ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第30回 (1999年10月21日放送)


<オープニング>
 #異様にテンションの高い、というか、やや壊れ気味の田島。

M-01.ハニーフラッシュ/オリジナル・ラヴ
  (99.07.17 日比谷野外大音楽堂におけるライヴ)

#最近何度もこの音源を聴いているのですが、「♪なくのはやめて」
#ボカーンと爆発の後に「おねがい」という、おそらくキューティー
#ハニーの歌からのサンプリングと思われるフレーズが入ることに気
#がつきました。

T「8月中旬から始まったプリプロは大詰め。ほぼ全曲が出揃ってきて
 おり、全体像も見えつつある。アタマがヒン曲がるほど考えた結果
 オモロイ曲ができあがってきている。ツアータイトルは「XXX」。
 読み方は”エックス エックス エックス”でも、”トリプルエッ
 クス”でも可能。いやらしい想像をしても可能。新曲は歌詞ができ
 たらツアーでやりますが、できなかったらやりません。」

#新曲披露の可能性2割とみた。
##↑(さかまき註:聞き取りのAraiさんがこれを書いていたのはもちろん放送直後です)

T「ひがな一日プライベートスタジオにこもりっきりなので、社会/
 為替の変動は分かりません。東海村の臨界事件を知ったのはなんと
 一日後でした。遅刻してきたL?K?Oが教えてくれた。家に帰ってテ
 レビを見たらびっくりしてしまいました。こんな調子で仕事をして
 いるので、不慮の事故でまちがいなく最初に死ぬのはオレ。
  家の窓を閉めたら放射能を浴びないんでしょうかねぇ?あれは
 もう逃げるしかないんじゃないかと思ったわけなんですけれど。」

<リコメンド>
スパークス
T「トッドラングレンによるプロデュースの1stアルバムから。一所懸
 命がんばってヘンな曲を作ったという感じ。今聴いても全然古くな
 い。今のOLのアルバムにも通じるぜという感じ。」
M-02.ワンダー ガール/スパークス
T「へんなビーチボーイズという感じ」
M-03.ロジャー/スパークス

T「予定を早めて、」
<バースト!トーク>
ゲスト:中原昌也(ヘアスタイリスティックス。以下N)
T「いつも何かに怒っている男、中原昌也さんです。」
N「怒っているよりも悲しんでいる方がデカいんじゃないですか。」
T「もう暴力温泉芸者ってやってないんですよね?なんで辞めたんで
 すか?」
N「名前ばかりが先走っちゃって、それはそれでテキトウなことやっ
 て、それがもう飽きたんで、これはもうケリを付けようと思った
 んで、名前が付くとものすごく真心のない、愛のない、どうでも
 いいようなものばかり作っていたんで、もうやめようと、真面目
 に音楽と向き合って作ってみようと思ったんですけど、その頃に
 は誰も相手にしてくれなくなって。」
T「そんなことないんじゃないですか。名前やキャラが一時期バーっ
 と行ってた時期があったのかもしれないけれど、なるほどな。」
N「本当はなにも面白いと思っちゃいないのに雑誌がタイアップして
 『すごいですよ』とか言われても、どうでもいいなっていう気が
 してきて。」

T「コウ君から中原君の借りたんですけれども、盛り上がりそうで盛
 り上がらない、期待を裏切るというか、萎えるというか、そういう
 ポリシーに貫かれた面白い本でしたけれども。中原君てそれがやり
 たいのかなぁ、と。」
#コウ君=L?K?O
N「なってしまうんですよね。でも同じ買うんなら、クライマックス
 がある方がいいですよね。」
T「そうなんだ。」
N「わかんないスけど。と、いう気もしますが。」
T「でも、なんか盛り上がっていく所で自滅するっていうか、自動的
 になっちゃうのか、」
N「でもそれなりに僕の中ではドラスティックなものが起こっている
 つもりなんですけどね、小説にしても、音楽にしても。でもそれ
 は表面的なものじゃなくって、登場する人物のエモーショルな内
 面的なそのものがこうね、なかではクライマックスみたいなものが
 起きているんだけれども、表面的には出て来ない、なんかテキトウ
 なこと言ってますけど。
  でもやっぱり007とかの最後みたいに基地がドカーンと爆発しな
 いと満足しないっていうか。いくらいいボンドガールが出てきても
 基地がドカーンと爆発しないと満足しないって思いますけどね。」
T「西部警察みたいなさ。」
N「なんか貧乏臭いかな。」
T「あれもでもほら、広島の市電とか爆発するじゃないですか。」
N「でもいかにも爆発していい感じのものです、みたいな感じがして
 ね。」
T「ライフルでさ、渡哲也さんがピストルでいいのにでっかいライフル
 持ってさ。」
N「バカですよね、バカとか言って。バカじゃない、カッコいいです。
 巨●願望、●●●●、その話はいい。」
#引っかからないとは思いますが自主規制しておきました。
#知りたい方はDMください。

M-04.インプレッション オヴ ナッテイドレッド
  /ヘア スタイリスティックス

T「最近の音楽はどんな音楽を?」
N「曲楽作っているか原稿書いているか、という毎日で、あんまり聴い
 ているわけではないんですよね。」
T「それでいて中原さんが持って来たのがマライア・キャリー。」
N「このビデオがよかったんですよ。ご覧になりました?格闘するんで
 すよ。」
T「あ!、聞いた聞いた。噂聞きましたよ。」
N「マライアがキャットファイトをするんですよ。でも曲の印象がなく
 て、曲聴いてみたいなぁと思ったんで、今日はそれを聴かせてもらお
 うと思って。僕も何秒しか観てないんですよ。でもマライア全部好き
 ですけどね。」
T「(爆笑)」
N「ほんとに好きなんですよ、ほんとほんと。今回も買おうと思ったん
 ですよ。アナログを買うべきかCDシングルを買うべきか迷って。アル
 バムでるからいいや、って。別にバスケスのミックスなんか聴きたく
 ないすからね。」
T「この間のアルバムは僕もジャケ買いしそうになりましたよ。」
N「いいですよね、使えますよね(笑)。」
T「ヤル気十分っていうかさ。前オリジナルラヴのインタヴューをした
 インタヴュアーの人がマライアの取材をしたらしいんだけど、その時
 寝ながら喋ってたらしいですね。横になってないと顔が垂れるのかな
 んか分からないですけど、その格好で「ハーイ」とか言って。ずーっ
 と寝たまま。」
N「なんか写真撮影でも撮っちゃいけない方向とかあるみたいですよね。
 キビシいらしいですよね。でもあんな格闘して。だいたいいくつなん
 ですかね?僕より歳上ですよね。」
T「いや、もっと若いですよ。中原君はいくつなんですか?」
N「いや、もう29ですよ。」
T「僕と同じくらいかと思ってましたよ。
#まだ29だったのか!32か33くらいかと思ってたぞ!

M-05.ハートブレイカー/マライア・キャリー
#マライアがかかると分かっているのに突然チャンネルが変わった
#のか?と思った。

T「最高でしたね
N「いやー、前のトムトムクラブのサンプリングの曲と全然変らないです
 よね。」
T「変ってないよね。」
N「ラクな商売ですよね。」
T「これ新曲でしょ?明らかに去年聴いたような印象あるもんね。」
N「これでいいんですよ。違ことやる必要ないんですよ。」
T「で、このジャケがいいですよね。最高。このポーズはきっと自分で考
 えたんでしょうね。」
N「こんなジャケしか欲しくないですよね、もう。
T「(爆笑)でもこれ最高だよな。
N「このLP見せたいですよね。」
T「見せたい。ヤル気(笑)。」

T「で、もう1曲持って来てくれたのが、」
N「バスターの新譜なんですけど、ヤラレましたね。」
T「さっき聴きましたけど、中原君のセンスが伺えるっていうか、なるほ
 どなぁと。ある意味ヘアスタイリスティックスに通じるという感じに
 聞えた。」
N「最近ネタモノよりも、しょうもない打ち込みがいいんですよね。なん
 かワケのわからない自信っていうのが昔のヒップホップみたいで。」
T「根拠の無い自信。気合いだけ、みたいな。」
N「で、あんまり押し付けがましくない。自然なカオしてやってますから
 ね。うらやましいです。」
T「でも、もうディスコ系とかやりたくないでしょ。」
N「別に自分が前にやっていたとか、そういうことを主張するつもりはな
 いんですけど、なんかダッサいディスコのシングル出した後からみん
 ながやるようになって、今なんかアレックスコパとかいろいろありま
 すけど、なんかみんな手先が器用なだけで、あんまり面白いと思わな
 い。」
T「中原君のディスコの解釈って、すごいそういうのと違うじゃない。僕
 が聴いた(中原の曲)5秒くらいのずつのディスコのさ、あれも面白か
 ったよ。ブツブツ切れる。」
N「緊張感のないコールドカットを目指してるんですけどね。」
T「(笑)あれもね、おかしかった、っていうかスゴかった。」

M-06.グッドモーニング アートエイク/ウォルダッジ・バスター(?)
#ウータンクラン?の人。
#ピアノ・ベース・ドラムをバックにベットリなメロウなバラード。
#最高です。これまでの話とはまるで違うタイプの曲。
T「もうね、最高でしたね、名曲(笑)。」
N「知り合いにこの曲だけ聴かされて、『買うしかない!』って。」
T「僕も買いにいきたくなりましたよ。」

<エンディング>
T「中原さんの今後の予定は」
N「来年頭くらいにに本が。アルバムはあるんですけどゴタゴタで年内に
 出るかわからないんですけど、それとは別に新しいアルバムに取りか
 かると。」
T「すごい創造力にあふれてますね。
 機材たくさん持ってるんでしょ?」
N「でもこの前エンジニアの方が来て、『こんなにあっても電力足りないし、
 必要ないから外しなさい』って言われたんで友達に貸しまくっていま全然
 ないです。」
T「(笑)。」



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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki