ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第147回 (2002年1月17日放送)


<オープニング>
T「今日もイナズマKがスタンバっております。」


M-01.夜行性/オリジナル・ラヴ

<近況>
 という事でやっと発売に相成りまして。オリジナルラヴのニューマキシシング
ル出た訳ですけれども「夜行性」。この曲は…まあ何度も言いましたけれどもこ
の番組でね、作詞を松本隆さんがやっております。で、作曲が僕でありまして。
で、もう1曲が「アダルト・オンリー」。これから聴いてもらいますけれども。
そしてもう1曲入ってまして3曲入りですね。「接吻」のライヴバージョンです。
去年の夏8月に東京の渋谷クラブクアトロでやった「接吻」のライヴバージョン
が入っておりまして。これもね、ちょっと自信ありますこのライヴバージョンの
演奏。こちらの方も是非聴いて頂きたいと思いますけど。

 という事で、松本隆さんにこの「夜行性」って曲の歌詞を書いて頂きまして、
3月にオリジナルラヴのアルバム出るんですけれども、ほぼ出来上がりましてで
すね。つい先日やっと出来まして。もうとてもいいアルバムになったと思います
本当にね。久し振りにね。「聴いてて疲れない」という言い方も変ですけれども、
自分よりも皆さんの為の音楽だ、みたいな感じでね、そういう意思で今回のアル
バム作ったんですけど。そういうブルース・ポップスのアルバムになったと思い
ますので、こちらの方も3月に出ますんで。これから番組でいろいろちょっとず
つかけて行きたいと思っておりますけども、是非聴いて頂きたいと思います。

 で、松本隆さんがこのアルバムの中でこのシングル「夜行性」という曲ともう
1曲歌詞を書いて下さいまして、2曲ですね。あとは全部僕が歌詞を書いている訳
ですけども。こういった縁もあっていろいろ松本隆さんの方から逆に曲を書いて
くれって依頼もありましてですね。藤井隆君ってねあの吉本の芸人さんですね、
もう凄い人気者ですけど。彼のアルバムを松本隆さんがプロデュースしてるんで
すけども。で、シングルが去年ぐらいに出ましたね。タイトルが「絶望グッドバ
イ」っていう曲だけどね(笑)。凄いタイトルなんですが。「絶望グッドバイ」
のサビの所が「♪ぜーつーぼう〜〜〜」っていうんですけど(笑)、これがまた
いい感じなんですけどね。作曲が筒見京平さん。ちょっとマンボっぽいね、もう、
ド歌謡!っていうね。久し振りに筒見京平さんのここまで歌謡曲をやった曲って
あったかなっていう感じの曲でいい感じだったんですけど。で、このアルバムに
僕1曲曲を書きましたね。急遽書く事になりまして。今度いつだっけな発売?も
うすぐ発売になると思うんですが。え〜、あれだ、え〜と、松本隆さんのホーム
ページに発売日書いてありますんで、ちょっと見て聴いてみて頂けたらと思いま
すが。ね。

 という事でね、曲を行きたいと思います。オリジナルラヴのニューマキシシン
グル発売されたばっかりです。「夜行性」のカップリング曲で「アダルト・オン
リー」を聴いて下さい。

M-02.アダルト・オンリー/オリジナルラヴ

<談話室バースト!>
ゲスト:イナズマK(以下K)

T「今週のお客様は先週に引き続きまたしてもイナズマKであります。どうも。」
K「こんばんわーっ!(笑)」
T「もう(笑)…」
K「イナズマKでございます。」
T「(笑)また…はい。ね!」
K「またしてもやって参りました!」
T「またしても(笑)ね。」
K「今週はちょっと何かスッキリしてますよね。テーブルの上がね。」
T「そうですね。」
K「先週何かちょっと魔物が居たんで。」
T「魔物が(笑)。あのね、先週の話繰り返しますけれども、えーとスペースト
 ライブっていうトランス系のアーティストのね。」
K「変なCDが置いてあったんですね。」
T「そう変なCDがあって。それはね、そう、組み立てると飛び出す絵本みたいに
 なってるのね。ピラミッド型になってて。それを僕とイナズマKのこの向かい
 合って座って喋っている机の上に置いといたんですけど。もうホントにこのCD
 がブレーキングパワーみたいなね。」
K「(笑)イケナイ物を出してましたね。」
T「物凄い破壊された番組。」
K「四面に目玉が付いてましたからね。」
T「そうそうそう(笑)。今日はちょっとスッキリした感じで。」
K「大分違いますよね。やっぱり何かね。」
T「そうですね。大分こう何か風通しいい感じ。」
K「ね。爽やかな感じ。」
T「そう。あのホウスイじゃなくて…何だっけ?」
K「ホウスイ?(笑)それは梨じゃないですか?あれはコウスイか?」
T「え、何だっけ、あの、ホウセイじゃないや…フウスイだ。風水ね(笑)。
 ホウスイじゃねーや。」
K「(笑)ドクターコパみたいな感じ。」
T「そうそう。『風水的にもいいかな』って言おうとした訳今。出なかったって
 いう感じですけどね。」
K「なるほどね。ええ。」
T「あのー、ところで最近は音楽はどういうのを好んで聴いてるんですか?」
K「音楽ね。何かいろいろああいうちょっと軽めなハウスみたいなヤツとか。」
T「うん。先週ホール&オーツの曲かけてましたけど。」
K「ホール&オーツも。ああいうのとか。」
T「ああいうのとか。あとは?」
K「あとは、ノルウェーのロイクソップか何か。」
T「ロ、ロイ?」
K「『ROYKSOPP』っていう。多分あのチョンチョン『"』とか付いてるヤツあるじ
 ゃないですか。ドイツ語みたいな。」
T「はいはい。」
K「『MORHEAD』みたいなチョンチョン『"』。ああいう何かノルウェーの。」
T「うん。」
K「イギリスのWall of Soundから出てたりとかする…」
T「あ、そうなんですか?」
K「それとかも結構いい感じのエレクトロニカみたいな。ハウスみたいなのも混
 じってて。あとちょっとアコースティックみたいなのも入ってたりして。」
T「あーーなるほどね。」
K「キングス・オブ・コンビニエンスっていうアコースティックのデュオみたい
 な人達が別にいるんですけど。その人達もノルウェーで。」
T「ノルウェー。」
K「ノルウェー人。何かその人も入ってたりとか交流があったりとかする…」
T「ふ〜ん。ノルウェーってさ、オランダの上?何処なんだろ。」
K「ノルウェーってスカンジナビア半島でしたっけ?」
T「スカンジナビア半島ですよね。あの〜オランダ、ロッテルダムでしょ。で、
 ノルウェーがあってスウェーデンがあって…」
K「ええ。」
T「ロッテルダムとかって、よくほら、ナントカ芸術祭とか開かれてるじゃない
 ですか。」
K「ああ、そうですよね。」
T「だからそういう人達多いのかね?」
K「ねー。何か多いんじゃないですかね?ノルウェーもやっぱりあっちの…」
T「うん。」
K「スウェーデンって一時期『スウェディッシュ』みたいな感じで。」
T「ありました『スウェディッシュ・ポップ』」
K「ねー。スウェディッシュ・ポップみたいな感じで。」
T「うん。あの、そう。ヨーロッパの渋谷かっていう。」
K「ね(笑)。芸術とか音楽とかやってると国からお金貰えたりする感じだった
 んで。」
T「あ、そうなんですか?」
K「それでノルウェーとかも確かそうなんじゃなかったかな。」
T「芸術やってると国からお金くれるんですか?!」
K「そうそう。お金くれたり。」
T「スーゴイ!」
K「補助金みたいなヤツが確か出てたんじゃないですか?」
T「マジッ?!!なんてス…あの…」
K「ねえ。いい国ですよね。」
T「凄いいいカントリーじゃん!」
K「カントリー(笑)。」
T「凄いいい国だね!」
K「凄いカントリーですよ(笑)。」
T「へえー!」
K「ノルウェーとかもあって。でも文化は大分違うらしいんですよ。似たような
 感じなのかな〜と思ってたら…」
T「ノルウェーとスウェーデンだと?」
K「で、スウェーデンの人達は『ノルウェーのアイツらはダメだ』っていう風に
 バカにしてて。」
T「あ、そうなんですか。」
K「ノルウェーの人達はスウェーデンを『あっちはダメだ』みたいな話を。」
T「かつてのヒップホップの派閥のように。」
K「派閥のように。かつてっていうか今もそうみたいですけどね。」
T「(笑)ふ〜ん。」
K「多分そういう、まあ、あれなんじゃないですか。北と南みたいな感じじゃな
 いですかね。」
T「あ、いろいろやっぱそういう関係があるんですね。」
K「やっぱり近所の人は仲悪かったりするみたいな(笑)。」
T「へえー。じゃあオランダともそんなに?」
K「どうなんすかね?」
T「何かね、生西君もそういえば映像ナントカ祭ってヤツで行ってたな。」
K「へえー。」
T「面白かったとか話してたけど。」
K「面白そうですよね。」
T「そうね。とかいう感じで。まあ、そっちの辺の感じの音楽を聴いてると。」
K「そういうのとかもね、聴いたりとかしつつ。」
T「ふ〜ん、なるほど。…しつつ?」
K「しつつ、いろんな物とかね。」
T「いろんな物。今日かけたりするヤツは結構いい感じのメニューが挙がって来
 てるんだけどね。」
K「そうですね(笑)極上の。」
T「極上のメニュー。今日今回これエアチェックですね。」
K「(笑)そうなんすか?」
T「特に後半ね、いい感じですけどね。」

***
T「という事でじゃあその次にかける曲も、これはどこのアーティストだっけ?」
K「これはオーストラリアですね。」
T「ふ〜ん。」
K「前にも1回紹介した…」
T「はい。アヴァランチーズの…これは小山田君のリミックスですね。」
K「そうですね。小山田君のリミックス。」
T「はい。コーネリアスのリミックスで『SINCE I LEFT YOU』ね、聴いてみたい
 と思います。」

M-03.シンス・アイ・レフト・ユー/アヴァランチーズ(コーネリアスリミックス)

T「これ、いいじゃん!」
K「いいです。ええ。」
T「最近の小山田君ぽいっていうか。凄いいいリミックスだねこれね。」
K「ええ、そうなんですよ。このアヴァランチーズっていう人達は、何かこの間
 丁度、メンバーのDJがいるんですけれど…」
T「はい。」
K「その人達が来日して。FPMの田中さんのイベントでDJをやったんですよね。」
T「うん。」
K「それがまたメッチャクチャなミックスをするような感じの。ロックやらソウ
 ルやら何でもかんでも全部繋いでって、見事に面白い流れを作ってるんですけ
 どね。」
T「へえー。」
K「何故そんなに上手いかというと。実はそのターンテーブルの人が『DMC』って
 あの、バトル系の。」
T「うん、ターンテーブル。世界のバトルコンテスト。」
K「ええ、そうです。そのチャンピオン。」
T「あ、そうなの?」
K「オーストラリアで3年連続チャンピオンで。しかも去年の世界2位とかそうい
 うような感じの人で。」
T「へえー。」
K「あ、ホンモノだ!って。」
T「うんうん。」
K「だからアヴァランチーズの事は知らなくてもバトル好きヒップホップ好きの
 人に聞いたら『DJ Dexだ。あ〜知ってる知ってる!』とか言って(笑)。」
T「へえー。」
K「『へえー』とか。で、そういう本物の人がこういう音楽をやるのって逆に…」
T「珍しいね。それは珍しい。」
K「珍しいですよね。普通まあサンプリングの方で簡単だから皆んなやり始めた
 っていうのはいるんだけれども。ヒップホップとか本気でやってた人達が…」
T「うん。ギターポップっぽい音を…」
K「…事みたいなのをやってるっていうのはスゴーイ!なんてね。」
T「面白いね。」
K「面白いなと思って。で、何か丁度インタビューする機会があって聞いたりし
 たんですけど…」
T「うんうん。どんな音楽が好きなんだって?」
K「やっぱり本当に全部いろんなもんが好きで。でもこのアルバムを作ってる時
 はやっぱコーネリアスの『ファンタズマ』には凄い影響を受けたみたいな話を
 してるんですよ。」
T「ホントに。へえー。」
K「どこら辺に一番影響受けたかっていうと、やっぱり音に対して細かい部分で
 のこだわりみたいなのが凄い感じられるのが。」
T「あー。」
K「多分、他の外人アメリカとかイギリスとかのアーティストに凄い欠けてるら
 しいですから。」
T「そうだね〜、欠けてる。大作りだからね。まあ良し悪しなんだけどね。」
K「ねー。そう。」
T「まあ日本人特有なんだよな。小山田君もそういう日本人らしさみたいな。」
K「重箱の、ねえ。凄いじゃないですか。」
T「うんうん。」
K「だからそういう所が凄いあれだったらしくて。」
T「へえー。」
K「この人達はそれを更にどんどんどんどんやって。今は小山田君とか結構そう
 いうのとか飽きてる所に…」
T「そうだね。うん。」
K「この人達は、アルバム1枚作るのに確か900曲か何かサンプルが(笑)。」
T「(笑)サンプル900曲?!」
K「やり過ぎてて。で、小山田君も素材が送られて来た時にこれの何か…全部ア
 ナログから落としてるから音のパーツパーツがスッゴイ情報量になってて。」
T「へえー。」
K「これはでも逆にやり過ぎてて面白かったって(笑)。」
T「(笑)ホントに。」
K「そういう、飽きてる人にも納得させるぐらいの面白さがあるから凄い。」
T「なるほどね。パワーで押されたっていう。情報量に。」
K「そうでしょうね、うん。ドクター・ロックイットとかもやってます。」
T「やってんの?!あ、そうなんだ。へえ〜!あ、これ聴きたいですね。」
K「ねえ。」
T「へえーなるほど。ドクター・ロックイット=ハーバートですけどね。」
K「ハーバート。」
T「という感じで。今日はイナズマK氏をお迎えしてお送りしております。」
K「はい。」

***
T「はい。という事で談話室バースト!イナズマKさんとお送りしてますけれど
 も。」
K「ええ。ね、やっぱり、サンプリングのね、いろいろ…」
T「サンプリングのネタっていうお話ですけれども。これが凄いいいサンプルの
 ネタが出たんでしょ?最近。」
K「そうですね。皆さんもご存知の石立鉄男。」
T「石立鉄男さんのね。これはサンプルシリーズですか?」
K「(笑)これはどうやら本人が。新録らしいですよ。」
T「新録なの?これ(笑)。」
K「ええ、CD。でも曲じゃないんですよねこれ(笑)。」
T「曲じゃない。喋り。」
K「喋り(笑)。」
T「フレーズ喋りなのかな?これ。」
K「フレーズっていうか、もうホントに…」
T「ホントに普通に喋ってる。」
K「あのまあフレーズになるんですかね。台詞をね。」
T「はあー台詞をね。そのCDが出てるっていうこの事実ってさオカシイよな(笑)」
K「ええ。凄いですよね。」
T「(笑)ジャケもいい感じですよね。」
K「ジャケも何かね。ちょっと小林に似てますね。」
T「小林って?」
K「ミュージックマインの…あ、ホッチャの。」
T「ホッチャの小林君(笑)。この番組にたまに出て来ますけど。小林君ね。
 ホッチャのね。」
K「小林君みたい(笑)。」
T「似てるかな〜?まあ(笑)。」
K「(笑)強引でしたね。」
T「まあね。という感じですけど。まあこれはあれですね。でもこっから抜く人
 いるのかな?でもまあ好きそうな人は抜くでしょうね。フレーズ的にも。」
K「ちょっとマニアな感じが(笑)。」
T「そうですね。ちょっとじゃあ早速これ聴いてみたいと思います。」
K「ええ、聴いてみましょう。」
T「石立鉄男『TETSUO ISHIDATE VOICE』ね。はい。」

M-04.イシダテ・テツオ・ヴォイス/石立鉄男

T「イエーイ!という感じでね(笑)。」
K「どうしますかこれ。」
T「いや〜もう名盤ですねこれ。」
K「名盤ですね。」
T「やっぱりこの本当にこうサンプルCDを持って来たこれね、今放送しましたけ
 れども。これ一応ね、あの、放送事故かと思われますので…」
K「間違えちゃう人がいるかもしれないんでね。」
T「いるんであの取り敢えずね、バックトラックを今回リズムをチョロッとひき
 ましてこのCDをお届けして。実際にはこの喋りの部分だけが入ってます。」
K「ええ。これはでもやっぱ買わないとちょっと聴けないですね。」
T「そうですね。これはもったいないですね。これは買い。マスト買い。」
K「そう。マスト買いですよねー。」
T「かもしんないですね。これまあ自分でオリジナルラヴに使う訳が無いと思い
 ますが。あの、持ってたいなーっていう。」
K「『やめちまえそんな仕事!』とか言われても曲始まんないですもんね(笑)。」
T「(爆笑)ま、そうですねー。うん。」
K「これでも実はシリーズ第二弾なんですよ。」
T「こ、これ第二弾なんですか?!」
K「第二弾なんですよ。これが石立鉄男。第一弾が名古屋章。」
T「ああ。で、第二弾が石立鉄男。」
K「凄い好評らしいですよ何か。しかも第三弾がもう予定されてる。」
T「はあー。誰なんですか?」
K「市原悦子」
T「(笑)もう何か凄い事になってますねー。」
K「ねー。」
T「究極のCDかもね。CD制作。」
K「そうですねー。CD制作のね。」
T「そこまで行っちゃうと、何だろな(笑)っていう。」
K「ねー。」
T「でも買うっていうさ(笑)。」
K「(笑)。これだけどもう段々わかんなくなってきますよねー。」
T「うーん。」
K「音楽じゃない所っていう(笑)。何でもいいんだな〜と。」
T「うん、何でもいいみたいなね。そうね。だけどこの原稿はほら『泣いて済む
 ものか』とかさ。こういう原稿はどっちが考えたんですかね?この制作はディ
 レクターが考えたのかな?」
K「どうなんですかね?制作の人がやったんじゃないですかね。」
T「それか、昔のこういった台詞、岡崎友紀さんとか出てたドラマの台詞とかを
 …『チー坊』ってヤツ。あれを…あ、チー坊はでも出てないね。」
K「チー坊は出てないですね。メジャーどころはあれなんじゃないですか?」
T「権利があんのかな?チー坊って。」
K「(笑)チー坊の権利があるかもしれないですね。」
T「そうですね。チー坊、なるほど。チー坊って言えないのか。」
K「ねー。」
T「ええ。まあこの石立鉄男さんの結構衝撃的なニューアルバム。」
K「ニューアルバム(笑)。」
T「遂に発売になったと。これはね、僕、イチオシ。イナズマKもイチオシとい
 う感じですが。」
K「そうですね(笑)。」

***
T「で、まあ、この石立鉄男さんのアフロヘア繋がりで、次の曲…」
K「そうですね。」
T「アフロ繋がり。」
K「アフロの人といえばね。」
T「ね。マイルス・デイヴィス。」
K「(笑)。ヒドイ事になってますね〜。」
T「(笑)」
K「同一人物じゃないか?っていう話もありましたからね。」
T「何で同一人物なんですか(笑)。石立鉄男とマイルスデイヴィスね。」
K「ね。」
T「まあでもこのジャケ写、石立鉄男さんのこのジャケ写と一時期のマイルス・
 デイヴィス…」
K「そう。並べると何か…」
T「多少、近…(笑)近いかなって感じもしますけど。で、何でマイルス・デイ
 ヴィスを聴いてますか?最近。」
K「何でですかね。何となくっていうのぐらいしか無いですね(笑)。」
T「何となく。」
K「あ、でも、デートコースとかなのかな?」
T「え?」
K「デートコースペンタゴンロイヤルガーデン」
T「っていうグループ。前この番組にゲストで来て頂いた高井君も参加してるグ
 ループですけど。」
K「菊地成孔さんとか。」
T「ね。それもちょっとマイルスっぽい。そのライヴとか観たりして、ちょっと
 聴きたいな〜みたいな?」
K「とかね。そういうのまあ直接と、あと結構パーカッションっぽいヤツとかも
 あったりすると面白かったりするんじゃないですか。何か。」
T「うん。なるほど。」
K「最近結構ダンス屋とか行くとそういうの多かったり。」
T「多かったりするんですか。へえー。」
K「ええ。まあトライバルっぽいヤツみたいな感じで置いてあったり。」
T「あーなるほどなるほど。」
K「でも何か最近とか微妙にいい物とかもあったりするのがね。」
T「あ、そうですか。」
K「ええ。」
T「僕はもう今ね、完全にオーネット・コールマンモードに。」
K「あー。」
T「去年からこの番組で、一時期何週間もオーネット・コールマンを連続でかけ
 た時期あったんですけど。」
K「ええ。」
T「やっぱり今もオーネットコールマン・モードでね。だからマイルスちょっと
 今聴けない、あの最近全然聴いてないんですけど。」
K「ええ。僕は逆にマイルスとかって結構抜けてたり。何か意外と聴いてないと
 か、そういう。」
T「あー。僕はでも結構聴いてたんですよ。」
K「あ、そうですか。」
T「僕は大体全体的に。そう。『アガルタ』も聴いたし。うん。」
K「へえー。どこら辺がいいんですかね?」
T「どこら辺なんだろうなー。僕はでもねやっぱ初期が好きですね。」
K「おー。」
T「まだジャズやってる頃の。」
K「あー。きちんとって言うか、まあ(笑)。」
T「そうそうそうそう。」
K「きちんとジャズやってる頃。ここら辺でもやっぱりあれですもんね。エレク
 トリック・マイルスとかになってるから。ロックでも聴けますって感じですも
 んね。」
T「そうそう。本人もその時は思いっきりロック意識してたんで。」
K「うん、そうですよね。」
T「ジミヘンが出て来てヤバイとかさ。凄い対抗意識っていうのがあって。で、
 ジャズ界ではオーネットみたいなのが出て来てさ。マイルス自身が本当はオー
 ネットとかかなわないっていうかヤバイって物凄い焦ってたんだと思うんです
 けど。」
K「あー。」
T「いろんな人達の脅威だったんですよね。オーネット・コールマンって。」
K「ええ。」
T「だけどそのオーネットに凄く影響された、オーネットの手法で自分のジャズ
 をやれるんじゃないかとかさ。ソニー・ロリンズとかジョン・コルトレーンと
 かね。」
K「ええ。」
T「やって失敗した!とか。でもマイルスはそこには行かなかったんですよね。
 で、そこはなかなか賢いなっていうか。」
K「頭のいい。」
T「偉いなーっていうかね。自分道っていうか。オーネットとかには近付かずに
 ね。」
K「頑固ジジイですよね。」
T「あ、っていうかね、上手い行き方したなーって感じの。」
K「あー。上手さもありますよね。」
T「そうですね。何かそんな感じなんですけれども。」
K「だってあんま吹かないですよねこれ(笑)。」
T「あ、そうだったっけ?もう『アガルタ』は久し振りに聴くんでちょっとね。
 今日これからかける曲がその『アガルタ』っていうアルバムなんですけど。」
K「ええ。」
T「石立鉄男とアガルタって…何ともこの70年代っていう感じのね。」
K「ねえ(笑)。こういうジャケとかもね勿論、あの…」
T「横尾さん。」
K「横尾忠則さんのね。」
T「横尾さんがUFO見ちゃってる時でしょ?」
K「ねー。もうバンバンUFOな感じですよね。だって飛んでますもんUFOが。裏ジ
 ャケで。」
T「飛んでますね。あー(笑)。」
K「ねー。」
T「じゃあこのマイルス・デイヴィスの『AGHARTA』から『Prelude』って曲を、
 時間いっぱい聴いて頂きたいと思います。はい。」

M-05.プレリュード/マイルス・デイヴィス

<エンディング>
T「えー、ね、2週に渡ってイナズマKさんをお迎えして。」
K「今年もなかなか濃い感じの。」
T「ね。石立鉄男さんからアガルタという予想通りの破壊的な展開に。」
K「(笑)」
T「まあでもマイルス・デイヴィス久し振りにこれ聴いたんですけどね。このオ
 ルガン弾いてんのがね。キャイーーン!って強烈なオルガン鳴りましたけど。
 あれはマイルス・デイヴィスがアガルタで弾いてるっていう。」
K「ね。カッコ良すぎて爆笑する感じですね。」
T「そうですねー。」
K「辰吉みたいな感じですか?(笑)」
T「辰吉!あのオルガンちょっと辰吉感あったね。」
K「これもね、日本盤ではインタビューみたいなのが書いてあったりとか。」
T「インタビュー。これいい感じのインタビューですね。」
K「ねー。やっぱこういうのがあるからCDとか買った方がいいんじゃないかなっ
 ていう所があるんじゃないですかね。」
T「インタビュー付きがね。そうですねー。という事で今日のゲストはイナズマ
 Kさんでした。」
K「はい。」
T「ありがとうございました。また来週。オリジナルラヴの田島貴男でした。
 バースト!」

 


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki