ORIGINAL LOVE presents 《BURST!》

第102回 (2001年3月8日放送)


<オープニング>
TT「今日は先週のゲストの小林さんがかけた曲のアーティストが来てくれています。
 初登場でございますねこの番組。まあ僕も昔から知ってるんですけどもパーカッ
 ショニストのアサチャンですね。『ASA-CHANG』の登場です。」
M-01.水の音楽/オリジナルラヴ
<近況>
 皆さんもう春の訪れが(笑)3月も入りまして段々暖かくなってきてね夜中とか。
僕は仕事は夜中にする訳です。昼間に起きまして寝るのは大体朝の4時5時です。特
に作曲期間中、自分の曲書いたりとか人に曲を提供したりとか、両方ともですけれ
ども。曲書いたりする事っていうのは結構夜中になっちゃう事が多いですねどうし
ても。夜中っていうのは電話はかかってこないわ物音は静かだわっていう事でね、
まあスタジオの中ですから静かなんですけどいずれにしろ。ただ何かこうやっぱり
集中できるという感じでどうしても夜中になってしまいまして。えー夜中冬はやっ
ぱり寒いですねー。で、まあ僕は朝方ぐらいまでスタジオである程度やって、最近
は自分のパワーブックに全部の音アンド全部のデータを入れて、家にまた帰ってき
て寝る前にもう1回再度いじったりとかしてましてですね。家でパワーブックでま
た更にいじったりすると時間もどんどん朝になって次の日の朝になったりもする訳
なんですけど。そういうような毎日。そういうよな1.2週間、ずーっと暮らしてる
んですが。前は僕の寝る部屋の暖房が故障していて、もの凄ーい小っちゃい暖房を
入れてたんですけど、それだと部屋全体が暖まらないんですね全然。で、ココアを
大体1晩に3杯ぐらい寒いんで飲んでたんですね。で、ココア中毒みたいになりまし
てですね、なんかまた太っていきそうな気配…という感じなんですが(笑)。

 それで先週ぐらいから自分のマッキントッシュ、これは自分のプライベートスタ
ジオにある方なんですけども、壊れまして。壊れたっていうか新しいアクセラレー
タカードっていうヤツですね、あのCPUが早くなる、あれを入れたんですけど。そ
したら音楽を録音する他の部分の機材と合わないという事で。1週間ぐらいテスト
したり楽器の業者の人に来てもらったりとかうちの事務所のスタッフから何からと
あーだこーだ言いながらずーっと1週間何もできなくて。曲作りもなかなか煮詰ま
ったりする訳なんですがよりこう機材の面で煮詰まりまくりましてですね、疲れた
1週間!という感じなんですが。まあコンピューター僕は割と好きだったりするん
ですけど、この1週間でもの凄い嫌いになってですね(笑)ええ。コノヤロウと思
ったりしてる訳なんですが。でもって結論としては新しいコンピューターを導入、
また買わないといけない羽目になりそうだという。そういうような1週間でした。
他はほとんど人と会いませんでしたね、ええ(笑)。他には何もしてなかったとい
う感じなんですけど、1週間潰れましたねそのコンピュータートラブルによって。

<今週のリコメンド>
 何週間か前にかけようと思ってた曲なんですけど。ジョージハリスンのリマスタ
リングのアルバムがこの間タワレコ行ったら1位に輝いてましてね。リマスタリン
グしただけで1位になるなんていいなーなんて思ったりしたんですけど、買ってし
まいまして僕も。持ってるのに(笑)。で、聴いたんですけどやっぱり『マイ・ス
ウィート・ロード』っていい曲だなーと思いまして持ってきたのでかけます。『マ
イ・スウィート・ロード』って子供の頃は『僕の甘い道』だと思ってたんですけど、
『ロード』って『神』だったんですね。『僕の愛しい神様』という。それしか言っ
てないですねこの曲。これがまたいいなと思う訳ですが。では聴いて下さい。

M-02.マイスウィートロード/ジョージハリスン

<談話室バースト!>
ゲスト:ASA-CHANG 以下:A

T「今日のゲストは、新曲『花』、先週この番組でかけたんですけど、話題沸騰の
 アサチャングです。どうも。」
A「どうもです(笑)。ASA-CHANGです。朝倉と申します。」
T「どーもどーもどーも。アサチャングって…」
A「アサチャンでいいですよ。」
T「アサチャンね。これ『G』はいつ付いたんだっけ?」
A「これは昭和の話でね。昭和についてしまいまして。」
T「あー昭和の時代なんだ。じゃあだいぶ前ですねでも。」
A「これね、ライターの川勝さんっているじゃないですか。」
T「はいはいはい、川勝さん。」
A「何かの雑誌でこういうのになっちゃったんだねー。川勝さんが書いて…」
T「あ、そうなんだ。ふーん。」
A「その当時こういうのは無かったんですけど。」
T「そうですね。じゃあアサチャンが最初じゃないですか?多分。」
A「かなあ…」
T「(笑)。何かこういう書き方多くなったよね一時期ね。」
A「一時期多かったね。高木完ちゃんも『KAN-CHANG』ってこういう表記が一時期
 あったんですけど。
T「ありましたね。」
A「それも昭和の話ですから。」
T「あー。あれもう昭和になっちゃうんですね。」
A「あや?俺ももう定かじゃないけど(笑)。」
T「(笑)」
A「あ、多分そうだよ。だってスカパラ始めた時にはこれになってましたから。」
T「あ、そうですか。へえー。」
A「うん。」
T「え?スカパラ始まった時昭和だったっけ?」
A「完全昭和ですよ(笑)。」
T「うそ、そうだったっけな?」
A「そうですよ。」
T「え、ホント。じゃあ僕が始めたのも昭和なのかな?」
A「全然。田島君そうっすよー!」
T「そうでしたっけ?(笑)」
A「もう一時期対バンの嵐だったじゃないですかオリジナルラヴとー。」
T「そうそうそう(笑)。あ、そっかそっか。」
A「そうですよ。」
T「そうでしたね。」
A「90じゃない、80…」
T「オリジナルラヴ一緒にやってた頃はね…あれは89年とかでしたよ。」
A「そうでしたね。」
T「89年とか90年とか。僕のデビュー直前ぐらいだから。」
A「あ、そうですか。」
T「そうです。あのー、それでえーと、アサチャンはもう東京スカパラダイスオー
 ケストラに最初いて。っていうかアサチャンが結成したようなもんですよね。」
A「そう。自分で造って。リーダーだったのに辞めちゃったっつって業界じゃもう
 ブーブーですよもうその当時。」
T「何でブーブー?(笑)」
A「『何だ?アイツ』みたいな。」
T「(笑)。えー?そうだったかな?はあー。で、その後っていうのはいろいろやっ
 てたと思うんですけども。」
A「基本的にはセッションパーカッショニストみたいな。で、途中でピアニカ前田
 さんと『ピラニアンズ』っていう。」
T「そうそう。はいはい。」
A「これももう古い話ですよ(笑)。」
T「そうですね、やってましたね。」
A「やってました。これも一時期人気あったですよ。」
T「ありましたね、うん。」
A「一時期ね…うーんと『クアトロ2DAYS!』とかやってたんですよ。」
T「クアトロ2DAYSまで行ったんだ。」
A「うん。渋谷クアトロ。」
T「へえー。あのね、マネージャーやってたじゃん?アサリっつって名前…実名出
 しちゃった(笑)。」
A「(笑)」
T「あれ、僕の大学の友達で。」
A「へえー。」
T「『今ピアニカさんとこでマネージャーやってんすよ』とか言って。」
A「アサリさん?」
T「アサリ君っていう。いたんだけど(笑)。」
A「俺わかんない…?」
T「うん、まあいいよ(笑)。」
A「ナグメグ。」
T「ナツメグ?」
A「うん。ナツメグだったんですよ。」
T「あ、そうそうそう。」
A「ナツメグあったじゃないですか、ねー。」
T「あったあったあった。」
A「…こんなの全然使えないよね(笑)。」
T「(笑)そうナツメグ。レーベルだっけ?あれ事務所だっけ?」
A「両方ありました。はい。」
T「ふーんなるほど。そういうのをやりつつ…」
A「ピラニアンズやって、またピラニアンズ辞めたりしたんで『脱退王』とか言わ
 れまして。」
T「(笑)あ、辞めたんだあれ。自分で。」
A「辞めましたよ。何かいろいろまあつまんない事があって。」
T「ほおー。」
A「で、そっからガンガンまたセッションワークばっかりやってたんですよ。」
T「ふーん。で、ずーっとセッションワークやって。『巡礼』を結成するのはいつ
 頃なんですか?」
A「『巡礼』はね、うーん3年ぐらい前ですかね。98年の5月ぐらいにCDを出したん
 ですよ。」
T「はあー。」
A「トラットリアから出して。…言っていいの?」
T「いいんだよ。いいでしょ?うんうん。小山田君とこだ。」
A「いわゆる1stって事で『ASA-CHANG&巡礼』名義で初めて出したんですよCD。」
T「へえー。98年。じゃあ割と最近ですね。」
A「全然最近ですよ。まあその1年ぐらい前からそういう音になっちゃってて。
 これは何とか形にしたいなと思ってその98年ので出したんですけど。」
T「うんうん。」
A「そっからまた3年ぐらいブランクあるんですけどね(笑)。で、最近ライヴやっ
 てんですよ。」
T「ライヴよく聞きますよ。いろんなフェスティバルに出てるとかって聞きました
 けど。」
A「はい。んでライヴやり始めたら小っちゃい話ですけど噂になって(笑)。」
T「うん(笑)。」
A「で、まあ『花』に至る。なんて感じなんですけど。」
T「今回の『花』ね。」
A「今回のそう、名前が『花』っつーんですよ。」
T「うん。これねーいい感じだったよ1曲目。これ最後に聴きますけれども。その
 前、このカズミナントカって…何だっけ?」
A「『カズミウィズリッキーズ』ね。」
T「これは今これからかける訳なんですけど、これはどういう?」
A「これは『ネロリーズ』っていう、昔女の子デュオであったんですけど。」
T「ありましたね、うん。」
A「栗原淳さんと久保和美さんっていう2人がやってたんですけど。ソロワークを
 2人でしようって言って。それ何か両方プロデュースしなくちゃいけなくなっち
 ゃうんですよ。」
T「うんうん。」
A「んで、カズミちゃんに曲を提供したんです。これ『カズミウィズリッキーズ』
 って別にユニットでもなくて、ソロワークの名前みたいな感じなんですけど、
 カズミちゃんのね。」
T「へえー。あれか?あの『ネロリーズ』ってオルガンをさ…」
A「アコーディオン。」
T「アコーディオンだったっけ?」
A「うんうん。」
T「何かやってたの覚えてますけど。」
A「うん。アコーディオンとギターとで。まあアノラック的と言うか、そういう
 感じの。」
T「ふーん。で、これアサチャンがプロデュースして。これはいつの話ですか?」
A「これはですね(笑)数字に弱いんだよな…年代?…多分ね、3.4年前……え?
 もっと前かなー?4.5年前ですね。」
T「へえー。」
A「ホントごめんなさい曖昧で。僕家にもちゃんとしたジャケットがついたCDが無
 くて。今日はマスタリングの時落としたヤツを持って来ちゃったんですけど(笑)
 自分でカズミちゃんに作った曲を…あるんですよ。で、今回それをまた自分で今
 度『巡礼』でやり直したりしてるんで。」
T「あ、そうなんだ。」
A「うん。ちょっと曰く付きなんで今回紹介しようかと思って。」
T「なるほど。じゃあその曲を聴きたいと思います。」

M-03.プリーチ/カズミウィズリッキーズ

T「これいいじゃないすか!」
A「ありがとうございます(笑)。でもこれ、今、今いいね!」
T「(笑)。これ大友さんなんでしょ?このターンテーブルやってんの。」
A「そうなんです。今ちょっとこのスクラッチっぽく聞こえる所は、知る人ぞ知る
 大友良英さんっていう。」
T「そうですね。大友さんと、ホーンセクションは誰なんですか?」
A「えー、これも知る人ぞ知る菊地成孔さんっていう人。サックス奏者なんですけ
 ど。」
T「へえー。うん。」
A「自分でメロディー書いたもんでアレンジ面倒臭くなっちゃって(笑)菊地君に
 つけてもらったって感じなんですよ。」
T「ホーンセクションね。ふーん。」
A「アレンジお任せしちゃって。」
T「あ、そうなんだへえー。イントロの部分がその菊地さんと大友さんの…」
A「コンダクションと。いわゆる即興ですね。」
T「即興。面白いねー!」
A「うん。」
T「あんな事やってんだ。」
A「あれはでもフォーマットとしてはあるんですけどねそういう。ただそのポップ
 シーンにぶち込んだっていう(笑)。ぶち込んじゃったっていうか。」
T「うんうんうん。面白かったよ凄い。」
A「うん。」
T「へえー。そんな事やってんですねー。」
A「やってんですねー。5年前っていうのがちょっと何か俺も…時間軸がわかんな
 くなっちゃいました(笑)。」
T「(笑)。5年前っていうと、そうだな96年とかだから…いや、いい時期だと思
 いますよ。」
A「うーん。」
T「ちょっとスラップハッピーみたいな感じだな曲調は。」
A「あー、うん。で、今言ってる5年前っていうのだって定かじゃないんですよ
 ね(笑)。」
T「(笑)」
A「データ的に無いんですよね。おまけにこれ廃盤になっちゃったらしくて。」
T「へえー。いいのにねこの曲。」
A「いいですよね。」
T「これトラットリアから出てるんですか?」
A「これはね、えーとね『スイートスプエスト』ってあの東芝のインディーズ的
 なセクションがあって。」
T「あ、そうなんだ。へえーなるほどね。大友さんは今オリジナルラヴやってる
 コウ君とかサックスの松本さんとかもよく一緒にやってるみたいで。」
A「あ、そうですよね。」
T「最近は何かシンセとか。元々ギターやってるんだよね?」
A「大友さん、何ともシブイギター弾くんですよね。」
T「うん結構いいね。自作のシンセに凝ってるとか松本君が言ってたけど。」
A「うん。僕本当にね、リスペクトしてしまう人なんですよ大友さんって。」
T「うん。」
A「何か一緒にやれてやる時期があって、凄い面白くて。」
T「うん。そうですか。」

***
T「はい。アサチャンヒストリー、ね。」
A「はい(笑)。」
T「(笑)。アサチャンはだけどあれだね、ソロになってからよりこう謎が増しま
 したよね。」
A「ホントですかー?」
T「(笑)」
A「俺だって田島君とかさ古くから知ってるじゃないすかもうそう言えば。あんま
 変わってないでしょ?」
T「まあ変わってないけど。でも音楽性が何かやっぱいろいろさ一挙に。スカパラ
 ん時までは何となくわかったんですよ『あ、こういう人かもなー』みたいな。」
A「うんうん。」
T「あん時みんな話した事とかあるしさ、わかったんだけど。」
A「うん。」
T「それ以降の音楽性の広がりっていうは割と独自の方向に行って。いろんなより
 面白い感じになったんじゃない?(笑)」
A「あ、そうですか。いや、俺ねホントにね変わってないんですけどね。」
T「あー。」
A「本当あのー濃く行ってる風に見えますけど音とか聴くと。そんな事全然無くて」
T「あー。」
A「うんうん。やっぱポップスやりてえーっていう。」
T「(笑)そう〜?」
A「うん。ホントホント。」
T「気持ちとしては?」
A「ホントホント。」
T「でもいろんな出会いがあったんじゃないの?大友さんにしろ何にしろさ。」
A「そうですね。何かいろんな所でやってたから、勝手にシンパシー持ってあっち
 もそうなっちゃってた、みたいな事で繋がっちゃう事がやっぱたまーにあるん
 ですよね。」
T「あーー。」
A「そういう出会いみたいなのはありますよね。」
T「うん。何かあれだよね、自分でCDを買って影響されたっていうよりも人に関わ
 って一緒にやって出来上がってきたモノっていうそんな感じがしますね何かね」
A「うん。未だにCD屋さんに行くとね、あのー苦手なの。5分いれないって感じ。」
T「へえー(笑)。」
A「やっぱ人。うん。そうですね。人に影響受けるかもしれない。」
T「はあー。『巡礼』っていうのはこれはもう完全に1人で始めたんですか?」
A「いや、あのやっぱりプログラムしてくれる相方みたいな人がいて。」
T「へえー。」
A「今も裏山秀彦さんって人がいてその人と俺が思ってる事バーッと伝えて。で、
 2人であーでもないこーでもないっていう感じで作るんですね。」
T「へえー。」

***
T「えーとそれで、ここで『チャラ』。」
A「いきなり(笑)。」
T「いきなり。チャラちゃんに行く訳ですが。」
A「はい。」
T「これは何?ここにきて。」
A「いやあのね、歴史的に言えばチャラのバンドを長くここ数年.2.3年やってまし
 て。その流れでCDとかにも参加する事になりまして。」
T「うんうん。」
A「かなりその意外に今の『巡礼』と…これはポップな曲なんだけど、今からかけ
 る曲は。」
T「うん。」
A「何か似てるんですよ。音、肌触りとか。聴くとわかりますけど。」
T「はあー。」
A「まあ、あと最近『巡礼』で凄くフィーチャーしてるタブラっていう打楽器があ
 るんだけど、それが多分日本のポップス史上一番でかいバランスでタブラが入っ
 てんじゃねーかと思うんで(笑)。」
T「へえー。」
A「まあその辺でちょっと今日敢えてチャラを持って来てみたんですけど。」
T「ほおー。チャラちゃんの新しい曲?これ。」
A「いえ、これは結構前。シングルカットされてたんだけど、これも3.4作前ぐら
 いかもしんない。」
T「あ、そうなんですかへえー。タブラ…タブラは凝ってんの?」
A「いや、俺的にはその打楽器の1個なんだけど。意外にインドの…タブラっつっ
 たってみんなわかんないよね。」
T「わかるわかる。」
A「わかる?あのインドの楽器で。まあ一番難しいとか言われてるんでちょっとバ
 カにしてやろうかと思って(笑)。」
T「(爆笑)」
A「うそうそ。ちゃんとリスペクトしてますよ。」
T「(笑)あ、そう。でもある程度これ習わないと鳴らないでしょ?習ったりした
 んですか?」
A「いや。何か人の見たりして。やーやっぱ取っつきにくい楽器だから。」
T「うん。」
A「民族楽器って嫌ですよね。そういう取っつきにくさがあるからね。」
T「そうだよね。いろいろこうしなきゃいけない、ああしなきゃいけない。あれが
 すっごい多いよね。」
A「そうそううん。だからそれをポップスの中にどう組み込むかって考えてた時期
 もあって。」
T「へえー。これはチャラちゃんがアイデア持ってきたの?この曲のアイデアは」
A「これはね、バンドがかなり長い事一緒にやってたんで、バンドでみんなで共同
 アレンジみたいな事しようかと。」
T「あ、そうなんだ。」
A「曲もチャラが半分書いてバンドの誰かが半分書いて。」
T「へえー。」
A「で、俺がガーッってあーでもないこーでもないっつって。トラック半分ぐらい
 作っちゃって(笑)。」
T「あ、そうなんだ。へえー。」
A「いやでもそんな事言ってもドラムとか…」
T「…『DUCA』だ!」
A「DUCAってヤツ。」
T「あ、これ何か聴いたよラジオで。」
A「ホントですか。」
T「面白い曲だったよ。」
A「サーフロック…サーフっぽい曲…」
T「変な曲。うんうん。」
A「ダブラガンガン乗ってる。みたいな。」
T「♪デュッカデュッカ〜とかいう。」
A「そうそう。」
T「あーあれだ。わかりました。」
A「(笑)」
T「デュカ聴きます。」

M-04.デュカ/チャラ

T「タブラデカイですねこれね。」
A「デカイねー。しかも本当にこの音楽に必要なのかどうかってのがわかんないけ
 どデカイという。」
T「(笑)いや必要でしょ。だって僕ラジオで聴いて『面白い曲だなー』と思って。
 で、これこのタブラの音がね凄い引っかかったの。」
A「あ、ホントですか?」
T「もの凄い引っかかったから。曲よりもタブラの(笑)…」
A「あ、そうですか。マッズー(笑)。」
T「(笑)だからそれで覚えてるのデュカ。」
A「うん。」
T「『デュカ』って曲のタイトルもおかしいなと思ってさ。」
A「ええそうなんですよ。これで叩いたんですよ。」
T「へえー。これ曲も半分以上書いたの?」
A「いえ、僕はメロディーには携わってないけど。」
T「あ、そうなんだ。ふーん。」
A「うん。結構トラックの部分はかなり。」
T「へえー。チャラちゃんって結構さいいんだよねー。曲とかもさ。」
A「うんうん。」
T「歌も凄いいいし。ライヴは最近もやってるんですか?」
A「最近はこの先はちょっとわかんないですけど、3.4年長くずーっと…スミレち
 ゃんって子供が産まれて復活してから…復活っていうか生まれてからずーっと
 最近までやってたんですけどね。」
T「うん。」
A「最近っつってもまあ3年ぐらいやってましたね。」
T「へえー。うん。で、最近はじゃあもう『巡礼』で忙しい感じなんですか?」
A「いえいえそういう…あれもやりますよ。呼んで下さいよ(笑)。」
T「(爆笑)」
A「っていうか俺オリジナルラヴ入ってんですよ。今思い出した!」
T「え?」
A「オリジナルラヴのアルバムに俺入ってますよ昔。」
T「あれでしょ?1stだよね?確か。」
A「1stかなあ?」
T「1st?2ndだったっけ?何かやりましたよね。」
A「『結晶』って何枚目?」
T「2枚目。」
A「2ndですよ!」
T「2ndだっけ。あ、そうそう(笑)。」
A「1曲目入ってる筈俺。」
T「やったやった!(笑)」
A「ね。俺今思い出した。スタジオまで思い出してきたもん。」
T「あれさ、ライヴもやんなかったっけ?1回。」
A「やってますよ!」
T「ライヴで確かやりましたよね。そうそう(笑)。」
A「やりました。なんだ!もう〜。」
T「思い出したよ(笑)僕も思いだした!一緒にやってたの忘れてた(笑)。」
A「場所クアトロでしょ?」
T「そうそう!クアトロ!そうそうそう!そうだよーー。」
A「うん。」
T「やりましたね。なんつって(笑)。えーあれからもう早いろいろ時も経った
 訳ですが。」
A「はい。」

***
T「で、あのー『巡礼』。巡礼って何人グループなんですか?」
A「ライヴは2人でやるんですけど基本的に全員では3人なんですよ(笑)。2人と
 あと自分で作るサウンドシステム、小さいラジカセぐらいのサウンドシステム
 を作っちゃって、そっから出てくる音源とかと一緒にやったりするんですよ。」
T「へえー。で、今度の感じではストリングス入ったりとか。」
A「ええ。」
T「あといろんなゲストがまたいろいろ入ってて、かなりこうしっとりとした感じ
 でね、泣きがこう入って。」
A「泣き入ってるんですよ、うん。」
T「凄いいい感じで。『こういう場所にたどり着いたのか』みたいなね。」
A「何かね。」
T「めぐりめぐって。」
A「何かでも最近やってるシーンとかだと、何だろ、シーンって事ないや、俺達
 シーンとかあんま無いんだけど(笑)…まあいいや、いわゆる音響系というの
 があったとしますと…」
T「うん。」
A「う〜んまあいいや、ダンス…まあフロアね、フロアでも何でもいいんだけど。」
T「うんうん。」
A「『言葉』って意外に無くなってきてるでしょ?」
T「無いねー。うん。」
A「敢えて『言葉』かなと思って。」
T「あーー。」
A「うん。で、その『悲しい』とかっていうのもなかなか省かれちゃってる部分が
 あるんだよね。」
T「そうだよねーー。うん。」
A「そういう所にグッと敢えてやってみたいなって。」
T「なるほど。僕もでも最近悲しい系いいなと思ってんだよ。そう(爆笑)。」
A「ホントですか?何でそこで笑う?(笑)」
T「っていうかね、『悲しい系』っつーんですか?あのね…『カタルシス!』」
A「カタルシスですか。」
T「カタルシスを感じるモノがいいなあと。言葉のとかいいなとハマっててさ。」
A「あ、それはそうすね。いいっすよね。」
T「そう。でね、この曲聴いたら、あーいいなーと思って。」
A「今省かれちゃってんじゃないですか、カタルシスとか。」
T「あー、省かれてる。うん。みんな『これカッチョイイ!』とかそっちの方に行
 っちゃってさ。」
A「うん。で、それの『メビウスの輪』なんですよ。カッチョイイのもカッコワル
 イって言われてんのも、メビウスの輪でくっつけちゃおうかと。」
T「あーなるほど。へえー。ほぉーほぉー。」
A「デマカセですよ今(笑)。」
T「いやいやいや。じゃあそのメビウスの輪がこの『花』だと。じゃあその『花』
 を。」
A「あの、苦情とかは一切受け付けませんのでこのオンエアに対して。リスナーの
 皆さん。」
T「何で?(笑)そんな謙虚に。」
A「ええ。」
T「いやいやそんな事無いと思う。全然そんな事無い。」
A「(笑)」
T「はい。聴きます。」

M-05.花/ASA-CHANG&巡礼

T「いいですねーこれ。」
A「いやいやいや。」
T「これは何?先に詞があったんですか?」
A「いやーんーそれは難しいとこですね。何とも言えないとこですねー。」
T「ほおー。」
A「後からこう辻褄を合わせた所もありますし。」
T「へえー。いやなかなかこれ言葉を切り張りしていったんだ。これ実際読んでも
 らって?」
A「そうだね。読んでもらってエディットして。」
T「ふーん。これ大変だったでしょ?」
A「そうですね。」
T「(笑)。ドゥルルル!クルルル!って。」
A「そうそう。ビートが無くなっちゃってますねもはや。」
T「うん。いやでもねこれは凄いいいですよね!」
A「ありがとうございます。」
T「これ女の子たくさん出てきて。あの、ヨシミちゃんと…」
A「ええ。ボアとかOOIOOとかやってるヨシミさんと、あとスーパーカーの古川美季
 ちゃん。」
T「ミキちゃん。ふーん。あ、それでその2人とアサチャンが喋ったの?」
A「これ男の声俺に似てるんですけど、元ミュートビート、今トランペッターの…」
T「児玉さん?」
A「児玉さんなんです。」
T「あ、そうなんですか。」
A「ええ。」
T「へえー。」
A「あと、たまに叫んでる声が入ってるんですけど、それはプンクボイっていう男
 がいまして(笑)ぷンクが叫んでるんですよ。」
T「へえー。いやあこれはなかなかね、情念みたいなモノが入ってますよねこの曲
 はね。」
A「なんかこうたくさん変な感じが今すげー自分でしましたね。」
T「あー。」
A「何だろう?って…ホントにあの苦情受け付けませんのでこれは。」
T「何でだよー(笑)。」
A「苦情は一切受け付けませんので。」
T「うそー(笑)何で?!凄いいいじゃんこれ。これストリングスは打ち込みでやっ
 た?」
A「これ生ですよ。」
T「生なの?」
A「弾いちゃったんですよ。で、この太鼓の音も全部生でやるんですよ。」
T「あ、そうなんだ。」
A「僕がやったんじゃないですよこれは。」
T「あ、そうなの?」
A「新メンバーがいて。また強力なタブラ奏者がいて。」
T「へえー、なるほど。」
A「まあ一応湯沢君っていうんで、あの一応プロモーションで名前言って(笑)」
T「湯沢君?知ってますよ僕。会いましたよ。」
A「あ、L?K?Oとかと友達。」
T「そうコウ君と。大阪で会ったよ。」
A「あ、そうか。」
T「うん。そうそう。」
A「あの人あの人。」
T「へえー。スゲー上手い!とか言って。」
A「そうそうそう。バリバリ。でもね、タブラって行き着くところデジタルなもん
 なので、こういうの相性いいんですよね。」
T「ふーんなるほどね。で、この方向で行くとかっていう事じゃなくて、何かこう
 いうのが出来ちゃったという。」
A「そうすね。かなりもう出来ちゃったって感じですね。」
T「うーんなるほど。えーって感じで、これはかなりちょっと重い感じの曲ですけ
 どね、凄くいいんで。これ発売はいつでしたっけ?」
A「3月28日。」
T「もうちょい先ですね。」
A「はい。」
T「これはチェックしろ!なんていうさ(笑)。」
A「激チェック。要チェック。」
T「言い方を俺がこの番組でするのも不思議な感じなんですけど。でもね、これは
 いいと思いますね。」
A「ちゃう。売れないとマズイんですよマジで。」
T「あーホント?(笑)」
A「うん。マジでマズイ。」
T「(笑)。じゃあもうこれは買って下さい!」
A「買って下さいホントに。」
T「ホントに。これはね、買って損は無いね、うん。…と思いますよ。」
A「あの、『CDが無い』とかの苦情も一切受け付けません!(笑)」
T「(笑)」
A「売ってます。あ、ていうか店にちゃんと流通してると思うので。」
T「うん。これはホントにいいですからね。」
A「ありがとうございます。」
T「はい。という事で今日は『アサチャンヒストリー』」
A「(笑)」
T「アサチャンを迎えてASA-CHANG&巡礼に至るまでをお届けしました。」
A「はい。」

<エンディング>
T「この番組では番組インフォメーション等受け付けておりますけどもアサチャン
 への苦情…えー…」
A「やめて下さい!ラブコールのみ。」
T「そう?ラブコールのみ受け付けておりますので(笑)。」
A「(笑)」
T「って感じですけどね。いやーいいですねーでもこの巡礼、この曲は。」
A「いや、ホントありがとうございます。嬉しいっすよ。」
T「いや、ホントホント。いいよこれ。これいつレコーディングしたの?」
A「これはね…」
T「まださっきのアレが続いてるな!(笑)後枠になってないですけど。」
A「すいません。いや、もうかなり、えー、1年半ぐらい前には出来てた。」
T「あ、そうなの。」
A「あ、録音は去年の夏には終わってた。この曲はですね。」
T「へえー。あ、そうなんですか。いよいよじゃあこれは世に出るという。」
A「出る。ええ。」
T「3月下旬発売という事で。えー、という事でこの曲に対する苦情ね(笑)受け
 付けてないと繰り返します。」
A「(笑)」
T「今日のゲストはアサチャンでした。」
A「はい。ありがとうございました。どうも。」
T「ありがとうございました。また来週。バースト!」

 


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Listening & Reported by Jun Arai
Page Written by Kiku^o^Sakamaki