ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第28回 (1999年10月7日放送)


<オープニング>
M-01.ティラノサウルス(99.07.17 日比谷野外大音楽堂におけるライヴ)
#ライヴでのオープニングのインスト曲"Wedding of The Housefly"の
#終りから曲紹介を入れつつ、ティラノへ。中盤で田島のコメントが入
#りフェイドアウト。約4分。

T「アルバムのプリプロダクションがかなりディープになってきた。L?K?O
 と二人で時間的にも内容的にも深い作業に入ってきた。とは言え、遊び
 にも行っており、リキッドルームでコーネリアスやゆらゆら帝国のライ
 ヴを観に行った。
  先日ムーグさんがプリプロ作業に遊びに来て、語りを(否説教)入れ
 てくれたりした。それをプレイバックするたびに爆笑、これはオレだけ
 かな。」

<リコメンド>
#エイフェックス・ツインなどが所属するリフレックス・レーベルの作品。
M-02.キメラ/マイク・ドレッド&ピーター・グリーン

T「ザッパを聴いた時のような衝撃のような、無言にならざるを得ないよう
 な、ここまでやるかというようなアルバム。
 このアルバムは音楽大学を卒業した人が作成しているのではないかと思
 うオーケストレーションが打ち込みで入っている。4つ打ちのテクノとは
 一線を画している、複雑なアルバム。生のサックスに歌のようなうめき
 声という、ものすごいマッチング。しかもメンバーのお母さんがサック
 スを吹いている。」

<今週のアーティスト>
ザ・バンド(THE BAND)
T「最近はあまり聴いていないんですけど、久しぶりに聴くいい機会だと思
 って紹介しますが。
  バンドのメンバはボブ・ディランのバックで演奏していた時は20歳前
 だったんですね。サウンドはアメリカのサボテンしかないような所で聴
 くには最高みたいな、虚無的なさわやかがあるんですが。
  僕は24、5くらいになってから聴いたんですが、僕よりもちょっと上の
 世代の人は非常に思い入れが強い人が多いですね。

M-03.クリップル クリーク(Up On Cripple Creek)/ザ・バンド
M-04.オフェリア/ザ・バンド

<バースト!トーク>
ゲスト:ムーグ山本(バッファロー・ドーター、以下M)
T「久しぶりですね、なんて。」
M「もう全然盛り上がんないよね(やる気ナシ)。」
T「しょっちゅう会ってるもんね。この間、ウチのプライヴェート・スタジ
 オに来たときに新曲のためにターンテーブルまで入れてもらったんですけ
 れども。」
M「ほんの20小節ほどね。」
T「かなり盛り上がっているんでけど。スクラッチというか、ラップ、語り
 ですね。山本ムーグ小劇場みたいな。」
M「帰り道の乗り換え駅に田島君のスタジオがあるんだけど。」
T「駅に着く度にいつも電話してくるでしょ。」
M「もうちょっと盛り上がってもいいかなぁ、って時に。」
T「新曲聴かせたら、ムーグさん、『これは馬だよ!、パカッパカッパカッ
 だよ!』とか言い出して、あまりにもそれが面白いからっていうんで、そ
 れ録りましょう、ってことになって。あれは何回聴いてもムーグさんに聞
 えないですよ。あまりにも曲に合ってるんで、プロのナレーターみたいな
 人にやってもらったみたいな感じですね。」
M「レコーディングやってると煮つまるからさぁ、なんか面白いこと言った
 ほうがいいんだよ。」

T「よく即興であれだけ語れますね。」
M「そうかなぁ。」
T「(ムーグは)ラジオとかで喋ってるとユルいじゃないですか。いざ舞台
 の上だと、」
M「自分もそうじゃん。」
T「そういうの意識した時のムーグさんかっこいいね。」
M「失うものは何もないからね。」
T「豹変するじゃないですか、パキーンと。あん時窒息しそうになったもん僕。」

M「笑ってもらえるからいいんだよ。バッファローとかで面白いことやって
 もわりと無視されるからね。ライヴとかでも、一人で面白いことやってる
 と見ないようにしているね、他のメンバは。」
T「(爆笑)おかしいからじゃないの?」
M「『やってるやってる』、って。」
T「ムーグさん、アッパーだもんね。」
M「オモシロ担当ってことなんだけどね、俺。」
T「ムーグさんはアート・エンターテナーっていうか。」
M「みんなやろうよバカらしいこと。」

M-06.バーニング ダウン ザ ハウス
  /トム・ジョーンズ with カーディガンズ

T「この間コーネリアスのライヴ一緒に行ってきたじゃないですか。」
M「感激してたよね。」
T「良かったですよ。ものすごい久しぶりに観に行ったっていうのもあるん
 ですけど、いや〜、大人になったっていうか、逞しくなったもんだ、って
 いうか。ビデオよかったな。チカチカしてるのが。」
M「ドラね。」
T「一番ヤられたのはドラ。悔し〜、って。ライヴ行ったらステージにドラ
 入ってて。前の日にL?K?Oと『次のライヴからドラやりましょうよ』って
 盛り上がってたら、コーネリアス行ったらやってて、なにこれ!って思って。
 二番目にヤラレたのはダブルネックギター(笑)。あれが悔しかったなぁ。
 今度ライヴは木暮が参加するんですけど、『やっぱダブルネックだよね!』
 って木暮と盛り上がって。『(木暮は)ダブルネックギターで、オレはキ
 ャデラックギターでいこうよ』って言ってたら、小山田君のところは二人
 ダブルネック、ダブルダブルネック(笑)。もうダブルネックもできない
 じゃん、なにそれ、みたいな(笑)。」

M「まるでハードロックバンドみたいな。ドラとかさ(笑)。」
T「ダブルネックがよかった、って小山田君に言ったら喜んでた。」
M「あんまり指摘されない、って言ってたよね。」
T「キーボードの堀江君があのために買いに行った、って。いずれにしても、
 そのうち一緒にやろうよ、って。木暮も『ダブルネック祭だ!』って(笑)。
 アレおかしかったですね。
 ムーグさんはアメリカでコーネリアスとやったんですよね。」
M「はじめてやったのはテキサスですね。」
T「テキサス!かっこいい!」

M「やんなよ、オリジナルラヴとコーネリアス。」
T「ダブルネック祭(笑)。いずれやりたいとは思ってるんですけど。」
M「やったことないでしょ、コーネリアスと。」
T「フリッパーズギターの時はしょっちゅうライヴハウスでやってましたけど。
 やれたらいいんですけどね。『そしたら俺もダブルネック買う』、とかって。
 小山田君も『俺もダブルネック買いに行かなきゃ』って言ってた(笑)。
 全員ダブルネック。」

M-07.ストレッチ/マキシマムジョイ

M「ニューウエイヴ・ファンク。」

<エンディング>
T「ムーグさんとは週3くらい会ってるかな。」
M「それはない。あ、じゃ、僕の番組に来てくださいよ。」
T「あるの?」
M「ない。」
T「なんスかそれ(笑)。」
M「番組のようなものはあるんだけど。」
T「行きますよ。」

 来週はハガキ、ファックスを読むそうです。


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki