ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第138回 (2001年11月15日放送)


<オープニング>
T「今日は、徐々に常連化しつつあるスマーフ男組のコンピューマさんをお迎え
 してお送りしていきたいと思っております。」


M-01.ミッドナイトシャッフル/オリジナルラヴ

<近況>
 昨日、今度のオリジナルラヴのニューシングル、おそらく来年の頭ぐらいに出
るのではないか!と思われるマキシシングルのミックスダウンを終えまして、出
来上がりましたよ!遂にそのシングルの方は大体。ちょっとホッとしてるんです
けど。おそらく3曲入りか4曲入りになるんではないかという感じで。僕のもうイ
チオシの曲ですね今回はこれ。2曲入ってますけど。このちょっと予告だけ言っ
ておきますけどね。1曲目の方は「あれ?オリジナルラヴじゃない!」って感じ
の音楽なんですね(笑)。「あれ?どうしたの?オリジナルラヴじゃない!」っ
ていう感じの。もうねホントにそういう感じの曲なんですけど。で、それの詞が
今回僕じゃなくて巨匠に発注しました。で、その巨匠の書いた詞を僕が歌いまし
てですね、物凄い今回勉強になったんですけど。えーその曲と(笑)、もう1曲
あるんですけど、こっちがですね「あれ?これオリジナルラヴなの?」って感じ
のタイプの曲ですね。そっちの方はですねもう僕イチオシ!なんですけど。この
お洒落さみんなわかるかな〜?と(笑)。いや!ホントは絶対!ホントは絶対ね、
日本人ならホントはこれだろ!とね、もう僕は堂々とアピールしたいようなタイ
プの感じの曲。僕でもこういう曲書けんだ!と思えるような曲なんですけど。こ
れかなり内輪では盛り上がってますねこの曲で今。

 えーと(笑)が出来ましてですね昨日。その前までもう怒涛の1週間でしたね。
今回のまあ次のアルバム、今レコーディングしてる訳ですけども歌詞を書いて曲
を作ってレコーディングしてってやってる訳なんですが。今回はほとんど僕のプ
ライベートスタジオで歌も歌ったりとか、あとミックスダウンっていう最後の作
業もするという形で進んでおりますので、もう僕のプライベートスタジオに先週
1週間、24時間×7日って計算ちょっとわかんないですけど、そのほぼalmostね?
いました。で、1週間が2日ぐらいに感じられましたね(笑)ホント。「あれ?も
う1週間経ったの?」っていう感じでずーっと歌いまくっちゃって。今回プライ
ベートスタジオにこもって1人で歌ってんですよね。だから時間も時間もちょっ
とわかんないし、どこまでも誰もストップかけてくれない訳ですよ。だからもう
ね何本も歌いまくってですね、で、どのテイクがいいのかもちょっとわかんなく
なってたりとか。もう堂堂巡りの物凄い1週間だったんですけど。結局いい感じ
の曲仕上がりましてですね。これ早く皆さんに聴いて欲しいなあ。う〜ん。
 
 もうメチャクチャメロディアスですね今回の。ちょっとね、メロディーねえ、
ちょっと…頼むよ!っていう。今回かなり本気出しましたよ(笑)メロディーに
関しては。だからこのシングルの僕の2曲目。イチオシのメロディー。これをね、
早く聞かしたいな〜!と思う訳なんですけどね〜。という感じで。ちょっともう、
昨日まで平均睡眠時間2時間という感じで1週間ぐらいハイテンションでやってき
て、今日このラジオバースト!に来てですね、ちょうどこの疲れがドーン!と今
押し寄せて(笑)来てるのをぐっとこらえつつこの番組やって行こうと思います。

<今週のリコメンド>
 今日は『SHINGO02』です。『400』という曲ね。「嘘800の半分で400だ」って
感じで。って事は「真実だ」っていう。何かそういう感じの曲なんですけど。

M-02.400/SHINGO02

<談話室バースト!>
ゲスト:コンピューマ(スマーフ男組)以下:C

T「今日のゲストは、スマーフ男組のコンピューマさんですね。どうも。」
C「どうも。よろしくお願いします。」
T「よろしくお願いします。もうね最近は半レギュラーという感じにいよいよな
 ってきましたけどね。」
C「いいえ(笑)。」
T「最近はどのような暮らしを送って、あの(笑)…」
C「最近ですね(笑)最近…結構もう秋も深まりつつあって、食べ物もお酒も美
 味しい感じで。」
T「なるほどね。」
C「あの〜まったりと。」
T「まったりと。」
C「スマーフ男組の録音の方は地道に進めてます。」
T「進めてる?!」
C「はい。」
T「ず〜〜〜っと進めてるよね(笑)。」
C「ず〜〜〜っと進め(笑)もう初めてお会いした頃からかれこれ何年?(笑)」
T「(笑)ず〜っと進めてる。うん。そうですよね〜。」
C「はい。」
T「うん。なるほど。いよいよ盛り上がってきてるという感じなんですね?」
C「少しづつ盛り上がりつつあります。」
T「ね。秋深まりし頃、お酒飲んで芋食ったり。」
C「(笑)」
T「この間僕ね、思わず焼き芋屋さんがね…」
C「はい。」
T「車乗ってて、焼き芋屋さんの車が…」
C「ちょうど来ました?」
T「そう。来て、止まって、止めてね、買いに行った(笑)。」
C「買いに行きました?(笑)」
T「(笑)」
C「何かああいうのって、家に居る時って止めるタイミングとか考えませんか?」
T「あー。」
C「あの、鳴ってるじゃないですか。」
T「タイミング?」
C「タイミングっていうか。今どの辺なんだろ?家の前なのかな?それともちょ
 っと遠い所なのかな?とか。ちょっと考えたりしません?」
T「(笑)何!するかな〜?」
C「(笑)」
T「聞いたらわかるじゃんだって。」
C「いや、それで何かタイミングを逃していっつも買いそびれてたりするんです
 よね(笑)。」
T「(笑)。そういう性格だしっていう感じのコンピューマさんなんですけど。」
C「(笑)」
T「まあでもあれだよね、聞こえてると、あーいいなあ〜、食いたいな〜とかい
 って通り過ぎてるっていう感じはある。」
C「ホントそうです。それですねまさに。」
T「あーそれ派なんだ。なるほど。僕も結構それ派だったんですけど、この間思
 いっきりね、自分が車乗ってる時に降りて初めて買いましたけど。」
C「は!素晴らしいですね。」
T「そしたらね、ちょっと高かったね。」
C「あ、そうなんですか。」
T「500円もしましたよ。」
C「1本ですか?」
T「うん。高えなー!って。」
C「高いですね〜。」
T「うん。そう。なんて(笑)。」
C「芋ネタ(笑)。」
T「芋の話しちゃいましたけど。」

***
T「えーと、今日もいろいろ持って来て頂いたんですよね。」
C「はい。」
T「今日もいいじゃないですか!この楽しげなセレクション。」
C「ワクワクする感じで(笑)。」
T「ワクワク。これですよねこれ(笑)。音楽はやっぱ。」
C「ですね。わくわくしたいですね。」
T「そうそう。もうねホントに思う訳なんですけど。今日はそれでこのワクワク
 の第一弾が、『ミスター・タバコ』」
C「そうです。ミスター・タバコ。」
T「いいバンド名ですねこれ。バンド名っていうかグループ?」
C「変名なんですよホントは。」
T「あ、変名なんだ。」
C「変名っつっても多分誰も知らないと思うんですけど。変名にしてても(笑)。」
T「(笑)変名にしててもね。そうかそうか。」
C「本当は大阪にいる方なんですけど、京都でよくイベントをやってて。」
T「うんうん。」
C「SPOT LIGHTっていうイベントなんですけど。そこでそういうエレクトロとか、
 楽しいヒップホップみたいなのを毎回やってる…」
T「へえー。」
C「イベントをやってる『Matsu&Take』っていう。」
T「マツ・アンド・タケ?」
C「Matsu&Take君っていう。まあでもマツ・アンド・タケって連名になってるん
 ですけど、実はマツタケ君っていう男の子がやってるMatsu & Takeの…」
T「(笑)」
C「更に変名の『Mr.Tobacco』っていう名義で出たアルバムが…」
T「あー。あ、でも何か一貫した物がありますね。マツ・アンド・タケといい、
 ミスター・タバコといい。この脱力感。」
C「ありますよね。で、これもジャケットよく見るとヘッドスピンしてんですよ
 ね。でも何かパッと見わかんないんですよね(笑)。」
T「(爆笑)ホントだ(笑)なるほどね。」
C「そうです。」
T「これエレクトロですか?」
C「そうですね。エレクトロヒップホップなんですけど、何かよく温故知新的な
 エレクトロヒップホップみたいなアーティストってのは結構多いんですけど」
T「うんうん。」
C「そんな中で前に進んでる感じがかなりカッコイイんではないかと思って。」
T「あーなるほど。前に進んでるんだ。うん。」
C「かなり前進させてる感じがして。」
T「へえー。じゃあ早速聴いてみましょうね。」
C「はい。」
T「ミスター・タバコ『エレクトカー』」

M-03.エレクトカー/ミスター・タバコ

T「これ凄い曲ですね。」
C「カッコイイですね。」
T「カッコイイ!」
C「ノリノリですね。」
T「めちゃカッコイイですね。」
C「燃えざるを得ない感じですよね。」
T「そうだね。これ黒いね。」
C「黒いです。」
T「これはファンキーだね。」
C「ファンクです。ホント。」
T「うん。何かほら白人が作ったエレクトロみたいな感じとは全然違う。」
C「違いますよね。」
T「ね。この黒人がやってるほうの…」
C「ファンク汁がこうやっぱり…」
T「かなりファンク汁出てますね。うん。それでこんな人がいるんだなっていう
 のビックリですけどね。」
C「僕らもビックリしましたホント。」
T「ね。ミスター・タバコ。これいい感じの人ですねきっと。」
C「多分いい人ですね。」
T「(笑)」
C「多分(笑)。」
T「これでもひょっとしてさこの人ゲイかな?とも思ったんだけどさ(笑)。
 曲聴いて。」
C「いや、それは多分ないですね(笑)…全く訳…」
T「わかんない?」
C「わかんないです(笑)。」
T「このセンスの良さってさ、何かゲイっぽいなって。」
C「ちょっと中性的な。」
T「そうそうそう。えー今日はあれでしょ?なかなか楽しげな曲をたくさん持っ
 て来てね。」
C「そうですね。」
T「こういうなかなか暗い時代にこう楽しげな曲ね。」
C「空気をちょっとまた呼び込んで。」
T「そう。呼び込んでね行きたいと思っておりまーす。」

***
T「今日は結構エレクトロみたいなのがたくさん…」
C「そうですね。さっきのミスター・タバコもエレクトロで。次の曲もまあエレ
 クトロっていうかオールドスクールの。結構本当めちゃめちゃレアだった曲が
 初CD化になったんですよ。」
T「へえー。」
C「それが入ってるCDがまたこれちょっとタイトルが…この時期にちょっとアレ
 なんですけど『アンチ・ニューヨーク』っていう(笑)。」
T「アンチ・ニューヨークですか(笑)。」
C「あのー(笑)タイトルのコンピレーションが出てですね。」
T「うんうん。」
C「テロのこの間の事件の影響でちょっと発売延期になったんですがようやく出
 ましてですね。」
T「ふ〜ん。」
C「これがあのちょっと前にバスキアの映画で『ダウンタウン81』ってあったじ
 ゃないですか。」
T「あ、知らない。うん。」
C「それのちょっと裏っぽい…裏ダウンタウン81っぽい内容の。」
T「うん。」
C「その辺の80年代初頭のニューヨーク・アンダーグラウンドのレアな音源をCD
 化したコンピレーションなんですよ。」
T「あ、そうなんだ。ふ〜ん。」
C「その中からラメルジーっていう、本当オールドスクールのちょっと変わり者
 というか。」
T「変わり者。」
C「あのグラフィティ・アーティストでもあったり、あと自分自身にガンダムみ
 たいなこういろんな物をくっ付けて自分を美術品として見せたり。」
T「はあー。」
C「あとはアルファベットの文字を全部フライングレターっていう…中世から文
 字が未来へと飛ぶっていう…」
T「ちゅうせい?」
C「中世。えっと中世ですね、あの16世紀とかの。」
T「あー。はーはーはー。」
C「中世から未来へ言葉っていうのは飛ぶっていう自分自身の独自の理論を基に
 (笑)。」
T「何だそれ!(爆笑)」
C「フライングレターっていうそのアルファベットを自分でこう作ってですね。」
T「じゃあ古い言葉がピョーンって来るわけ?」
C「いや。えーとAからZまでが全部それぞれが立体になる作り物を作って。」
T「あー。なるほど。」
C「彫刻みたいな感じで。」
T「文字が彫刻になってるっていうの?」
C「そうです。」
T「へえー。あ、それは面白いね。」
C「それをライヴで飛ばすっていうのでフライングレターっていう。」
T「それを何?ぶん投げるの?」
C「いや、ぶん投げるんじゃなくて。でも単にそれヒモがこう付いてた…あの、
 香港の映画のワイヤーアクションみたいにスーッと飛ぶじゃないですか。」
T「うんうん。」
C「そんな感じで文字(笑)…」
T「(爆笑)面白いじゃんだけどそれ!」
C「凄い面白いんですよ。で、そのラメルジー本人の時のその美術品の時は足か
 ら手からもうこの辺から火がブンブン。」
T「あ、そうなんだ。それ現代美術の人だね。」
C「そう…な評価まだされてないですけどね。」
T「現代美術っぽいよねだけど。」
C「そうです。だからもっと評価されると個人的にも嬉しい人なんですけど。」
T「へえー。」
C「その人が当時84年にNYのニューウェーヴバンドのデス・コメット・クリュー
 って…」
T「デス・コメット・クリュー!」
C「デス・コメット・クリュー(笑)。」
T「くだらねえな〜(笑)。」
C「(笑)。という人達に呼ばれて1曲12インチだけ多分出てたんですけど。」
T「うん。」
C「もう激レアだったんですよ。本当こんな物CDになんないと思ってたのが今回
 CDになったんで。」
T「遂に。」
C「一応今回お持ちしました。はい。」
T「なるほど。あー。どんな内容歌ってんだろね?」
C「(笑)」
T「そういうさ、そんな人が。15世紀から言葉が飛ぶ…」
C「(笑)」
T「じゃあそのね『エクステリオー…スト』?はい。」

M-04.エクステリオースト/デスコメットクリュー w/ラメルジー

T「はい。ね。デス・コメット・クリュー・ウィズ・ラメルジーの『エクスター
 …』わかんない。」
C「(笑)」
T「『エクスター、ストリックス』?わかんない。はい。でしたけどね。あの
 やっぱねーいいですねこの時代の…」
C「ですね。何かこう得体の知れない感じが。」
T「そうだねー。何かこうやっぱり面白いっていうかね。」
C「そうですね。」
T「エネルギーありますよね。」
C「ありますね。勿論今のヒップホップも全くそんな…また何か違うもんに変わ
 ってる部分が多いですよね。」
T「違う所があるなかなり。何か頭で考えてやってるなっていう感じが今のはす
 るけど。」
C「はい。」
T「この頃のって何も考えてない(笑)。」
C「ノリでやってますよね(笑)。」
T「ノリでさ(笑)やった、何かこう何も考えてないんだけど奇跡的に結果的に
 変な物になってるなみたいな感じがある。」
C「そうなんですよね。何だこれー!みたいな。」
T「今はなんか、ああやってこうやってこういうライムを踏んで…みたいなさ。」
C「技術をちゃんと付けて。」
T「そうそう。」
C「それの楽しみ方もまああるのは勿論あるんでしょうけどね。」
T「うん。何かねそう。それがまどろっこしい感じにも聞こえちゃう時もあるん
 だけどさ。やっぱいいなこういうの。」
C「(笑)」
T「手放しでいい。やっぱりいいじゃん!っていうね。ヒップホップはいいもん
 だなって思えるような。」
C「ホント、いいもんはいいって感じですよね。」
T「そうだねー。」

***
T「次がえーとこれが…」
C「はい。これがですねその今言った『今のヒップホップ』なんですよこれ。」
T「これは今のヒップホップ。ふーん。」
C「これはあのドクター・ドレとか…」
T「うん。Gファンク。」
C「所謂Gファンク系の人で。僕も全然知らなかったんですけど。スヌープ・ダギ
 ー・ドッグでしたっけ?あの辺周辺とかもほとんど聴いてなかったんですが。
 チョロチョロ本当たまに聴くぐらいだったのが、たまたま出会った人でコケイ
 ンって人が。何かそのスヌープのアルバムとか…」
T「コケイン。なるほど(笑)。」
C「(笑)。何かその辺の所謂Gファンクの今の結構重要な、結構客演とかで参加
 してる人がいるんですよ、たくさんの作品に。」
T「あ、そうなんだ。へえー。あれ何かさスヌープとかさドクター・ドレとかって
 さ、今でも全然人気。凄い人気なんだねー。」
C「いや今凄いんですよ。」
T「今凄いんだよなあれ。あの何だっけアイツ白人のラップのヤツさ。」
C「エミネム?」
T「エミネム。あれと何か一緒にツアーやったりとかしてるんですよね?」
C「そうです。で、そん中の結構心の大将みたいな感じでコケインって人が。」
T「心の師匠がコケイン。はあー…何だ『心の師匠』って(笑)。」
C「(笑)。この人がPファンク、ジューニー・モリスンとか、ラリー・ブラック
 モンでしたっけ?あのキャメオの。とかも多分大好きなんですよね。ファンカ
 とか。」
T「あ、そうなんだ。へえー。おいしい所じゃんじゃあ。」
C「だから何かこう凄い気持ち悪い気持ちいいんですよ。」
T「気持ち悪い気持ちいい。ね。」
C「はい。で、その人が参加してるのはちょこちょこ最近聴くようになって探し
 てて。」
T「へえー。」
C「これコンピなんですけど。これからおかけするのはコンピに入ってる曲なん
 ですけど。何ともいえない(笑)…」
T「何ともいえない世界が。」
C「そうです。歌詞はわかんないです(笑)。」
T「ふーん(笑)。じゃあちょっと聴いてみましょう。」
C「はい。」
T「『Dedicated 2 the Real』」

M-05.デディケイテッド・トゥ・ザ・リアル/コケイン、ジャスティファイド、KMG

T「はい。『Dedicated 2 the Real』コケイン、ジャスティファイド、KMG…」
C「たくさんの人ですね(笑)。」
T「あ、そうか。たくさんの人だっていうそういうね。」
C「はい。」
T「でしたけどもね。あのーこれPファンクですね。」
C「ホント。モロそうですよね。」
T「モロ。もうね。うん。」
C「まったりとした感じとか。」
T「遅いビートのね。うん。」
C「でも太いし。」
T「あと、気持ち悪いシンセといいね。」
C「ですよねー。気持ちいい悪い。」
T「そう。気味悪いシンセ。」
C「で、途中やっぱりコーラスもちゃんと入ってましたよね。」
T「それで頭の悪いんだかいいんだかわかんない感じ?(笑)」
C「(笑)」
T「いいですねーホントにこれ。こういうさ黒人の間の抜けた感じっていうのは
 やっぱり…」
C「何か伝統としてずっとありますよね。」
T「あれね、多分そういう人種なのかなーって。僕ハーレムに行った時に…ニュ
 ーヨークであるでしょ?ハーレム。」
C「はい。」
T「行ったんですけど。その時にねやっぱりこういう…皆んなこんな感じに見え
 るんだよな。」
C「(笑)」
T「だってさ、あのチャリンコとか乗ってるんだけどスッゴイ変な乗り方してる
 んだよ。」
C「あ、普通に乗ってないんですか?」
T「うん。何かね確かねサドルの上に乗っかってたのかな?何かわかんないけど。
 でもね誰も皆んな…」
C「もう普通に?(笑)」
T「(笑)普通にしてる訳。だから何かそういう人達なんだろうねあれ。」
C「何かこう人と違うのがもう普通とか。」
T「何かとぼけてるんだよスッゴイ。すっとぼけたヤツだなーとか思うんだけど
 別にな〜んにも何かさ(笑)あの周りの人も普通にしてる訳そういうの。」
C「(笑)」
T「そういうのとかね。何かそういう空気ってあるよな。」
C「まあ全員じゃないでしょうけどね。」
T「うん。」
C「まあでもそういう人多いんでしょうね。」
T「でも全体にそんな何かあるんじゃない?この…」
C「血の流れが?」
T「社会の生活のリズムがそうだとかさ(笑)きっと。とか思っちゃうけど。
 でもこの人は西海岸の人なんですよね?」
C「そうです。この辺の音楽はもう大体西海岸ですね。」
T「西海岸ですね。そうですね。うん。西海岸の匂いっていうのはもうホント
 に白人でも黒人でもあるね。やっぱり。」
C「ありますね。」
T「ちょっとやっぱこの『オカシイです』っていうさ(笑)。」
C「微妙に日常が全てがズレてる感じしますよね。」
T「ズレてる感じする(笑)。そうそうそう。」
C「それがカッコイイ感じもしてたり、ちょっと恐いなって思ったり。」
T「そうそう。ねえーずっとありますけど。」

***
C「最後。はい。また黒人で。」
T「黒人の。これ僕凄い好きだなこの人。」
C「さっきちょっと一緒にかけたんですけどね。」
T「そう。ちょっと聴かしてもらったんだけど。」
C「サン・ラ・アルケストラに一時期50年代から70年代ぐらいまでに参加して、
 トランペット、パーカッションとかあとスペースハープとかで参加してた…」
T「スペースハープね。もうサンラですよね。」
C「(笑)ですね。のフィリップ・コーランって人が1967年に自主レーベル…
 えーとこれ名前が凄いです『Zulu』」
T「ズールーね。」
C「ズールー(笑)に残してた唯一のアルバムらしいんですよ。それが最近初CD
 化になって。」
T「ふーん。」
C「これは!と思って。」
T「これCDの装丁も凄いですね。」
C「可愛いですよね。」
T「ね。これちょっと気合入ってるっていうか、可愛い凄い。」
C「そうですね。一応限定ですねこれ。」
T「あ、これ限定なんだ。」
C「番号、ナンバリング入ってますね。」
T「ほー。あ、でも洒落てんなーこれ。紙の質がさ段ボールみたいな。」
C「そうですね。」
T「ボール紙だねこれ。」
C「でもこれCDちょっと傷付きそうですね。長〜い間入れとくと。」
T「あ、そうかもね。このまま入ってんだ。」
C「そうです。このまんまです。」
T「へえー(笑)。」
C「この人凄い面白くて。研究者、歴史家みたいで。カリンバをアメリカに初め
 て紹介した人物らしいんですよ。」
T「うんうんうん。」
C「それをエレクトリックな電子楽器に開発した『フランキフォーン』っていう
 のも発明してるらしくて。」
T「発明してる(笑)。」
C「(笑)。それでフィリップ・コーランとこのアーティスティック・ヘリテッ
 ジ・アンサンブルを率いてのアルバムなんですよ。」
T「率いてのアルバム。なるほど。大げさな(笑)。」
C「そうです(笑)。」
T「大げさなのに音楽的には全然軽〜い音楽だったりするんだよねこれが(笑)」
C「(笑)。でもこのアーティスティック・ヘリテッジ・アンサンブルはその後
 のアース・ウィンド&ファイアーになるらしいですよ。」
T「えっ?そうなんすか?!」
C「そうです。」
T「マジ?!」
C「そうらしいです。」
T「この『芸術的遺産アンサンブル』が!」
C「そうです。アース・ウインド&ファイアー。だからその前だとファラオスで
 すね。ファラオスからアース・ウィンド&ファイアーに流れる大元になった
 バンドらしいです。」
T「え?モーリス・ホワイト?」
C「いや、モーリス・ホワイトはでもいなかったと思うんですけど。」
T「いなかったんだ。ふーん。」
C「そういう流れらしいです。」
T「あ、そうなんすか。なるほど〜。侮れないですね〜。」
C「(笑)」
T「とか言って(笑)。別に侮ってないんだけどさ。」
C「(笑)」
T「ええ(笑)。という感じで。じゃあそのフィリップ・コーラン&ジ・アーテ
 ィスティック・ヘリテッジ・アンサンブルね。」
C「はい。」
T「で『ミンストレル』」

M-06.ミンストレル/フィリップ・コーラン&ジ・アーティスティック・ヘリテッジ・アンサンブル

<エンディング>
T「今日はね、いいですねこの一番最後のえーとフィリップ・コーラン…」
C「はい。」
T「面白いですねこれ。」
C「何かあんまり今まで聴いた事無い音楽ですよね。」
T「そうそう。だけど久し振りに音楽聴いて何かホッと出来ますねやっぱり。」
C「あ、良かったです(笑)。」
T「ホッと出来る音楽っつうかね。こういうのは家帰ってちょっと何かしながら
 聴くのもいいかって感じの音楽ですけどね。」
C「そうですね。」
T「これはね買いだって。これジャケット凄いですね。」
C「凄い頑張ってこう…」
T「めちゃくちゃ頑張ってるね。」
C「再発してますよね(笑)。」
T「こんな内容なのに(笑)。」
C「ちょっと可愛らしい感じで。」
T「ねー、うん。」
C「愛情も伝わって来ますよね。」
T「そうですね。うん。やっぱりね、時代がこのようになった今はやっぱり音楽
 …こう心地良く楽しい感じの音楽ってのはやっぱいいですね。そういうの聴き
 たくなるなという感じがしますけれどもね。いかがでしたでしょうかという感
 じでね。今日はいろいろ楽しい音楽ありがとうございました。今日のゲストは
 スマーフ男組のコンピューマさんでした。」
C「どうもありがとうございました。」
T「また来週。バースト!」

 


prev

next


[BURST!]
[BROADGRAPHY] [Home Page]

Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki