ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第150回 (2002年2月7日放送)


<オープニング>
T「今日は久し振りの登場です。中原昌也君がスタンバッております。」


M-01.夜行性/オリジナルラヴ

<近況>
 ニューアルバム先週確か出来たって僕この番組で言ったと思うんですけど…
あの〜出来てませんまだ(笑)。こんなに最後土壇場になっていろいろやりまく
ってる事無いですね今までアルバム僕10枚作ってきましたけど。あのー今回はな
んとミックスダウンを終えてマスタリングという作業をやるんですけど…ミック
スダウンっていうのは最後いろんなドラムだとかベースだとかギターのバランス
を取ってまとめてちゃんと曲にする作業なんですけど。それ終わってアルバムの
曲を全部繋げる、音質補正をするのがマスタリングと言うんですけども…それが
終った後でなんと歌を入れ直しとかさ(笑)…もう歌入れ直したりとか何だかん
だやり直しまくってましてですね。結局この番組が放送してる段階では多分出来
上がってると思うんですが、この今日の時点ではでまだ完全に出来てませんで、
昨日の夜も僕歌い直しましてですね、とにかく今年2002年の僕の仕事のモットー
が、とにかく死ぬ気で粘るっていうね(笑)…まあモットーなんでね。アルバム
の発売日は遅れないです大丈夫ですけれども。その工場出荷の日までですね(笑)
粘りに粘ってもう最後の作業を…作業というか本当は最後の仕上げ終ってなきゃ
いけないんだけども、そっからまた歌歌ったり何だかんだやったりしてるという
状態でありまして。ここんとこだからプロモーションとかも始まってきましてで
すね、いろいろラジオ番組とか出たりして。出たりしながらまた自分のプライベ
ートスタジオへ戻って歌入れしたり補正したりとかず〜っとそういう事ばっかり
やってるという。そういう作業ばっかりしてるという感じの近況なんですけど。
それ以外の事そう言えばやってないや。

「アダルト・オンリー」をここで聴いて下さい。

M-02.アダルト・オンリー/オリジナルラヴ

<談話室バースト!>
ゲスト:中原昌也(以下N)

T「今日のお客様は相変わらず生活は大変なのか?中原昌也君です。どうも。」
N「はいどうも。こんにちは。」
T「こんちは。今日も疲れてるという?」
N「そうです。朝まで飲んでた。」
T「朝まで飲んでた。ふ〜ん。」
N「人の金ですよ。僕の金じゃない。ええ。」
T「(笑)。あの、どうなんですか?最近の暮らしぶりは。」
N「あんま変わんないですね。」
T「変わんない?」
N「ええ。」
T「いろいろ景気が良くなったりしてないんですか?」
N「電話今止められてます。今日こうしてる間止められてますからねぇ。」
T「ホントに?(笑)」
N「ええ。」
T「結構でもそうなんだ割と。賞とか取っても。あ、でも仕事断ったんでしょ?
 結構自分で。」
N「原稿あんま書きたくないですからね。ええ。」
T「(笑)」
N「やっぱり原稿の仕事しか来ないですからね〜。」
T「まあそうだよね。」
N「でも断る程も来てないんですけどね。」
T「あーそう?」
N「ええ。全然来てないようなもんです。」
T「はあー。今でも何かまた書いてるんですか?」
N「何にも書いてませんよ(笑)。」
T「何にも書いてないの?ふ〜ん。え?ライヴやるとか言ってましたよね?」
N「あーやりますけどね。これ放送してる時にはもう終ってる。」
T「終ってるんだ。あーそうかそうか(笑)。」
N「東京ですし。」
T「ふーん。じゃ最近は音楽活動してたとか?」
T「ライヴがちょっと毎月あったんで。」
T「へえー。」
N「12月の終わりの方あったんで。ちょっと機材取り外しちゃったりとかして結
 構部屋がグチャグチャなっちゃってて。前までは結構やってましたけどね。」
T「ふーん。」
N「ええ。ちょこちょこ録音してましたよ。」
T「音楽の方を。じゃあ結構曲とかたまってきたとか?」
N「そうでもないのかな〜。」
T「そうでもない(笑)。」
N「ねえ。気前良くギャラの無いコンピにあげちゃったりとかしますからねぇ。」
T「なるほどね(笑)そうか。小説とかも書いてないし、他の原稿も?」
N「今SPAに連載してるんです。SPAの連載は毎週滞り無くやってますね。」
T「ふーんなるほどな〜。そうか〜。」
N「それだけですよ。収入源は。」
T「はあー。そうか、なかなかあれですね、大変な…」
N「一番仕事が来るべき時期がやっぱりね、こんな不況じゃね、何にもならない
 ですよホントに。」
T「(笑)なるほどね。でも今いろいろ本屋さんたくさん潰れてんだってね?」
N「そうなんですよ。昨日昨日出版社の人と飲んでたんで、もうそういうきわど
 い話ばかりで。」
T「あーそーかそーか。なるほどね。」
N「ええ。某有名文庫のある書店がもう秒読み状態とか。」
T「へえー。」
N「もうそういう寂しい話が。」
T「うん。」
N「もっとそういうのに国のお金使うのはいいんですけどね。銀行ね。」
T「そうだよね。あのアメリカだかイギリスだかヨーロッパだか忘れちゃったん
 ですけど、守ってる制度があるんだってね。出版社とかその純文学を守る…」
N「あーそうですよね。本当にそれで中小企業は割と首吊ったりとかしてるのに
 悪い事してる連中が全然ね…」
T「(笑)」
N「まあ税金払ってないから何にも言えませんけどね僕は。」
T「(爆笑)
N「偉そうな事言えませんけどね。」
T「(笑)え?でも申告はしてるんでしょ?」
N「してませんよ。そんな。」
T「申告もしてないんだ(笑)。なるほど。」
N「ほっといてくれって感じですけど。ええ。」
T「(笑)そーかそーか。なるほどな〜という感じですけど。だって何だっけ、
 万引きの被害が凄い多くて本屋とかもそれで潰れちゃうとか言って。万引きが
 凄い増えてて。何かこの間チラッと聞いたけど。」
N「ちょっとね、本ぐらい買って欲しいですね。」
T「本ぐらいねえ(笑)、安いんだしね。」
N「ええ。ホントに。」
T「ね。」
N「小泉の選んだエルヴィス・プレスリーのCDとかは万引きしてもいいですけど
 ね。」
T「(爆笑)」
N「そういうのは万引きして地面叩き付けてぶち壊してもいいですけどね。ええ。
 それは薦めますけど。」
T「(爆笑)そうですね〜。うん、そりゃそうだな。」
N「ええ。あれ小泉印税もらってるんですかね?あれね。」
T「あれどうなんだろ?コンピレーションの印税もらう人は物凄いもらってるね。」
N「コンパイル業とかいってね(笑)。」
T「コンパイル業(笑)。」
N「もらってんのかな。ね(笑)。」
T「なるほどな。」

***
T「とかいろいろうだうだ喋ってますけど。じゃあ最近何か面白い本とか読みま
 した?本とか買いに行ってますか?」
N「ん〜〜いやぁ結構欲しいな〜なんて何かネチネチ言ってると送ってくれたり
 するんで。」
T「(笑)」
N「いや、大体買ってますけどね。」
T「あ、ホントに(笑)。」
N「で、この前欲しいな〜って言ったら送ってくれた本があってそれが結構年末
 に読んで年明けと共に読み終わったんですけど衝撃を受けましたよ。1冊あり
 ましたよそういう本が。」
T「え?それは何ですか?」
N「フランスの作家でミシェル・ウェルベックって作家がいるんですけど、その
 人が書いた『素粒子』って本があるんですよ。それは筑摩から出てるんですけ
 どね。」
T「へえー。日本語で?」
N「日本語で出てるんですけど、ええ。日本語以外読めません僕は(笑)。」
T「あー。」
N「いや〜それは〜凄かったですよ。」
T「凄かった。ふーん。SF?」
N「SFと言えばSFですけど。」
T「SFといえばSF?ふーん…何かチラッと聞いた事あるかもしんないなそれ。
 女性ですか?」
N「いや、男性ですけどね。」
T「あ、男性。へえー。」
N「いや、それはちょっとね、ここでは言えませんけど凄い本でしたね。」
T「はあー。ここでは言えない(笑)。」
N「とても言えませんここでは。本当にショッキングでしたね。」
T「治外法権な感じの内容?」
N「いや〜もう全てが網羅されてるというか。」
T「(笑)」
N「まあそんなにページ数無いんですけど。もう凄かったですよ。気が滅入りま
 した読み終わった後(笑)。物凄い本でしたね。」
T「(笑)。筑摩書房ってあのハードカバーのヤツ?」
N「ハードカバーで。これは読んだ方がいいですよ。」
T「あーホントに。シブイ本たくさん出てますよね。あそこから。」
N「ええ。いい出版社ですよね。間違い無く今一番凄い小説ですよ。現在読める
 小説で。」
T「あ、そうですか。へえー。最近の小説なの?」
N「2〜3年ぐらい前なのかな。」
T「あ、そうなんすか。へえー。」
N「本自体はそうなんですけどやっと翻訳出たんですけど去年ね。全然知らなく
 て年末ぐらいになってこんな本あるのかと思って慌てて入手したっていうか、
 まあ送ってもらったんですけど(笑)。」
T「(笑)」
N「それで読んだんですけどね〜…なんか同じ事しか言ってないですけど本当シ
 ョックを受けました。」
T「(笑)」
N「ここでは何も内容については言えないんですけどね。」
T「あ、ホントに。なるほど。もう触れられないんだ。」
N「触れられないです。」
T「フランス人?」
N「フランス人です、ええ。やられました。」
T「はあーなるほどへえー。どういう方向なんだろう?まあ治外法権だという…」
N「あらゆる知識が網羅されてて、尚且つ書いてある事はただのポルノ小説みた
 いな事しか書いてなくて(笑)最後はSFになって終わる凄い話(笑)。」
T「(笑)最後SFになっちゃうの?」
N「物凄い小説でしたね。ええ。こんなのは書けないな〜と思いましたね〜。」
T「ふーん。」
N「だから尚更やる気が無くなったという。ええ。」
T「あーなるほどね。なるほどなるほど。」
N「是非ちょっと読んでみて下さいよ。」
T「あーじゃあちょっと読みますよ。でも最近全然読んでない…なんにも読んで
 ない…」

***
T「取り敢えずじゃあ曲を行きましょうか。」
N「はいはい。」
T「えーとこれは『レモン・キトゥンズ』。これはどういうアーティスト?」
N「どう説明したらいいんでしょうね(笑)。」
T「(笑)」
N「まあ、ダニエル・ダックスって人とカール・ブレークって人が…」
T「ダニエル・ダックスって誰だったっけな?俺何か聞いた事ある。」
N「10何年か前に日本盤とか出てましたけどね。」
T「うん。何か聞いてね…思い出せない。」
N「ええ。バップから日本盤出てました。」
T「バップ…徳間ジャパンのバップ?」
N「そうですね。」
T「あーあの辺だやっぱり。ふーんなるほど。」
N「最近どうしてるんでしょうね?知らないですけどね。結構美人なお姉さんで
 すけどね。やってる音楽は全然違うんですけど。」
T「ふーん。じゃそのLemon Kittensで『Shakin' All Over』ですね。」

M-03.シェイキン・オールオーバー/レモン・キトゥンズ

T「もう最高ですねこれ。」
N「ええ。」
T「これがでもイギリスのバンドだとは思えませんね。」
N「思えないですよね(笑)。」
T「どうしても思えないですね。イギリス人っていうともうちょっとこう繊細な
 っていう感じだけど。」
N「そうです(笑)ええ。」
T「この大雑把さは…」
N「この人イギリス人じゃないのかもね。まあバンド自体はイギリスですけど。」
T「うん。これは明らかにもうサンフランシスコっていうか西海岸のアホってい
 う(笑)。」
N「ええ。しかも78年か79年ですから早いですよ。」
T「あー。ね。もうだから殆どクランプスと同じ時期っていう。」
N「まあそうですよね。でもこういう曲はこれしか…これ7インチなんですけど、
 これしかやってなくて。」
T「これしかやってないの?(笑)」
N「もう全然違うんですよ何か。アルバムはまたちょっと違ってて。ナース・ウ
 ィズ・ウーンドが出してるUDっていうレーベルから1stが出てるんですけど。
 2nd結構いいんですよこれが。」
T「へえー。」
N「全編アナログシンセ使ってて。」
T「え?普段はどういう方向なんですか?この人は。」
N「もっとアヴァンギャルドですよこの人…じゃない、曲ですけど。ボーカルが
 入って2人だけでやってたんですよね。」
T「へえー。どっちの方のアヴァンギャルド?ペレ・ウブとかそういう感じ?」
N「まあそういう系に近いのかな、どっちかっていうと。」
T「あーなるほど。」
N「ええ。何かプログレの香りもちょっとしたりとかして。これ聴くと全然違う
 んですけどね。」
T「(笑)このキンキーな感じ。」
N「7インチだけちょっと違う。ええ。」
T「だけどこれバッチリだね。この雰囲気っていうか。雰囲気醸し出してますけ
 ど。イギリスで録った…これってアメリカレコーディングじゃないの?!と
 いう感じがしましたけど(笑)。」
N「ええ。しますね〜。」
T「はい。という事で今日は中原昌也さんをお迎えしております。」

***
T「レモン・キトゥンズ聴いた訳ですけど。今日はあれですか?何系?結構こ
 の後かける曲とかも同じ時代…じゃないな、もうちょっと後ぐらいの…」
N「ええ。」
T「でも僕ぐらいの世代の人にとってはもうたまらない(笑)…たまらないって
 言うんだろうかこれ(笑)。」
N「ええ(笑)。」
T「何か凄い…自分の青春のトラウマを触れられる感じといいますか(笑)。」
N「(笑)」
T「曲をちょっとじゃあ行きたいと思いますけど。」
N「はい。」
T「Virgin Prunes聴きたいと思います。これ『Just a Love Song』ね。」
N「はい。」

M-04.ジャストアラヴソング/ヴァージン・プリューンズ

T「まあなんとデカダンな(笑)。」
N「(笑)。いやでもヴァージン・プリューンズって偉いですよね。」
T「偉いですか?」
N「ジャケ見ると、お、耽美派か?!と思って聴くと、もう馬鹿丸出しの音楽っ
 ていうか。こんなのばっかりですからね。」
T「(爆笑)」
N「まあホントに。ゴスとか言っても完全アヴァンギャルドでね。カレント93の
 原型みたいなね。そういう…」
T「あー。」
N「ただ子供の声のループ流してて何か凄いこう何て言うのかな、そういうプリ
 ミティヴな原始的な音楽みたいのをやったりとかしてね。」
T「へえー。」
N「全然今の化粧バンドと何の接点も無い音楽性でカッコイイんですよね今聴く
 と。」
T「あ、そうなんだ。へえー。僕最初のあれよく聴いた。」
N「『イフ・アイ・ダイ、アイ・ダイ』あの青いジャケですね。」
T「そうそうそう。」
N「あれはまあポジパンね。モヒ・ポジパンって感じですけど。」
T「そうそう。でも気にはなってましたよ。どういう風だろうなぁ、面白そうだ
 な〜とか。」
N「あー。結構いい物はCDになってないですからねまだね。僕も一時2セットぐら
 い持ってたりとかして。中古盤屋行くとすぐ安くで見つけて。」
T「(笑)」
N「何かもうある時完全に飽きて売っちゃったんですよ。で、去年ぐらい突然聴
 きたくなったんですけど、どこにも売ってなくて。」
T「うんうん。」
N「某西新宿とか行って、多分10,000円近くするかなと思って探してもやっぱ無
 くて。落ち込んでたんですよ。」
T「うん。」
N「で、その次か何日か後のある時秋葉に行って。オーディオショップあんじゃ
 ないですか、オヤジが買う高い。」
T「うん。」
N「そこにエサ箱があったんですよ。中古レコードの。」
T「そこにあったの?!(笑)」
N「そん中からバッといきなり出て来て。えー?!と思って。」
T「(爆笑)」
N「何でこんな所に…だって他カシオペアとかそんなフュージョンとか、あとし
 ょーもない訳わかんないクラシックとか歌謡曲とかそんなのばっかしか無い
 のにいきなりあって…」
T「ヴァージン・プリューンズが?(笑)」
N「なんじゃコレー!と思って。次バッとやったらホワイトノイズが出て来て。」
T「(爆笑)ウソッ!凄いなソレ!」
N「高いレコードがみんな300円とか500円とかで。まだこんな事あるんだな〜と
 か思いましたね。」
T「へえー。秋葉!」
N「秋葉。」
T「へえー。」
N「そして次にはトーキング・ヘッズの『ストップ・メイキング・センス』のア
 ナログとかずっこけるような物も。」
T「へえー。」
N「あのブックレットが付いてる超限定盤とかあったんですけど。」
T「最初に出たヤツ?」
N「最初に出た輸入盤でしか出てない。そういうのがみんな300円とか。もう秋葉
 ね。そんな事あるんですね秋葉でしかも。」
T「へえー(笑)なるほどね〜。」
N「ええ。僕家がほらもうあっちの方だから。渋谷とか新宿よりも秋葉とか神保
 町とかの近くになっちゃうからね。」
T「あーそうかそうか。そっちに行っちゃうんだね。」
N「ええ。オタクが集まるような所しか(笑)。」
T「(笑)」
N「行っちゃうんですよねー。」
T「なるほどね、うん。秋葉。でもあれだな、中原君が秋葉に居るって何か凄い
 不思議な。」
N「ええ。凄いイヤなもんですよホントに。」

***
T「何か買うの?秋葉で。」
N「DVDが安い店いっぱいあるから。それで買いますけど。」
T「あ、そうかそうか。」
N「普通のあの自分ん家住んでる駅前の電気屋とか行っても、DVDコーナーに映画
 全然無くて。やっぱもうアニメばっかりで超ムカついてくるじゃないですか。」
T「あーうん。じゃあDVD結構見てるんだ。」
N「まあね。結構買ってますけどね。」
T「ふーん。何か面白いヤツありました?」
N「ん〜、日本版はあんまりでもそんなに買わないんで。友達に頼んでAmazonと
 かそういう所からね。」
T「アマゾン・ドット・コムで。」
N「ええ。DVDね、買ってもらったりしてますけど。ええ。」
T「ふーんなるほど。最近何か良かったのありました?」
N「ん〜…何かね、まあスプラッター映画なんですけど。物凄いヒドイのを見た
 んですけどね。」
T「(笑)」
N「ええ。カットが全部繋がってなくて音楽もブチブチブチブチ違うもうぐっち
 ゃぐちゃになった音楽がかかっててヒドイのがあったんですけど。それラジオ
 で説明しづらい…」
T「(笑)あ、そうか。」
N「見ないとわかんないような映画なんでね。」
T「へえー。」
N「そういうのを見て喜んでましたけど。正月から。」
T「(笑)」
N「それ持って友達ん家に行ったりとかして皆んなに見したりとかしてましたけ
 どね。」
T「なるほど(笑)。」
N「ええ。それ結構凄かったな〜。」
T「そうか。凄い正月。」
N「DVDとか見てますか?」
T「DVD全然見てないね。」
N「あ、そうなんですか。持ってますよね?」
T「一応まあコンピューターに。プレーヤーはでも持ってないや僕。」
N「あ、ホントですか。」
T「うん。」

***
T「取り敢えずじゃあ次の曲を行きます。」
N「ええ。」
T「これ突然なんですけど(笑)。もう凄いですけど。はい。灰野敬二さんで
 『いとしのマックス』」

M-05.いとしのマックス/灰野敬二

T「いい曲ですねこれ。」
N「まあ荒木一郎の曲ですけどね。」
T「荒木一郎の曲なの?荒木一郎って何だっけ?」
N「昔からいる人で。まあ俳優もやってましたけどね。最近何か復活したんです
 よね。」
T「あ、そうなんですか。」
N「この間CD出してました。」
T「へえー。」
N「結構再発がこの前ドバッと出たんですよね。買ってないですけど1枚も。」
T「へえー。いや〜でもこれ凄いな〜。」
N「ええ。」
T「この歌のテンションで完全にこの作品強引に仕上げる凄さ(笑)。」
N「ええ。」
T「これ曲とギターとドラムだけだったら訳わかんないと思うけど。この歌で
 完全に何かにしてるよね。」
N「そうですね、ええ。ほとんど一発録りでしょ?これ。」
T「そうですね。」
N「ローコストですね。徳間から出てるんですよねこれ確か。」
T「へえー。でも絶妙なこの一発の。これだって2度と出来ないんだろうなぁ。」
N「そうですよね。」
T「うん。凄い。」
N「これを聴いてからよくカラオケ行くようになりました。」
T「(爆笑)そうなんですか。」
N「ええ。ムード歌謡いいな〜なんて(笑)。」
T「ムード歌謡ね。あーなるほど(笑)。あ、じゃあ荒木一郎ってムード歌謡っ
 ぽい?」
N「まあ今からすると。そういう事言っていいのかな?僕分類はよくわかんない
 けど。」
T「へえー。なるほどね。」
N「ムード歌謡じゃないか。さすがにちょっと。」
T「ふーん。でもいい歌詞ですね。」
N「このアルバム結構いいですけどね。あ、灰野さんっていうか『哀秘謡』って
 いうユニットというか。何だろうな、そういうあれなのかな…」
T「アイシーオー?」
N「いや、アイヒヨウっていうんですね。漢字忘れたけど。」
T「へえー。アイシヨウ?」
N「哀秘謡です、ええ多分。違ったっけ?」
T「哀秘謡。へえーそうか。しかしな〜やっぱこれはね素晴らしいロックンロー
 ルだなと思いましたけどね。」
N「そうです。ロックンロールですよね〜。ええ。」
T「参ったな〜。でも灰野さんってさ、あの、40分ぐらい音がしない(笑)…」
N「え?」
T「音が物凄い低いレベルで入ってるヤツ。」
N「あーそうそう。そういうのもありますよね。」
T「ええ。やっぱこういうロックンローラーなんだなーみたいなね。」
N「そうですね〜。もっとやるべきですよね。」
T「そうですね。こんなのやったら凄いと思うなあ。」
N「そうですね。」
T「全部こういうアルバムだったら欲しいな〜と思いますけどね。」
N「全部こういうアルバムですよ。」
T「あ、そうなんですか?」
N「もう1枚あんのかな?」
T「へえー。あ、買お俺。」
N「ええ。灰野さん深夜番組とかやって欲しいですけどね。」
T「(爆笑)深夜番組!」
N「ええ(笑)。」
T「なるほど。照明が無いとかさ。そうそう。真っ黒で。」
N「ええ。」
T「うん。今CDにもありましたけど、あの人全部黒じゃない?」
N「黒ですね。」
T「凄いですねホントに。あそこまで何であの黒に…で、ライヴも真っ黒なんで
 しょ?」
N「そうですね。真っ黒っていうかまあ別にそんな特別にね、舞台装置を作る訳
 じゃないですけど。」
T「(笑)」
N「セットを作る訳じゃないけど。まあ黒ですね。」
T「うん。でも人に聞いた話だと、クアトロか何かでやったライヴは完全に真っ
 黒で。非常口のあれも消したとか言ってたかな。」
N「うわ〜消防法に引っ掛かるから言っちゃダメですよ(笑)。」
T「そうかそうか(笑)。何か音だけでカーッとか言ってましたけど。ええ。」

***
T「それではじゃあもう最後の曲ね、行きたいと思いますけど。」
N「はい。」
T「これがね、『ニュー・エイジ・ステッパーズ』でしょ?」
N「ええ。」
T「この流れがね(笑)。これは何で?」
N「いや本当は、最近家でスリッツばっか聴いてたんですけど…」
T「あーそうかそうか。うん。」
N「スリッツ、アナログで持って来るよりCD出てるヤツ今日の為に買って来よう
 かな〜と思ってHMV行ったんですけど、一切全部売り切れててね(笑)。しょ
 うがないから。」
T「あー。入荷してなさそうだよなスリッツ。」
N「何かベスト盤が出てて。いや1st はあったんですけどね。」
T「何だっけ?あの1st…」
N「『Cut』です。」
T「あれか。泥だらけのヤツだ。」
N「ええ、そうそう。あれよりも2ndとかの方が…」
T「地獄の音…じゃないや、地響きがどーのってヤツ?」
N「ええそうです。」
T「あれいいよね。」
N「あっちの方がね、いいんで。」
T「ジャー・ウォブルがベースで。」
N「ええそうです。あれの方が聴きたかったんですよね〜。」
T「なるほどね。」
N「無かったんで、しょうがないからニュー・エイジ・ステッパーズ。」
T「うん。聴きたいなあのスリッツの2nd」
N「ええ。CDになってないみたいですけどね。」
T「なってないんだあれ。」
N「なってない…あ、なってんのかな?」
T「あんないいアルバム…と思いますけど。まあ取り敢えずNew Age Steppers
 で『Got to Get Away 』」

M-06.ガットトゥゲットアウェイ/ニューエイジステッパーズ

<エンディング>
T「まあニュー・エイジ・ステッパーズを聴いてね、もう本当しみじみとしまし
 たけどね。何て言うのかな〜もうね…あの頃は良かったって(笑)何かね。」
N「僕はちょっと若いからそういう事言われても(笑)。」
T「あ、そーかそーか(笑)微妙な。僕はまたグッと戻される感じがしました。」
N「ええ。」
T「ね。今とのギャップといいましょうか、そういうのをパッと感じてしまいま
 したけどね。」
N「ええ。」
T「いや〜やっぱこの頃のイギリスの冷たさ、暗さっていうのが何ともまあ良か
 ったな〜。」
N「そうですね〜。」
T「ええ。という感じで、中原さんは来週もこの番組に来て頂いていろいろ曲を
 かけて下さるという事でね。」
N「ええはい。」
T「はい。よろしくお願いします。」
N「来週もよろしくお願いします(笑)。」
T「(笑)という事でまた来週。オリジナルラヴの田島貴男でした。バースト! 」



 


prev

next


[BURST!]
[BROADGRAPHY] [Home Page]

Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki