ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第117回 (2001年6月21日放送)


<オープニング>
T「今日はこの番組でお馴染み木暮晋也を迎えて、のうのうとやって行きたいと
 思っております。」

M-01.女を捜せ/オリジナルラヴ
<近況>
 最近はずーっとニューアルバムの曲を作っていて、大体現時点で約半分ぐらい
出来てきて。半分まで来たところでちょっと1回休憩してるという状況ですね。
レコード屋行ったりとか映画観たりとか小説読んだりとかいろいろしています。

 そう言えば先日ね、この番組に来てくれた中原昌也君とディレクターの二見君
とかと飲みに行った時に…まあ中原君はこの間三島由紀夫賞を取った新進作家と
いう(笑)感じでありますけれども、深沢七郎という…『楢山節考』ってありま
すよね?映画化されてカンヌでグランプリ取ったあの映画の原作ですけども。新
潮文庫から文庫本が出てますが。その中原君に「深沢七郎読んだ?」って言われ
まして。僕全然知りませんで。『いい』って言んで。それで早速買って読んだん
ですけど。まあ『楢山節考』というのは姥捨山のお話でありまして、自分の母親
を背中にしょって山に捨てに行く。まあそういう非常にこう…ヒューマニズムと
言いましょうか、割と泣きの入った人情の世界というか家族愛みたいな、そうい
う物語なのかなと思って読んだ訳なんですが、全然違っていまして。非常にドラ
イで、潔ぎのいいと言いますか、もの凄くいい小説でした『楢山節孝』。あの…
何て表現したらいいんだろう…とにかく語り口がドライで科学小説…科学とかあ
あいう理科系の読み物を読んでるような、極端な言い方しちゃうとですけども。
非常に感情移入の無い書き方がこう綿々と綴られていて。主人公の…何だっけな
名前、忘れちゃった…えーと、その人が進んで自分から「来年になったらわしは
あの山へ、楢山さんとこへ行くぞ行くぞ」っつって。それが非常に淡々と語られ
ていて、ホント美しい、いい小説でありまして。これはもう僕お薦めだなと思い
ました。ま、小説というのは凄いですね。『楢山節考』この小説も確か300円か
400円ですから新潮文庫で。300円400円でもの凄い芸術が味わえる訳ですからね。
まあ音楽はアルバム1枚2000円とかかかってしまいますけど。ホント安上がりな
んでどんどんどんどん本とか読んだ方がいいなって思う訳でありますけども。こ
の『楢山節考』の前の確か『月のアペニン山』という小説、短編ですけど、その
短編がまた『楢山節考』と全然違う内容の物語で。これがまた不気味で素晴らし
い短編なんです。だから何か「え?」「あれぇ?」ってところで終わっちゃうん
ですね。「え?どうして?」みたいな(笑)「ここで終わり?」「ここで終わり
ぃ?」ってその感覚は、ヘミングウエイの凄くいい短編ありますけど、あれに近
い感覚ですね。あの何だっけ…『殺し屋何とか』?とかあのヘミングウエイの驚
くべき短編ありますけれども。あれも「え?これで終わり?!」みたいなところ
で終わるんですけど(笑)何かそういう素晴らしくいい小説ってあるもんだなと。
小説まだまだ…僕の知らないいい小説たくさんあるなと思う今日この頃でありま

すが。何かいい本があったらこの番組に教えて頂きたいと思います。


<今週のリコメンド>
 この間CD屋さんに行きましたら、この番組でも昔レコメンデーションでかけま
したけども『ピーター・アイバース』というアメリカの70年代のカルトシンガー
ソングライターと言いましょうか、ティム・バックレーとかアシッドフォークと
かいろいろ言われてる中で、このピーター・アイバース。独特の、まあワンアン
ドオンリーですねホントに。孤高のシンガーソングライターでありますけども。
80年代に入りがけの頃かな?確か自殺をなさって亡くなりましたけれども。その
ピーター・アイバースのアルバムの2ndと3rdが何とCD化されてましてですね!ビ
ックリしました!どっかーん!と驚きました。僕は彼の1stアルバムをこの番組
でかけましたけども、あのアルバムが確か1万円で(笑)、札幌の中古レコード
屋で買いまして。1stアルバムはCD化されてないですね。1stアルバムはもう最高
の名盤なんですけど。この2ndアルバム。これも名盤中の名盤と言われてます。
この『ターミナルラヴ』胸に矢がバツーンと刺さってるアルバムですけど、これ
がCD化されて僕はもうすぐバーンと見た瞬間1秒ぐらいで手に取って買ってまし
たけども。ピーター・アイバースというのは確か両刀だったと。ゲイだったのか
な?歌も何か♪きゃぁ〜みたいな女みたいな感じの歌でホントにゲイにしか思い
つかない世界だと思う訳であります。DMBQの松居君は、ピーター・アイバースの
このアルバムがあらゆる世界中のアルバムの中で一番好きだ!と断言しておりま
したけど(笑)。それぐらい非常にカルト的なアルバムでありまして。

 あと『トム・ウエイツ』の『ソードフィッシュトロンボーンズ』。これもトム
・ウエイツの最高傑作と言われているアルバムで。これがなんとCD化されていま
したー。これ遅すぎるぞ!CD化されんの!今頃何で今頃?と思う訳でありますが
(笑)。これはもうトム・ウエイツの音楽性が大爆発しているアルバムで、まあ
凄いアルバムですね。

 今日は2曲、Peter Iversの『Terminal Love』から「Alpha Centauri」…これ
確か星の名前じゃないかなあ?違ったっけな?「アルファセントゥーリ」って星
があった気がしますが。それとTom Waitsの『Swordfishtrombones』から「A-30.6」
を続けて聴いて下さい。

M-02.アルファセントゥーリ/ピーター・アイバース
M-03.エーサーティポイントシックス/トム・ウエイツ

 ピーター・アイバースの「アルファセントゥーリ」これやっぱり今レコードの
方見たら「アルファケンタウリ」の事でしたね。ケンタウルス座の星ですけども。
これは英語では「セントゥーリ」と言うそうです。「ケンタウルス」というのは
非常に日本語だという事ですね。これ歌詞の内容見ると、見せ物小屋のサーカス
の事歌ってるのかな?と思ったんですけど音楽的な世界から推察するに(笑)。
全然違う。何か星の事を歌ってて酔っぱらってるみたいな(笑)…凄い変な歌詞
です(笑)。何でしょう?って感じの歌詞ですね。

 それともう1つのトム・ウエイツの「Aの30点6」。これも最高の歌詞ですね。
何でトム・ウエイツのこのアルバム、これだけブッチギレてるんでしょうか。
ホントにアレンジから…アレンジも最高ですしね、歌詞の内容も最高ですねー。
「俺はライフルで16発の弾丸をぶっぱなした。カラスは空の抜け穴からまんまと
逃げおうせやがった」みたいな(笑)。そういう世界がどんどん続いて行く訳で
すが、もう最高ー。ホントに(笑)。トム・ウエイツのこの3作目…いや、2ndか
このアルバムね『Swordfishtrombones』。これもセールスは全然伸びなかったら
しいですけどねー。こういったいいアルバム程売れないとという(笑)悲しい感
じがしますけども。という事で今週のレコメンでした。

<談話室バースト!>
ゲスト:木暮晋也(以下K)

T「今日のお客様は、お馴染みの木暮晋也さんであります。ども!」
K「こんばんはー。ヒックスヴィルの木暮でーす。よろしくお願いします。」
T「あ、ヒックスヴィルなんだやっぱ。」
K「そうなんですよ実はね(笑)。」
T「(笑)そうね。ヒックスヴィル…ギタリスト木暮という感じでありますけど
 もね。えーとあれだね、今日木暮が持ってきた曲、もう早速その話になっちゃ
 うんだけど。」
K「うん。」
T「もうなんと『CSN&Y』という、もの凄い王道な曲を。」
K「そうですねー。」
T「敢えて木暮さん持ってきてくれましたけども。」
K「なんか何持って行こうか迷っちゃってね。もういいやって思ってそれで(笑)
 あんま何も考えないで。」
T「(爆笑)あ、そうなの?」
K「ま、たまには王道もね。」
T「あー。」
K「この番組ほらマニアックだから。」
T「そうだねー。まあピーター・アイバースとかかけちゃうし。」
K「普通かけないからピーター・アイバースなんかラジオで誰もね(笑)。」
T「そうですね(笑)。んじゃもうそこで王道の『CSN&Y』ね。王道っつっても
 CSN&Yだもんな。」
K「そうなのよ。」
T「マライアとかいかないもんね。」
K「マライアって(笑)。でもほら夏ニールヤングが来ますしねライヴ久し振り
 に。」
T「あ!そかそか!フジロックか。」
K「うん。ちょっと観たいなと思って。」
T「あのニールヤングがクレイジーホースで来んのかな?」
K「クレイジーホースです今回。」
T「あ、そうですか。それは観たいですね!」
K「もうサラリーマンのおじさん達はみんな駆けつけますよ(笑)。」
T「駆けつけて(笑)。へえー!それ観に行っちゃう予定ですか?」
K「行けたら行こうかなあと思って。一緒に行こうよ!」
T「あー行けたらねえ。俺だからあれだよ、単体で観たいな。」
K「あーそっかそか。単体は無〜いの。」
T「あ、無いんだ!」
K「しかもね、ニールヤングやってる裏ではニューオーダーだよ?ライヴ。」
T「うっそ!マージ?!(笑)」
K「ニューオーダー観たくない?ちょっと(笑)」
T「すーげー!観たい!(笑)」
K「俺青春なんだけどなあ(笑)。」
T「でもさ、ニューオーダーダメそうだな今観たら(笑)。」
K「でもほら滅多に観れないじゃない。」
T「まあね。なんか凄いおじいさんになってるよきっと。」
K「もうかなりいい年でね。」
T「そうだよねー。」
K「多分『Blue Monday』とかやるよ?(笑)」
T「やるだろうねー。懐メロだよホントに。」
K「そうなんですよ。」
T「うーん…でもなんかあれだな、ニューオーダーっつってもあれがいないじゃ
 ない?ヴォーカルのえーと…イアン・カーティス。」
K「あー、ね、はい。」
T「イアン・カーティス…またこういうマニアックな(笑)…」
K「こういう話題になっちゃうからね(笑)。」
T「なってますけどね(笑)。えーとそうですかニールヤングが来るという事で。」
K「まあ、クロスビー・スティルス…」
T「ナッシュと…」
K「あとヤングね。」
T「ばかり持って来てくれましたけども。」
K「そうですね、はい。」
T「じゃあ取りあえず2曲続けて行ってみましょうか。」
K「そうですね。」
T「では、CSN&Yで『dejavu』そして『Our House』続けて聴いて下さい。」

M-04.デジャヴ/クロスビー・スティルス・ナッシュアンドヤング
M-05.アワハウス/クロスビー・スティルス・ナッシュアンドヤング

***
T「最近は何やってるんですか?木暮さんは。」
K「最近はなんか自宅でじみーに曲作りやってまして。」
T「曲作りを。それで誰かに提供するとか?」
K「提供する曲もあり。あと自分でなんかちょっとアルバムとか。」
T「自分のアルバムを密かに計画!(笑)」
K「密かに。3曲ぐらいできた(笑)。」
T「3曲ぐらい!また『Kill You Now』とかそういうんじゃないでしょうね?」
K「そういうのもあるかもしれない。」
T「(爆笑)。『Kill You Now』というのはここで解説するとですね、木暮の…
 あれホントに木暮…あれ変名なのかな?」
K「いやー別に。」
T「別に。木暮のパンクユニットだよ(笑)。」
K「ちょっと別バンドみたいなね(笑)。」
T「別バンドみたいなパンクユニットがありまして。あれは特別な名前あるんで
 すか?」
K「特に無いんですバンド名は。」
T「特に無い。その中に『Kill You Now』という曲があって。あのーミニマルな
 んだよね?一応。」
K「なんかちょっとね(笑)遊び半分にやったけどね。」
T「腰につけたMDプレイヤーをデカいPAシステムに繋いで、木暮がギター1本で
 ♪Kill You Nowと言い続けるだけ。」
K「ポイントはギターにMD貼ってあるっていう。」
T「ギターに貼ってあるんだあれ(笑)。」
K「MDデッキと言いますか。MDプレイヤーね。」
T「あ、そうですか(笑)。そういうユニットなんですけど。そういう路線もあ
 りつつ。オルタナティブな事もやりつつ。」
K「うーん。何でもあり。」
T「何でもあり。歌モノも。」
K「そうですね。」
T「3曲。」
K「地道にやってますよ。」
T「あー。じゃ自分で歌う訳だ。」
K「そうですね。歌は歌って。でもなんか1人でやってると淋しくなってきちゃっ
 て。なんかもう…」
T「(笑)」
K「いろいろ友達にも呼びかけてるんですけどね。」
T「呼びかけてんの?はあー。いいじゃん別に淋しいアルバム作っちゃえば。」
K「(笑)」
T「すっげー淋しい感じのアルバム。『淋しい』って曲ばっかり。」
K「そういうのはほら高校生の時いっぱい作ったから(笑)。」
T「(爆笑)そうですね。高校の時に木暮が作った1枚のフルアルバム…」
K「カセットアルバムね(笑)。」
T「あれは衝撃的でしたね。高校3年の時に初めて聴いたんですけど。ホントに
 ちょっとへなちょこなラフトレード、まあニューウエーブみたいな。」
K「そうね。ちょっとキュアーかぶれだった時期でね(笑)。」
T「かなりキュアーとあと何だっけ…」
K「ジョイディヴィジョン。」
T「と、あと何だっけ?名前忘れちゃっ…テレビジョンじゃなくて…えー何とか
 TVってサイキック…」
K「サイキックTVね。」
T「サイキックTVの前は何だっけ?」
K「スロッピングリッスル。」
T「スロッピングリッスル!そうそう。あんな感じのね(笑)アルバムでしたけ
 ど。まあ、あれでもそんな淋しくなかったですよ。」
K「え?そうですか?」
T「うん。でも今ほらインターネットとかやってさ、結構淋しい人多いじゃない
 ですか。」
K「そうだね。みんな1人でやるもんね。」
T「みんな。で、ほら普通の日常生活で淋しいという感情はさ、やっぱりこれだ
 け人口の多い日本…ね?だからこその淋しさみたいな。みんなほら実は感じて
 たりするじゃないすか。だからそういう人達に向けて木暮なりのほらさ!」
K「俺のメッセージ?」
T「うん。メッセージっていうか、歌ですね。」
K「歌ねー。」
T「♪淋しいよーー!みたいな(笑)。」
K「あーいいかもしんないねそういうのもね。」
T「(笑)どうですか?」
K「うん。頑張ってみる(笑)。」
T「はい。という感じでね、今日は淋しいニューアルバムを密かに計画中の(笑)
 木暮晋也さんをお迎えして談話室バースト!進んでおります。」

***
T「ここんところ割と地味な暮らししてんだって?」
K「うーん。なんかねあんまり人に会ってないからね。今日凄い楽しみに来ちゃ
 ったんだけど(笑)。」
T「(笑)人に会えると思って?」
K「いや〜久し振りに田島に会えるな〜と思って。」
T「(爆笑)」
K「どうしてるかなあとか思いながら(笑)。」
T「な〜んだかな(笑)気持ち悪い気もするけどね。でもあれですね、今何マリ
 マリやってるんですよね?」
K「そうすね。マリマリリズムキラーマシンガンのアルバムっすね2ndの。」
T「フィッシュマンズの欣ちゃんと…」
K「うん。欣ちゃん。スカパラの沖さんとか。」
T「沖君と。やってて。それは曲も作ってんですか?」
K「曲も作りました。でね、来月7月に新曲が…」
T「あれ?僕聴かしてもらったヤツ?」
K「うん。あれが今度の新曲。」
T「聴きましたよ!木暮のそのマリマリの新曲。すっげー爽やかな。」
K「ちょっとハウスがかったね。」
T「ハウスがかった(笑)何て言ったらいいんだろう、謎の打ち込みのね、ギタ
 ーポップなんだかなんだかっていうさ感じの。あれシングルなんですよね?」
K「うん。出ますね。」
T「結構いい曲。」
K「あ、ホントに?持ってくりゃ良かったな今日(笑)。」
T「(爆笑)照れて持って来なかった?自分の曲かければいいのに。」
K「でも、ど、どう、かな、あの、あるんだけどねプロモが。どうなんだろう?
 まだちょっとかけていいのか確認してないんだけどね。」
T「あー、時期的な問題がね。そういう戦略などありますからねやっぱり。なる
 ほど。マリマリやって。他はあんまりやってないんだ?」
K「他は…」
T「他は自分の曲作ったりとかして。」
K「うーん。なんで自分の曲をみっちり今。自分ちで起きたらもうコンピュータ
 ーのスイッチつけて。」
T「はあーー。」
K「もう電磁波浴びまくり。」
T「浴びまくり?(笑)いや〜俺も浴びまくり。」
K「そうだね。あれ体持たないよね?」
T「僕だからね、あのーあれ、何だっけ…ディスプレイにね…」
K「あ!」
T「磁石あるじゃないですか丸い磁石…」
K「丸いヤツやってる?」
T「うん。つけさせられた(笑)。」
K「なーるほどねー。」
T「カッコ悪いヤツ凄く(笑)。」
K「丸い白いヤツね。」
T「そうそうそうそう。なんか消えるってヤツ。僕今2台使ってるんですよ。1台
 が作曲用のコンピューターでもう1個がシンセサイザー用で。ほいで今シンセ
 サイザーっていうのがソフトシンセで、ソフトウエアでエミュレーション…
 ソフトウエアで擬似的に本物ソックリのシンセサイザーができるっていうさ。
 それ用のコンピューターが1台あって。」
K「ほおほお。」
T「シンセサイザー大体そっちばっかりやってるんですけど。だから電磁波は凄
 いですね。あとシンセの振動とか。でもL?K?O、コウ君もこの間電話したらね、
 やっぱり毎日ディスプレイに向かってるって。そういう人凄い多いですね。」
K「そうだね。今はみんなそうだもんね。」
T「うん。これはミュージシャンも1人1人コンピューターのディスプレイに向か
 って1人で作業するみたいな。そういう仕事凄い増えてるっていうか、そうい
 う人達がもの凄い今多くなってますけども。」
K「ついに主流になっちゃったのかなあ。」
T「主流になってきたのかなみたいな。これは音楽界に限らずいろんな仕事でも
 結局毎日ずーっとディスプレイ眺めて1人でみたいなさ、そういう仕事多くな
 ってきてますけども。なんかあれだね、やっぱり変な疲れ方するねあれ。」
K「なんかそうだね。ぐったり。まず目が疲れるでしょ?」
T「うん。体をこれほどまでに使わなくていいのか?っていうぐらい使わないじ
 ゃん。」
K「そうだねー。」
T「で、体とさ、目で見て処理するっていうか、まあ脳はずっと働いている訳で
 さ、そのギャップに突然ショートするような事ない?体が。」
K「あるある。体がついていかないような感じっていうかね…」
T「たまになんかこう…ブルースリーみたいに、ウアーーっ!みたいなさ(笑)」
K「うん。キレルね。」
T「キレそうになるっていうか(笑)。」
K「なんかちゃぶ台ひっくり返したくなる時って1日3回ぐらいある。」
T「そうそうそう(笑)あるよね。」
K「何でしょうね?あれ(笑)。」
T「あれあるよねー(笑)。」
K「あとフリーズしちゃった時とかねー。ハアーーっ!みたいな。ヒステリック
 になっちゃうの。」
T「そうそうそう(笑)。なんか体と脳の中の疲労感のギャップっていうかさ、
 そういうのがやっぱりあるんだよディスプレイの仕事って。ほら体ずっと動か
 して適度の脳を使って1日やる仕事ってなんか充実感あったりするじゃない?」
K「そうだねー。」
T「あー!いい仕事した!」
K「やった!っていうね。」
T「だからそういう風にしてくんないかなあと思って。」
K「やった感無いもんね。1日中ね。」
T「そう。だからさ、マウスも凄い重いとかさ。」
K「あー(笑)。」
T「あとほら、ペダル…」
K「ペダル?(笑)クライベイビーみたいなヤツ?」
T「自転車の漕ぐみたいなヤツ。」
K「あーああいうのね。」
T「で動くとかさ。肉体的にコンピューターを動かす。」
K「…くだらねえ(笑)。」
T「健康的かなあってなんか一瞬思っちゃったこの間(笑)。」
K「なるほどね。だからあれだよね、ああいうトレーニングマシーンに要するに
 なってるって事でしょ?」
T「そうそうそう。なんかそういう風になんないかな?逆にと。」
K「でも誰も買わないでしょそれ(笑)。」
T「そうかなあ(笑)。」

***
T「それでは、クロスビー・スティルス・ナッシュね…」
K「今日はもうしぶとくこのクロスビーさんの…」
T「デヴィッド・クロスビーね。」
K「ソロアルバムの1stから。」

M-06.ミュージックイズラヴ/デヴィッド・クロスビー

T「これはソロアルバムね?」
K「うんソロアルバム。1発目に入ってたのかな?」
T「デヴィッド・クロスビーのソロアルバムって結構いいのかな?」
K「1枚目は凄く好きでね。なんかこうちょっとムードのあるソロアルバムって
 いうかね。」
T「ムード?」
K「なんか凄くまったりしてるの。まったりした中にこうなんか…多分ね当時ラ
 リラリだったんです彼は(笑)。」
T「(笑)なんでラリラリ?お酒じゃないえと…」
K「いろいろなね…」
T「サムシングで。」
K「サムシングでヘロヘロな状態で作ったんじゃない?その後割とドラッグでや
 られちゃって彼は。」
T「あ、そうなんだ?」
K「しばらく活動できなかったんですけど。」
T「あ、そうですか。なるほど。」

***
T「で、木暮君の今作ってるアルバムですけども。どうゆう方向のアルバム作ろ
 うとしてるの?」
K「いや〜ねえ。ちょっとどうゆうのがいいかなあと、今日は相談しようかと思
 ってね(笑)。」
T「(爆笑)」
K「実はね、収録もまあ大事なんですけど、なんかちょっとね。」
T「あーなるほどね。どういう感じがいいかと。」
K「先生にちょっと相談しようかと。」
T「いやいやいや。先生ってあのー…僕の事かな?」
K「(爆笑)」
T「まあいいや(笑)。じゃああれですね、この番組でハガキで募集します!
 『木暮晋也はどうゆうアルバムを作ったらいいのか』」
K「うーん…なんかねー…どうゆうのだったらみんな聴いてくれるんすかあ?
 みたいなね(笑)。」
T「(爆笑)」
K「かなり消極的な(笑)。」
T「あれだ!じゃあインターネットでホームページとか作ってさ、で、応募しま
 すと、今の政府みたいに。」
K「あーそれいいね。それであの…」
T「わかった!『木暮晋也メルマガ』!」
K「メルマガね。『小泉内閣メールマガジン』みたいな感じ(笑)。」
T「うん。もう小泉に負けてないぞ!と。」
K「あら?そうなの?そんな感じなの?(笑)」
T「(笑)」
K「今ちょっとあれなの?」
T「うん?いやいやちょっとライバル?(笑)」
K「意識してるの?ライバル?ちょっとジェラシー感じてるって感じ?今。小泉
 さんに。」
T「感じてないって全然(笑)。そんな事ないけどメルマガ!」
K「メルマガ見ましたよ僕。準備号。」
T「マジ?見ました?」
K「う〜んもう。だって俺応募っていうか送ってもらうように手配するつもり。」
T「(爆笑)」
K「まだ、もうちょっとしたら。これからやろうと思って。」
T「あ、そう(笑)これからやろうかなと。」
K「うん。メルアド送って、そうするとちゃんと首相…kanteiっていうアットマ
 ーク。」
T「あ、kanteiドットコムでしょ?」
K「そうそう(笑)そこに行くとね見れるんです。」
T「なーるほど。あー。」
K「『らいおんはーと』とか書いてあってね。」
T「そうそうそう。」
K「全部読みました(笑)。」
T「(笑)。もうだって今政治に関する関心って凄いですからね。」
K「そうだよねー。」
T「だって内閣支持率とか84パーセントとかさ、もうこれは田中角栄以来だと。」
K「ヤバイよね。」
T「真紀子が今日は何を言ったとか小泉さんが今日は何を言ったとかさ。小泉さ
 んでしょ?真紀子さんでしょ?あと新庄でしょ?イチロー。」
K「その4人で。」
T「その4人で日本は完全に巡り巡ってるじゃないすか。」
K「今凄いよねその四天王。」
T「(爆笑)日本の四天王!」
K「今もうホントそれでしょ。どんな芸能人よりも面白いよね。」
T「もう全然面白いよ。この4人だけだよな(笑)。」
K「国民全員がそう思ってるよね今。」
T「全員がそう思ってんの?ホント?(笑)…」
K「かなりだから国民的に団結してるっていうかなんつーか、今心がひとつにな
 ってる時期と僕は見ました。」
T「そうかな?(笑)」
K「(笑)」
T「国にとっては…あんまり民主主義においては健康ではないと言われてる時期
 だけど…」
K「ホントは良くないんだけどね。でもこんな一体感ってなかなか無かったと思
 わない?」
T「一体感っていうかさ、そういう不満を元にした一体感ね(笑)。」
K「そうそうそう。」
T「現状に対する不満を…」
K「今までがひどすぎたんだねきっと。」
T「いやーでもさー…これでひょっとして改革だなんだかんだって言ってるけど
 も、それがコケタとしてだね、したらさー次の日本の国民達の絶望感は凄いだ
 ろうね。」
K「いやーもうヤバイよね。危ないっつったらあれですけど。」
T「あーぶないよね。そしたらもうホントに60年代70年代安保じゃないけど、あ
 あゆう学生運動かわかんないけどさ…」
K「なりかねないよね。」
T「なるかもな。だって俺でさえさ、なんかデモしたくなってくるもん(笑)。
 おい!いい加減にしてくれよ!って。」
K「でも不安は感じてる。だってまだ小泉内閣は何にもしてないっていうかさ。」
T「まだね。これからね。」
K「何にあんなに支持率がある訳だろ。」
T「まあね、何かやるぞやるぞやるぞ!ってさ。」
K「こけちゃった場合はダンダンと。」
T「もしこけたら凄いだろうな。」
K「うん。そうするともう新庄の一人勝ちとかねいろいろ(笑)。」
T「(爆笑)」
K「面白い結果に(笑)。年末にはそうなったら面白いかもしんない。」
T「なるほどね。」
K「誰が生き残るんでしょうか。みたいな(笑)。」
T「(笑)」

<エンディング>
T「今日はもう1曲『CSN』かけようと思ったんですけど、新庄/イチローの話題で
 盛り上がりまくったんでかけられませんでした(笑)。」
K「すいません(笑)。」
T「まあいいじゃないですか。木暮君来年大リーグ入りって結果も出たのでね。」
K「大リーグを観に行こうかな?っていうね(笑)。」
T「観に行くの?!大リーグ応募したらいいじゃないですか。」
K「ん?」
T「大リーグ試験受ければ?木暮。」
K「なんでよ(笑)。」
T「もうそこまで気合い入った…その体験アルバム!それだ!」
K「あー。今だってあの…」
T「その大リーグ入りの体験の…あの華原朋美さんみたいな。」
K「(笑)」
T「ああゆう…体験して『ここんとこ悔しい!』って曲を1曲とかさ。」
K「なるほどねー。」
T「僕は一応…僕のアイデアはそれです。」
K「わかりました。」
T「じゃあこのアルバム…いや(笑)この番組は、木暮晋也のニューアルバムの
 方向性/コンセプト等、その他感想/リクエスト/ハガキ何でも受け付けており
 ますので…」
K「ええ。すいませんねそんな事まで。」
T「送って頂きたいと思います。今日のお客様は、来年大リーグ入りの木暮晋也
 さんでありました。」
K「はい。どうもありがとうございました。」
T「ありがとうございました。また来週。バースト!」

 


prev

next


[BURST!]
[BROADGRAPHY] [Home Page]

Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki