ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第149回 (2002年1月31日放送)


<オープニング>
T「今日も木暮晋也がスタンバっております。」


M-01.夜行性/オリジナル・ラヴ

<近況>
 今度3月にオリジナルラヴのニューアルバムが出る訳なんですけども、その中
で松本隆さんは2曲作詞をしました。今回は全部で10曲あるんですが、そのうち
の「夜行性」を含めた2曲です。他は僕が全部書いてますけどもね。曲は僕が書
いてます。ただアレンジに関しては今回はバンドメンバー、木暮と平井君と松っ
ちゃんと鹿島さんとコウ君ね、全員でなんか作ったな!っていうね、今までで一
番バンドっぽいアルバムかなと思いますけども。今のバンドメンバーのヤツらが
本当に、凄いね、照れ臭い話ですけど、やっぱり好きなんですよね(笑)。何て
言うのかな、面と向かってはなかなか言えないんですが、もの凄い気持ちのいい
奴らでね。で、彼らじゃないと…何ともこの風通しの心地良い感じ、音を一緒に
出す時の…は出せないのかなぁとここ最近ずーっと思ってる訳なんですけどもね。
で、今回のアルバムは彼らだけで作り上げましたね。いつも僕を含めて6人だけ
で作ったアルバムが3月にいよいよ出る訳なんすけども。

 えーとそれで、アルバムがやっと出来ましてですね。僕は真っ白になってると
いうか。一年ぐらいかけましたんでね今回のアルバムよーく考えたら。一年あっ
という間に過ぎましたけど、一年の間に引越はあるは…実際にオリジナルラヴと
してのリリースは去年は無かった訳で。まあスカパラに参加したりとかミッチー、
及川光博君とか、あとキタキマユちゃんとかクリスタルケイとか、かなり曲を書
いてたってのはありますけれども。その他っていうのはあんまり…オリジナルラ
ヴとしてライヴやったりとか…僕個人としては凄い忙しかったんですけどね。最
近プロモーションがちょこちょこっと始まってきてですね、「田島さん一年何し
てたんですか?」って聞かれたりするんですけど(笑)、これは僕でスゲー忙し
い一年だったんだけどなぁ、引越したりして。とか言ってるんですけど(笑)。
でもまあそれにしてもね、アルバムをずーっとこの一年間書いてた訳でありまし
て。で、やっと出来まして。ま、長い事時間をかけただけあって…時間はかけま
したけど、最後の一週間煮詰まってたっていう感じはしますね(笑)。締切が…
締切間際一週間の足掻き!(笑)これで何とか出来上がったっていう感じでした
けれども。あのーやっぱり締切っていうのは無いと出来上がりませんね結局(笑)
とね、改めて思いましたけど。まあそんぐらい僕的には思い入れたっぷり。

 僕が今回まず考えたのが、僕が満足するってよりも…何て言うのかな、久しぶ
りですけど、こう何か…このアルバムを聴いてもらう人に何かいい気持ちになっ
て欲しいっていうかね。それはまあ考えなきゃいけないんですけどね。あの、特
に考えました今回は(笑)。何かね、あのーそうだな、僕がいいんじゃなくて…
ま、俺がいいと思って作ってんのか俺は!…みたいな、そういう(笑)自問自答
ってのがありましたね。「オマエ、オレが良ければいいのか?」みたいなね。だ
からそういうこう…ナチュラルな音楽のいい所っていうのが今回のアルバムに詰
まってると思うんだけどなぁ。今作り終えたばっかりなんで感情が先走ってます
ねこれ(笑)。という感じですけれども。

 それでは、これシングルバージョンの「夜行性」聴いて頂きましたけど、アル
バムバージョン変わりますんでね「夜行性」と次に聴いて頂く「アダルト・オン
リー」。アルバムでは歌も変えましたし、アレンジはそうでも無い…でも歌が変
わったんでだいぶ聴いた印象は違うと思うんですけども。取り敢えずこのシング
ルバージョンの「アダルト・オンリー」を聴いて下さい。

M-02.アダルト・オンリー/オリジナルラヴ

<談話室バースト!>
ゲスト:木暮晋也(以下K)

T「今日のお客様は、先週に引き続き木暮晋也さんであります。どうも。はい。」
K「こんばんはー。よろしくお願いします。」
T「こんばんは。よろしくお願いします。という感じですけれども。あのー、ね、
 あ、今何も考えずにこの番組始めてしまいましたけど(笑)。」
K「あ〜〜アバウトな感じなんでね。」
T「ですかね(笑)。あのーじゃあね、えーとどうですか?今年の抱負などは。」
K「今年はねーちょっと…ギンギンに。」
T「ギンギンに。ホントに?」
K「はい。ギンギラギンに。さり気なく。」
T「ギンギラギンにさり気なく?(笑)…古いなーもう。」
K「(笑)」
T「あのー(笑)…そうか、大した目標もなくって事?(笑)」
K「そうですねー。まあオリジナルラヴのリリースはあるから。」
T「そうですね。それはちょっと盛り上げたいね。」
K「はい。」
T「なーんて。今年はいろいろしたいなとか思いますけど。あのーあれだな、最
 近は何に盛り上がってんの?」
K「最近何盛り上がってるかなー…やっぱりどのぐらい日本にフーリガンが来る
 のだろうかとか。」
T「(爆笑)」
K「社会的な事言ったね(笑)。」
T「なるほどね。そうだよねもうすぐだよね?」
K「6月ぐらいね。ワールドカップが。」
T「取り敢えずスカパー契約したんで。」
K「あ、ホントに?」
T「うん。」
K「あ、観に行くじゃあ俺。」
T(爆笑)」
K「うち観れないんで。」
T「うちは全試合キープかなと。」
K「あ、ホントに?じゃあ田島宅でサッカーみんなで観るっていうイベント俺企
 画します!そのうちいっぱい呼んじゃうから。」
T「(爆笑)ヤダなー。うん。でもいいよ。」
K「広いから大丈夫だよ。」
T「いやいやそんなに広くないよ。という感じですけども。なるほどねー。そう
 かフーリガンね、どうなっちゃうんだろうね?あれ。」
K「うーん。やっぱりフーリガン来るんでしょうね。」
T「結構むちゃくちゃになるかもね。」
K「むちゃくちゃになるでしょうね。」
T「その頃…ツアーが近いんだよね?」
K「あ!丁度…」
T「丁度そうだよ。5月に今回ツアーがありますんで。」
K「丁度その頃にやってるっていう…」
T「6月だから1ヶ月前。」
K「1ヶ月前か、はーはー、かぶってますねー。」
T「だからね、その5月のツアーは、俺、全部アレンジサンバにする。」
K「(笑)」
T「(笑)♪オレーオレオレオレーとか言って。迎合しまくり?社会に(笑)。」
K「どうなのかねー(笑)。」
T「って感じですけども、それは冗談として。」

***
T「取り敢えずここで曲1曲かけてみます。」
K「そうですね。」
T「リンダ・ルイスね。」
K「はい。」
T「これ僕あの、去年だったっけ一昨年だったっけな?ヒーコちゃんっているじゃ
 ん?」
K「うんうん。」
T「あの子のプロデュースやったんだけど…」
K「あ、そっかそっか。」
T「もの凄い好きだね、リンダ・ルイスのモノが。」
K「あのヒーコが?へえー。」
T「思い出しましたけど。」
K「声かわいいっすよね。」
T「そうそう。じゃあLINDA LEWISの『LARK』ってアルバムから『REACH FOR THE
 TRUTH』」

M-03.リーチ・フォー・ザ・トゥルース/リンダ・ルイス

T「このアルバム良く聴いたよ一時期。」
K「ね、これ凄くいいっすよね。」
T「いいアルバムだねーこれ。一番最後のさ、鳥になっちゃう…鳥の声が聞こえ
 るじゃない?最後。リンダ・ルイスが鳥になっちゃったみたいなさ。」
K「鳥になっちゃって飛んでいっちゃったとか…」
T「よね?いい感じの。」

***
T「という感じでね、ここんとこずーっと、実は!木暮さん、自分のソロアルバ
 ムを制作中って噂だっつーさ!(笑)」
K「そのーお正月もね…あのー(笑)…」
T「ホント〜?!(笑)言わないし(笑)。」
K「(笑)。でもね、結構前から始めてはいるんすけどね。」
T「あ、そうなんだ。」
K「何かほら余ってる時間を使って…何か内職みたいなあの(笑)…」
T「(笑)」
K「感覚っつーんすかね(笑)。ま、普段いろんなとこへ行って、で、ちょっと
 家帰ってひきこもってちょっと作曲したりとか。」
T「作曲して自分の。どのぐらいまで出来たの?」
K「いやーどうすかね…あーー10パーセントぐらいすかね。」
T「10パーセントなのかよ!(笑)」
K「(笑)」
T「もう1年ぐらい経って10パーセント…大傑作だね?」
K「理想としては、デモテープ10曲ぐらい集めたクソアルバムみたいな…なーん
 だこんなの出しちゃってねー、みたいな、ケッ!っていうようなのを出したか
 ったんですよ、凄い大真面目に。」
T「何だよそれ!(笑)じゃあれみたいな…何だっけえっと、ラテンプレイボー
 イズみたいな?」
K「ね。あれでも何だかんだ言って完成されてる気もするんですけど。」
T「あ、そっかそっか。」
K「何だろうね、あのー何だろうな…ビートルズのデモテープ集みたいな(笑)。」
T「あー、へえー。」
K「ああいう何か。」
T「にしようと思いつつ。で、やり始めたら段々完成度…」
K「やってるとね、やっぱ人間こう何つーか、欲が出て来ちゃうんですよね。」
T「(笑)」
K「何かちょっと低音が足りないよ、とかね(笑)。」
T「(笑)」
K「ギターがヘタクソだよ、とかいろんな事が…」
T「自分で?」
K「自分の事が気になってきちゃって。こんなヘタじゃ俺は今まで何やってたん
 だよとか。」
T「(爆笑)」
K「もうね(笑)。」
T「いいじゃない別に(笑)。」
K「何か格闘してるんです(笑)。」
T「格闘して10パーセント。」
K「10パーセント。」
T「10パーセントって事は、10曲あるうちの1曲は出来たって感じ?」
K「うーん。部品部品集めれば1曲ぐらいになんのかなぁっていう。」
T「あー。でもあれでしょ?一人でテンション上げるのなかなか難しいでしょ?
 曲作るのに。」
K「おー。やっぱそれをずっとやってる人っつのは凄いなと思いました(笑)。」
T「凄い(笑)…でも締切が無いからですよ。」
K「そうだね。」
T「で、何か締切ってさこうテンション上がるじゃない?僕もだからまず曲書く
 テンション上げるもんね。」
K「まずは。」
T「横尾忠則さんが絵を描く前に、まず髪の毛を立たせるって言ってたけど(笑)」
K「(笑)」
T「(爆笑)わかる!みたいな。」
K「あー。やっぱそういう…」
T「まず髪の毛を立たせるんだって。そっから絵を描くぞ!みたいな。」
K「あー。」
T「あとほら何だっけ…作家で中島らもさんっているけどさ、あの人はずーっと
 お酒飲まないと書けなかった、みたいなさ。」
K「へえー。」
T「言ってましたけど。あとブコースキーとかもそうだな。」
K「飲みながら?」
T「飲まないと大して盛り上がんない訳だ。」
K「へえー。あ、そういう風に雰囲気…」
T「雰囲気ってかテンション上げてんだよ多分。元々お酒が好きで強いんだろう
 けど。そうやってこうガーン!と自分を盛り上げてさ、で、バーン!と書くみ
 たいなさ。その気持ちも何かわかるね。」
K「そんくらいやんないとダメなんだねー。」
T「そうそう。僕も結構そうだね。あのーまず何て言うのかな…普段何かこうナ
 チュラルな生活しててってのはあんまり…まあ浮かぶ事もあるけど、ま、それ
 なりのもんだなーみたいなさ。じゃ書くぞ!っつてね。僕の場合…中島らもさ
 んがあるテレビ番組で『お酒が僕のガソリンなんです』って言ってましたけど
 …」
K「おー。」
T「僕のガソリンはね、これ言ったかな?この番組で。言ってないかな?…
 『チョコレート』なんですけどね。」
K「(笑)…食べる?」
T「そう。板チョコ。うん。板チョコがね、これがガソリンだわ。」
K「というか、甘いもん好きなんでしょ?単なる(笑)。」
T「そうそう。ただ、だってさ、板チョコ食べるともの凄い眠気とぶんだよ。」
K「ね。シャキッとするって言うし。」
T「で、今日眠いなもうとか思って。こんな眠いしギターなんか弾けねーよ眠く
 てとか思んだけど、で、チェコレートを食べると、パーン!ときますね。」
K「あ、ホント?いい?」
T「全然違う。」
K「あ、ホント。やってみようかなー。」
T「やってみ?でもあれで虫歯になんないようにしないと。で、それ食べるとカー
 ン!ともの凄く目が冴えちゃってさ。で、ガンガンガンガン詞でも歌でもやれ
 るようになっちゃう。」
K「食べ過ぎに気を付けないとね!(笑)」
T「食べ過ぎはまあそうだけど、たかが板チョコなんで1枚。まあ2枚3枚と食べる
 訳じゃないから。板チョコ結構いいね。」
K「ふーん。やってみようかな。」
T「だからそのね、板チョコで作詞する、みたいなさ(笑)。」
K「チョコレートパワーだったんだね〜。」
T「そう(笑)。作詞するのも最近さ、先週もこの番組で言ったんだけど、最近
 詞書くの凄い好きになってきてさ。」
K「おー。今まで何だったんだ?(笑)」
T「今まではね、ホントね、嫌いだった(笑)。嫌いってか、もう何でこのメロ
 ディーにこれ歌詞をつけなきゃ?みたいなさ。」
K「あー。」
T「辛いなーみたいな。でもつけないとなーみたいな感じだったけど。最近曲書
 くの好きだね、詞書く方が。」
K「あー。前ほら言ってた『詩選』で行くぞっていうのはどうした?」
T「詩選はね、詩選は絶対出来ない俺(笑)。」
K「断念したって事ね(笑)。」
T「うん(笑)。まず無理。何でかって言うと、どういう詞書いていいかわかん
 ないんだよ。」
K「あーその何かこう…メロが無いと。」
T「そう。で、先にメロがあって、で、ある程度今自分がこういう気持ちなのか
 もみたいなさ、何か漠然と出てきて…で、構成も決まるじゃない?曲が出来
 ると。で、構成が出来てから詞にかかんないと。」
K「そっかー。」
T「何か僕はそうだな。でね、詞を書く方が…あのね、割と喜びがちょっと違う
 よ。曲書く喜びと。」
K「あ、そう?」
T「うん。何かね…何と言ったらいいんでしょう…曲ってさ、単に音なんだけど、
 歌詞ってちょっと違うじゃない?」
K「そうだね。」
T「何か意味があるし。そこが書けた時の喜びって何かちょっと違うんだよね。
 それに気づき始めちゃってさ俺この年で(笑)。早く気づけよ!みたいな。」
K「(笑)。今まではじゃ何だったの?」
T「ん?今まで?今までもそりゃ曲書けた時はさ、あー良く書けたなーみたいな
 感じだったけど、何か自覚してきたそういうの。」
K「あー。」
T「だからね、アルバム作り終えて作詞すんの終わっちゃったんだけど、何かガ
 ッカリしてさ。」
K「あ、終わっちゃって?」
T「終わっちゃったーと思って。」
K「あー。作詞とかやってる人と話すると…こう街とか歩いてるとさ、街中で音
 楽とか流れてるじゃない?」
T「うんうん。」
K「メロディーとか聴いてないらしいね。言葉しか聴いてない。」
T「そうかもね。」
K「どんなメロディーだか覚えてないとか言いますよね。」
T「うんうんうんうん。」
K「それ(笑)そういう気持ちにはなかなかなれないんだけどね。」
T「だからあれだよ、それはもう向き不向きっていうか、嗜好性あるよね?やっ
 ぱり言葉ずーっとやってる人なんか。僕なんか曲は絶対忘れないけど歌詞何言
 ってんのか覚えてないってのあったけどね。」
K「うん。」
T「でも最近言葉よく聴いてるよ俺。こう何言ってんのかなって…やっと今にな
 ってそういう感じになってきてさ。」
K「へえー。」
T「そいで今回のアルバムもね、結構いいと思うんだけどなー。」
K「ね。今回気合い入ってるらしいっていうのは電話で聞かされました。」
T「(笑)」
K「2時間ぐらい(笑)。」
T「とうとうと(笑)。」
K「携帯の電池が切れるまで語り倒されましたんでね。」
T「いやいやいや(笑)。で、聴かせてよ木暮の新曲。」
K「そうだね。今度完成したら是非この番組でもね…」
T「そうですね。かけたいね。」
K「よかったら、かけてやって下さい。」
T「はい。と思いますが。今日は木暮晋也さんをお迎えしております。」

***
T「で、今日はいろいろとレコード持って来てもらって。えーと『ルパート・ホ
 ルムズ』」
K「ちょっと今日は古めな。」
T「ね。持って来てくれましたけど。ルパート・ホルムズっていうのはね、この
 何つーの?AORの。」
K「そうですね。あのー『HIM』って曲で大ヒットしたのかな。」
T「そうですね。『HIM』って曲があるんですよ。80年代の…」
K「AORの…」
T「あれをやってた人がルパート・ホルムズですね。それの1STアルバムってのが
 名盤なんだよねこれが。」
K「名盤。『ワイドスクリーン』っていう。」
T「これ僕ね、実はもの凄い影響されてるな。」
K「うーん。」
T「このアルバムは。」
K「あの完成度凄く高いもんねアルバム。」
T「曲がね、メロディーとコードの関係が凄いいい感じなのよ。で、歌詞もいい
 らしいんだけど。」
K「うーん。」
T「歌詞は全部わかんないんだけどさ。聞くところによると、歌詞が凄いいいと。
 メロディーとコードはもの凄い勉強になっちゃって。」
K「おー。」
T「で、何回か引用した箇所もあります(笑)。」
K「ちょっとそれは気になるところではあります(笑)。」
T「いやいやいやいや(笑)。」
K「聴いてみましょうか?じゃあ。」
T「じゃ聴きましょうか!っていう事でね『RUPERT HOLMES』で『WIDESCREEN』」

M-04.ワイドスクリーン/ルパート・ホルムズ

T「はーい!」
K「はーい!」
T「いい曲だーーっ!」
K「痺れましたね久々聴いてね。」
T「痺れた。久しぶりに聴いたけど。よく出来てるね!」
K「いやー、泣ける。この曲はホント。」
T「ねー。よーく…もうお手本みたいな感じのねコードの流れとメロディーの。」
K「メロディーの関係。」
T「完成度高いねこれ。」
K「もうブライアン・ウィルソンくらいのショッキングな(笑)…」
T「(笑)まあブライアン・ウィルソンと全然違う方向だけど。よくこんなの作
 ったなーという感じがしますけれども。他の曲もいいんだよねこのアルバム。」
K「ね。アルバムの曲全部いいですよね。」
T「そう言えばね、昔よくコピーしたよ僕このアルバム。」
K「あ、ホント。」
T「このアルバムはそんなに好きじゃないんだけど…」
K「はあー。」
T「あのールパート・ホルムズに関しては、これはね結構かなり…だから勉強に
 なるんだよねメロディーとコードが。アレンジもバッチリじゃない?これ。」
K「いいよねー凄く。」
T「ストリングスの…」
K「スケール感が何とも言えない。」
T「そう。ラインとかね、ホントに上手く書いてるなーみたいな感じがする訳な
 んすけども。ドラムのね、途中からドラムが入ってくる…」
K「ドラムが入ったとこがね!もうね、ぐっと来るんだね。」
T「(笑)ね、2番の途中から入るっていう。」
K「2番の途中から来るとね、キタ!って感じなんだよね。」
T「(笑)って感じですけどもね。」
K「(笑)」
T「えー、という事で盛り上がっちゃいましたけどもね。俺らだけかもよ?盛り
 上がってんの。」
K「ルパート・ホルムズ聴いて(笑)。でもほらCD化されたしね何年か前に。」
T「あ、そうなの?CD化されたの?」
K「うん。何かに出てた。」
T「どうする?今。俺達だけで盛り上がってたら。」
K「いやいやいやいや(笑)でも…」
T「リスナーの方置いて行ったら申し訳ないという。でもこういういい曲あるん
 です!」
K「あるという事でね。」
T「ルパート・ホルムズね。」
K「良かったら。ね。」

***
T「で、これ次持って来たのが、やっぱり木暮ギタリストなんで…」
K「あーそうすね。」
T「あのーこのギターの…これ50年代のヤツでしょ?」
K「そうです。えっと『ジミー・ブライアント』という人で。ナッシュビルの方
 なんすかね?凄いウエスタンスウィングっていうか、当時凄い人気のあったア
 ーティスト。」
T「あ、ホントに。あ、人気あったの?この人。」
K「いや、もちろんもう巷では巨匠。」
T「巨匠なんだ。でも聞いた事あるジミー・ブライアントって。俺レコ屋でバイ
 トしてる時にあったよね?これ。」
K「あったかもしんないね。うん。リイシュー盤が出てたりするんですけどね。」
T「でも結構これ…何て言うのかな…モンド系?っていうかさ。」
K「うーん。」
T「そんな感じにも聴こえるね今となっては。」
K「そうだね。何かこう洒落たBGMにもなりえる素晴らしい過去の音源と言います
 か。」
T「はい。じゃ聴きます。『JIMMY BRYANT』で『ARKANSAS TRAVELER』」

M-05.アーカンサス・トラベラー/ジミー・ブライアント

T「これいいねー。」
K「いいっすね。」
T「気持ちいい。で、何かね、えーと、俺ね、あれ、えーとね、チャーハンを作
 りながら聴きたい音楽。」
K「あー。」
T「(笑)」
K「これ何か、仕事中っていうか作業中に聴くと、結構こうノって来るんですよ
 何かこう。」
T「ね(笑)。何かしながら最高だねこれ。」
K「そうだね。」
T「特に今のそのスライドギターの間奏入ったじゃない?」
K「うん。あのペダルスチールかスピーディー・ウエスト。」
T「ね。これはこの人のソロの曲を以前この番組でかけたんです。」
K「あ、ホントに?」
T「ムードマンがここに来た時にかけたんすけど。」
K「うーん。」
T「このぶっ飛び。ここでね、チャーハン作ってて、チャーハンがバーン!と…」
K「(笑)」
T「消える感じ?(笑)」
K「(笑)」
T「何か異空間に…」
K「異空間に持って行かれそうな…」
T「この異空間感覚凄いねこのスライドギター。」
K「そりゃすご…もう…」
T「ヤバイ、テクノだねほとんど(笑)。」
K「もう寸分の狂いも無いようなあの〜(笑)…」
T「そうそう。フワ〜!みたいなさ。」
K「打ち込まれたかの如くの素晴らしき早さ。」
T「なるほど。こんなの持ってたんだこのアルバム。」
K「これね、うん。たまーに聴くんですよね。」
T「たまに?(笑)」
K「あの、インストの曲が多いんでアルバムなんだけど…」
T「あ、そっかそっか。何?あれ?麻婆豆腐作りながら?」
K「麻婆豆腐(笑)…」
T「得意の。木暮の。」
K「うん(笑)。お料理とか、お料理って言わないか、何か作る時とか…何か縫
 い物してる時とか。」
T「縫い物?!縫い物するの?」
K「縫い物はしないか(笑)。何かボタン取れたの付けてる時とかね。」
T「(爆笑)」
K「(爆笑)」
T「♪ダガダガダガダガ〜 良く縫えそうだわ確かに(笑)。」
K「でしょ?(笑)何かそういう感じ。環境音楽として凄いいい。」
T「なるほど。すっごい縫いそうだね。」
K「だからテクノを聴く感覚だね。部屋で。」
T「あー。何かこまかーいさ…」
K「細かい作業を何かこう軽ろやかにしてくれそうな何かそういう。」
T「そうか(笑)。」
K「俺ん中ではね(笑)そういう音楽。でも凄く極上の。気持ちいいミュージッ
 ク。」
T「なるほどね。」

***
T「で、次の曲がね…」
K「ぐっと新しくなって。」
T「『ジム・オルーク』をかけたいと思いますけど。ジム・オルークが何か…
 サンレコって雑誌があるんですけど(笑)…」
K「サウンド&レコーディングマガジン。僕らの愛読書ですね(笑)。」
T「ね(笑)。音楽やってる人なら大体読んでるっていう。」
K「毎月買ってます。」
T「その話しかしないっていうヤツですけども。で、それでジム・オルークの話
 してて、ほとんど全部一発録りで録ったという話ですけど。」
K「うん。ね。書いてあった。」
T「何かね、その気持ちわかるなーと思ってさ。」
K「うん。」
T「今回のオリジナルラヴのアルバムもほとんど一発録りで。」
K「一発だね今回。」
T「って感じなんだけども。んで、と思ってたらね、ひょっとしたら何かこう、
 一緒に仕事するかもしれなくてジム・オルークと。」
K「凄いね。」
T「と。っていうか、まあ実際に会うかどうかわかんないんだけど。」
K「コラボレーションの企画が今あるんですよね。」
T「ちょっとありますけどね。どうなるかまだわかんないとこなんですけど…
 これ言っていいのかどうかもわかんないし(笑)いいんだとは思うんだけど
 多分。」
K「うーんまあ。」
T「で、その音源とかも聴いたんだけど、それも一発でね。」
K「ほほおー。」
T「あのーなかなかね、この一発感っていうのはいいよねやっぱり。」
K「凄い今回は1曲目が凄いロックな曲で、度肝を抜かれました。」
T「ちょっとルー・リードみたいな感じだなーと思ったの。」
K「あー。」
T「最近のルー・リードのソロ。『NEW YORK』とか。」
K「あ、『NEW YORK』とかね。」
T「そうそう。あの頃の感じがしたんだけど。ルー・リードってやっぱいいね。」
K「そっち行くんだ(笑)。」
T「また行っちゃったそっちに(笑)。俺いつになったら卒業できんの?ルー・
 リードって感じ。」
K「一生卒業できない?(笑)」
T「一生卒業できないよルー・リードに関しては。この間も聴いちゃったよ俺。」
K「うん。」
T「あのね『BERLIN』」
K「『BERLIN』!(笑)」
T「また聴いた!」
K「ずっと前も何かベルリンの良さについて3時間ぐらい語ったよね(笑)。」
T「語ったけど、やっぱいいなーみたいなさ。何でこんないいんだろうと思っち
 ゃって。今ツアーで回ってるらしくて。」
K「おー。」
T「感じなんですけども。このじゃあ…」
K「新譜の1曲目。」
T「凄いジャケットのヤツね。『JIM O'ROURKE』で『ALL DOWNHILL FROM HERE』」

M-06.オール・ダウンヒル・フロム・ヒアー/ジム・オルーク

<エンディング>
T「最後はジム・オルークの最新アルバムから聴きましたけども。これいいです
 ねやっぱり。」
K「ね。」
T「僕ちゃんと初めて聴いたんですけど。あのーこれはオヤジロックだね。」
K「(笑)」
T「オヤ汁出まくり(笑)…」
K「オヤ汁って(笑)…」
T「あのーオヤジ…何かがどうでもよくなった人の…」
K「こう突き抜けた感じ…」
T「がね、あって。これは意図的なのかなーみたいなね。」
K「うん。かなりご機嫌なロックンロール。」
T「ね、いいなーと気に入ってしまいましたけどね。アルバム買わなきゃと思い
 ましたけど。久しぶりに買いたいアルバムだなと。」
K「(笑)。最近買ってないすか?」
T「最近ね、またちょっとあれなんだけど。えー、という感じでありますけれど
 も。今年もね、木暮さんソロアルバムも完成させたりとか、いろいろな目標は
 やっぱりあると。」
K「そうですね。はい。」
T「という事で、まあ皆さんでホントにいい年にしたいねー。」
K「今年はもう…」
T「何か…と思いますけどね。」
K「明るい年に。」
T「明るい年にね。と思いますけど。今頃僕言ってんね。この番組の収録がズレ
 てるなって一発でわかるな(笑)。」
K「(笑)」
T「(笑)。感じがしますけどね。まあ新年明けましたけども。」
K「はい。」
T「という事で、今日のゲストは木暮晋也でありました。」
K「どうもありがとうございましたー。」
T「また来週。オリジナルラヴの田島貴男でした。バースト!」


 


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki