名鉄ホールにて

前回の浜松小旅行から二週間後、今度は名鉄ホールでの、 カルロス・ヌニェス氏のコンサートに行ってきました。 バグパイプ(ガイタ)を演奏するということで、以前から気になっていた 人でもあったので、楽しみに出掛けました。

さて、コンサートが始まってみると、この方はとっても元気な人で 盛り上げ上手な人でもありました。 会場の広さといい(ホールとしてはとてもいいホールなのですが) 大丈夫かなと思いましたが、すぐに会場全体が一体となって、 とてもいい雰囲気になってしまったのです。 それに、バグパイプでもあんなに動きながら吹けるものなんだ、と妙に感心したりして しまいました。あと、曲は、いろんな曲の中でも特に印象的だったのが、 バグパイプによる、ラヴェルの「ボレロ」。 自分が好きなだけあってすごくよかったです。 ひとつのメロディをただくりかえしているだけなのに、じわじわくるあの感動は…。 映画「愛と哀しみのボレロ」を思い出してしまいました。

ところで。今回、ゲストとして手嶌葵さんが登場してくれました。 あの声のトーンでゲド戦記の曲やサリー・ガーデンを歌ってくれたときには 本当にしみじみとしてしまいました。やはり生演奏はいいですね。

そしてコンサートの終盤では舞台上から、自分の小指と隣の人の小指をつないで、 さあ立って!と呼びかけられて、そうして指をつないだ先から 会場内を曲に合わせてぐるぐる周ることになるとは思いもせず、 驚きつつも楽しませてもらいました。その後も立ったままリズムをとるという まさにライヴ状態になり、それこそ、まさかあの名鉄ホールで(普段は お芝居専門です)皆が皆立ち上がって盛り上がることになるとは 夢にも思いませんでした。

空席があったのがもったいないと思うくらい、とてもとても あたたかなコンサートでした。 <2007.11.15 vol.92>

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