伊豆横道33観音霊場巡り

第6回 観音寺・補陀庵・満昌寺 

2014/11/16

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恵比須島探訪記

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写真のスライドショー https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=teWwNVe5FFo

 

 

アプローチ(バス)

観音寺・補陀庵:伊豆急下田駅からバス停須崎下車

満昌司:伊豆急下田駅からバス停志戸橋で下車、または伊豆急蓮台寺駅から往復徒歩4キロ

    満昌司から稲梓駅まで歩いても同じく4キロ

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観音寺3

 

伊豆下田の須崎は、2年前のこの時期、ここから爪木崎への遊歩道を女房殿と歩いたことがあります。今回は単身で観音寺巡礼が目的です。

 

バス停 須崎

 

 

21番

21番観音寺 曹洞宗 聖観世音菩薩、22番補陀庵  曹洞宗 聖観世音菩薩

バス停には「民宿発祥の地」の石碑が立っています。なるほど、宿がびっしり軒を並べています。少し離れた軒先に人がいたので寺の場所を訊きました。少し戻って大田屋商店の脇の小道を上がって間もなく、黒装束のカップルの姿を前方に認めました。日曜日なので法事かも・・・。するとここもご朱印はもらえないかも知れません。

 

観音寺2 

黒装束が石段を上がった先は、やはりお寺の山門でした。これでは納経もできないので諦めムード。でも、取りあえず本堂の前で参会者の方々の好奇の眼をよそに、頭を垂れてムニャムニャしてから庫裏の門を、いやドアを叩き、いや呼び鈴を鳴らします。

 

“どーれ”の声がして、いや“どうぞ”の太い声がありました。ドアを開けると、ご住職の姿が。体を撓め手を背中にまわして、法衣の袖を通そうとしているところでした。大変ざっくばらんな方で、法事には未だ時間があるからと、ご朱印に応じてくれました。

 

堂々たる体躯の持ち主で、声も良く通る和尚さんです。さぞかし、説法には磨きをかけて檀家の人気を博していることでしょう。早速、巡礼マナーの説教を頂き、恐縮いたしました。寺の境内に入ったら、帽子をとること!

 

その上、奥の間に入ってマガジンを一冊手渡してくれました。「下田的遊戯」という季刊誌で、下田仏教美術入門が特集のテーマになっています。後ほど開けてみたら、下田の仏像案内の他に彼の和尚が書かれたマナーの幾つかが載っていました。

 

ところで、この観音寺には薬師如来坐像と観音菩薩立像の2体があり、観音さまのほうは補陀庵のご本尊。明治の廃仏毀釈で観音寺に統合されたそうです。従って、ここで二つのご朱印が頂けたわけです。

 

和尚さんが、きょうはご本尊2体とも御開帳しているから、拝観できると言ってくれました。ラッキー。早速、本堂に上がりました。ただ、法事の時間も迫っているようだし、私の気もそぞろなので特別な印象が残らなかったのが残念。

 

しかし、観音寺を後にした気分は日本晴れ。やはり、寺は和尚さんがいてこそです。無住の寺で、近くの管理人さんからハンコを頂くのとは訳が違う。和尚さんにハットオフ、そして感謝!

 

 

21番観音寺、22番補陀庵を辞してから、恵比須島に寄って牧水の歌碑などを見学した後、蓮台寺に向う。19番広台寺のご朱印を頂くためである。前回はたまたま法事で納経できず、実は今回もご住職がお出かけで、またまた持越しとなった。

 

第18番

第18番 東陽山満昌寺 臨済宗 聖観世音菩薩

今回の予定は第18番東陽山満昌寺。ただし、ここは住職が無住で、納経所となっている向陽院に蓮台寺から30分くらいで到着した。左右に立派な石灯籠が迎えてくれ、瓦屋根付きの山門を潜ると、正面に本堂があった。この寺は伊豆88か所の札所でもある。

 

満昌寺2本堂の前で頭を垂れてから庫裏に声を掛けると、ご住職が顔を出してくれ満昌寺のご朱印に応じてくれた。満昌寺は414号を稲梓に向って歩くこと15分で志度橋まで来ると、間もなく左手の百地蔵から少し奥まった所に本堂がある。ここは蓮台寺駅〜稲梓駅間を度々歩いてお馴染みの寺である。

 

 

満昌寺1本堂の戸を開けて中へ上がる。先ずは納経してから仏壇を仰ぐ。ご本尊がここにあるとすれば、上段真ん中の小さな厨子の中と思われる。扉は閉じていた。聖観世音は聖徳太子作と伝えられているそうである。木彫だろうが、一度見てみたいものである。

 

 

 

今回の巡礼はこれにて予定を終了し、近くの稲梓駅まで歩く。

 

 

 

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島島島

恵比須島探訪

2014/11/16

 

 

IMG_7100 (300x200)須崎には伊豆横道33観音霊場の札所、観音寺と補陀庵があります。先ずは納経をすませてから、恵比須島に向います。民宿が軒を連ねているのに驚きながら、須崎のバス停からは5,6分で島に到着。長い橋を渡ると、正面に石段があって鳥居の先が恵比須神社への道です。ここは取りあえず周遊道を右回りに巡ることにしました。

 

 

 

ebisu2周遊道に下りて暫く行くと、浸食、崩落の跡が激しい断崖の連続に舌を巻きます。従って撮影ポイントが随所にあって飽きることがありません。やがて前方が開け、見事な千畳敷が目の前に広がります。そして沖合いに神子元島を認めました。稲取の「ふれあいの森」から見るのと殆ど変わりない姿です。磯には釣り人、数人の姿がありました。

 

 

 

ebisu1

 

 

若山牧水の歌碑は恵比須島の先端の高台にありました。「友が守る灯台はあはれ・・・」のいしぶみは風触が進み、ところどころ読めないのが残念です。

 

 

牧水の歌碑と神子元島 

 

この僅かな高台の裏側に白い“灯台”が見えたので細い道を追ってみました。しかし、それははめ込みの案内板によると、灯台ではなく、「指向灯」と書かれています。外形上いわゆる灯台みたいなものには、いろいろ種類があると分った瞬間でした。

 

帰宅して調べたら、まさしく目からうろこ。航路標識には光波標識(灯台など)、電波標識、音波標識、その他の4種類があり、指向灯は光波標識ですが、赤、白、緑の光を発し、船舶が白光内にある時は安全な場所にいるということになっているそうです。そんなのがあるとは知りませんでしたね。 

http://www.mtc.ac.jp/ship/2010/08/post-85.html

 

また、指向灯の隣にある恵比須神社の説明板には、この島で祭祀用の石器や土器が発掘されたことから、祭祀遺跡である旨書かれていました。この島は断層あり、歌碑あり、指向灯あり、祭祀遺跡あり、といろいろ魅力のある島です。

 

神社に参拝した後、細い道を更に進んでゆくと、島の入り口の鳥居が下にありましたが、石段を下りないで左回りに細い道をたどり、歌碑まで戻りました。あとは周遊道を右回りに断層の露わな断崖を見ながら橋まで来て周遊観光は終了です。

 

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