ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第154回 (2002年3月7日放送)


<オープニング>
T「今日は久しぶりにレコメンデーション拡大版をお届けしたいと思います。」


M-01.夜行性/オリジナルラヴ

<近況>
 僕は今、ニューアルバムがもう来月出るという事でプロモーション期間に入り
ましていろいろプロモーションしに旅行をし始めまして。で、大阪とこの間仙台
に行って来ました。取材が大阪凄かったですね。1日8本雑誌受けて。大阪に10時
か11時ぐらいに着いてそっから8本ですね。1時間1本として8時間連続みたいな感
じで。もう何喋ってんのか最後の方わかんなくなったという感じですが。その日
は朝の4時に起きて新幹線が6時か7時ぐらいので…もう凄い日でしたけどね〜。
尚かつラジオ出たりして、その日終わったのが夜の1時半とか2時ぐらいで…それ
までずっと取材やってて…凄かったな。2日に分けて下さいって言いたいんです
けどスケジュール(笑)。

 でも大阪の雑誌の人いろいろ会ったんですけど、いい感じでしたね結構若い人
達。ひょっとしたら東京の雑誌の人達より全然いいかもと思ってしまいましたホ
ントに。話が合っちゃって合っちゃって。何で東京に出てこないの?とか言っち
ゃったんですけど「あのーいやちょっと大阪でやりたいんで。」みたいな事を言
ってましてですね。みんないい感じの…特に男の子の20代の雑誌のライター達。
よく音楽聴いてるし、あと音楽の読解力っていうんですか?それがあるんですよ
ね。僕のアルバム聴いても「こうでしょ?こうでしょ?」とかいろいろ聴いてき
てね。いい感じでしたね。

 あと仙台の方にも行って来ましたけども、仙台はやっぱ寒かったですね。仙台
はラジオが多かったんですけど、それからインストアイベントみたいなのやった
んですね。僕が「ムーンストーン」のアルバムから1曲弾き語りで「ムーンスト
ーン」やったんですが、そん時丁度インフルエンザにかかってしまって熱が39度
ぐらい出て。久しぶりでしたね。あんまりここんとこ何年も熱出た事無かったん
ですけど、何年ぶりですかね。5.6年ぶりかな?ガッチリこう「あ、熱が出た!」
状態になったのは久しぶりだったんですけど。その熱の中…練習もしたんですけ
どもう練習になりませんでしたね。で、ぶっつけ本番で「ムーンストーン」歌っ
たんですけど、何か風邪声で鼻声で凄い事になってて申し訳なかったなーという
感じなんですが。

 そういう事やったりしながら…あと東京の方でもいろいろ取材とか始まっても
う人間テープレコーダー状態でね。この間の東京の取材も7本か8本。もう1日5本
以上は何言ってんのかわかんなくなりますねホントに。「松本隆さんと今回やっ
てますけども、どういった理由で?」みたいに必ず来る質問があるんですけど、
いやもうホントに何て言うのかな…こう条件反射みたいに…えー(笑)同じ事言
ったりして、段々段々そういう状態に陥ってきたりしてるんですけど。イカン!
と思いつつ、心を込めてなるべく答えよう!とか思ってるんですが。という感じ
で…明日も取材あるんだよな。ま、最近はそういう日々を暮らしてますね。

 あとはですね、いろいろ体を鍛えてます最近は。体鍛えていろんなとこ行った
りしてるんですけど…これもうちょっと僕が続いたらラジオの場で発表したいな
と(笑)思ってますが。という感じですね近況。

<今週のレコメンド>
 ニューアルバム発売がそろそろ近づいてるんで、このレコメンデーションのコ
ーナーはオリジナルラヴのニューアルバム「ムーンストーン」から1曲聴いて頂
きたいと思います。これは松本隆さんが、今回のアルバム「夜行性」も含め2曲
書いて下さってるんですが、もう1曲の方をここで聴いて頂きたいと思います。
「守護天使」です。

M-02.守護天使/オリジナルラヴ

<レコメンデーション拡大版>

 今日のテーマは題して「まだまだあるぜ!ニューウェイヴディスコ傑作選!!」
ビックリマーク二つ。イエス!(膝打ち音)…どうも。ロックンロールレディオ
でしたけど。ね、ラモーンズ。って感じなんですが。えーと今日はレコメンデー
ション拡大版久しぶりにやる訳なんですが、「まだまだ発掘の余地がある分野…」
ね。原稿読みまーす。「何しろ80年代当時、やっていた当事者すらその面白さ奇
妙さに気づいていなかった音楽だけにその研究は困難を極める。以前この番組で
かけたルース・ジョインツやダイナソー・エル、ESG、リキッド・リキッド、レイ
ドバック、セクシャルハラスメント、等が代表選手。」と。

 ニューウェイヴディスコ。70年代の後半から80年代初頭にかけての、パンクの
影響を受けたディスコですね。ニューヨークで発生したんですけどイギリスにも
広がって行きましてですね、ヨーロッパとか、あとアメリカ西海岸とかにもこう
探せばあるという感じなんですが。今日はこのあたりを、よりディープなところ
をかけて行くという感じですけれども。

 あのーこれね、世界中に、僕らと同じぐらいの世代、30代半ばぐらいの世代の
人、物凄い好きだって人がいるんですよ。こういう音楽をね(笑)。で、バッフ
ァロードーターとかもおそらくこういった80年代初頭の12インチだけしか出して
なかったようなアーティストっていろいろいる訳なんですけども、好きみたいで
ね。シュガーさんとか言ってましたけども。最近この辺の音楽のコンピレーショ
ンが結構出てるんですね。イギリスのソウルジャズレーベル、レアグルーヴとか
のコンピレーションとかで一時期有名になった、バーン!と盛り上がったレーベ
ルですけど。あのレーベルが今この80年代初頭のいわゆるニューウェイヴディス
コ…でいいんでしょうかね…最初はやっぱリキッド・リキッド。リキッド・リキ
ッド…っていうのは「ホワイトライン」って曲ありますけど♪ダーダダーダダー
っていう、あれの一番最初の元ネタのやった何て言うの?ニューウェイヴみたい
なディスコみたいなバンドなんですけど、そういった所から始まり、最近は「23
スキドゥー」とかね、あとはギャングオブフォーの2ndとか、もうそういった所
から行っちゃって…あとはヒューマンリーグって「愛の残り火」とかさ、あんな
ポップな事やってる前の1stあるんですけどね、その1stアルバムが物凄い変なエ
レクトロニックニューウェイヴな事やってるんですけど、そういった曲とかがコ
ンピになってたりして。

 で、何て言うのかな…「通な」と言んでしょうか。まあ僕なんかは懐かしいな、
カッコイイなと思う訳なんですが。こういったパンクとかちょっと古いジャズみ
たいな、そういった影響もありつつも、ファンクの進化形…進化してんのかな?
わかんない…ファンクを破壊したような音楽ですね。それが結構あったんですよ
ね。で、そういった人達を今回特集しようという事でありますけども。

***
 まずでは一発目。これ僕知らないアーティストですね。「リエゾン・ダンジュ
ルーズ」ね。危険な関係…危険な情事…危険な関係か?映画がありましたけども、
それのフランス語ですかね?というグループで「ロス・ニーノ・デル・パルク」
です。

M-03.ロス・ニーノ・デル・パルク/リエゾン・ダンジュルーズ

 この曲はホント…解説ここにあるので読まして頂きますと「ジャーマンエレク
トロニクスの中でも最も今のハウスやテクノに近い音楽性を持っていたグループ。
デトロイトテクノ黎明期に多くのDJが好んでプレイしていたのは有名だ。オリジ
ナル盤は超レアだが最近何度目かの再発がなされた。」と書いてありますけど。
そうですね。これはね、デトロイトテクノ。あのUR…アンダーグラウンドレジス
タンスのもうそのままって感じがしますけどね。こういうバンドがドイツにいた
んですね。ドイツはこういったサウンド元々持ってたんですね。もう70年代から
こういった傾向がもうありましたけどその流れでずーっとやってるという感じが
しましたけれども。ダフの最初の1stとかも何かこういった匂いあるし。

 という事で今日はレコメンデーション拡大版というのをお送りして珍しい曲を
かけております。

***
 今日も80年代初頭の曲をかける訳なんですが、今日かける曲とはまた別の傾向
なんですけどね…最近80年代初頭の曲をかけるDMイベントってのがいろいろある
みたいでここ何年か。

 この間木暮に電話したら、木暮がインフルエンザにかかりまして。で、動けな
い。「今日DJあるんだけどどうしよう。」とか言ってですね、そいで僕がインフ
ルエンザを発症してから36時間以内に飲むと必ず治るっていう薬を持ってたんで
す。それは僕がこの間インフルエンザかかった時にお医者さんからもらいまして。
3日分もらったんですけど1日分飲んだだけで治りましたんでね。で、症状が僕と
同じだったんで…喉が痛くなって熱がガーンと出ると。やさしい僕はですね「じ
ゃこの薬を君の為に届けてあげるよ。」なんて言っちゃって(笑)。「ありがと
う〜」なんて木暮感激しまして。

 で、その木暮のやるクラブまで届けてあげたんですよ僕が。薬を届けてそのま
まもう見たいテレビもあったんで帰ろうと思ってたんですけど、そしたら木暮も
ちょっと遅れちゃって、見たいテレビがもう見れないからいいやと思ってそのク
ラブをちょっと覗いてみたんですよ。そしたらですね!80年代の曲をかけるイベ
ントだったんですねそれが。で、どんな曲かけんのかな?と思ってしばらく見て
たら、もうね…80年代っつっても僕らがホントに聴いてた80年代の曲かな?これ
は。とちょっと疑わしいような…だから要するに大貫憲章が昔かけてたロンドン
ナイト系のパンク。ブロンディとかラモーンズとか、ああいった曲がウケるんで
すね。で、来てるお客さんは結構女の子が多くて。若い子ですね。若い女の子が
…木暮が何とこうベタなロックンロールレディオですね、ラモーンズの。あんな
のかけちゃって。そしたらバーン!とかウケて盛り上がりまくってですね…

 これ俺この15年間何だったんだろうっていう(笑)気が…この15年間何も変わ
ってないのか?!っていう何か不思議な感じがしたんですが。この15年間が走馬
燈のようにバババー!っと一瞬のうちによぎって…それじゃここまでかけるんだ
ったらもうバウハウスとエコバニかけてくれと木暮に言ったんですけど、バウハ
ウスとエコバニはかかんないらしいんです(笑)。何でかっていうと「ウケない
。」とか言われて。やっぱウケないらしいんですねバウハウス…「ダブル・デア」
とかね、エコー&ザ・バニーメンの「ポーキュパイン」とかいろいろあった訳な
んですけど…そういった忘れられた80年代のメジャーアーティスト達って結構い
た訳なんですが、そういった人達がやっぱり…忘れられちゃうのと、ずっと残っ
てるラモーンズみたいなのの差って何だろとかいろいろちょっと考えちゃったり
してですね…戻ってきた訳なんですけど。何でラモーンズってこう永遠にティー
ンエイジャーのアイドルなのか。ユーミンみたいなね。ずーっとこう10代のファ
ンが入れ替わって行く…あの感じだった訳ですが。不思議な感じを抱きましたが。
とか言いつつ今日のこのレコメンデーション拡大版、80年代初頭特集をやってる
訳であります。

***
 これはね、だからダンスフロアーの人達は…そうだなぁ、みんな止まるかもね
(笑)…いやどんなのかまだ聴いてないからわかんない(笑)。もう僕らなんか
踊りまくると思うんだけど。この80年代初頭に出現したアンダーグラウンドの曲
をちょっといろいろかけているというレコメンデーションな訳なんですけどもね。

 次のアーティストは、アレクサンドル・ロボトニックで「ラヴ・シュープリー
ム」を聴きたいと思います。

M-04.ラヴ・シュープリーム/アレクサンドル・ロボトニック

 何が「ラヴ・シュープリーム」なのか全然わかんなかったですけどね(笑)…
何が「至上の愛」なんでしょうか。まあでもね、これ典型的な80年代初頭ニュー
ヨークのダンストラック…「クラブ」なんて言葉も出来た当時ですね…ダンスト
ラックだと思います。でもイタリア人なんですね?この人。凄いニューヨークっ
ぽい音だなあと思いましたけどね。こういう空気は好きですね僕は。ねーどのぐ
らい伝わんのかちょっとわかりませんけれども。こういった…まあリキッド・リ
キッドとかに共通する…今でもかかるんじゃないですかね?ニューヨークのDJと
かは結構こういうの好きなんじゃないのかな。平気でリキッド・リキッドとかか
けますからね。普通のマイケル・ジャクソンとかの中に混ざったりとかするんで
すけど。

 という感じで、今日は80年代の当時は誰も気づかなかった…当時はみんな何を
聴いてたかというと、デュラン・デュランとかジャパンとかエコー&ザ・バニー
メン、あとキュアーとかジョイ・ディヴィジョン…ジョイ・ディヴィジョンは今
でも人気ありますけど…ああいった人達を当時は聴いてたんですよ。ラモーンズ
とかはあんまり聴いてませんねみんな。ラモーンズはロックファンの一部の人は
聴いてましたけど、どっちかっていうとそういう感じ?(笑)でしたけど。その
聴かれてなかったけど、ちょっと先行ってるぞー!みたいなね、オシャレなクラ
ブとかディスコでかかってたような曲を今日はかけるという感じなんですけど。

***
 最後は「アーサー・ラッセル」って…これもダンスディスコトラックでは凄い
変なトラックを作る人なんですけど。この番組でも何回かかけた事ありますけど。
この人のソロアルバムがあって、ディスコダンスアルバムなのかと思ったら全然
違うアルバムでね。何か弾き語り…ギターと歌だけのアルバムなんですよこれが。
変なアルバムなんですけどね。割と泣きが入ってたりして。でもちょっとおかし
な空気が入ってるみたいなそういうアルバムなんですが。これの最後の曲をいろ
いろエディットしてディスコナンバーにしてるという感じの曲をここでかけたい
と思います。「ザ・ラティーノ・スカウンドラルズ」というグループで「レッツ
ゴースイミング」を聴きます。

M-05.レッツゴースイミング/ザ・ラティーノ・スカウンドラルズ

 エレクトロみたいなリズムで。これもクラブとかで聴くと凄い…ずーっと何時
間もいろんな曲がかかってる中にこういうのがかかると何かこう気持ちが良くな
ってきそうな、何かそういう感じの曲でしたけども。「レッツゴースイミング」
という言葉をずっと言ってましたけど…「泳ぎに行こう」って言ってるだけって
いうこの意味不明な感じが(笑)何ともいい感じ。という感じでしたけども。

 という事で、今日はそうですね、やっぱり今でもクラブとかでいろいろテクノ
とかそういった曲の間に使えそうな曲。ニューウェイヴディスコ傑作選。という
感じでしたね。はい。というレコメンデーション拡大版でありました。

<エンディング>
 ここで急遽…お知らせがあるんですけどね…残念なお知らせが。この番組「バ
ースト!」もう3年続いてきたんですが、何と今月いっぱいであの〜終わりにな
っちゃいます…(笑)…ホントにね、皆さんいろいろハガキ/ファックス/リクエ
スト/感想等結構来て…書いて下さった皆さん本当にありがとうございます。あ
のー殆どあまり読まなかったですけど(笑)番組では。ただ僕とうちのスタッフ
はもう毎回全部読んでましたんで。で、ホント今月いっぱいで終わってしまいま
して。この番組いろいろ好き放題な事を…物凄くマニアックなレアな音源ばかり
かけてきて…これでよく3年間やらして頂いて、ホントに放送局の皆さんには感
謝してるし、番組の方にもホントに感謝しております。という感じで今月で終わ
ってしまいますんで、最後の頑張れリクエスト・感想とか(笑)何でも書いて送
って頂きたいと思っております。宛先は今お聴きの放送局。「オリジナルラヴプ
レゼンツバースト!係り」まで。ファックスは03-3288-8955であります!

 ま、この番組今月いっぱいで終わってしまいますが、ワタクシの活動はこれか
ら益々ちょっとパワーつけていろいろやって行きたいと思いますんで、皆さんお
目にかかった時にはホントに是非CD買って下さい。即買いして下さい。という感
じでありますが(笑)。

 という事で、今月最終月にしていよいよ来週はオリジナルラヴのニューアルバ
ム「ムーンストーン」特集を大々的にちょっともうやろうかと思っておりますん
で、是非楽しみにして頂きたいと思っております!

 という事で、オリジナルラヴの田島貴男でした。来週までバースト!

 


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki