ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第56回 (2000年4月20日放送)


<オープニング>
T「今日はお馴染み木暮晋也が来ています。」

M-01.接吻/オリジナルラヴ

<ハガキ紹介>
 群馬県のモトキトシヒサさん。
『コントーションズが何処を探しても見つかりません。何処の国のバンド
でいつ頃活動してたのでしょうか。コントートユアセルフという曲はどの
アルバムに入っているのですか?教えて下さい。応援してます。これから
も頑張って下さい。』

 嬉しいですねー。コントーションズはNYのバンドでボーカルはジェーム
スチャンス・ジェームスホワイトですね。SAXも吹くんですが、見た目
はテリーボーイズ風ロックンローラーみたいなんですが、歌ってる内容は
パンクとフリージャズとニューウエーブという感じのバンドでカッコいい
ですね。この間かけたのは1stアルバム『Buy』に入ってます。ジェームス
チャンスホワイトのソロにも入ってますよね確か。そっちのほうのバージ
ョンはちょっと大人しい感じ。コントーションズのほうは非常にテンショ
ンが高いです。日本盤では多分リイシュー、CDで再発はされてないかもし
れませんね。ひょっとしたら海外の輸入盤で手に入る可能性もあるという
事ですけど。中古屋さんで頑張って探してみて下さい。おそらく4.5千円
ぐらいであるんではないかと。ジャケットが凄くいいんですね。これはニ
ューウエーブのジャケの中でもベスト10に入ると思います。女が破れたよ
うなワンピース着てるんですけど。こういったハガキ随時受け付けてます
んでどんどんどんどん送って頂ければ答えられる範囲で答えていきたいと
思っています。
(※78年の『NO NEW YORK』の直後、James ChanceからJames Whiteに改名。
ContortionsもThe Blacksとなるが79年の『Buy』でまた元の名称に戻る。)

<リコメンド>
 ニューアルバムあと殆ど1週間とか3日で完成するという大詰めを迎えて
るんですが、今回はほぼ1年近くかかってしまいました。で、全然レコード
屋さんとか行けなくて。先日ナガタカズナオさんにいろいろ紹介して頂い
てフジタブレンダーとかかけましたが、そのアルバムを全部聴いたらなか
なか良くて、今日はその中からかけます。それとマルコススザーノ。ブラ
ジルのドラムンベース、ロニサイズみたいなああいう音楽とパンディエロ
が気持いいところで混ざっててダルヴィンシンみたいな。この人のカッコ
いいアルバム『フラッシュ』から。

M-02.リズム&プルーンズ/フジタブレンダー
M-03.フラッシュ/マルコススザーノ

<談話室バースト!>
ゲスト:木暮晋也(以下K)

T「今日はオリジナルラヴのもはやギタリストとなってるかもしれない(笑)
 ヒックスヴィルの木暮晋也さんをお迎えしております。」
K「(笑)はーい。よろしくお願いします。」

・バカ話の真空パック。
T「この間さあ。ボク、ずーっと2ヶ月ぐらい歌詞書いてたでしょ?
 歌詞ってだいたい連続して8曲とか9曲とか書いていくじゃない。そう
 するとさあ、自分の中のボキャブラリーの極限状態までいくんだよ。」
K「なんかねー。そん時にあの電話きたよねウチに(笑)。」
T「そう(笑)そん時にキミに電話してさ。もう!なんかないか!と。」
K「相当困ってた感じだった(笑)もうホントオレはもうダメだ!ぐらい
 に弱ってた(笑)。」
T「そうそう(笑)かなり弱っててもうどうしたらいいかみたいな(笑)。」
K「珍しく弱音はきまくりだったね(笑)。」
T「そいで木暮先生のさ、くだらないアイデアたくさん頂いたじゃない
 ですかあん時(笑)。」
K「ね、いろいろバカ話して(笑)。」
T「もうあれね、そのまま歌詞にしたよ(笑)。」
K「(笑)」
T「その前まで3日とか4日とか一言も書けなかったの。で、あの後30分で
 全部書いたからね。」
K「すーごいよね(笑)」
T「だあーーー!と(笑)」
K「あのバカ話が?(笑)」
T「そのまま歌詞になった!(笑)」
K「(爆笑)」
T「それね是非今回のアルバムで聴いて欲しいんですけどね。
 あのとーりだよだから(笑)。」
K「あ、ホント?(笑)エグイ事まで言ったんですけど。」
T「まあ、ちゃんとリズムに乗るようにいろいろ変えたんですけど、
 でもねえ、あのままのテーマでなったんで。」
K「ぶっちぎった。」
T「うん。ありがとうございましたホント(笑)。」
K「いえいえ良かったよホント(笑)まさかその後30分で出来てたとは、
 ビックリ(笑)。」
T「そうそう(笑)いやーホントよかったあーー。」
K「いやーそんなオレも嬉しいですよ(笑)。」
T「アレは半分は木暮と共作。この曲がそうだって発表しようかな(笑)。」
K「聴きたいなあ。」
T「面白いよソレ、新境地だね(笑)。歌詞ってやっぱ自分が新境地だな
 って思えたところで書くのが一番気持いいじゃん。これはオレん中の
 この部分のここだよなあみたいに思いながら書くのって意外と自分の曲
 の中においてはつまんなかったり。だからなんかないか!みたいな。」
K「新鮮な感じっちゅーかね。」

#ここで語られた曲は「ダブルバーガー」と後に判明。前年のXXXツアーから
#演奏されていた曲だから、実際にはかなり前の話なのだろう。

T「そう、それって自分の自我を広げるような事に近い訳よ。
 だからね、疲れてさ(笑)。」
K「ヘトヘトだったもん電話で。『いやーオレさー歌詞できなくて…』
 なんかもう死にそうな声で(笑)。」
T「(爆笑)」
K「オレなんかよくない事が起こったのかな?って思ったぐらい。
 ちょっと怖かったんですけどね(笑)。」
T「最初の5.6曲は書けるんだよいつも。バーっ!といく訳。で、だんだん
 曲のほうもそうだけどキツクなってくる。一挙に書かなきゃいけないか
 らさ。普段から書いとけよ!と思うんだけどさ。」
K「そうだよ。一挙に書くのはやっぱ無理だよ。」
T「難しいよね。3日に1曲とかさ。大変だよね。」
K「ちょっと無理あるスケジュールよそれ。」
T「(笑)でもまあその前に下地としていろいろ普段思った事とか書き留めて
 はいるんだけど、それが曲に合わなかったりいろいろあったりして。でも
 今回はお陰様で歌詞面白いっすよ。今回は内容っていうよりも語感とか、
 言葉のリズムにかなりこだわった。」
K「あ、それはいいじゃないですか。」

・オレの手がオートマティック。
T「そうそこからかなり発見があって最近ラッブが好きになってきた(笑)。」
K「やっぱ言葉のパンチ力?ハードパンチャー。」
T「そうそうそう。よく日本のラッパーの人達が黒人みたいなアクション
 つけて歌うじゃん。ほらナントカアッシュの彼とかさ。」
K「言っちゃって(笑)。」
T「オレ、なんであんな格好してやるんだろってわかんなかったんだよ。」
K「ねえ、みんなこう同じようなテイストでね。」
T「なんで黒人みたいにわざわざああいう事をしながら歌わなきゃいけない
 のかと。わからん。普通に歌えばいいじゃないかって思ってたんだけど。
 あの〜わかったオレ!」
K「(爆笑)」
T「あれね!なるわ!ああいう風に。今回のアルバムでラップやった訳じゃ
 ないんだけど、かなりそれに近いテイストで。今回コウ君とアルバム作
 ったじゃない。だから自ずとヒップホップの要素が今までになく入って
 きてて。今までで一番韻踏んだもんオレ(笑)。それでそういう曲も何
 曲かあって歌詞練習した訳ずっと自分のスタジオで。練習してるうちに!
 なってるんだよ!手までこんなになっちゃってさ(笑)。あーこれはね。
 自動的になるんだなと。」
K「あ、自動的になるもんなんだ。」
T「あれはね、なる!言葉のリズムでやっていくと自然となってく。
 人間の節理だったんだってわかった。もうそれからちょっと考え方
 変わったよオレ。」
K「ほお〜。」
T「今日本語のラップに凄い興味あるねオレ、今になって急に(笑)。」
K「今頃何言ってんだ(笑)。」
T「ほんとほんとほんと(笑)なんかね面白さがわかってきちゃってさ、
 ここにきて。」
K「上手な人達多いよね。やっぱラップってテクニックなんですよね。
 リズムに乗せ方とか言葉のあて方なり。」
T「あとやっぱりノリ!ファンキー!リズムがヘタクソだとファンキーに
 なんないんだよな。ビートとラップのタメいかんによって全然ノリが
 変わっていくんだよ同じリズムでも。練習してて思ったオレ、なるほど!
 って(笑)。」
K「(笑)実践してみてわかった。」
T「黒人のラップの人とか前までは割と似たような感じに聴こえてたんだけ
 ど最近いろいろ違う風に聴こえるね。あ、個性があるんだなと。急にここ
 にきてわかった。今頃なんかさキテんだけど(笑)。」
K「でも前からラップやりたいって言ってたじゃん。」
T「言ってたけどね。なんだかわかんなかったからさ(笑)。」

<バースト!選曲>
・今日はハリーBOXから。
K「この間渋谷のHMV通りかかったら細野晴臣さんのトークショーやって
 まして。それ間に合わなかったんですけど、丁度ボックスセットが
 発売されてて。」
T「もうブライアンウィルソンみたいになってるね(笑)生きながらに
 して、当たり前だけど(笑)。かなりこれレアなモノも入ってますね。」
K「そうですね。初めて出る音楽がいろいろ入ってて面白かったし、写真も
 いっぱいブックレットで。」
T「70年代の細野さんからテクノから80年90年代まで。一貫して細野さん
 ってどっか変だよね。ほのぼのとしてるんだけど変。なんか貫かれて
 ますよね。このアー写見てもやっぱり感じますけど。
 で、YMO派なんですか?細野派なんですか?」
K「うーん。今は細野派ですね。昔は幸宏派だったんですよ。
 まあもともとボクYMO好きだったんで。」
T「へえー。ボクね高校の頃YMOって…言ったっけな?これ。」
K「うん、行ったかもね。」
T「言ったよな。じゃいっか…だって(笑)。」
K「つーか一緒に行ったよねYMOライヴ(笑)。」
T「あーー!行った行った!」
K「散会ライヴね。」
T「そう!解散する時行ったよ市民会館(笑)。ドラムがスティーヴ
 ジャンセンで、黒いクレーンで上がったり下がったり。」
K「ちょっとナチっぽい感じで服とかね。」
T「そうそうそう!ホントに弾いてんのかな?ってライヴ(笑)。」
K「うーん。ほとんどどーなんだろうって感じの(笑)。」
T「あれ意外に良かったね。」
K「盛り上がりましたよ郡山で(笑)。」
T「(笑)YMOってだけどね、どちらかっていうと最近やっとなんか
 素直にいいなあと思えるようになってきて。」
K「あ、そうなんだ。」
T「高校生の頃バンドやってたんだけど、相方の大学生の人がめちゃくちゃ
 YMOファンでさ、で、人民帽かぶってて。」
K「そうだったよね、かぶってた。」

・フュージョン?フューチャリスト?
T「家に行くと必ずコズミックサーフィンかかってた。だからオレもう
 飽きちゃって(笑)、もうテクノポリスずーっとかかってるしさ。
 だからいいんだかなんだかわかんなくなってきて。ボクはどっちか
 っていうとリップリグパニックとかPILとかああいうニューウエーブ
 寄りだったから。20才越えてですね、素直にYMOの1stいいんだねって
 思えたのは。」
K「1st最初に聴いてショック受けて。」
T「1st細野さんカラーが結構あるっていうかね。」
K「そうだね。もう最初に聴いた時ビックリしたねオレねえ。」
T「いつ聴いたの?」
K「やっぱテクノポリスが流行ってた時に知ってエアチェックして。」
T「中学生の時だよね?」
K「そう。」
T「オレ、あれわかんなかったんだよ。」
K「あ、テクノポリスが?」
T「うん。理解できなかったあの頃。フュージョンに聴こえてさ。」
K「ウゾー?」
T「ホント。」
K「オレはなんてフューチャリストな音楽だろって。」
T「ウソー。オレわかんなかったよ。だってカシオペアとかああいう
 フュージョンかと思ったもん最初。」
K「オレね、フュージョン知らなかった(笑)。」
T「(爆笑)その頃ボク、ディーボとかさ。ディーボ見た時はショック
 だったよ中学生の時でさ。こーれはなんだ!サティスファクションの
 ビデオ、芝生で宙返りする気持悪いビデオ!」
K「もうヤバイビデオだもんね。」
T「なーにこれ!と思ったのよ。」
K「オレの場合、あのへんがいっしょくたになってたのね。」
T「YMOのセカンドアルバムのソリッドステートサバイバーなんてそうじゃ
 ん。テクノっぽいっていう印象よりもフュージョンっぽいっていうか。」
K「その頃から1stが好きだったんだけどね。」

***
T「ま、取り敢えずですね細野さんという事で。」
K「その1stアルバムの丁度この1曲目を聴いてもらおうかなあと。
 『ファイアークラッカー』マーティンデニーのカバー。」
T「このアレンジキテルね。」
K「キテルんですが、今日かけるのは細野ボックスに入ってた中華街の
 ライヴの。」
T「これもまた凄いよね!」
K「殆ど生演奏されてるもう激スゴバージョンなんで是非。」

M-04.ファイアークラッカー(ライヴ)/細野晴臣

T「これはビデオに入ってるヤツですよね?」
K「TV番組かなんかで1回放送された…」
T「茂さんだよね?ギター確か。」
K「確かそうだよね。」
T「細野さんベース弾いてなくてマリンバとかパーカッションとか。」
K「フロントで歌ったりとか。」
T「これオシャレだよね、アレンジも今聴いてもこのテンションの高さは
 凄い。」
K「こんな音楽多分世界中でやってたのってね。」
T「だからマーティンデニーを中華アレンジしてっていうコンセプトだよ
 ねこの頃はまだ。こっからテクノ風味を加していく訳だけど。マーティン
 デニーはドメスティックなものとしてハワイってあって、それをアジアン
 ファイアークラッカーとしてとらえていったんだねこれ。」
K「そうだね。実にこれは世界に誇れる日本の音楽じゃないかと思うんです
 けどね。」

***
T「はい、次は。」
K「今度ははっぴいえんどの未発表曲といいますか『手紙』っていう
 ナンバーでこの細野ボックスに入ってて。」
T「これ『風をあつめて』の元曲なんでしょ?」
K「そうみたいなんですよね資料によると。聴いてみると音質も悪く。」
T「カセットみたいな音だね。でもベースご機嫌だねやっぱこれ。」
K「ベースノリノリです(笑)。」
T「これ弾きながら歌ってんのかな?そうだったら凄いな(笑)。」

M-05.手紙/はっぴいえんど

・その席が空いている!
T「細野さんってまだ1回しか会った事ないな。しかもボクがピチカート
 ファイヴに入る事が決まった日に小西さんと事務所のスタッフの人に
 紹介されて。今から細野さんと食事しましょうって。その頃ボク21才
 ぐらいで、まだ本物のミュージシャンにあんまり会った事がなくてさ。」
K「本物って(笑)。」
T「(笑)いきなり細野さんに会えるのか!嬉しいなって。そいで
 レストランの席に着いて、ボクの前の席が空いてるんです。」
K「あっ、そこが!」
T「で、この至近距離に細野さん来たらオレどーしよー!ってめちゃくちゃ
 緊張してさその時(笑)。」
K「(笑)いやーそうだよねー21じゃ。」
T「そう(笑)マジスカー!みたいな(笑)。そしたらホントに
 来ちゃって!ウワー!来たよ!」
K「ちびっちゃった?(笑)」
T「いやー、そん時は感動しましたけどね。あー、あの、田島ですっ!
 みたいな感じでさ(笑)。」
K「だってその話ウチに電話してきたでしょ。『今さ!さっきさ!細野
 晴臣さんに会っちゃったよ!」とか声が震えてた記憶あり(笑)。」
T「そうそう(笑)かなり感激したけどね。ほいでその時ね、細野さん
 がシガレットケース出して、銀色だっけな?金だっけな?なんかカッコ
 よかったのよ。そんでパーン!とか吸って。イカスっ!とか思ってさ。」
K「(笑)スターな感じだったんですか?」
T「スターっていうかなんかダンディズムがあるんだなあ。」
K「オーラ出まくりですかねえやっぱ。」

・同じ舞台に立つこと、それが共演。
T「うん、あれからもうどんな有名人に会っても大丈夫ボクなんつって。
 そんな事はないすけど(笑)。でもそれ以来会ってないんだよ1回も(笑)。
 で、松本隆さんのイベントで一緒にやったんでしょ?」
K「そう、光栄にも一緒にやらして頂いて。」
T「一緒にギター弾いたんでしょ?」
K「っていうかちょっと一緒にセッションみたいな。
 『さよならアメリカ、さよならニッポン』とか。」
T「あれでギター弾いたの?」
K「いや、ギター弾いてないです。オレ舞台の上に立ってただけ。」
T「(爆笑)マジ?」
K「(爆笑)でもオレにとっては大きな共演なんですよ。」
T「なんだ弾かなかったんだ(笑)。」
K「うん、手拍子だけでしたけどね(笑)。」
T「あそう(笑)、それで細野さんと…」
K「細野さん、松本隆さん、もうそうそうたるメンバーで(鈴木)茂さんも
 いたし。大瀧さんだけいないという。」
T「あーなるほど。」
K「オレ泣きそうになっちゃったよ。もう嬉しくて感動しましたね去年ね。」

***
T「で、もう1曲。これYMOの1stアルバムから。ボクやっぱり個人的に1stが
 一番好きです。2ndからある意味ロックっぽいっていうかコマーシャルっ
 ぽい方向に進んで行くじゃない?今聴くとさ、テクノポリスとか凄い売れ
 線狙いだなと(笑)。」
K「凄いキャッチーなね(笑)。」
T「なんだっけあの♪ダン!ダン!ダ〜ン!っていうヤツ。」
K「ライディーン?」
T「そう!3年前ぐらいにYMOってどんな事やってたんだろって久しぶりに
 全部聴いたんだけど、あのライディーンのイントロ聴いて倒れそうに
 なったオレ(笑)。うわー!ヤッター!みたいな(笑)。」
K「ツボを得た感じだよね(笑)。」
T「もうかなりコマーシャルじゃない?でもそれに比べて1stって凄い
 硬派っていうかアーティスティックなんだよね。」
K「凄いコアな感じで今聴いてもグッとくる。」
T「ファイアークラッカーのイントロの幸宏さんのスネアの音の良さ!」
K「スネアの音のヌケ!」
T「ドツタツドツタツ!」
K「オレ、アレ生なんて思わなかったけどね。当時これはコンピュータ
 ーで作ってんのかと、あの正確なビートというかね。」
T「あのキックとスネアの感じいいけどね。その1stに入ってる
 シムーン。」
K「シムーン。これ1回カバーした事あるんですけど凄い難しかった。
 テンションコードがいっぱいあって。」
T「あー難しいかもね。コードがジャズのね、グレンミラーとかさ、
 ああいう感じの曲調なんだけどテクノでやってて、そのシンセの音色が
 イカスんだね今聴いても。」

M-06.シムーン/YMO

・ユキヒロと田島、幻のセッションの行方。
T「いい曲だねこれ。これマンハッタントランスファーにあげる為に?」
K「提供する為に書かれたらしいですよ資料によると。」
T「へえー。発注が来たのかね?」
K「どうなんすかね?」
T「でもこのシンセのコードワークがなんとなく、っぽいっていうかね。」
K「マントラ歌ってんのも聴いてみたいですね。」
T「そうかな。」
K「そうかなって(笑)。」
T「これ、でもマントラ歌ったらつまんないと思うけどな(笑)。」
K「ま、細野さんプロデュースだったらいいんだけどね。」
T「この謎のシンセでやってんのがやっぱりいいんで。1stアルバムの
 細野さんの曲みんないいね。みんな最高だね。」
K「コズミックサーフィンとか。」
T「オレ、聴いてたよ、『』のちょっと前ぐらいに(笑)。」
K「テクノポップづいてた時?(笑)」
T「うん、1stやっぱりいいなって思って。もうドラム幸宏さんに頼もう
 かなって一瞬思った時期あったんだけど(笑)。ボクの知り合いに、
 幸宏さんのその当時のスネアの音色持ってるヤツがいてさ(笑)。」
K「おー、サンプルを。」
T「そう!これだ!でも使うとやっぱマズイかなって思ったりして
 やめましたけどね(笑)。」
K「ちゃんとことわればいいんじゃないですか?(笑)」
T「はい(笑)。では。という事でね。」
K「(爆笑)凄い急な展開。」

#その後「Yukihiro Takahashi @MUSIC WEB」(2000年7月15日)出演時にその辺の話も。

<エンディング>
T「今日珍しくハガキ読んだんですけど。コントーションズのアルバム
 何処に売ってるんですか?って来たんだよ。なんか嬉しそうオレ(笑)。」
K「(笑)渋谷にくれば。『Buy』とか。」
T「そうそう!で、こういったハガキも大募集してますんでね。」
K「それレコード屋さん状態だよね(笑)。」
T「そう(笑)。」


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki