ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第119回 (2001年7月5日放送)


<オープニング>

T「今日はこの番組でお馴染みイナズマケイが久し振りにやって来ております。」

M-01.ミッドナイトシャッフル/オリジナルラヴ

<近況>
 ワタクシの近況は、相変わらず曲ばっかりずーっと…何か曲ばっかり作ってる
ってここんとこ10回ぐらい続けて言ってますねこの番組で(笑)。ホントにその
通りなんですけど(笑)。まあゆっくりゆっくり次のアルバムに向けての曲がこ
う進んでるという感じでありますが。その他にもスカパラの曲を歌ったりとか、
いろいろな事をちょこまかとやってる訳なんですけど。

  えーと、オリジナルラヴは今年の夏、8月24.25.28日のこの3日間、もの凄いち
っちゃいツアーをやります。タイトルが「トライアルセッション」。「お試しセ
ッション」という感じのタイトルつけました。8月24日金曜日は名古屋クラブクア
トロ。そして8月35日土曜日が大阪心斎橋クラブクアトロ。8月28日火曜日が東京
渋谷クラブクアトロでやりますので。この3日間のライヴでは、今僕がこうあーだ
こーだ考えて思い巡らしてるニューアルバムのアイデアをこのライヴでいろいろ
試行錯誤しつつ、実際にライヴでやってみてどういう音になるのか!みたいな感
じの、そういうちょっとエクスペリメンタルと言いますか実験的なお試しセッシ
ョンと言いましょうか。まあ過去の曲ももちろんアレンジを多少変えて行くでし
ょうけども、オリジナルラヴの次のニューアルバムのプロローグまでは行かない
までも、予告編という…そこまで行かないですけど、になるかもしれませんね。
少なくともオリジナルラヴの次のアルバムのテイストがちょっと伺わせられるよ
うなそういう…ビッグクランチの頃とは大夫違ったライヴになるだろうと思われ
る訳なんですが、やりますんで是非ともみなさん遊びに来て頂きたいなと思いま
す。それに向けていろいろまた考えたりしつつというような暮らしを送ってる訳
ですが。


<今週のリコメンド>
 で、僕は今年に入ってサックスを始めたりとかジャズをよく今年は聴いてます
ね。2001年になってからかなあ?去年の暮れぐらいから今年に入ってずーっとま
たジャズをいろいろ聴いてるんですけども。今日のレコメンデーションはジャズ
かけようかと思います。『ハービー・ハンコック』ね。「メイデンヴォヤージ・
処女航海」ですね。何でこれをかけるかっていうと、松っちゃんに借りたサック
スの教則本に「メイデンヴォヤージ」の譜面がありまして、僕が初めてサックス
を吹けるようになったのがこの曲なんですね(笑)。それでかけます。凄い単純
なロングトーンのメロディで、簡単なんだけどもの凄くカッチョエエんですね吹
いてるだけで。じゃこのHerbie Hancockの「Maiden Voyage(処女航海)」を聴
いて下さい。

M-02.メイデンヴォヤージ/ハービーハンコック

<談話室バースト!>
ゲスト:イナズマケイ(以下K)

T「今日のお客さまはイナズマケイです。どうも。」
K「どうも。こんばんわー。イナズマケイです。久し振りですね。」
T「久し振りですねー。ええ。穏やかなこの天気もね、という感じで。」
K「ほのぼのと。」
T「ほのぼのとね。NWFとか行きました?」
K「もうWWF熱はまだ冷めてない…」
T「冷めてない穏やかなこの…」
K「このTシャツも『KAIEN TAI』っていう日本人が向こうで出てるんですけど。
 それのオフィシャルTシャツ(笑)。」
T「(笑)着てね。昨日の夜、K-1観ました?」
K「あーやってましたね。すっかり観忘れた(笑)。」
T「そうか(笑)。俺観てたんだけどね。」
K「どうでした?」
T「面白かったよ。ホー…ホース…なんだっけ…」
K「ホースト。あの真っ黒い人が。」
T「ホースト!あれがね、3回ぐらい負けそうになって結局最後までね。」
K「盛り返した?」
T「盛り返したという。あのイギリスの重戦車!なんとかかんとかっていう…」
K「(笑)」
T「ってヤツがなかなか強くて。反則ばっかやるんですよね。もうほとんどだか
 ら頭全部かかえちゃって膝蹴りずーっとやっちゃうの。」
K「あー。膝蹴りは怖いですからねえ。」
T「そう。ずーるいんですよね。で、ホーストは額から血を流して。結局あの何
 だっけ…回し蹴り…あの膝のあたり蹴るじゃないですか。」
K「あーバチっと。」
T「あれでこう効いて、みたいな。」
K「グネンと。足痛い。ローキックは効きますからねえ。」
T「そう!ローキックローキック!」
K「ローキックはヤバイですよー。」
T「そう。あれホーストってローキックで攻めるんですね?」
K「そうですねー。もうハイキックも行くんですけどローキックが。」
T「結構頭良さそうな攻め方ですよね?いつもローキックで攻めて、後から効い
 てくるんだよね。最初だからあのー…」
K「わかんないですよ。」
T「わかんないみたい。だから。」
K「何で俺がわかったように喋ってるんのか(笑)。」
T「(笑)」
K「あれはわかんないっしょ(笑)。」
T「(笑)何か膝のあたりをしょっちゅう蹴って…」
K「そうそう膝関節の上のあたり裏側あたりを。」
T「そうそうそう。あれはだから2ラウンドあたりから急に効いてくるんだって。
 1ラウンドでガンガン蹴ってて。で、段々段々ホーストは最初そこばっか攻め
 てて、最後はパンチで。下から上にこう攻めあげて行くらしいんですよ。」
K「おー!『登り龍』みたいな!」
T「(笑)」
K「言ってみただけっていう感じなんですけど(笑)何ですか?登り龍って。」
T「ねー(笑)。」

***
T「という事で、先日『頭脳警察』観てきたイナズマケイ。」
K「ええ!行って来ましたよ。野音で10年振りのライヴ!パンタもトシも!」
T「あーそうですか(笑)。野音で。」
K「ええ。すーごかったですよでも。」
T「お客さん集まってました?」
K「お客さんは結構何だかんだ言って集まってました。ソウルフラワーユニオン
 とかあそこらへんも。」
T「あーそかそか。なるほどねー。じゃいろんなバンド結構出てイベントみたい
 な感じでね。」
K「ええ。それでトリで。頭脳警察が。」
T「なーるほどなー。『レーザー・ショック』やりました?」
K「は、やんなかったですね。」
T「やんなかった。あれはソロになってからですもんね。パンタ&…」
K「ハルですね(笑)。」
T「♪レーザーショック!ってありましたけどね。知ってるかなーみんな。今の
 20代の人は知らないかも。」
K「うん。わかんないと思います(笑)。」
T「(笑)。じゃあその頭脳警察を。」
K「行ってみましょう。頭脳警察『銃をとれ』!」

M-03.銃をとれ/頭脳警察

K「どーですか。カッコイイですよね?これね。」
T「いや〜もう。あのーこの歌詞は…」
K「歌詞がいいですよね。」
T「♪伝説にゃー!」
K「にゃ!ですよ?なかなか今語尾に『にゃ』はつけらんないですからね。」
T「まあそうだね(笑)。でもこれは70年代の全共闘世代の香りがこうプンプン
 とね。」
K「なんかでもお客でもああゆうヘルメット被ってるこういうの着たデフォルメ
 野郎が前の方になんか、ワーーー!って。」
T「(爆笑)マジっすか?」
K「一応警備員とちょっともめたりも(笑)。」
T「へえーー。ゲバ文字とか無かった?」
K「ああゆうのは無かったですけどね。取りあえずそういう人達がちょこっとい
 たりとか。」
T「あーなるほどねー。そういう人達ってのはやっぱ今は普通の職に就いてて、
 頭脳警察のライヴだからそういう格好して来たのかな?」
K「どう…でもなんかそいつら若そうでしたよ。」
T「あ、ホントに?!じゃ新たなあれだ。」
K「新たな。そうです。」
T「中革、革マルとか。」
K「そうです。フォロワーです。」
T「フォロワー?(笑)…という事で頭脳警察を1曲。今日はイナズマケイをお迎
 えしております。」
K「はい。」

***
T「今日はイナズマケイをお送りしてますけども。最近はどんな事をなさってる
 んですか?」
K「最近ですか?最近ね…ここ2週間ぐらいすごい暇んなっちゃって(笑)。」
T「(爆笑)」
K「急に暇になったりすると何していいのかわかんなくなっちゃって、ぼけーっ
 と家でずーっとテレビ観たりとか(笑)。」
T「(笑)。レコ屋にも行かず?」
K「あーレコード屋は行きます。いろいろ回ったり。あと…あ、そう、うちの弟
 が結婚したんですよ。」
T「(笑)別に知らねーよそんな事(笑)。」
K「(笑)。それでみんなで京都行ったりとか、カジ君とかあそこらへんの…」
T「あーカジ君とかね。はーはーはー。」
K「チャーベ君とかあそこらへんの人達もみんなまとめて一緒に行って。」
T「あ、そうなんだ。」
K「なんかその結婚したのは『バッドディテクティブ』(←?)っていうデザイン
 チームが主催で。何の時だったかなあ?なんかでビデオをやったりとか、リキ
 ッドでもやったり。」
T「へえー。VJみたいなの?」
K「ええ。それでみんなでおっさんの修学旅行みたいな(笑)。『ホタル見に行
 こうぜ』って。」
T「(笑)」
K「ホ…天然ホタル見た事ありますか?!」
T「あるよ。」
K「あーありますか(笑)。」
T「(笑)。見たの?京都で?」
K「京都で。」
T「あ、そう!」
K「素敵でしたあ〜〜。」
T「へえー。京都に住んでるんだホタル。」
K「ホタル住んでますよ。」
T「あ、そう。何処にいるの?京都の。山の方?」
K「いや、そんなでもないですけど。川沿い。」
T「えー?!デカイ川流れてますよね。あの川沿いに?!」
K「支流みたいなちっちゃい川のところ。」
T「へえー!」
K「わー、もうキレイー、ステキー。ヤバイですよ。」
T「あ、ホント(笑)。」
K「ホタルまた見たいなーとか言って(笑)。関東では何処らへんで見れるんで
 すかね?」
T「関東何処で見れるんですかね?」
K「普通に見れるんですか?」
T「『ホタル祭り』ってのは行ったけど。」
K「あー。あ、いや、うちのそばにね、千葉の千葉公園っていう所があって、僕
 ら小さい頃にそこのデッカイ池の所でホタル祭り『ホタルを楽しむ夕べ』って
 いうタイトルであったんですけど。僕らは『ホタル狩り』って(笑)。それは
 池の所の舟で凄いデッカイ籠の中にホタルがぶわ〜って詰まってんですよ。そ
 いでバッバッバッって…」
T「まくの?!」
K「まいてって。それでそういうキレイだなっていうのをやるっていうんですけ
 ど。もうまくから、子供なんかもう網で全員こんな!」
T「捕まえまくって?」
K「捕まえまくってホタル狩り!(笑)」
T「へえー(笑)。もう米みたいな感じ?豆まくみたいな感じ?」
K「もう、わあ〜〜とかいって(笑)。」
T「きっもち悪いな〜(笑)。」
K「それで家連れて帰ってきて『お母さんとってきたよ』『あら、キレイね』。
 ほいで部屋にこう置いて寝たんですけど、あの、蚊が出てあれだったんで、蚊
 取り線香たいてたんですよね。朝起きたらあのうもう…」
T「全員死んでた(笑)。」
K「ひからびてもう光らない(笑)。」
T「カラカラカラ〜みたいな(笑)。はあー。」
K「儚いですね。」
T「ホタルの命もね。なるほどなー。」

***
T「で、ホタルという事でね。あのー次は。」
K「これ、この『ズートウーマン』。リズムデジタルズってウォールオブサウン
 ドから出てたなんかちょっとエレポップみたいな感じの。」
T「あ、そうなんだ。」
K「なんかブレイクビーツみたいなのをやってた人達がいてそれの別ユニット。」
T「あ、そうすか。」
K「これ見てもらうとちょっとわかるかと。」
T「あー!いい感じのねこれ。」
K「ニューウエーブユニットみたいな感じで(笑)。」
T「(笑)。これ最近のアーティストなの?」
K「最近ですね。」
T「はあー。」
K「ビデオもまたあれなんですよね。」
T「これは完全なニューウエーブルックスを追求してますねこれ。へえー。」
K「しかも音を聴いてもらうとわかるんですけどもニューウエーブです(笑)。」
T「完璧なニューウエーブ。やっぱりニューウエーブリバイバルの影響なのか。
 ここまででも追求してるのは凄いですね。」
K「80'sリバイバルみたいなのの全世界バージョンみたいな。」
T「へえー。もの凄い追求の仕方ですねこれ。メンバーのルックスといい『ウル
 トラヴォックス』って感じで。はい。じゃそのズートウーマンね。「リビング
 インアマガジン」。」

M-04.リビングインアマガジン/ズートウーマン

K「どうですか?」
T「まあ〜…な。彼等はねえ…」
K「リビングイン80'sですよ(笑)。」
T「ねー。何才なのかな?」
K「若いんですよ。」
T「知らないのかな?!これもうまるでウルトラヴォックス…」
K「小さい頃に聴いたとかそういうような感じのあれなんじゃないですかね。」
T「なんですかねー。いや、不思議だなー。新譜なんでしょ?これ。」
K「新譜ですよ。」
T「こっれしかし(笑)…」
K「全編こんなですよ。」
T「全編こんな曲?いいアルバム?(笑)」
K「最高(笑)。」
T「(笑)って事なんですけど。」
K「最高級(笑)。」
T「はあー。」
K「そうですよ。これヴォーカル変わったらロマンポルシェとあんま変わんない
 すからね。」
T「(爆笑)そうかな?(笑)ロマンポルシェもうひと工夫ありますけど。これ
 はもうホントにそのまんまウルトラヴォックスですね。」
K「ビデオもそんな感じでしたね。」
T「はあー。やっぱねこういう若い…テクノ聴いてトランス聴いてたのが『やっ
 ぱウルトラヴォックスって凄くない?』って流れたりして(笑)。」
K「『ウルトラヴォックス最高ー!』って(笑)。」
T「そういう事なんですかね?(笑)凄い不思議ですけど。ウルトラヴォックス
 っていうのはね、もう知らないだろうね?今の若い人とか。えーとだからその
 後ほら、ニューロマの…ニューロマンティックの走りだよね?あれ。」
K「そうですね。」
T「走りなのかな?最初違ったかちょっと。なんかロキシーミュージックみたい
 な流れがありつつも…」
K「ジョン・フォックス抜けてミッジ・ユーロ入って。」
T「そう、なんかエレロックポップみたいなそういうバンドでしたけども。」
K「もう大ヒットしてましたからね。」
T「大ヒットしてましたねー。ええ。その後何だっけほらニューロマのあの人…
 スティーブストレンジって出たじゃない?」
K「あーいましたね。」
T「あれのアルバムプロデュースしたり(笑)。」
K「ステーィブストレンジ(笑)。…何の人でしたっけ?」
T「あれだよ…」
K「クラシクヌーボー?」
T「違う違う違う。あれはね…」
K「あれは違うか(笑)。」
T「(爆笑)あーれは…」
K「あれはサル・ソロ。………あ!ヴィサージ!」
T「ヴィサージ!そうそうそうそう!ヴィサージヴィサージ!」
K「ヴィサージのビデオこの間CSの音楽チャンネルでやってて、うわっ!こりゃ
 ヒドイなヴィサージ最高(笑)。」
T「(笑)。ヴィサージってさ、俺等が30…32から35ぐらいまでの人しか知らな
 いと思うね。」
K「かもしんないですね。あとはだって中古盤屋でもうカスのように売られてた
 から。」
T「売られてるだろうね(笑)。」
K「だってユニオンの箱に入ってありましたもん。あの下の段ボールの箱に。」
T「あ、そうですか。」
K「『ここのレコードは二度と売らないで下さい』って(笑)。」
T「(笑)」

***
T「でもこの間ね俺、僕の知り合いの人の17才の息子さんなんだけどさ。その彼
 が音楽やってるとか言って。『オリジナルラヴの田島さんだよ』とか言って紹
 介されても『へーん』って感じなんだけど(笑)。」
K「(笑)」
T「ほいでいろいろ話聞いててさ『バンドどんなのやってんの?』って聞いたら
 『パンクですねー』って言ってさ(笑)。」
K「(笑)」
T「『へえー』とか言って。」
K「どんななんですか?」
T「で、『パンク。どんなの?』『パンクいろいろ聞きますよ』ってかわいいの
 よ凄く。ほいで何聴くって言ったかな…やっぱレイジとかレッチリとか好きみ
 たいでさ。」
K「へえー。」
T「で、いろいろクラッシュとかさ、ランシド。あれ何でランシドとか…ランシ
 ドのいるレーベル何つーんだっけ?あれ。」
K「エピタフ…」
T「エピタフか。ノンエフエックスとかハイスタンダードとかいるよね。あのレ
 ーベルのファンってのはあそこからパンクに入って行く人がいるみたいね。」
K「今だってあそこらへんがハードコアって呼ばれてるから。」
T「っていう感じなんだよね?あれ。」
K「もうちょっとビンビンビンって鳴ってる人達…」
T「そう。だから僕らの時代のパンクとは全く違うんだな。」
K「GBHとかそういうんじゃないみたい。」
T「だからやっぱノンエフエックスとかメロディアスでさ。」
K「そうですね。ポップじゃないですか。」
T「ポップでちょっと音はハードで泣けるみたいな。ああゆうモノが。それでい
 ろいろ話てて面白かったですよ。」
K「ほおー。」
T「で、あとね、ハイスタンダード聴いてるけど、ハイスタンダードと今その子
 も嘆いてる訳よその17才の。『いや僕なんかもだから、ハイスタ知ってんのに
 ノンエフエックス知らないんすよ。』って。」
K「へえー(笑)。」
T「『そういう女の子ばっかりで』その高校生の友達の話とかして。『好きなの
 はラルクとハイスタ』みたいな。」
K「あー。でもそういうの多いでしょ。」
T「そういう感じみたいですよ。」
K「モーニング娘のもう辞めちゃったあの中澤裕子って。あの人にインタビュー
 した事あったんですけど。」
T「(笑)」
K「(笑)。『普段どうゆうの聴いてるんですか?』って聞いたら『バンド系』。
 『バンド系ですか。バンド系ってどうゆうバンドですか?』『スネイルランプ
 と』『あ、スネイルランプですか。ああゆうハードコアとかパンクみたいな感
 じですか?』『うーん。あとはラクリマクリスティ』って。お!バンド系!バ
 ンド系最高!(笑)」
T「(爆笑)ごっちゃなんだよなあれ。」
K「もう全然バンド系オッケー(笑)。」
T「だからね、ブラフマンとラルクとかさ、多分一緒なんだと思う。」
K「一緒みたいですね。」
T「そう。だからハイスタとかブルーハーツとかさ、あとクラッシュはオッケー
 で、ラモーンズもオッケーで、だけど多分ニューオーダーとかあれとはまた違
 う路線なんだよね。」
K「そうですね。」
T「ニューオーダーとかジョイディヴィジョンとかさ。」
K「ニューオーダーはディスコなんじゃないですか?きっと。」
T「そ、そうなのかな?(笑)。」
K「テレヴィジョンとか。」
T「テレヴィジョンとかそう!やっぱりパンクはニューヨークから起こたって知
 らないんだよね。」
K「知らないですねー。」
T「大体あのピストルズが最初と思ってるみたいで。ほいで『やっぱロンドンナ
 イトって凄くないですか?』って言われちゃってさ。」
K「凄いです(笑)。」
T「『俺行ってたんだよ』とか言って(笑)。」
K「(笑)」
T「って話して大貫憲章さんの話とか。」
K「ねー。ツバキハウスとかもらっちゃって。」
T「で、僕行ってたんだよって言ったら『マジっすか?!』って(笑)。」
K「(笑)」
T「言われちゃってさ(笑)。なんかでもいろいろ面白かったんだけどね。」
K「パンク熱いですねやっぱ。」
T「パンクはねー。そう。だからモッシュとか体当たっても健康だもんな。」
K「健康ですね。」
T「だからあれは何かさ、パンクがスケーターと結びついてからパンクってモノ
 は違うもんだな。」
K「そうですね。スケーターと結びついてってのはやっぱり…」
T「やっぱさ、サーファーっぽいんだよノリが。」
K「あー。でもそうですね。アメリカ人とかにどんなの聴いてるんですか?って
 聞くとサーフロックって。サーフロックていうと、あ、ああゆう(笑)…」
T「サーフィニスト?(笑)♪ダンガダンガダンガダンガ〜」
K「そう(笑)。サーフィニストとかそういうディックデイルとかそういう全然
 (笑)。もちろんレッチリとかシュガーレイとかそこらへんの…」
T「そうなんだよ!今のサーフロックはレッチリとかさ、ああゆうメロコアみた
 いなね。」
K「そうですね。ガッツリした感じの。」
T「ああゆう感じなんだね。」
K「リンプとかあそこらへんです。」
T「そうだね。あとオフスプリング。」
K「そう。オフスプリングのギターの人って結構おっさんなんですね(笑)。」
T「あ、そうなの?」
K「なんか見たら、あら、こんなあれだったのかあって。」
T「オフスプリングとかさ、ああゆうミクスチャーの好きな人はみんなそうだよ
 ね。俺ら聴いたら普通のロックじゃんって思うんだけど。」
K「ね。普通のロックですよね。」
T「そうそう。」
K「普通のロックとしては好きだったりするんですけどね。」
T「俺キムタクに会ってさ、いろいろ話しした事あるんだけど。」
K「(笑)」
T「どんな音楽聴いてんの?って聞いたらさ。やっぱオフスプリングとか言うん
 だよ。」
K「おー!キムも!」
T「(笑)。木村拓也君とかもサーフィンやってんじゃない?」
K「あーなるほどなるほど。」
T「だからそういうサーファーの連中とかともつき合いあるみたいで。で、彼ら
 もやっぱりああゆうサーフロックってかカジュアルになったパンクみたいな
 ああゆうの聴いてるみたいで。なるほどなーと。」
K「おーなるほど。」
T「僕らみたいなああいったスターリンとかで洗礼受けた人達からは凄い距離を
 感じてね(笑)。」
K「臓物投げてるようなのとは違うんですね(笑)。唾ペッペ!とか。」
T「そう。ほいでね、僕その17才の彼にいろいろ話してやったんだよ。「最初の
 パンクはもうね、オッソロシクてしょうがなかったんだから。」
K「(笑)。ライヴハウスなんておっかなくて行けなかったんですよね。」
T「行けなかったんだからもうホントに。その臓物投げるヤツはいるわ。」
K「ねえー。」
T「もう何かさ(笑)。」
K「だって千葉のライヴハウスも怖かったですもん。チェーンでブンブン(笑)」
T「そうそう。チェーンぶん投げるわ喧嘩売るわでさそんなんで。そういう事話
 したらさ、『マジ?それ音楽じゃないっすね〜』とか言われちゃって(笑)」
K「(笑)『あら?』とかいう。」
T「そうそうそう(笑)。」
K「そういうのも含めて音楽だっていうね。」
T「そうねー。だからねーいろいろねーこうあるなーとかね、思う訳であります
 が。」

***
T「はい。じゃあ次は?」
K「そうですね。」
T「あの、あれでしょ?もうパンクといえば…」
K「もうパンクを通り過ぎた大人の男は…」
T「大人の俺達が聴く音楽だよな?」
K「そうですよー(笑)。」
T「(笑)。しょうがねぇもんこんなの聴くしか。しょうがいないじゃん!今。」
K「(笑)しか無いですよ。」
T「やってらんね〜よ。はい(笑)。」
K「ね(笑)。そういうのを通過した人達の辿り着いた辺境の隅っこの隅っこの
 隅っこはどうなっているか?という1ページがここにあった!」
T「はい。ここにあった(笑)。」
K「『レインボードイ』ね。」
T「レインボードイアンドフィーチャリング中島よしこさん。」
K「『あんこ節2001』を聴いて下さい。」
T「はい。」

M-05.あんこ節2001/レインボードイ・フィーチャリング中島よしこ

T「えー、ね、オリジナルパンクのこの辿り着いた…」
K「(笑)。辿り着いた辺境の辺境の辺境の……地球には果てがあった!ってい
 う(笑)。」
T「(笑)。レインボードイの奏でる中島よしこさんの『あんこ節2001』。素晴
 らしいですね。」
K「ドイちゃんっていう。米国音楽って本が出てるんですけど、それで旅のペー
 ジをやって…」
T「あ、そうなんですか。」
K「そこを見るとそのストーリーが。バックナンバーでも集めてもらえば。」
T「もともとガレージパンクをやってたんですか?この人は。」
K「やってました。『マディ・フランケンシュタイン』ってバンドやってて。」
T「あー。で、アメリカでもインディーで出してたらしいと。」
K「そうですね。」
T「それが大島に住んでこういった事をやってらっしゃるという。」
K「で、もう帰って来たんですよ。」
T「また帰って来たんですか?!」
K「帰って来て。で今度は何やるの?っつったら『宇宙ブルース』って(笑)。」
T「(爆笑)」
K「なるほど(笑)。」
T「はい。」

<エンディング>
T「はい。お送りしてきましたオリジナルラヴプレゼンツバースト!いかがでし
 たでしょうかねーもう。」
K「凄かったですねー。バラエティーに富みまくった選曲でしたね。」
T「今日はね、私達のそのパンクの…あのー…何つーの?」
K「『パンクとは何ぞや』。」
T「『パンクの同時代体験した人達の今。どういう心境でこうなったか』っつー
 のをこう何かいろいろ…」
K「(笑)。頭脳警察70年代から始まってますよね。」
T「始まってますよね。」
K「ルーツですよ(笑)。」
T「ルーツ(笑)。」
K「ジャパニーズパンクロックの。」
T「(笑)ですね。」
K「ええ。」
T「という事でですね、この番組ではハガキを大募集しております。リクエスト
 感想何でも書いて送って頂きたいと思います。まあ我々と同じようなパンクに
 対する熱い想い…」
K「熱い想い。」
T「語って頂けたらいいですね。」
K「たぎりをぶつけて欲しい!」
T「たぎりをね。ホント。俺だって昔…」
K「ね(笑)。サラリーマンみたいな人でもいいです。」
T「そうですねはい。バウハウス来日しないかな〜と思ってる人とかさ(笑)。」
K「(笑)」
T「いると思うよ(笑)。」
K「全然いますよ!」
T「いるでしょうねー。だってAC/DCがこれだけ盛り上がる訳だから。」
K「ヤバイですよねー。」
T「やっぱり同じようにバウハウスとかさ。」
K「(笑)」
T「うん。思うよ。ジョイディヴィジョンがあんだけ盛り上がるんだったら。」
K「そうですよー(笑)。」
T「『なんでエコバニ盛り上がんないんだろう』とかさ(笑)。」
K「ねえ(笑)。でもあれじゃないですか?フジロック、ニューオーダーもバニ
 メンも…」
T「バニメン来んですか?!」
K「来ますよー。」
T「マジッすか(笑)。もうフジロックオジサンの溜まり場だな。あ、そう、
 言ってた!(笑)ごめんごめん、ちょっと延びちゃいますけど番組。」
K「ええ(笑)。」
T「その17才の彼がね今年フジロックは行くの?っつったら行かないって。」
K「(笑)」
T「何で?っつったらね『あれ最近ね、もうオジサンのイベントになっちゃって
 ダメ』って。」
K「あー。ダメッすかねー。」
T「だからもう1コの…何だっけあれ?」
K「サマーソニック?」
T「サマーソニック。あっちは行くけどねぇ…って言ってましたよ。」
K「あーそうなんですねえ。あらら。ニールヤングじゃダメですかね?」
T「ニールヤング、ニューオーダー、エコバニときたらね。」
K「ブライアンイーノじゃダメですかね?」
T「ねー。それでもホント、明らかにオジサンが企画してるかもって思うよな
 (笑)。」
K「ねー。今ピックアップしていったのもそういうバンドしか言ってないんです
 けどね(笑)。」
T「そうだね(笑)。」
K「他にも普通にいっぱい来るんですけどね。」
T「あ、そうかそうか(笑)。ピックアップの仕方がね。」
K「ね。そうですね。」
T「はい。という事でね、今日のお客様はイナズマケイ君でありました。」
K「はい。」
T「はい。また来週。バースト!」

 


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[BROADGRAPHY] [Home Page]

Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki