ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第118回 (2001年6月28日放送)


<オープニング>
T「今日はこの番組でお馴染み魂列車1号がやってきております。」
M-01.愛の薬/オリジナルラヴ
<近況>
 最近は曲の方もいろいろ作ったりとか。あとそうですね、うちの事務所がそろ
そろ引越しが決まりそうだという事でいろいろ忙しかったのもあったんですけど
(笑)。それでこの間、東京スカパラダイスオーケストラの、あれは今度のシン
グルなんですか?マキシシングルなのかな?の曲を歌ってくれとオーダーが来ま
してですね。もう即答で「オッケーいいよ」っつって1週間後に歌入れに行って
いたという感じで。多分夏頃に発売になるのかな?夏前、初夏の頃に発売になる
んでしょうけれども。非常に楽しかったですねー。初めてあの某浜崎あゆみさん
とかいるレコード会社のスタジオへ行ってきてですね(笑)。「ここであゆが歌
ってんのかな」なんて思ったりもした訳なんですが。スカパラと僕等とはまあ大
体デビューの頃は一緒。ちょっと彼らの方が早かったですかね。で、長い事やっ
てましたけども、スカパラと一緒に歌った事っていうのは一度もありませんでね。
ずーっと長い事なんとなく近い所でやってきつつも一緒に仕事したのは初めてで。
何かこうニヤニヤしてましたけど始終僕らみんなでね(笑)。で、歌入れは非常
にスムーズに行きまして。谷中君ですねあのバリトンサックスの。谷中君が歌詞
を書いて、曲はベースの川上君が書いた曲なんですけど。で、まあ人の歌詞を歌
うのも久し振りだったんでね、ちょっと緊張しつつニヤニヤしつつバーっと歌っ
たんですけど。ワンテイク歌っただけでもう「オッケーっす」って事になりまし
てね。まあワンテイクだとちょっと早くスタジオ終わり過ぎちゃうんで、もうち
ょっとじゃあ試しに歌ってみましょうかっつって。もうちょっと歌ったら「もっ
とイイ!」って事になりまして(笑)。とにかく盛り上げるのが彼等上手だとい
うかね、非常にいいムードの歌入れレコーディングで本当に楽しかったですね。
で、僕は最近サックスを始めた事もありまして、スカパラのGAMOU君とかに「サッ
クスどんなの使ってんの?」とか「マウスピースはどうなの?」とかいろいろ質
問攻めにしたりもした訳なんですけども。まあね、じきに「東京スカパラダイス
オーケストラにサックスで加入か?!」とか言って(笑)。一応歌入れのスタジ
オに僕自分のサックスを持って行きましてね(笑)。「いや〜ソロを吹くかもし
れないと思って持って来たんだけどね」とか言ったんですけど、吹かしてくれま
せんでしたね(笑)。


<今週のリコメンド>
 で、今週のレコメンデーション。飛びますけど(笑)。今週はこの番組で前に
かけた『ニック・ケイヴ』ね。まあオリジナルパンクの吟遊詩人。そういう人な
んですけど。そのニック・ケイヴのバックトラックを多分ほとんどアレンジをや
ってるだろうと思われる『ミック・ハーヴェイ』って人なんですけど。これは魂
列車から借りて来たんですけど。この『ミック・ハーヴェイ&アニタ・レーン』
このアルバムはセルジュ・ゲンズブールのカバーアルバムなんですけども。結構
いい物だったのでね、これをかけたいと思います。そしてもう1曲が『ロバート・
ワイアット』ですね。「Dondestan」ってアルバムから。では、Mick Harvey & An
ita Laneの「69 Erotic Year」。そしてRobert Wyattで「Catholic Architecture」
2曲続けて聴いて下さい。

M-02.69エロティックイヤー/ミックハーヴェイ&アニタレーン
M-03.カソリックアーキテクチャー/ロバートワイアット

<談話室バースト!>
ゲスト:魂列車1号(以下1)

T「今日のお客様は魂列車1号です。どうも。」
1「どうも〜。久々かな?」
T「全然久々じゃない(笑)。」
1「なんで〜(笑)。」
T「もう見飽きたよ。」
1「なんでやねん!(笑)」
T「(笑)なんだもう〜ホントに…って感じなんですけど。」
1「はい。」
T「はい。」
1「で、近況?」
T「近況ね〜。近況…だってさ、近況っつったって知ってるよ大体!(笑)」
1「(笑)なんでバレてんの?」
T「(笑)いやいやいやいや。この間メシ食いに行ったよね俺。」
1「行きましたねー。」
T「そう、魂の家に。」
1「うん(笑)。」
T「魂のカミさんの手料理。」
1「手料理をね。うまかったでしょ?」
T「うまかったですね。結構これがねなかなかこうプリティーなカミさんで。」
1「ね〜(笑)。」
T「似つかわしくない…ね。」
1「なんや…。なんか豆腐の手料理があったでしょ?」
T「あったあった。うんうん。」
1「豆腐の手料理『うまいうまいうまいうまい!』って言って食べてくれてたん
 だけど、あれ実はやっぱり手料理じゃなかったらしくて(笑)。」
T「(爆笑)そう!(笑)」
1「あまりにもうまいうまい!って言ってくれるもんだから、言い出せなくなっ
 ちゃって(笑)。」
T「(爆笑)言えなかった。買ってきたヤツだね。」
1「そうそう(笑)。」
T「なるほどね。」
1「そんなのが後で暴露されましたけどね。最近ね、遅ればせながら僕ダフトパ
 ンクのCD聴いてました(笑)。」
T「遅ればせてるなあ!(笑)」
1「かなり遅れてるよねー。」
T「うん。だって最近さ、新譜敢えて買わないでしょ?」
1「そう。敢えて買わないようにしてる。」
T「僕が『レディオヘッドのアルバムいいよ。ちょっと聞きなよ!』っつっても
 絶対買わないとか。」
1「絶対買ってないね。」
T「あと、ハーバートの新譜も良かったけど…」
1「買った買ったそれはね。」
T「それも僕が散々言ってやっと買ったじゃない?」
1「そう(笑)。」
T「『いや、ヤだな。またにするよ。またにするよ』とか。何でこの今のヒット
 チャートをこれほど嫌う?(笑)」
1「な〜んかさあ、天の邪鬼なんだろうね〜。多分ね。」
T「天の邪鬼だね。」
1「うん。でもダフトパンクはね面白かった。」
T「そーお?!あのアルバム?」
1「うん。好き嫌いっていうかね、やっぱ80年代を思い出したよ僕は。」
T「うん。まあそれはそうだね。」
1「ザップとかロジャー・トラウトマンとかああいうのを思い出しちゃった。」
T「ザップのロジャーの方が100倍いいよだけど(笑)。」
1「うん。全然いいんだけどさ(笑)。」
T「(笑)。だってあのアルバムどう考えてもさ…」
1「ねえ!ちょっといいじゃ〜ん(笑)。」
T「15分で作ったとしか思えなくない?」
1「(笑)」
T「あの1曲目の『ワンモアタイム』は最高。」
1「あ、俺ね『デジタルラヴ』派。3曲目の。」
T「デジタルラヴ?♪ジャ、チャーン、チャーン、チャーン、チャーン…ギター
 ソロ入ってるやつ。」
1「そうそう(笑)。しっかり覚えてんじゃん!」
T「知ってるよ。」
1「(笑)」
T「あのさー何だか…」
1「何かね、ザップを思い出すんだよね。あのトーキングモジュレーターってい
 うかね。あのボコーダーなんか。」
T「あーちょっとね。うん。まあザップ…」
1「うん。凄く良く言うとね(笑)。」
T「(笑)。でもアルバムとしてはあれホントさ、500円ぐらいのさ(笑)…」
1「何か輸入盤を買ったんだけどさ、クレジットカードみたいなの付いてんだ
 よね。」
T「そうそう。」
1「凄い事考えんね。」
T「東芝っぽいよねあれ(笑)。」
1「(笑)。な〜あれはビックリしたなあ。これでもさ、かなり古いネタを話題
 にしてるよね(笑)。」
T「(笑)」
1「まあ俺から振ったからアレなんだけど。」
T「そうだよね。だって去年だもん。」
1「そうだよね。」
T「だってあの『ワンモアタイム』初めてこの番組でかけたの、去年の冬とか秋
 だよ?」
1「そうだよねー。うん。」
T「二見君が持ってきて。『いいでしょ?』とか言って。」
1「(笑)そうなんだけどさ。」
T「その時いいとは思わなかったけどさ俺。後から聴いたらね、よく考えたら
 『あ、いいなやっぱ』みたいな。」
1「(笑)。まあ今ラジオとかでガンガンにかかってますからね。」
T「かかってないよもう!(笑)」
1「もうかかってないですか(笑)あ、そうですか。」
T「もう終わってるんだよ。今最近はさ…」
1「俺ん中ではもう今ガンガンにかかってるんだよね(笑)。」
T「今だにかかってる。なるほどなー。」

***
1「それで今日はね、ダフトパンクに影響受けたミュージシャンを紹介する…ん
 ではなくて、全然違うですね珍しい楽器をいくつか紹介しようという事で。」
T「はいはい。」
1「まず最初に取り上げるのは『口琴』という。これ何て説明すればいいんだろ
 うね?」
T「口琴はだからあの、鉄の…インディアン系原住民が使ってたとされる楽器で
 すね。」
1「へえー。これで何かコミュニケーションを取ってたとか?そういうのはある
 んですかね?」
T「そうなのかなあ?どうなんでしょうねえ。この口琴が流行ってるのは何故か
 イタリアとか。イタリアとあとブラジルでしょ?」
1「へえー。」
T「あとね、ヘンな所で流行ってますね。」
1「よく効果音とかで使われたりもしますよね口琴って。♪ビヨオ〜ン…」
T「でもね、実は口琴マニアって凄い多いです。ミュージシャン内で。」
1「へえー。巻上公一さんとか口琴、ね。」
T「巻上公一さんも口琴マニアだし。あとうちのサックスの松っちゃんも口琴マ
 ニアでね。」
1「うんうん。」
T「口琴マニアのミュージシャンスッゴイ多いよ。」
1「はあー!」
T「ゴローさん来たでしょ?1回。この番組に来てもらったんですけど。」
1「ええ。」
T「ゴローさんも口琴マニアですね。もの凄いたくさん口琴があるんですよ。」
1「へえー(笑)。これ、大きい小っさいいろんなサイズがあるんですよね?」
T「割といろんなね。竹製であるとか鉄製であるとか。歯に鉄の鋼を当てて音を
 鳴らしてるんですけど。」
1「口の中が反響する…」
T「そう、頭蓋骨ね。」
1「あ、頭蓋骨が反響してんのあれ。へえー。」
T「頭蓋骨と口の中。歯に当てるんですよね。」
1「歯に当てて。」
T「そうそう。あと今オリジナルラヴのギターやってないですけど、前やってた
 西海君とかね。彼も口琴マニア。うちのバンドに3人ぐらいいたんですよ。」
1「へえー。」
T「あとサックスの松っちゃんの話によると…松っちゃん口琴にハマっててさ。
 『口琴ネットワーク』があるんですよ。」
1「ネットワークがあるんだやっぱり(笑)。」
T「日本に口琴ネットワークがあって。広島にライヴ行った時に『今日は広島に
 住んでる口琴マニアの人に会うんだよ』って。」
1「(笑)」
T「その人がメールでやり取りしてたのね、サックスの松っちゃんとその口琴マ
 ニアの人。何かサックスもやってたのかな?その人。で『じゃあ○○ホテルの
 ロビーでお待ちしてます。わたくし口琴を鳴らして待ってます』って言って!
 (笑)」
1「(爆笑)」
T「松っちゃん行ったらね、ホントにロビーで(笑)。」
1「♪ビヨ〜ン、ビヨ〜ン、ビヨ〜ン…ってやってんですか?(笑)」
T「ロビーで口琴を鳴らしてたんだって。」
1「いい話だね。一発でわかるもんね。でもね(笑)。」
T「『アナタですね!』みたいな(笑)。」
1「(笑)」
T「凄い多いんだよ。あとイタリアのマフィアが口琴をやるんですよ。」
1「はあ〜〜。」
T「シシリア島だっけ?シシリア島ではもう全員が口琴やるみたい。」
1「へえー。」
T「イタリアのマフィアってヤクザですから借金の取り立てとかもやっててさ。
 で、借金抱えてる人に取り立て行くでしょ?マフィアが。」
1「うん。」
T「そのマフィアがドアの周りで10人ぐらいで口琴をやるんだって!」
1「(笑)。それ『マフィアが来たりて口琴が鳴る!』っていう。」
T「そうそう(笑)。ホントの話らしいんだよ。」
1「へえー。『口琴鳴ったら逃げろ!』みたいな感じ?」
T「それがホントずーっとやってるからもうね、そこに住む人は頭おかしくなっ
 ちゃって『わかりました返します!』」
1「(笑)。じゃあコレ危険な楽器だねある意味ねー。」
T「そうそう。だからイタリア映画では大体口琴が入ってるんですよ。」
1「あ、入ってるよね。エンリオ・モリコーネとかよく口琴入れてますね。」
T「よく入ってる。だってほらアランドロンのやった『ボルサリーノ』。あのサ
 ントラにも思いっきり入ってますから。」
1「へえー。」
T「それも『なんでこのブレークにコレが入るかな?』みたいな。」
1「(笑)」
T「急に♪ベ〜〜ンって来るんだけど(笑)。」
1「(笑)。凄いインパクトある楽器ですよねでもこれね。」
T「そうそう。」
1「見た目も何かカワイイし。それでねこれは多分ドイツで制作されたもう口琴
 づくしのアルバムなんですけれども。」
T「あー。結構たくさん出てるよね口琴は。」
1「あ、出てるんですか?」
T「そう。ドイツのはでも初めてかなあ。」
1「たまたまとあるCDショップでゲットしたんですけど。」
T「あ、そうですか。」
1「うん。もう延々口琴づくしで。もう頭ヘンになります(笑)。」
T「なるほどねー。これだけどね、やってる人が一番楽しいんだよ。」
1「楽しいんだろうねー。」
T「そう。うん。」
1「でね、これは何かダフトパンクの♪ワンモワタ〜〜イムに近いかな?って
 いう。」
T「やっとそこに来たか(笑)。」
1「(笑)やっと来ましたよ。長い前振りでね。」
T「わかりました。」
1「かなりこれね、聴くまでわかんないと思いますけどね、聴いてもわかんない
 かもしんないんだけど。」
T「はいはい。」
1「で、ア−ティストとタイトルがドイツ語なんで読めません。」
T「読めないね。」
1「という事で。まあダフトパンクのワンモアタイムっていう事で聴いてもらい
 ましょう。」
T「はい。」

M-04.曲名読めず/アーティスト名読めず

T「はい。ダフトパンクでワンモアタイムでした。」
1「はい。」
T「結構ね(笑)。あのだから口琴ね。オリジナルラヴで1回ライヴでうちのサッ
 クスの松っちゃんと前ギターやってた西やんがハマっちゃってさ。その時…」
1「(笑」)
T「バンドでほとんどのメンバーが口琴にハマってたんです。」
1「口琴にハマった(笑)。」
T「それで松っちゃんと西やんと『口琴ブレークを明日のライブでやりたい!』
 とか言っててさ。」
1「(笑)」
T「で(笑)口琴ブレークやりましたよ。バッ!と演奏止まったうちに2人で。」
1「♪ビヨ〜〜〜ンってずっとやってんの?(笑)」
T「10分ぐらいずっと(笑)。思い出しましたね。」
1「かなり面白い音ですね。」
T「ねー。はい。」
1「うん。はい。で、まだまだ珍しい楽器の演奏。」
T「『珍しい楽器特集』ね。はい。わかりました。」
1「はい。」

***
T「今日は『ヘンな楽器特集』という事で。」
1「そうですね。なかなかポピュラーミュージックでは使われない楽器達を紹介
 しようという事で。続いて紹介するのは『ルーファス・ハーレイ』という。こ
 れジャズ畑の人なんですけども。」
T「はーはー。」
1「この人はスコットランドの伝統楽器のバグパイプを演奏するという事で。」
T「バグパイプ。はい。」
1「これをジャズにどうまぜ合わせるんだろ?」
T「(笑)。バグパイプとジャズっていうのは難しい。」
1「難しいよね。バグパイプっていうのは♪アーアアアアっていうやつで、ずー
 っと鳴り続ける…」
T「そうそう。ずーっとあのドローン効果で。同じコードでずーっとやる訳なん
 ですが。ジャズっていうのはコードがしょっちゅう変わるっていうかさ。」
1「そうですねうん。変わるからね。」
T「どうなるんだ?楽しみですねコレ。」
1「ね(笑)。この人1967年ぐらいからずっと活動してて未だに演奏活動してる
 らしいんですけどね。」
T「凄い強引なアルバム企画なのに…と思いますけど(笑)。どういうあれなん
 だろ?」
1「(笑)。いや、ちょっと聴いてみましょうか。」
T「はい。」

M-05.バグパイプブルース/ルーファス・ハーレイ

1「ずーっとドローンいってましたね(笑)。」
T「いってましたね。もう『バグパイプでジャズをやったらどうなるか』ってい
 うそのコンセプト通りの曲だね。」
1「(笑)。でもこの人3枚ぐらいアルバム出してるんですよね。」
T「(笑)。このワンアイディア『バグパイプとジャズ』で!」
1「そう(笑)。」
T「3枚もアルバム出して。はあー。」
1「うん。で、やっぱりバグパイプだけだとツライっていう事で管楽器を吹くよ
 うになっちゃうんですよ(笑)。」
T「あー途中からね。」
1「途中からちょっと逃げが出てるんですけど。」
T「(笑)さすがにツライって。」
1「ただあのほら、バグパイプって循環呼吸法ずーっと出来ないとダメなんです
 よね?」
T「これだけどね、ここの袋に空気をためんですよ。」
1「あー。」
T「だから循環じゃなくてもここにためとけばアコーディオンみたいに押せばい
 いの。」
1「はいはい。あ、じゃあそんなに苦しい楽器ではないんですね。」
T「どうなんだろうね?やった事無いからわかんないです。うん。」
1「ねえ。うん。」
T「それにしてもこれ全曲こんな感じ?」
1「もうちょっと実はオルガンジャズっぽい曲とかもあるんですが(笑)。」
T「(爆笑)」
1「なんじゃコレ?って感じなんで。」
T「ホントにでもバグパイプがブルース音階を弾けるんだって事自体がこう発見
 出来た。」
1「凄かったっすねー(笑)。」
T「ええ。でも『それがどうした』って感じ(笑)。」
1「『どうした』って感じなんですけどねー(笑)。」

***
1「『どうした』ついでで次紹介するのが、今度はジャマイカの方に行きまして。
 レゲエのアーティストで『シュガー・ベリー』という人なんですけども。この
 人の楽器は何かっていうと『バンブーフルート』という楽器なんですよ。」
T「あーはーはー。」
1「バンブーサキソフォンという。まあ竹を元にしてるんですけど。この人実は、
 サトウキビか何かをくり抜いて楽器を作っちゃった。」
T「あーもう手作りでね。」
1「手作りなんですよ。で、僕今日CD持って来たんですけどアナログ盤を持って
 ましてですね。」
T「シュガーベリーの?」
1「シュガーベリーの。まあいわゆるアナログのセンターの穴ありますよね?」
T「はーはーはー。」
1「あのジャマイカなんでプレスが非常に…」
T「あーズレてるヤツ?」
1「センターズレしてるんですよ。」
T「あー。ワオワオいっちゃうんだ。」
1「うちのレコード聴くともうこの音質自体が非常にゆる〜い音質に加えて、セ
 ンターズレしてこうウォワ〜ォワウォワ〜オワなってしまうというのが。全く
 これがねレゲエのビートに合わせて非常に心地良いという事で。」
T「心地良いね(笑)なるほど。」
1「これ今日ちょっとね、センターズレバージョンは聴かせられないんですけれ
 ども。」
T「あ、そうなんだ。CDなのこれ?」
1「そうなんですよ。CDなんですよ。ええ。」
T「はーはー。あるんだねCD。こんなCDが。」
1「これはヘンな楽器扱ってるコンピレーションのCDがあって。そっから1曲。」
T「あー。これ本も出てるんですか?」
1「本というかCDブックとして発売されてるんですね。」
T「あ、そうなんだ。へえー。」
1「そっからじゃあ1曲を。」
T「はい。」

M-06.シェイクアップオディーナ/シュガー・ベリー

1「ゆる〜い感じで。」
T「ゆるい感じで。レゲエのね。これはジャマイカ人なんですか?」
1「そうですね。はい。」
T「ふ〜ん。ジャマイカのいろんな作物をこう、何か、こう…」
1「(笑)」
T「多分サトウキビは自分の畑でやってるんでしょうこれね。」
1「多分ね。畑で獲って来た。うん。で、形がチャルメラっぽい。」
T「チャルメラみたいなサックスみたいな音だね。」
1「うん。ちょっとラーメン食いたくなる音。」
T「そうですね。はい。」
1「はい。」
T「で(笑)、あのこのさ、本。ヘンな楽器たくさん作ってる世界中に住むヘン
 な人達のコンピレーションアルバムなんですけどこれ。」
1「はい。ええ。」
T「それのこの本がいいですねこれ。」
1「いいでしょ?見てるだけでカッコイイよね。」
T「見てるだけでね。これ素晴らしい楽器の数々。なんかヘッドフォンの耳ん
 所に鉄の棒が100本ぐらい付いてて。それ風に当たると何かヘンな音がして
 いいだろー!みたいな。そういう楽器とかね。」
1「(笑)。あとほら古くから伝統的にあるんだけど、グラスをこう手で回し
 てね…」
T「何つーんだっけあれ。グラスハープだっけ?」
1「そうですね、うん。そんな楽器。」
T「それのもの凄い!凄まじくたくさんあるヤツ。」
1「(笑)」
T「スーゴイ。部屋中がグラスだらけみたいになってますけど。」
1「(笑)。この人叩いたりもするんだよね。」
T「あーなるほど。ここにはグラスの木琴があります。木琴っていうかマリン
 バ。」
1「ありますね(笑)。」
T「スーゴイっすねこれ。割れるんじゃないですか?これ。」
1「異常ですねここまでくるとね(笑)。」
T「異常だねこれ。へえー。」
1「まあ、手作り楽器職人で。アートですね。」
T「ほとんどオブジェと楽器と合わさってるみたいな。」
1「うん。まあ、音的にはちょっと現代音楽バリバリなんで紹介しづらいものも
 あるんですけど。」
T「なるほど。放送に乗っけるにはちょっと。みたいな感じのね。」
1「そうですね。植木鉢を叩くっていう人もいましたね。」
T「ねー。これカワイイよね。植木鉢が何か20〜30個あって。で(笑)それがち
 ゃんと音階になっててそれをポコポコ叩いてるっていうね。これカワイイです
 けど。」
1「カワイイですね。うん。」
T「ねー。」

***
T「えー…みたいな感じのアルバムから。で、最後ですか?」
1「最後ですね。これは知る人ぞ知る伝説のアーティストなんですけど。『テンプル
 ・シティ・カズー・オーケストラ』という。」
T「カズー・オーケストラ。聞いた事ありますねええ。来日しましたよね?確か。」
1「来日しましたっけ?(笑)」
T「してなかったっけな(笑)。俺何かしたような気がするんだけどかなり前。」
1「いや、そう言われるとしたような気もするなあ。」
T「もの凄い昔にカズーオーケストラって確かね、来日しましたよね?」
1「何かそう言われると見たような気もすんなあ。」
T「ええ。あの80年代終わりか90年代頭ぐらい。」
1「うん。カズーってこれも非常に原始的な楽器というか。」
T「そう。」
1「別に指使ってどうのこうの音階を変えるとかそういうのは無いんですよね?」
T「無いよ。」
1「口ですよね。声で♪フィィン〜とか言えば音階がつくと。」
T「そう。ジャグバンドもやってますけど。オモチャですね。」
1「うん。でね、このカズーオーケストラは(笑)…」
T「全員カズーなんでしょ?」
1「全員カズーなんですよ。」
T「うん。これ確かね来日したような記憶がある。俺。」
1「ホントですか?(笑)」
T「(笑)」
1「そのカズーオーケストラのサブユニットで人数が3.4人になるんですけど。」
T「あー。」
1「『カズーブラザーズ』っていう名前なんですよ(笑)。」
T「(笑)なるほど。はいはい。」
1「えーと12人ぐらいのメンバーで。オーケストラまではいかないですけど全部
 カズーで演奏すると。」
T「カズーコンボみたいな感じだね。」
1「そうですね。で、曲もいろいろあってね、今日おかけするのは『2001年カズ
 ーの旅』という曲なんですけど。」
T「(笑)」
1「あと、ビージーズのステインアライブだったり、ロッドスチュワートのミス
 ユーだったり、中にはレッド・ツェッペリンの曲までやるという。」
T「なるほどな(笑)。」
1「まあちょっとコメディーに非常に近いようなグループなんですけど。」
T「そうだね、うん。お笑い系。」
1「そうだね。では聴いて頂きましょう。」

M-07.2001年カズーの旅/テンプル・シティ・カズー・オーケストラ

T「これ、キタネ〜な(笑)。」
1「なんか『ヨダレの汁だく』って感じでしたね(笑)。」
T「そうそうそう(笑)いや〜全く(笑)。」
1「たれる所が見えましたね。」
T「もう(笑)キタネ〜よ!ほんとにもう。」
1「(笑)」
T「はい。という感じでね。まあねこういうアルバムも出てるという。」
1「うん。まあでもカズーだったらねすぐにでもバンド結成出来ますなあ。」
T「そうですね。僕もでもねカズーやってましたよ一時期。」
1「うん。これ簡単だもんね。」
T「簡単ですね。ええ。オモチャ屋さんで売ってますんで。」
1「ね(笑)。」
T「ええ。鳴りがね悪いヤツがあったりすんだよ。」
1「へえー。」
T「そう。それで1個1個個体差があるんですけど。個体差があるっていうか、い
 い加減なつくり。」
1「個体差があるって(笑)。これ吹いてみないとわかんないの?」
T「そうですね。」
1「じゃあ試し吹きっていうのが…」
T「試し吹きっていうのはやっぱなかなか出来ないから。」
1「そうだよね(笑)。」
T「もうね、何個か買うしかないんですね。」
1「(笑)その中でいいヤツを。」
T「『これが1番鳴るな』みたいな。そう。」
1「あー。それはサックスのリードとかも一緒?」
T「サックスのリードと一緒ですね原理的に。」
1「はあー!カッコイイね!」
T「全然。はい。」
1「(笑)。うん。じゃあ『汁だく』でしたね。」
T「『汁だく』という事でね。」
1「はい。」

<エンディング>
T「はい。お送りしてきましたオリジナルラヴプレゼンツバースト!いかがでし
 たでしょうかね。この番組ではハガキを大募集しております。リクエスト感想
 何でも書いて送って頂きたいと思います。今日持って来たヘンな楽器…」
1「うん。」
T「ヘンな楽器リクエスト。」
1「欲しいですね。」
T「そうですね。これどのぐらい持ってるんですか?こういうヘンな楽器系。」
1「ん〜とね、この間ロンドンでグラスハープの人のアルバムは買って来たんで
 すけど。あと以前にも紹介したと思うんですけど『ウアクチ』っていうブラジ
 ルの打楽器グループがあって。」
T「はいはい。」
1「そういった人達も。どれぐらい持ってんのかな?わかんないけど。」
T「うん。まあハープのヤツのレコードは結構良かったりしましたよね。」
1「そうですね。うん。」
T「ターンテーブルのL?K?Oもヘンな楽器の入ってるレコードをたくさん集めてる
 ので。」
1「うんうん。」
T「で、ハープのヤツはよくオリジナルラヴでも使ったりしましたね。」
1「へえー。」
T「結構綺麗ないい感じのシンセみたいな音。」
1「うん。何かこのCDブックにはいろんな音楽が入ってて。まあほとんど現代音
 楽で、音階も12音階じゃないような所に行っちゃってる物なんですけど。本当
 はね、こういうの聴かせたい所なんですけどね。」
T「しかしでもこういうはずれた人達って言いますかアウトサイダーと言います
 か(笑)こういう人達がさ、いるんだよね!」
1「いやあ、でもそういう人達がまず楽器を作ってると思うんだよね。」
T「あー。」
1「うん。そっから進化してったのが今のその12音階のギターだったり、ああい
 う物になってったんじゃないかなと。」
T「なるほど。」
1「今、注目されてるテルミンさんとかも。」
T「日本にもたくさん口琴奏者はいるし。」
1「ね(笑)。」
T「みんな浜崎あゆみ聴いてる訳じゃない。っていうね。」
1「(笑)」
T「日本の音楽もよくわかんないですね。ホントに。」
1「ホントにねー。」
T「掘り下げるとよくわかんなくなってきますね。口琴やってるヤツはいるわ…
 って感じなんですが。」
1「(笑)」
T「という事でね。自分の口琴自慢でも何でもいいんでリクエスト感想何でも送
 って頂きたいと思います。」
1「そうですね。はーい。」
T「今日のお客様は魂列車1号でありました。」
1「はい。」
T「ありがとうございました。また来週。」
1「バースト!」

 


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki