ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第58回 (2000年5月4日放送)


<オープニング>
T「今日は久しぶりに常連の魂列車1号がスタンバッております。」

M-01.夜をぶっとばせ(from『Love!Love!&Love!』)/オリジナルラヴ

<近況>
 ニューアルバムついに完成!、、、しました!今息止めました(笑)。
終わって殆ど今ボクは灰ですね。半年以上これにかかりっきり!、、、、
でありまして。また息止めました。もう本音言うと半年ぐらい温泉につか
りたいですね。だけど仕事が差し迫ってましてもうサイコー!泣き。出来
のほうは夜をぶっとばす!ぶっつぶす!って感じ。全てを出し切ったとい
いますか後は泣くしかないって感じの意気込みで作りましたんでもの凄い
いいものができてると思います。これホントの気持。夏ぐらいに発売にな
りますんで是非とも楽しみにして頂きたいなと思っております。

<リコメンド>
・レイモンドスコット
 以前この番組でかけましたね、この人の赤ん坊をあやすエレクトロニッ
クシンセアルバム。60年代に活躍した電子音楽モンド作曲家といいますか。
嬉しそうな顔してたくさんのツマミのある古い機械と写ってる写真がジャ
ケなんですけど。コマーシャル音楽をたくさんやったみたいでその中から
かけます。

・DJ ME DJ YOU
 西海岸のアーティスト。かなりゆるーい感じのナンチャッテ感のあるエ
ロモンドみたいなかわいらしい面白い『レインボーズ&ロボッツ』という
アルバムから1曲。

M-02.バルチモアガス&エレクトリックカンパニー/レイモンドスコット
M-03.セットザコントロールス/DJ ME DJ YOU

<談話室バースト!>
ゲスト:魂列車1号(以下1)/ 内門洋(以下U)

・脱ぐために。
T「今日はお馴染み魂列車1号アンド!内門洋さんです!」
U「よろしくお願いしまーーす!!」
1「レコードヤクザが来ちゃいましたよ今日は。困っちゃうなあ突然乱入
 して(笑)。」
U「乱入してすみません。」
T「いやいやとんでもないです。よろしくお願いします。」
1「ちょっとブランク空いてたからさ。」
T「何しに来たんですか?」
1「今日はちょっと遊びで。」
U「2人でDJやるんですよ。」
T「え?ウソ!どこで?」
1「三宿のWEBで。」
T「へえー。また…」
U「暴れます!脱ぎます!」
T「脱ぎますか。ウソ!見たいな(笑)。」
U「脱ぐ為に来ましたから。」
T「じゃ、点火直前という感じ。ビンビンだぜ!」
U「音楽好きじゃないヤツは帰れ!と。」
T「(笑)硬派DJとして。」
U「硬派で脱いでいいのか(笑)。」
1「ちっちゃいモン見せてねー(笑)。」
U「かなりちっちゃいですからね(笑)。」
1「お互いにね(笑)。」

・オリーブ少女が憧れるカリスマ店長の「人生山あり谷あり」。
T「詰め物するなりなんなりして盛り上げていって(笑)。
 で、内門さんのほうは今度新たに神戸のほうに。」
U「今、京都のほうでジェットセットっていうレコード屋やってるんです
 けど、5/20になんと神戸にオープンして。」
1「裏話聞くといろいろとヤバイもの感じる。」
U「オーライオーライ。全然ヤバクないですよ。」
1「電波にのっけちゃいけないんだろうけどね、借金まみれみたいな。」
T「(笑)なるほどね。いや、まあ人生いろいろ山あり谷ありの。
 でもちょっと前向きに行こうよみたいな。」
U「ボク谷っていったらホント谷ですから。どん底になりますからね。
 でも前を向いて。」
T「皆さん神戸に行ってやって下さい(笑)。これは何処なんだろう?」
U「三宮と元町って駅の間ぐらい。バルー(?)っていう大っきいビルの
 横のへんです。」
T「ここのところレコードヤクザは何してるんですか?」
1「オリーブ出たりいろいろとねえ。」
T「出たんですか?!」
U「出たんですよ(笑)。カリスマ店長なんて言われて(笑)。」
T「(爆笑)オシャレですねー。それおいしすぎない?いいね。」
1「それネタでいい思いもしたという。」
U「離婚したりしましたからねー。」
T「あ、そうですか(笑)。」
U「山あり谷あり(笑)。」

***
・掘り放題、吸い放題。
1「この間ヨーロッパ行ってきたんでしょ?」
U「去年の暮れに行って4000枚。」
T「うーー凄い!何処で?」
U「オランダとイギリスとフランスで。」
T「へえー。オランダはあるだろうね。」
U「オランダはヤバイっす!隙間のモノが凄い多くて。伝承音楽とかジャズ
 の変なヤツとかいっぱい残ってますね。パリは逆にダメですねもう。」
T「ああそうかもね。パリはパリのものでしょうきっと。アムスは?」
U「いいっすねえ!吸い放題で。いや、ボクは吸わないですけど(笑)。」
T「これカット!(笑)」
1「でもあれ国で認められてるからねえ。カフェで売ってるんだよね。
 アムスはいろんな意味でいいという(笑)。」
T「ボクも行ってみたいんですよ(笑)。」
U「一番意外だったのはオランダってインドネシア料理屋さんが凄い多くて。」
T「へえー。タイ料理よりウマイ?」
U「タイ料理より珍しい。ベトナム料理に近いですね。」
T「へえー!ベトナム料理ってボク大好き!!」
U「じゃイケますよ。話がソレて(笑)。」
T「(笑)魂は最近何やってたの?」
1「最近レコードあんま買えてないんだよ…」
U「ええっ?!なぬ?!」
T「金ないの?(笑)」
1「ついにオレのほうも借金苦でね。レコードをまた今年は2万枚売ろうと
 思ってる。」
U「ええー?何枚持ってるの?!」
1「何枚持ってるんだろうねえ(笑)」
T「ウッソ!」
1「最近貴族になったから1枚3万円とかのじゃないと興味が。」
U「ヤバイじゃんそれ。」
T「今日はそのレコード貴族の2人をお迎えしております。」
1「貴族って言っちゃっていいの?」
U「いいんですよ。」
T「レコード平民!(笑)」
U「普通じゃないですか!」

<バースト!選曲>
T「今日は内門洋さんのセレクションという事で。」
U「ありがとうございます。」
T「一発目は。」
U「セニョールココナッツっていうアトムハートっていうテクノやってる人
 の別名なんですよ。細野さんと一緒にユニットやってたりするドイツ人。
 今南米のチリに住んでて。ニューアルバムなんと全曲クラフトワークの
 カバー。ラテンによるチャチャチャルンバ(笑)。」
1「これホント最高ですよ。」
U「1枚目はラテンっぽい打ち込みやってたんですけど、このセカンドは
 もう打ち込みではなく…」
T「あっ!これのファーストオレ持ってる!変な、何だこれ!って
 思ってた(笑)それが次は生になっちゃったんだ(笑)。」
1「生っていうかサンプリングなんだけどね。」
U「あ、そうなんですか?」
1「多分そうでしょう。だってこれ叩いてないよ。」
U「でもホーンとか結構マジっぽいけどなあ。」
1「ああそういうところもあるねえ。」
T「でもこのジャケは生感ありますよね。」
U「顔合成でしょ?」
T「あーなるほど。よく見ると輪郭とかアゴの線が。」
1「いわゆるアイコラ状態。」
T「ラテンのカッコしたヤツを貼ってる訳ですよ。これ許可取ってなさそう
 だね(笑)取り敢えず聞いてみましょうか。」

M-04.ツールドフランス/セニョールココナッツ

T「いいねえ!凄い完成されたねここで彼の。」
U「元曲がいいんでまたこのアレンジがハマってていいですね。」
T「そうだね。途中で変なドラムンベースになっててブレイクもいいし。
 素晴らしいね。」
U「他の曲も是非。」
T「これ買い!」

***
T「次は。」
U「トミーゲレロ前この番組でかけましたが新しいアルバムが出たので。
 まあ前と大して変わってもないんですけど(笑)。」
T「変なヤツだよね。死んだ音楽やってる。なんかね魚の死体を思い浮か
 べる(笑)。」
U「(笑)凄いアーシーというかレイドバックした感じが今の気分に合ってて。
 聴いてて今思ったんですけどアブストラクトな感じがウケてて、ドーッティ
 コラム(?)とかヤングマーブルジャイアンツとか…」
T「そう!かなり近いね!」
U「ああいうローファイ感があって面白いなあと。」
T「ドーッティコラムって80年代の、あれイギリスだっけ?1stアルバムもう
 名盤ですけど。すごーい痩せた、風が吹くと倒れちゃうようなビニライリー
 っていうおじさんがやってるギターボーカルバンドなんですけど。ヤングマ
 ーブルジャイアンツ大好きだったなオレ。」
U「1枚しかアルバムが出てなくて。」
T「ボーカル女の子だよね?」
U「後にウィークエンドになって。」
T「あ、そうだったっけ。リズムボックスとギターの死んだロックンロール
 バンド(笑)。死んだってか、でもね、スカスカの…それがなんとも環境
 音楽っぽくていい。オブジェっぽい感じの曲。」
U「今みんな藤原弘さんとか好きな人が買うんですけど。オシャレっていうか
 ボク的にはニューウエーブを感じるなあという。」

M-05.ワンハンドレッドイヤーズ/トミーゲレロ

U「この曲はアルバムの中では音数も多くてポップな仕上がりになってます。」
T「これでポップなんだ!」
U「ええ。他のはもっとミニマルというかかなり音数の少ない簡素なローファイ
 な音で。」
T「内門君達と話してるうちに曲終わってて今殆ど聴いてなかった(笑)。」
1/U「(爆笑)」
T「インストルメンタルって感じ?(笑)」
1「(笑)ジャンルとか益々わかんない。」
U「これをどうこう分析するのも意味のない事だよね。」
T「でもねえ、多分そんなに考えて音楽やってなさそう。なんとなく趣味で
 雰囲気でやってんのかなあ。スケーターだとかバックボーンがあたかもな
 んかサムシングあるように(笑)。あんまり好きじゃないですねオレは。」
U「ドテ!(笑)」
1「(笑)じゃ次行きますか。」

***
U「ガラッと変わって、京都のパンクバンドでレディオシャンハイっていう。
 ルースターズに確かこんな曲名あったと思うんですけど、そっから取った
 のかわかんないんですが。聴いてもらわないとなんとも話がしにくいんで
 すが(笑)。なんのヒネリもないモロ70'sパンク。初期のXTCそっくり。
 そんなバンドばっかり入ってる『アドバイス』っていうコンピがインディ
 ーズから出てるんです。」

M-06.アーティフィシャルライフ/レディオシャンハイ

・80年代のトラウマ。ライヴのテンション。無法地帯の懐かしさ。
T「このタイトルわかったよ!今この曲聴いて(笑)。もうXTC!
 ホワイトミュージック!みたいなね。」
U「パンクっていってもポップさを追求してるバンドなんでかなりメロディー
 とかもいいと思います。」
T「しかしさ、こういうの聴くともうニューウエーブの時代かな?と。多いね
 ここにきて。」
1「注目されてるバンドがどんどん増えてきてる。」
T「やっぱり影響されてるのって初期のXTCとかプラスティックスとかああいう
 形のが多いですね。いろんなバンド今出てきてるけど、プラスティックスが
 出てきた時の衝撃度!P-MODELとか。そこまで行くにはちょっと……
 だってね『コピー』っていう曲大阪のテレビ番組で見たんだけどもうぶっと
 んだよ!カッコイイー!初めて日本っつーのがカッコイイんだ!みたいな。
 YMOより日本っぽいって思った。」
1「P-MODELもねえ。XTCの初来日の前座でしたよね。」
U「P-MODELのライブホントにカッコイイよね。」
T「パンクだった。とんがりまくってたよ。あの緊迫感がねえ…」
1「あの時代知っちゃってるからいけないんであって。」
T「あの時代。方やスターリンとかテンション高いのもいた訳じゃん。
 それが一緒くたになってジャガタラとか。なんでアンタ達そんな高いの?
 テンション。マジだったっていうか。」
U「野音のライブ、あれなんかテンション高すぎでしょー(笑)非常階段とか
 さあ。」
T「なんでこんな喧嘩っぱやいのかなとか(笑)。」
1「テンション高くないとライブハウス出れないみたいな(笑)。」
T「だから喧嘩も覚悟でライブに行くみたいな。リザードとかさ(笑)。」
1「ああいう危険な雰囲気が楽しかったね。」
T「そのトラウマがあるんだろうね。」
1「なんか1つ抜けて来ないという。でもレディオシャンハイはポップで
 いいね。」

***
T「言ったっけな?去年TACOの1stアルバム買っちゃってさ(笑)。」
U「高いんじゃないですか?」
T「1000円(笑)。]
1/U「(爆笑)」
T「とあるレコード屋さんに行ったらあってさ!これ聴きましょう!って
 言って、聴いたらぶっとんでさ、あまりのテンションの高さに(笑)。
 そいで坂本龍一さんも参加してるし。もうヤバイ金ジャケ(笑)。」
U「オレ今聴けないなあれもう(笑)。」
T「いやいや今でもオッケーだよ。全然カッコイイー。1曲目もの凄いの
 知ってる?(笑)」
1「朗読みたいな…」
T「そう!」
1「で、大正琴とか…」
T「ちちちちがう!シャベリで始まんの。なんだっけな?…
 えーとね、これ放送…?(笑)」
1「あーそーだそーだ(笑)。」
T「これ?…ってブワって叫んだ時に凄いポップだつ(←?)なんて(笑)。」
1/U「(爆笑)」
U「凄いなこの番組!ホント喋ってる内容が(笑)。」

<エンディング>
T「今日は内門さんと魂列車と80年代について大いに盛り上がりました。
 これからもっと盛り上がるぞってところでちょっと今日は(笑)。」
1「来週も来ようかな?(笑)」
U「しょうがない。ボク等ニューウエーブ世代やからね。」
T「そうだね!かなり深い傷になってるでしょ?パンクニューウエーブが。」
1「刻みこまれてるね。」
U「トラウマとなって。」
T「それがあるからどうしてもそこに触れられると盛り上がってしまうという。」
1「踏み絵みたいなもんだね。」
U「今日かけた3曲ともニューウエーブに絡めて話しちゃったしね(笑)。」
1「そういう話しかできないのかよってぐらいで(笑)。」
T「という事で今日のゲストはレコードヤクザの方々でした。」




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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki