伊豆横道33観音霊場巡り

第8回 小峰堂・東大寺・善光庵・南禅寺  

2014/12/08

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南禅寺

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写真のスライドショー https://www.youtube.com/watch?v=ndohWTVIYCs&feature=player_detailpage

 

 

アプローチ(徒歩)

伊豆急河津駅から一周約10キロ

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小峰堂はかつて何度も訪れた観音堂です。稲取の農免道路から伊豆木工の石積みの脇を通り、河津田中に出たところが小峰堂でした。今回は河津駅から直接歩きました。無住でカギがかかったドアの前で納経を済ませてから、お堂に記された方の住居を探してご朱印を頂くことに成功。

 

次いで、東大寺訪問の前に沢田の涅槃堂を訪問しました。ちょうど今日はお釈迦様の成道の日ということで、この地区の方々が集ってお祝いしているところでした。成道とは修行して悟りを開くことを言うそうです。

 

東大寺は河津川に架かる橋を渡って暫く歩きます。犬を連れたご婦人に道を訊き、迷うことなく到着。しかし、ご住職は留守で御朱印を頂けず、近くの善光庵も不在。そこで、食事をして出直したら、それぞれちょうどご帰還され、無事頂くことが出来ました。

 

本日の最後は南禅寺。ここは2年前に新しく仏像展示館が建つ前後にそれぞれ一度ずつ訪問しています。観音堂のご本尊、十一面観音像は展示館の方で拝観できました。きょうは係りの方に各仏像の特徴を説明していただけたのが幸いでした。また甘茶のサービスを頂きました。

 

南禅寺

南禅寺

南禅寺の仏像展示館 2013/04/17

 

南禅寺1

河津の谷津地区にある南禅寺の仏像展示館がこの2月にオープンし、24体の仏像すべてが新しい展示館に移されました。私はこのお寺に工事が始まる2年前に訪れています。

 

http://taakesan.asablo.jp/blog/2011/10/21/6165083

 

その後、上原仏教美術館で特別展があり、過去2回、南禅寺の仏像を何体か拝観しており、今回は新しい展示館にどのような形で納められたか確かめてまいりました。また、他に外形をよくとどめて居ない塑像のような仏体を間近には見ていないので、それも念頭にありました。

 

参道は境内までコンクリートですべて舗装されていましたが、あらためてこの急坂を上がってみると、お年寄りには少々きつい山道だと痛感しました。参道の法面に工事の手をいれていた方の話では区や町の方針として、急勾配を考慮して車の乗り入れを認めないということでした。そのかわり、下の道路わきに立派な駐車場が出来ていました。

 

南禅寺2さて、展示館は本堂の東側に建てられていました。確か、そこには建物があったように記憶してますので、多分それを取り壊して建てたのでしょう。平屋の立派な展示館で、管理人はオバサンが一人常駐です。

 

展示場に入ると天部立像が左右に立ち、中央に薬師如来坐像が存在感を示していました。その後ろには地蔵菩薩立像、十一面観音立像が控え、損傷が激しい仏体がその両隣にずらーっと並んでいます。それから、“びんずるさま”(僧形坐像)も懐かしい顔をして座っていました。

 

一つ疑問に思ったのは、薬師如来坐像が南禅寺の本尊で、伊豆横道三十三か所観音霊場の第十七番札所の本尊は十一面観音立像ということです。第十七番札所は南禅寺ですから、本尊が2体ある(?)ことになってしまいます。観音霊場が認定する本尊が観音さまであることは当然としても、同じ南禅寺にある本尊の薬師如来と両立するというのが理解しにくいということです。多分、如来と観音菩薩とでは役割が違うからなのでしょうが。

 

南禅寺の仏像は15世紀の半ばごろに山津波で寺が倒壊し、土中から掘り出されたものとされています。大きく損傷して形が崩れた木像が半分以上をを占め、後世、修理されたものを含めて全部で24体が展示されています。

 

南禅寺3南禅寺の前身は8世紀の半ばに創建された那蘭陀寺で七堂伽藍の大寺だったそうですが、当時この谷津地区にどんな仏法の世界が現出していたのでしょうか? 現在の静寂過ぎる山里の佇まいからはとても想像はできませんでした。

 

 

 

 

 

 

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