2007.12.16(日)
新潟駅前から路線バスにて新潟空港へ。
大韓航空カウンターでチェックイン後、搭乗時間まで時間をつぶします。
セキュリティチェックを受けるために、昨年10月のようなことがないように今回はきちんと対策しました。 |
国内ならひっかっかても小物についている部品だと察してもらえますが、海外ではどうなることか不安です!・・そこで、なんとか知恵をしぼりました。
古来からの紐を使って着ようかとも考えましたが、今更!という気持ちと長時間なのでラクなのが一番ということでこのようになりました。
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帯板・・・ |
以前使っていた帯板の、金具を除くためゴムを切りました。 |
ウエストベルト・・・ |
手持ちの夏用のベルトの金具は金属ではなく、プラスチック製です。 |
金具付き伊達締め(サッシュ)・・・ |
>予備品の金具をはずし、コーリンベルトのプラスチック金具に取替えました。 |
補正具(ファンデーション)・・・・・・ |
足袋・・・ |
金具(こはぜ)なしのソックスタイプにして、降りる前に機内で履き替えます。 |
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ゴムなし帯板 |
プラスチック金具のウエストベルト |
プラスチック金具のサッシュ |
プラスチック金具のファンデーション |
ということで、持っているものを使って、工夫しました。
これで一安心。
結果は後ほど。
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往復のきものは皺になりにくい塩沢紬にしました。
長襦袢は朱色で、ちょっと彩りを。
博多半巾帯はぺったんこに結んでます。 |
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新潟空港のセキュリティチェックは無事、通過しました。
新潟ー韓国の機内食は、思った以上にボリュームがありました。
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仁川空港でウロウロしていたら、白タクの方に「ソウル街中まで2人で50000ウォンでどうですか?きものを着ているとバスでは大変ですよ!」と声をかけられましたが、
「急ぎませんので」と丁重にお断りしました。
仁川空港からイテウォンまでリムジンバスで移動して、以前に行ったお店を探して夫の靴をオーダーです。
夫婦そろってまぬけの小足で、なかなか既製品ではしっくりきません。
日本で買うのと同じくらいの価格でオーダーできます。
仁川空港の総合案内所の女性にコインロッカーの場所を尋ねたら、「Can you speak Engrish?」と言われました。
冷や汗をかきながら、やっとわかった手荷物預かり所の男性も日本語はNG。
空港内でも、日本語は通じると思っていたのは思い上がりだと実感しました。
もちろん、観光地ですので街中のお店の方は流暢な日本語を話されます。
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仁川空港のセキュリティチェックは、足袋でもOKでした。
空港内では女性の従業員の方、数人に「オー、キモノ!」と声をかけられました。
若い女性にとっては、キモノは魅力的なものなのかもしれません。
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空港内のレストランでカルビと冷麺をいただきました。
ゴムみたいだと先入観を持っていた冷麺は
意外においしいものでした。
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韓国からラスベガスへの飛行中に食事は2回出ました。
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どちらも2種類から選べますが、私が選んだのは夜食では「ビビンバ」
おいしかったです。
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10時間以上の飛行時間ですので、搭乗したらすぐに帯を解きました。
ずうっと道中着を着ているのでわからないのですが、一応降りる前に座席に座ったままで再度帯を結びました。
ホテルへチェックインして部屋に入ったら、予約ではツインを頼んでいるのにダブルでした。
面倒だからちょっと悩んだのですが、電話でフロントに苦情を言い、2bedsの部屋に交換してもらいました。
またまた冷や汗ものです。
少し休んでから、ホテル内で食事です。 |
 宿泊ホテルはThe Mirage(ミラージ)です。このホテルのフロントの壁は水槽になっていて、熱帯魚が泳いでます。
暗くなってからの正時には、火山が噴火するアトラクションがあります。 |
食事はホテル内のレストラン。ちょっと高級でした。
多くの種類を食べたいから、1皿づつ頼んだつもりが2皿だったり。
はっきりと、頼まないと通じないと実感しました。 |
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この日はスロットマシンでトントン。
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現地の2日目
歩きました。
ストリップ(メイン通りのことを言います)の南に向かって、バスにも乗らず歩きました。
途中疲れたら、各ホテルのカジノのスロットマシンに座って休むくらい歩きました。
結果はほんのわずか、浮くくらいかな。 |

花織りの紬に
博多半幅を花文庫に結びました。 |
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前回泊まったホテル ルクソーのアトラクション「オベリスク」で宇宙戦争の疑似体験をしたあとに、ホテル「ニューヨークニューヨーク」でローラーコースターに乗りました。
スリル満点でなかなか怖かったです。かんざしをはずして握り締めていたのですが、そのままだったらきっと飛んで行ったことでしょう。
歯を食いしばっている写真です。 |
3日目
きょうはモノレールに乗って、ちょっとはずれにあるサハラホテルに向かいました。
目的はただ一つ。
speed the ride(スピード ザ ライド)。
本当に短い距離で短い時間のコースターなのですが、始動後2秒で100Km/時のスピードに達するという乗り物。
係員の黒人若者の「スリー、ツー、ワン、GO!」という掛け声と共に、身体はドォーンとG(ジー)を受け、途中の1回転後登りつめ、逆走するのです。
私が薄目を開けたのは、ちょうど1回転の真上に行っている時。あとは目を閉じた状態です。
出発地点に戻る前に、乱れた着物の裾を直したのは言うまでもありません。
そのあと、レストルームに行って髪を結い直しました。
右肩の異常な痛みは夜まで続きました。 フー・・・。
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夜はMGMホテルのショー「KA」を観ました。
一人ひとりのエンターティナーが極限までの技を披露し、納得の「シルク・ド・ソレイユ」(劇団名)です。
1時間半のショーが終わった時には、思いがけず涙があふれてしまいました。
TV「情熱大陸」で紹介されていたバトントゥワラーの高橋さんは、さすがラスベガスショーの唯一の日本人。
素晴らしいバトンさばきと演技力でした。
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4日目
きょうは晴れてますが、空気が冷たいです。
昨日の帯結びは撮るのを忘れましたが、きょうは前も後ろも撮りました。
着物は本場ではない黄八丈。
帯は博多の半幅。
三重仮ひもを使って、派手に結んでみました。
前は細目の帯締めでかわいく結びました。
どちらも、私の年では国内ではとても気恥ずかしくてできませんね。
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宿泊ホテルの斜め前にある「ろう人形館」は入館料$28と高額ですが、以外に楽しめました。
お化け屋敷のような演出も、演技力たっぷりで観光地のサービス精神を感じます。
有名人の展示人形は全部わかるでしょうか。
実は入り口の椅子に腰掛けて、携帯メールを打っている少し太めの人形がいたのです。(男性、若年、白人)
「誰かしらね、よくできているね。」と会話しながら通り過ぎようとしたら、いきなり動き始めました。
びっくりして思わず大笑い。
指も目線も固まっていて、手の甲はまさに白蝋。
いやぁ、びっくりしました、生きていました。 |
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パイレーツ・オブ・カリビアン |
シュワちゃん |
マイケル・ジャクソン |
エルビス・プレスリー |
ニコラス・ケイジと私 |
他の観光客に大受けだった
タイガー・ウッズに指示を出すキャディ(夫です) |
5日目
きょうは風が強いため、パリスホテルにあるエッフェル塔の展望台は閉鎖されてましたし、ベラッジオの噴水も中止でした。 |
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着物は染め大島。
帯は博多の半幅です。 |
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ホテルミラージのカジノで、とうとうジャックポットを出しました。
と、言っても25セントで遊べるマシンですので、2500枚のJACKPOTを出しても625ドルです。
これまでに遊んだ分と同じくらいでしょうか。
でも、なかなか出ないものなので嬉しいことです。
カジノ内は撮影禁止なのですが、ウェイトレスさんにOKをもらって撮ってもらいました。
(もちろん、チップを渡しました) |
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本日のメインはナイトショー。
ベラッジオで行われる「O」(オウ)です。
フランス語で水を表すそうで、舞台が水槽になっていて一瞬で水がなくなったり、またプールになったりするものです。
これも「シルク・ド・ソレイユ」(劇団名)のショーで、すごい!としか言いようがありません。
長年続いているはずです。 |
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夕暮れのベラッジオ |
「O」 |
6日目
ラスベガス最後の日です。と、言っても日が変わった夜中の出発ですので、丸一日あります。
昼はとなりのホテル「T.I」まで無料のトラムで移動して、さらにとなりのファッションビルにぶらぶら。
空いた時間はもちろん、カジノでスロット。
結局、予算分は全部使い切りました。 |
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夜はビートルズの曲に乗せてのショー「LOVE」を観ました。
これも「シルク・ド・ソレイユ」(劇団名)のショーで、
ビートルズ世代の方には、たまらないでしょう。
知らない曲もありましたが、舞台の上で繰り広げられるスケボーや
トランポリン、ダンスはとても楽しめました。 |
7日目
ラスベガスマッキャラン空港の国際線ターミナル2は何もないと聞いてはいましたが、
売店がひとつ、免税店がひとつ、Barがひとつありました。
そして、スロットマシンも40台くらいありました。
最後の一攫千金をねらって、ついつい待ち時間に遊んでしまうのですね。
出国のセキュリティチェックでは、韓国と同じはずなのにひっかかってしまいました。
機械によって感度の違いはあるのでしょうが、足袋のコハゼの金具かもしれません。
ちなみに、夫は毎回ベルトのバックルでひっかかっていました。
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8日目 |
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機内では行きに「レミーのおいしいレストラン」と「ダイハード4」を観て、
帰りには「ボーン・アルティメイタム」、「ヘアースプレー」と「眉山」の途中まで観ました。
韓国に着いたのは早朝です。
機内から見えた夜明けの空がきれいでした。→
画像のツブツブは窓ガラスについた氷結です。 |
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仁川空港での乗り換え時間に、空港からシャトルバスが出ている「ハイアット・リージェンシー・仁川」へ行ってみました。
このホテルにもカジノがありますが小さなもので、昼間のせいか数人がテーブルゲームをしているだけです。スロットを少しだけやって早々に引き上げてきました。
夕方の新潟便で帰国の途に着きました。
カジノとショーを楽しんだエキサイティングな8日間でした。 (完) |
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<きものを着ていて>
よく声をかけられました。ほとんどの方が女性です。
「beautiful」、「pretty」、「wonderful.」、「fantastik」、「cute」、「lovely」などと言ってくださる方は「キモノ」をご存知の方です。
「I love Kimono」、「I like Kimono」なども。
「自分は東京に○年いたが、日本のどこから来たのか?」などの質問も数回。
「新潟」を知っている方は残念ながら一人もいませんでした。
男性で声をかけてくれたのは、女性連れでない方々です。
いつも誰かに見られています。
前からじろじろ見るのは失礼なことという思いが強いのか、後ろからの視線を特に感じます。
初めてきものを目にしたのか、口をぽかんと開けた無防備なイケメンの顔も多く見かけました。
概ね好意的な視線です。
ただし、視野に入る範囲では日本女性は「無視」が多かったです。(後からはわかりませんが(笑))
一度だけ写真を望まれました。
ホテルのバフェ(バイキングレストラン)で、まさに中華粥をよそおうとしていた時に金髪の少女から「写真をいっしょに撮ってもらえますか?」と声をかけられました。
その方のお母さんと思われる方が撮ってくださったのですが、その娘さんはとても緊張していて一度も目を合わせません。英語圏の方ではないのかもしれません。
あとで考えると、相当な勇気を振り絞ったのかな・・・と、微笑んでしまいます。
いつも、「話しかけるなオーラ」を出してましたので。(笑)
少し答えるとすごい早口でまくし立てられるし、質問は矢継ぎ早ですのでとても会話などはできません。
基本的にカジノ内で話しかけられるのは、ウェイトレスさんくらいですね。
外国の民族衣裳も見かけました。
仁川空港で1人、ラスベガスの街で1人、インドのサリーを着た方を見かけました。
どちらも赤色だったのですが、色に関係なく民族衣裳ってやはり目立ちますよね。
外国人から見たら、日本人も韓国人も中国人も同じでしょう。
きものを着ているとすぐに日本人とわかってもらえます。(だからどうってことはないのですが。)
海外できものを着るために
きものハンガー・・・折り畳み式のものを1本持って行かれた方がよろしいでしょう。
ホテルの床はきれいではありません。敷物を用意するか、床に着物のすそをつけないで着るようにします。
私の場合は着物のすそをベッドの上に預けて着付けました。
また朝の機内、小さなスペースのトイレで着直したりもします。
私にも経験がありますが、和服一式を持参すると大変かさばってしまいます。
その意味でも最初から身に着けていけば、荷物も増えません。
今回は乗り換え時間が長いためちょっと躊躇しましたが、可能ならば機内泊の場合は作務衣などを着ている方がラクだと思いました。
ただし、数時間以内の飛行時間ならば、着物で差し支えないかと思います。
最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
もし、「きもので海外旅行」をお考えの方がいらっしゃいましたら、拙い私の経験談でよろしければお役に立てていただければありがたいです。
ご質問などありましたら、ご遠慮なくどうぞ。
(完)

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