ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第27回 (1999年9月30日放送)


<オープニング>
<リコメンド>ライヴ特集
M-01.ブロンコ(99.07.17 日比谷野外大音楽堂におけるライヴ)

T「僕のギター一本と、L?K?Oのターンテーブルとベースの沖山優司さん
 のターンテーブル、ターンテーブルもうまいんですね沖山さん。と、
 ドラムが佐野くんですね。佐野っちの4人でやったドラムベースレス
 の変なバンド形態のブロンコでしたけど。このツアーのみでのアレン
 ジです。リハでけっこう盛り上がって、こういうアレンジになってし
 まったんですけど。」
#「バースト!」第16回で紹介されたビースティー・ボーイズの曲
#"3MCs and 1DJ(12inch)"が下敷きになったと思われる
#アレンジ。

M-02.STARS(99.07.17 日比谷野外大音楽堂におけるライヴ)
#途中から田島が喋り始める。残念。

T「日比谷でのライヴはこの時のツアーの中で、正直な自分の感想として
 は他でもっといいライヴができたんじゃないかなぁと、点数で言えば
 75点くらいかなぁと思ったんですけど、(テレビ用に)ミックスダウ
 ンして改めて聴いているうちに、すごくいいライヴアルバムみたいに
 なってしまいました、結果的に。これはいろんなところで皆さんに聴
 いていただけたらなぁと思って、つい持って来てしまったんですけど。
 これからもちょこちょこ番組やホームページなどでお届けできれば、
 と思います。」

 ※この年12月、『FIREWALKING ―― ORIGINAL LOVE TOUR 1999 焔歩』として販売されました。

#田島は特に大阪でのライヴが良かった、と言ってましたね。
#(バースト!第18回ここから)
#>T「野音はまた違ったね。違う感じのライヴでしたね」
#>M(sax,松本健一)「美しかった」
#>T「他は俺大阪はよかったな。ダッーン!と盛り上がって」
# 99.08.26オンエア
#(バースト!第18回ここまで)

<今週のアーティスト>
ストゥージズ(The Stooges)
#イギーポップが在籍していたバンド
T「僕はデヴュー作の『ストゥージズ(The Stooges)』が一番好きですね。
 去年のフジロックを観に行ったんですが、(そこでのイギー・ポップは)
 最高でしたね。とても50歳とは思えない。マーシャル2台のアンプにパー
 ンと乗ったり、すごいですね。ストゥージズってリズムがいいんですよ
 ね。ちょっとソウルバンドなみのノリのよさみたいな。」

M-03.I Wanna Be Your Dog / The Stooges
M-04.No Fun / The Stooges

<バースト!トーク>ゲスト:イナズマ ケイ
T「魂列車一号より謎な男、イナズマケイさんです。」
 バースト!ってあの声やってるんですよね。」

#「イェーーーイ!!! オリジナルラヴ プレゼンツ ッバースト!!!」
#っていう番組のオープニングやCMに行く時のタイトルコールのこと。
#初めて知った...。田島の声だと思ってた。

K「普段の仕事はゼストっていうレコード屋で働きつつライターもやりつつ、
 のほほんと生活をしている次第です。」
T「デビュー前からオリジナルラヴのライヴを見ていたという。」
K「それまで特に日本人のバンドは観ていなかったんですけど、友達を経
 由して、小山田君と知り合いになって、ロリポップソニックの頃に。
 それでレッドカーテンの後でオリジナルラヴっていうバンドがすごい
 かっこいいっていうから一緒に観に行って。すごく、ジージャンの袖
 切って、田島さんが。」
 #ロリポップ・ソニック:フリッパーズ・ギターの前身。
T「ヒャッハッハッハ(爆笑)」
K「マジで感動しましたよ。で、よく行きましたよ。」
T「そそそそ、懐かしいな(笑)。」

K「千葉のパルコで、」
T「あったあった。あれがね、オリジナルラヴの最低人数ライヴだったの。」
K「あぁ、行きました行きました。イヤガラセのように一番前に3人くらい
 陣取って。」
T「そうなんだ、嬉しいな。」
K「確かその時真城(めぐみ:現ヒックスヴィル)さんがバックコーラスで、
 椅子に座ってたんですよ。で、丁度角度的に真城さんのパンツが見える
 んですね。」
T「ッハッハッハ(声にならない大爆笑)
K「で、もうなんかね、カオスがプシュ〜〜〜ッて(笑)。」
T「おっかしい(笑)。なんだカオスって(笑)。」

T「へぇ〜、そうなんだ。あん時はね、7人だったんだよね、お客さんが。
 そのうちの3人だったんだ。点呼したかもしれない。『1番、2番』って。
 あの時はインディーでアルバムを出した直後で。
 め〜ずらしいもの観てるね。あそこに行って愕然としたのが、まだ当時、
 東京のラママとか以外でライヴやったことなくて。千葉のパルコに行って
 お客さんなんて集まるのかなぁ、って、でも行ってみようって。そしたら
 PAがカラオケのセットしかなくって(笑)。こ〜れじゃあライヴできない
 よってことで、急遽PAを借りたんじゃなかったかな。あれキツかったです
 よ。」
K「このチケットがほんとにあのオリジナルラヴなのか!と思って、サービ
 スカウンターに行って『これ、あのー、このチケットに書いてあるのは日
 本のオリジナラウラヴってバンドなんですか?』『ちょっと待ってくださ
 い』、とか言って、『サイケデリックバンドって書いてますね』(笑)。
 ああ、じゃぁ、きっとそうなのかなぁって(笑)。」
T「でも、よく来る気になってくれましたね。嬉しいですね。」
K「地元が千葉だったんで、あれは行くしかないでしょって。現場の生き証
 人として、後世に語り継いでいきたいですよね(笑)。」
T「あれ観たのは珍しい。日本で7人だけだから(笑)。」

T「あの当時、(東京のライヴハウスでは)ライヴやればまあまあお客さん
 入ったんだけど、で、(千葉のパルコに客が)入るのかなぁ、って。7人。
 ワンマンね(笑)。でもけっこう盛り上がりましたよね、逆に。スタッフ
 の方が多いゼ、みたいな。」

・イナヅマ ケイのミックスした曲の話
K「友達のシトラスっていうバンドから、レコーディングやる?って言われて、
 ちょうどプロレス観に行ってたところに電話がかかってきて、『来て』って。」
T「これはラップやってるんですか?」
K「今聴き返してみると野村沙知代の『サッチ ア ビューティフル デイ』に
 近いくらいの勢いは感じられますね。」
T「(爆笑)」
K「オレが先だった、っていう。」

M-05.チューズデイサンデイデイジージャズ フィーチャリング イナズマ ケイ 
  男社会絶滅2分前ミックス
  /シトラス フィーチャリング イナズマ ケイ
#マジでその日あったことを喋っているだけ。
#「オレは今日大日本プロレス観に行ってたんだ。ポーゴと中牧が抜けた
#んだけど、それをバネにして、白熱したいい試合してたなぁ...」
#なんて感じで。
#雰囲気はちょっと大槻ケンヂが歌う「とん平のヘイユウブルーズ」。
#上記の名前が分かると間違いなくプロレスファンですね。
#個人的にはバカウケでした。

T「天才だね、稲妻ケイって。」
K「カミングアウトものですね。」
T「(爆笑)これその場で即興でラップしたの?」
K「いや、あの、作りこまないとできないタイプなんで(笑)、行って別室で
 2時間くらいウーンって。」
T「作り込んだんだ。」
K「で、考えた結果があれ(笑)。でも手直しゼロ。リアル一発録り。自慢で
 も何でもない(笑)。」
T「面白かった。かっこいいね。『俺はもう耐えられない!自分自身に!』っ
 て(笑)。でも、なんだ、考え抜いたのね。そうかそうか。
 で、今日持って来た曲っていうのを見たんですけど、これ、みんないいで
 すよね。このセンス。9月だからセプテンバー(アース・ウインド&ファイ
 アー)でしょ(笑)。」
K「これ『セプテンバー99』、最近のなんですよ。ゴールドフィンガー99みた
 いな。郷ひろみみたいな。」
T「あれでも面白いね。」
K「最高ですよね。アルバムのタイトルが『ゴールド・シンガー』ダジャレですよ。」
T「あれ、あの宣伝の仕方とか面白いよね。そういえば、郷ひろみって、『接
 吻』をテレビで歌ったことあるらしいいですよ(*1)。それ観たいんだけど
 な。」
K「いいですね。」

T「石原裕次郎の『みんな誰かを愛してる』
K「西部警察の終りのテーマ。」
T「西部警察(再放送?)今やってるじゃないですか。昼間に。結構観ちゃう
 んですよね。」
K「石原慎太郎が選挙勝ったのはあの再放送のおかげですよ。」
T「ハハハ。あれ、かっこいいじゃない、渡さん、メチャかっこいいですね。
 ライフルで犯人撃っちゃう(笑)。スッゲえ遠くから。」
K「今問題になってる神奈川のナントカなんか、」
T「問題じゃないよ。」
K「ケタじゃないですよね。」
T「それはヤバいな(笑)。なんかさ、7、800メートル先から犯人撃っちゃう
 んだよね。かっこいい、男らしいね。」
K「男らしいですよ。全てが無意味ですからね(笑)。」
T「(笑)ヤバいかもな。」
K「無意味じゃないですね、有意義(苦笑)。」

T「で、(次のレコード)これがなんだっけ?」
K「これがWWFっていうプロレスのテーマ特集なんですけどね。」
T「(M-05のラップの内容といい、このレコードといい、)プロレスがキーワ
 ードなんだ。」
K「僕はかなり。このWWFって(人気が)凄いんですよ。」
T「この間週刊プロレスとかさ、いつもは読まないんですけど、NHKかなんか、
 忘れちゃったけどあって、たまたまちらっと読んだんですけど、最高ですね、
 週刊プロレス。大仁田さんのの顔とかさ。金剛力士像みたいになっててさ(笑)。」
K「グレート・ニタですね。」

T「スッゲえ顔して写真写ってて、かっこよかった。
 で、この前ムーグ(山本)さんと話してて、今のロックに何が足りないかっ
 て、やっぱね、あの大仁田さんとかね、あのプロレスラーのあのノリ。あれ
 がね、今のロックには欠けてる、って(話になった)。」
K「足りないですよね。田島さんがホータイグルグル巻きになった時、すごい
 嬉しかったです。やっぱりやってくれた、と思って(笑)。」
T「(笑)そそそ。」
K「ザ・マミーってレスラーがいるんですけど、マミーだ!って。」
T「そういうこと話してて。」
K「それの究極がアメリカのWWFなんですよ。」
T「だからね、今ロックの人達はそこまでキレないでしょ。」
K「それが残念ですよね。」
T「残念でしょ。なんかさ、クレバーに、クレバーに行ったもん勝ち、なんかね
 大仁田さんみたいに爆発しないと、盛り上がらねぇな、みたいな。」
K「作り込んでもいいから、きちんとやって欲しい。そこまで行ってないでしょ。
T「そこまで行きたいよね。どうせなら。なんかね、それを思ったんですけど。
 でも稲妻ケイがキテるじゃないですか(笑)。」
K「いやぁ、考えもんですからね(笑)。」

M-06.アイ サレンダー/レインボー

<エンディング>
T「どうも、西部警察いかがだったでしょうか(笑)。曲かかってる間も西部警察の
 話題で。」
K「いい番組ですね、これ。」
T「こんなに西部警察、プロレス、『アイ サレンダー』かかったのも初めてだ
 ね、かっこいいね。」
K「『治療不可』ですからね。」
T「また来てくださいよ。」
K「イヤでも来ます。次はガンズ&ローゼズ特集(笑)。
 バースト!アディオス!!!アミーゴ!!」

*******

Reporter の Arai さんより:

*1:「ベリーベスト オリジナルラヴ」における川勝正幸によるライナー
  によると、1994年に毎日放送「乾杯!トークそんぐ」で郷ひろみが
  「接吻」を歌った、と書いてあります。

 今回は西部警察はともかく、プロレスの話しは分かり辛かった方も多かっ
たのではないかと思いますが、僕は非常に楽しめました。
 プロレスのいい意味での「いかがわしさ」や「何でもあり」(もちろん、
それを排した団体もあって、それも面白いのですが)なところに、音楽に
も通じる表現の妙みたいなものがあるんじゃないだろうか、とムーグと田島
は話したんだろうな、と思います。

 ちなみに、今回の放送では次回のツアーの話やDMBQのドラマーの事故に
ついては触れていませんでした。


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki