだなみたいな。」
T「ほおーーーー。」
H「それ言っていいのかな?(笑)ホントは内緒の(笑)…」
Y「でもなんか当時の人もマジにやってる人っていうのは…っていうか、
 何でもそうだと思うんだけども『柳腰』っていうのがいるんだって(笑)」
H「やなぎごし?(笑)」
Y「だから柳って風にこうなびくじゃん?こう余裕がある状態で。あんまり
 だからカーッ!となってそれにハマってやってるとある瞬間ポキンと折
 れちゃったりするんだってやっぱり。」
H「あーそうそう。あと怒るとね肝臓によくないしね。」
T「(爆笑)」
H「(笑)全部ね健康も私好きだしね。だからみのさんのあの番組とか…」
Y「あ、見たほうがいい?(笑)」
T「(爆笑)」
H「(笑)あれ最初凄い謎だったの。なんで日本はこういろんなモノ片っ
 端から入って(?)おかしいなあと思って。よく考えたらあれって例え
 ばほら教科書とかに載ってる事をみんななんか楽しんでやってて。あれ
 って長寿の秘訣みたいので、日本って結構長寿国なんだよね?だからな
 んかそういう人類の寿命をどんどんのばしていくその過程のひとつとし
 てみのさん凄いなみたいな(笑)。」
T/Y「(爆笑)」
T「みのさん凄いかなあ(笑)。」

<エンディング>
T「今日はもうねいろいろ大混線でしたが(笑)。」
Y/H「(笑)」
T「えーなかなかねいろいろ面白いなんかとっちらかり方しましたけど。
 今日のお客様はHIROMIXとムーグ山本さんでした。それではまた来週。
 …なんか言ってよ(笑)。」
H「あ…(笑)」
Y「それを忘れるな。…(笑)」
H「(笑)いいねえ。」
T「はい(笑)。バースト。」


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki