出典:「開発教育とシステム思考融合の可能性 〜対話(ダイアログ)で学び合う学習する組織」 (『開発教育システム思考研究会報告書』、拓大IDEC、2012) より IDEC国際開発教育センター 小貫 仁 <U−1〜3の全体構成> 1 開発教育とシステム思考 ・・・U−1(本ページ、報告書pp.1-7) (1)本稿のテーマと構成 (2)なぜ、システム思考か (3)システム思考の可能性 2 開発教育と学習する組織(学び合う学校) ・・・U−2 (1)社会構成主義と対話(ダイアログ) (2)学習する組織から学び合う学校へ (3)システム思考で深める学び 3 これからのファシリテーター ・・・U−3 (1)ダイアログ・ファシリテーター (2)ジェネレイティブ・ファシリテーター (3)地域と世界をつなぎ、世界に羽ばたく 1 開発教育とシステム思考 (1)本稿のテーマと構成 @ 本稿のテーマをめぐって 拓殖大学国際開発教育センター(拓大IDEC)「開発教育システム思考研究会」では、2010年度から「開発教育とシステム思考融合の可能性」について研究してきた。 本稿は、研究会の2年間の集大成として、その成果と課題の整理を試みるものである。 研究会は、研究成果として、次のような観点で展開する開発教育を展望するに至った。 A 社会構成主義の学びとしての教育 B 対話(ダイアログ)で展開する教育 C 「学習する組織」として学び合う教育 D システム思考で深める教育 これらは全体として一体のものである。各々を個別に切り離すより、一体のものとして総合的に展開すべきものと考える。 こうした観点は、言わば「システム論的パラダイム」および「社会構成主義パラダイム」に立脚した学びのデザインである。 本稿は、近代の「機械論的パラダイム」や「客観主義パラダイム」を乗り越えることを試みる。提起するのは、こうした脱近代の視点で、開発教育の問題意識を探求する学び(内容論)である。同時に、こうした学びのあり方として、「学習する組織」論を教育へ適用した「学び合う教育」を提起し、そこにおけるファシリテーションを考察する(方法論)。 私たちが問われている教育課題には、今日の社会が不確実かつ不透明ゆえに求められる「主体的判断力」、多様で異質なグローバル社会ゆえに求められる「相互の深い理解力」、対立は必ず起こるゆえに求められる「葛藤を共通の目的に向けた創造へのチャンスとする対話力」等がある。ここに通底するのはコミュニケーション能力としての対話力である。それゆえに、対話の環境デザインや対話のファシリテーションスキルは教育の最重要課題と言えるだろう。 さて、研究会がこうした観点に到達するまでの経緯は何だったか。まず、研究会の問題意識には世界の現状の「構造認識」に関わる課題があった。 開発教育は1960年代から始まった新しい国際教育である。南の国々への関心を喚起し、その現状を解決するための教育として誕生した。開発教育は、第一に、世界の現状を共感的に理解し、問題解決に取り組み、世界が共に生きていくことを志向する。第二に、世界の現状を深く理解し、因果関係を分析できる世界認識の教育でもある。 けれども、その伝え方・深め方は容易でない面もある。前者においては、開発教育は、下手をすると「日本で生まれて良かった」と安堵したままだったり、途上国に対する偏見を助長するリスクさえあった。後者においては、現象は伝えても、そこにおける構造的な本質を探究するまでに至らないことが課題とされてきた。 ゆえに、前者への対応では、学習者が現状をリアルに偏見なく理解するために、参加型の学びが発達し、共感を促すさまざまな工夫がなされてきている。しかし、後者においては、学習者の発達段階に応じて「共感的理解から構造的認識へ」の深化が求められてきたが、今もなお課題として残されているように思われる。(1) 図1 発達段階と学習目標 (出所:開発教育協会『「開発教育」ってなあに?』1998年、筆者作成) 学問的にも難しい社会(世界)の構造分析について、教育の場で、共感的理解を伴って構造的認識レベルに深まることは可能だろうか? 本稿は、アプローチとして「システム構造」の学びを提案し検討する。ここにおけるシステム思考における構造とは、相互依存関係でつながる全体のしくみにほかならない。 関連して、研究会が2年間の研究で到達した「学習観」は次のように整理できる。 開発教育の学びのプロセス(知る〜考える〜行動する)では、学習者は課題に対して、自ら学び自ら考える主体的な学びを展開する。そして、課題解決のあり方(開発のあり方)をも探求する。そこにおける学びは、多様な視点で語り合い、コミュニケーションを通じて個人が主体的に自己を変容させていく。その意味で、学びを伝達でなく「変容」とする考え方に同意する。(2) それは、社会の”ありたい姿”を見いだし、その実現に向き合う「自己変容のプロセス」である。それは「社会変容への参加のプロセス」にもつながる。 こうした学びを通して、開発教育がめざすのは、社会(世界)の現実を「共感を伴って学び合う市民」の育成である。さらに、より良い社会(世界)に向けて「自分が活かされることの喜び、つまり利他の志をもって参加できる市民」の育成である。 「二人でともに道行けば、一人が先に気づくもの」という言葉にもあるように、学びは協同して築くものである。(3) ここでの学びは、仲間と力を合わせて課題解決に取り組む「協同学習」を前提とする。そして、ここにおけるプロセスで重要なのは「対話」と考える。 ここでの対話とは、問いと思考をつなぎ、学び合いを深める。そればかりでなく、重要なのは、異なった見解を乗り越え、創造的な見解を導く「ダイアログ」の要素である。互いに信頼し合い、通底する思いを共有し共感することで新たな意味を共創する。こうした対話を、本稿では「対話(ダイアログ)」と表現する。対話(ダイアログ)とそのファシリテーション(ダイアログ・ファシリテーション)は方法論上の大きなテーマである。 教育実践者は、単なる教師(Teacher)ではなく、ファシリテーター(Learning Facilitator)として成長することが問われる。そして、共に学び続けることで、「地球規模で考え、地域で行動する」市民、さらに「地域で行動し、世界でも行動する」市民をどう育成できるかが問われている。 A 本稿の構成 本稿は以下のような構成で考察を進める。 第1節(序論)「開発教育とシステム思考」では、まず、「なぜシステム思考か」を開発教育の探求プロセスの現状を踏まえて考察する。社会(世界)を理解するために、全体を相互依存システムとして探求する有効性を確認しながら、システム構造の「構造的認識」の重要性を検討する。 続いて、システム思考の考え方を整理し、システム思考で展開する学びを展望する。ここでは、悪循環や”ありたい姿”を構想するアプローチやシステム構造をメンタルモデルで分析する学びの可能性にも着目する。 第2節(本論)「開発教育と学習する組織(学び合う学校)」では、開発教育が本質的に社会構成主義の学びであることを確認し、協同学習における対話(ダイアログ)の重要性を検討する。 続いて、その観点を深めるために「学習する組織」論の教育への適用を考察する。ピーター・センゲの提唱するビジネスにおける学習論は、システム思考を土台とする点で本稿の教育における学習論ときわめて類似している。本稿は、この学習論を教育に適用するために、センゲの ”Schools That Learn”(2000)によりながら「学び合う学校」の理念とその具体化を検討する。 システム思考を土台とする教育のフレームは、システム思考の循環的なものの見方考え方でシステム構造と最重要課題(レバレッジポイント)を探求する学びである。本稿は、ワークショップのモデルを例示してその展開を具体的に考察する。そして、新しい教材の可能性についても考察する。 第3節(結論)「これからの開発教育ファシリテーター」では、それまでの考察を踏まえて、開発教育ファシリテーターのあり方を考察する。本稿の展望するこれからのファシリテーターは、討議(ディスカッション)のファシリテーターであるばかりでなく、「ダイアログ・ファシリテーター」であり、「ジェネレイティブ・ファシリテーター」である。 前者では、参加型の学びを前提として、「討議(ディスカッション)」と「対話(ダイアログ)」の両方に通じたファシリテーターを展望する。後者では、対話(ダイアログ)の場そのものを生成し運営するファシリテーターについて、ホールシステム・アプローチのファシリテーションを検討しながら展望する。 開発教育ファシリテーターは「問題解決ファシリテーター」としてさまざまな問題解決に寄与する存在である。本稿は、最終的には、地域の課題と世界の課題のつながりから、国際的な場に参加し、世界に羽ばたいていくファシリテーターを展望する。 本稿は「開発教育の現代化」を志向している。開発教育とシステム思考融合の可能性を検討し、さらに、関連する「学習する組織」や対話(ダイアログ)とシンクロナイズする有効性を明らかにすることで、開発教育のみならず、これからの教育全般の方向性を指し示すことを意図している。 システム思考の循環的ものの見方考え方や対話(ダイアログ)で学び合う学びは「ESD(持続可能な開発のための教育)」はもとより、あらゆる教育分野に共通した意義をもつだろう。私たちの研究は、システム思考、学習する組織、ダイアログ、ホールシステム・アプローチなど多くをビジネスに学んでいる。このことは教育界とビジネス界の学び合いの結実としての意義がある。この意義も、学校教育での共通領域である国際理解教育のみならず、教育全般に及ぶものと確信している。 (2)なぜ、システム思考か @ 開発教育の問題意識とシステム思考 現代は歴史的転換期にある。世界金融危機は「100年に1度の危機」とも言われている。こうした現実は開発教育の問題意識そのものであるが、国際開発学会の重鎮である西川潤は次のように表現している。 「21世紀を迎えた世界は急速な転換期に入っているように見える。 この転換とは、一方では、1980年代以降急速に進んだグローバリゼーションが、2007〜08年の金融危機を契機とする世界同時不況によって一頓挫したことに象徴される転機である。今までのように、マネー優先、市場優先で経済が突っ走るわけにはいかなくなった。 (中略) 一昔前であれば、市場が失敗したときには、国家が救済に出動した。今回の金融危機に際しても、政府の公共政策による介入は必要だったし、その役割は大きい。しかし、2010年前半のユーロ危機でも明らかになったように、今日ではどの国家も膨大な公的債務を抱えて、その介入の程度も限られるようになっている。国家による経済成長へのテコ入れ策に限界が見え、国家自身がギリシャやアイスランドのように、国際協調による救済や支援の対象になっている。 他方では、近代世界で絶えず資本を蓄積し、生産力を拡大し、モノを増やしてきた国家主導型の開発主義の時代も否応なしに転機に立たされている。私たちは、脱開発=脱成長の時代に立ち会っているのである。国家とビジネスが手を結んだ「開発主義」「成長主義」は、世界的に社会格差、環境破壊を導き、見直され始めた。」(4) 問題は、こうした現実を把握するのにどのようなアプローチが有効かということである。本稿はこれに対して、大局をシステムとして捉える学びを深めることを提起する。 たとえば、資本主義の市場における「好況〜後退〜不況〜回復」の循環を原理的に想定し、各構成要素を時間軸の変化で見ていくと、今日のグローバル経済での金融危機や国家の財政拡大の状況が浮かび上がってくる。そうした循環するシステムとして考察することが重要である。そうした思考は、世界経済のどこに根源的な問題があるかを探究することにつながる。 システムは、相互に関係しあう複数の要素の集まりであって全体として機能を有する。 システム思考における「構造」とは、相互依存関係でつながる循環システムにおいて、社会現象を生み出す「全体のしくみ」である。 図2 システム思考の氷山モデル (出所:高橋浩一『問題発見力養成講座』2009年、日本実業出版社、73頁) ところで、世界を相互依存のシステムとして捉えることは、グローバル教育の原典とも言える『WORLD STUDIES』(1985)にも見られた。80年代のワールド・スタディーズ研修プロジェクトの成果である『地球市民を育む学習』(1988)は「システム論的パラダイム」を近代の「機械論的パラダイム」に対峙するものと強調している。(5) さらに、ユニセフの『開発のための教育』(指導者用手引き)では5つの「グローバルコンセプト」(相互依存、イメージと認識、社会正義、対立と解決、変革と未来)で、「相互依存とは我々の住む世界のシステムとしての性格を言う」としている。(6) しかし、これらの観点がどこまで深まっているかについては疑問が残るのである。これからの開発教育の学びは、世界のつながりを循環する「構造」として捉え、その相互依存のあり方(しくみのあり方)を深める学びが問われるように思われる。 実例として、システム思考による学びの深化は地球規模の課題探求に及んでいる。 第3回<組織学習協会・世界フォーラム>(2008)では、グローバルに存在する亀裂をどう生かすかについて活発な議論がなされた。ここでは、地球の存続のために、営利団体、非営利団体、政府機関、教育機関、コミュニティなど多様な組織が、対話により相互理解を深め、システム思考を生かした問題解決に取り組んでいる。(7) A システム思考のものの見方考え方 システム思考をもう少し詳細に検討しよう。システム思考には13の視点があるとする見方がある。それらは2つに分類できる。ひとつはものの見方考え方に関する視点であり、もうひとつは問題解決に関する視点である。(8) ■ものの見方考え方 ・全体を俯瞰して理解しようとする ・原因と結果の関係は循環することを認識する ・要素が時間とともに変化することを観察する ・時間的遅れの影響を理解する ・メンタルモデルが現状や未来に与える影響を考える ・システムの理解を深めるために見方を変えてみる ・システム構造が行動を生み出すことを認識する ■問題解決への視点 ・システム構造を理解してレバレッジポイントを見い出す ・問題を充分に考察し、結論を急がない ・仮説を明確にし、検証する ・予期せぬ結果がどこから現れるかを探る ・アクションの結果を短期・長期の両面から考える ・必要ならアクションを変えて少しずつ結果に近づく こうしたシステム思考の視点を活用する学びとは、全体を俯瞰し、循環的つながりをシステムとして理解し、その根底の「構造」を認識し、最重要課題(レバレッジポイント)を探求していく学びである。それは次の4本の柱を想定できる。 a. 世界の相互依存関係を俯瞰的にかつ動態的に把握する学び b. 事象の奥の「構造」(相互依存の関係性)を探求する学び c. 最重要課題(レバレッジポイント)を探求し提案する学び d. 問題解決に向けて対応し、有効性を検証していく学び (3)システム思考の可能性 @ 悪循環を見抜く、「ありたい姿」(好循環)を生み出す システム思考による学びでは、その応用として、幾つかの可能性を構想できる。 ひとつは、「システム原型」を学び「悪循環サイクル」を見据える学びである。 システム原型を理解することで、社会の構造的な「悪循環」を見据える眼を獲得する。例えば、「強者はますます強く」「うまくいかない解決策」「問題のすり替わり」などの自己強化型悪循環を理解することで、現実における先進国と途上国の南北格差が拡大する悪循環や短絡的対応や目先の対応でかえって問題が悪化してしまう悪循環を具体的に見抜く眼が得られる。また、「成長の限界」「共有地の悲劇」「エスカレート」などのバランス型の悪循環を理解することで、バブル経済などいつか限界に突き当たって崩壊することや、必要以上のニーズが全体の悪化を招くことや、価格の過当競争が招く悪循環など見抜く学びが得られる。(9) もうひとつは、逆に、”ありたい姿”を「好循環サイクル」として構想する学びである。 悪循環の検討と共に重要なのは好循環の検討である。「問題探し」ではなく、現状をゼロベースで検討することで、「あるもの探し」から始めて、ポジティブに将来像を構想する。そして、現実とのギャップを課題として、それを乗り越えるための方策を考えていく。 A メンタルモデルの考察 さらに、システム構造の底に潜む「メンタルモデル」を考察する。 システム思考は物質(経済的要因)に関わる下部構造と精神(政治的要因・文化的要因等)に関わる上部構造との相互作用を重視する。そして、システム構造の底に「共有する理念としてのメンタルモデル(暗黙の支配的考え方)」を見る。 社会のあり方は大多数の人びとが共有する理念により形成され、維持されている。その理念とは何かが課題となる。社会(制度)は文化的状況の産物であるから、社会と文化との関係性を考察することになるだろう。 また、既成文化や思考習慣はシステムを根底から支配し、上部構造が下部構造を規定している。この上部構造に対して下部構造が科学技術の発達などで変化していくと、上部構造はときとして時代遅れとなる。こうした状況を分析する学びである。 本稿は、次節以降、学習論に関して、近代の教育観の問題を取り上げるが、これは近代以降の教育が、効率を追求するあまりに知識の教授がバラバラに断片化されていること、標準的な画一化を進めることが、時代の要請する創造的な学びの場を失いがちであることを反映している。これはまさに、時代の価値観が発展とともに変化せざるを得ないことの現れであるが、時代に適応した価値観の追及は重要なテーマとなりうる。 <注> (1)金谷敏郎他 「(座談会)開発教育の広がりを求めて」『開発教育』15号、 開発教育協議会、1989、pp.1-22 (2)中原淳、長岡健 『ダイアローグ 対話する組織』ダイヤモンド社、2009、p.186 (3)斎藤孝 『ギリシャ哲学の対話力』集英社、2011、p.42 (4)西川潤 『グローバル化を超えて』日本経済新聞出版社、2011、pp.1-2 (5)G.パイク、D.セルビー 『地球市民を育む教育』明石書店、1997、pp.45-49 (6)ユニセフ『開発のための教育〜指導者用手引き』日本ユニセフ協会、1994、pp.8-11 (7) 熊平美香 『チーム・ダーウィン』英治出版、2008、p.316 (8)Waters Foundation "Systems Thinking in Schools" http://www.watersfoundation.org/index.cfm?fuseaction=content.display&id=135 (9)枝廣淳子、小田理一郎 『「システム思考」教本』東洋経済新報社、2010、p.30 <参考> ●開発教育とシステム思考融合の10の可能性 (「開発教育システム思考研究会」研究報告会パワポ資料より) A システム思考をめぐって (1) 社会(世界)の構造的認識 〜大局をシステムとして捉える (2) 因果関係ループ図の活用 〜「木を見て、森も見る」ための見える化 (3) システム思考教材の作成 〜『貧困の悪循環』現代版、システム原型、ありたい姿への課題学習 等 B 学習する組織をめぐって (4) 学習する組織の教育的意義 〜5つのディシプリンの意義 (5) 学習する組織と開発教育の融合 〜5つのディシプリンと開発教育の親和性 (6) 教育における学習する組織形成 〜「総合的な学習の時間」、大学ゼミ、社会教育 等 (7) 組織論からのアプローチの可能性 〜リーダーシップ、モチベーション、意思決定 等 C 対話(ダイアログ)をめぐって (8) 対話(ダイアログ)の教育的意義 〜3つの「共」(共有・共感・共創)、関係性の中での自己変容 等 (9) 対話で展開する開発教育 〜対話型授業、共存・共生への対話力養成 等 (10) ホールシステム・アプローチの実践 〜対話(ダイアログ)展開の場づくりとファシリテーション [ 戻 る ] [ トップページへ ] |