ORIGINAL LOVE presents《BURST!》

第25回 (1999年9月16日放送)


<オープニング>

M-01.冒険王

<リコメンド>
M-02.ソーグッド/ディスティニィ チャイルド
M-03.ビルズ ビルズ ビルズ/ディスティニィ チャイルド
T「ティンバランド以降のチキチキR&Bを好んで聴いているが、これは素晴し
 いチキチキぶり。いちばんカワイイ娘がリードヴォーカルをとっていると
 いう、珍しいグループ(女の子4人組)。(これらの曲が収録されている)
 アルバムは間違いなく自分の今年のベスト10。」

<今週のアーティスト>
シルバー・アップルズ
#ドラムとシンゼサイザーだけのユニットだそうです。
T「60年代に結成されたバンドとは思えないオシュレータ(発信機)だらけの
 バンド。歌はなぜかフォーク・ロック調。」

M-04.ラブ フィンガーズ/シルバー・アップルズ
M-05.プログラムズ/シルバー・アップルズ

<バースト!トーク>
ゲスト:L?K?O(以下L)

L「カエルケロで〜す。ケロケロケロ(ケロケロというサンプリング音)」
T「なんか、カエルケロ扱いされたんでしょ?下のキレイなオネぇちゃんに。」
#恐らくTOKYO-FM(or JFN)の受付嬢のことか?
L「(今日の番組収録のために)スタジオに行くのに名前を教えてくれと言わ
 れたんで、『ミツギ』か『L?K?O』と言ってもらえれば分かると思うんです
 けど、と言ったら、『ミツギ、と...カエルケロさんですか?』って。」
T「(爆笑)L?K?Oをカエルケロって、なかなか考えつかないね。」
L「カエルケロって言いそうなカワイイ感じの彼女で(笑)。」

T「今回はカエルケロさんが全面参加してアルバム作りをしているわけですけ
 れど。」
L「今んとこ僕はあんまりやってないですけど。」
T「この間のツアーが終ったぐらいから次のアルバムどうしようかと思ってて。
 コウ君(=L?K?O)に曲作りの段階からいてもらって、なんかアイデアが欲し
 いなぁと思ってたんだけど、なんだかんだ言ってたら完全に二人で作業やっ
 てるという感じで。」
L「チュクチュク打ち込んじゃって。」
T「こんなにユニット形式っていうか、バンドっぽいのって初めてかもね。す
 ごい楽しいよ。」

L「でもね、基本的に田島さんはちょっと違いますね。今回に関しては特にた
 ぶん。前の時どうやって作ってたのかはわからないですけど、僕がいるとか
 いないとかじゃないですよね。結構そう言うと謙遜するじゃないですか。で
 もメチャメチャヤバいですよ。」
T「今回のアルバム?」
L「うん。すごいすごい。」
T「そうかもね。だからね、楽しみだよ。
 それはコウ君が言ってくれるアイデアもあるし、僕もそういうボルテージに
 もちろんなってるけども、コウ君もそういうボルテージ発してるんだよ。」
L「や、でも僕最近かなり逆に操られてますけどね(笑)」
T「ヒャッヒャッヒャッ(爆笑)。そうかな。」

L「今日一曲いい感じに最終段階になったじゃないですか。で、一日聴いてな
 いだけでスゴイことになってたじゃないですか、あの曲。」
T「あれよかったでしょ?『チキテク』。仮タイトルで『チキテク』ってつけ
 てるんですけど。」
L「『チキテク』ヒッドイんですよメチャクチャ。考えらんないですよ。仕事
 で疲れて帰ってきてアンニュイになってるオーエル(否オリジナルラヴ)の
 人達がね、『オリジナルラヴ聴いてほっと一休み』ってCDポチって付けた時
 に、あれがガーって流れてきた時にどういう感じになるのかと思って(笑)。」
T「そうね。」
L「最高にセクシーですよ(爆笑)。」

T「そうかな。あれもいいし、コウ君と一緒にやってるアレもいいし、面白い
 よね。でもね、コウ君のアイデア変ってるよ、やっぱ。面白い。すっごいね、
 僕なんかね、ものすごい刺激になるね。すごい面白いセンスしてるよ。あの
 例のギターのこととかさ、そういう曲あるんですけど。ああいう発想は僕か
 らなかなか出てこないもんね。」
L「でもそれを言った時に、こう、器用に速弾きをブワァーとかやってて、うわ
 ぁ、すごいんだな、この人ギター弾いてもぜんぜんイケてるって。」

T「いやいや(やや照)。あんぐらいは、できるんだけどさ。またコウ君がさ、
 ターンテーブルが専門じゃない。打ち込みにね、あんなに命かけてる人とは
 思わなかったね。」
L「あー。僕ああいうチクチクした感じ好きなんですよね。」
T「これがなかなかね、打ち込み根性男なんだよね、コウ君。鬼の様に打ち込
 む。三日も四日もずーっと8時間とか9時間とかずーっとやってるじゃない。
 あれすごいわ。」
L「おかげでスネアが上行ったり下行ったりしてますからね(爆笑)。」
T「(爆笑)あれすごいことになってるね、あの曲のブレイクの部分。」
L「それを喜んでいる田島さんって、すごいなぁって。」
T「でもね、今回はほんと面白いッしょ。今回はいままでより一歩も二歩も、
 五歩も十歩も抜け出た感じになりそうだなって感じはありますね。」
L「あ、もう余裕でありますね。」

M-06.アナザー ナイト イン チュニジア/ボビー・マクファーリン
#マンハッタン・トランスファーと共演のライヴより。
L「これはヒューマンビートボックスですね。」

T「今度のアルバムは、これまでのものとかなり趣きを異なるものになりそうか
 なっていう気がしますね。だいたい5、6曲形としてできてきましたけれども、
 これからまたコウ君と曲をいろいろ作っていきたいと思っていますけど。とに
 かくね、このレコーディングが終ったらコウ君と一緒にイレズミ入れようって
 (笑)言ってるんですけれど。」
L「フィリピンに行って薄いパステルな感じのこれ貼ってんのかなぁ、イレズミ
 なのかなぁってくらいの。」
T「文字入れるの?」
L「そのプレイボーイみたいなのいいですけどね。」
T「こういうのね。肩とか?」
L「いいですねぇ。首の後ろの辺りいいですね。」
T「でもヤだな。
L「耳のあたりでちょこちょこっと。」
T「耳んとこだけね。」
L「そこだけちょこっと。」
T「なーんて思ったりもしてるんですけど(笑)。なんて。」

T「で、あれだね。合間合間でいろいろ仕事やってるじゃない、コウ君も。けっ
 こう面白いことやってますよね。あれ良かったよ。なんだけ、あの、」
L「スーパーフレックス。」
T「スクラッチとチープなさ、コンピュータ、G3のボタンを押すだけのさ。」
L「デンマーク人の。」
T「あれ良かったな。」
L「ライブのやり方感心しましたね。その人達が、アフリカで動物の声録ってき
 て、アナログにして、自分達はG3に入ってるボタンを、こう、ポチっと押すだ
 けなんですよね。その自分達が作ったアナログを、DJに渡して、それをスクラ
 ッチさせて、自分達は観てるだけなんですよ。それをライブって言ってウッシ
 ャウッシャ喜んでる。」
T「あの盤っていうのは、メンバーが作って来たもんなんだ。」
L「そうですよ。」
T「へぇー。それをコウ君がシャカシャカやってたんだ。面白いね。あれはバン
 ドっていうよりも、パフォーマンスだね。」
L「あれは面白かったですよ。」

L「この間ゴローさんとやったやつもすごく良かったですよ。」
T「二人だけでやったの?」
L「ええ。はじめゴローさん10分間くらいカリンバとホーミーのソロやってもら
 って、僕客席で観てたんですけど。」
#ゴローさんはバースト!第13回のゲストで登場の前衛民族楽器奏者。
#オリジナルラヴ99/7/17日比谷でのライヴで客演。
T「それでスクラッチで入っていって。何分くらいやったの?」
L「一時間くらいやったんですけど、。チラシ見たら『ゴロー vs L?K?O』っ
 て書いてあったんで(笑)、何にも決めないで、目と目合わせてジリッジリッ
 て、こうなんか、飛ばしあいながらやったんですけど。」

T「次の曲は(M-06と)くちビートボックスつながり。最近このエリカバドゥの
 歌ってるやつがよくラジオとかでかかってますけど。」
L「ラゼルは当然圧倒的にすごいんですけど、このバドゥの絡み方がすごいじゃ
 ないですか。フニャフニャって。」
T「あの歌い方でずーっと通してるよね、エリカバドゥって。」
L「大正ロマンとか昭和の香りが漂う(笑)。」
T「コウ君はしきりに美空ひばりさんに似てるとか言ってますけど。」
L「あそこまで抜けまくってるとすごいですよね。」
T「抜けてんだけど、ちゃんとビートがあって。ムードがいいよね。」
L「ベロンベロンですからね。」

M-07.サウザン ギャル/ラゼル

<エンディング>

T「さっきのラゼルの曲は、キックっとベースとスネアの音は同時かなと思った
 んですけど。」
L「そうですね。」
T「8等のチキチキっていうのをオーヴァーダブしてるのかと思うんですけど。
 前のコウ君に聴かせてもらった別のアルバム、あれは初期のだっけな。」
L「アルバムじゃないんですけど、他人のアルバムで普通にやってるDJと、vsで
 ラゼルが口スクラッチやってるんですけど。」
T「あれはスゴいね。」
L「あれはホーミーみたいな感覚ですね。鼻から抜けてメロディを出して、ベー
 スラインも出しながらビートもやるっていう。」
T「あれはライヴでしょ?ライヴなんだけど、ひとりでさ、ベースとキックとス
 ネアとやってるんだよ。どう聴いても一人でやってるとは思えないよね。ち
 ゃんと聴くとベースとスネアの音が出てるんだけど、多分鼻とコンピュータ
 ーといろんなところから音出してんのかなと思うんだけど。あれスゴイね。
 あの頃に比べるとワザを持ってきちゃったかなっていうかさ、洗練されてき
 た感じがするけどね。」

L「僕、ラゼルでちょうど自分が盛り上がっていた頃に、『L』を田島さんから
 もらって、田島さんがビートボックスで『羽毛とピストル』やってたじゃな
 いですか、あれ、相当衝撃受けて、うわぁー、と思って。」
T「でもラゼル聴いちゃうと気が引けちゃうなぁ。」
L「でも、あれ究めましょうよ。」
T「僕もね、3年前にNY行った時にビートボックス見てさ、その前までビートボ
 ックスがあれほど踊れる音なんだっていうさ、生で聴くと、ビックラこいた
 んですよね。自分もやりたいって、しきりに練習してさ。なかなかできなか
 ったんですけど。この前ね、コウ君とラゼルとか聴いてたじゃない、で、夢
 の中でビートボックス練習してる夢観てさ。3時間くらいやってるんだよ夢ん
 中で(笑)。ずっと『...スネアは左だよね。』とかさ。」
L「それ寝てないですよ(笑)。」
T「寝てないかな。」


*******

Reporter の Arai さんより:
 L?K?Oの変態なセンスを田島がどう操っているのか、次のアルバムがすごく
楽しみです。ライヴで断片的に聴けたL?K?Oの選曲がすごく奇妙でよかったので。


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki