浜松小旅行

十月七日。浜松市楽器博物館での、ティンホイッスルのコンサートに行ってきました。

朝少し早めに出て、午前中は博物館の楽器をみてまわり、試弾のできるリードオルガン(足踏みオルガン)を みつけ、両足を使って踏みながらバッハのメヌエットを弾いて楽しんだりしました。
そして午後になって開場十分前にホールに出向いたところ、既に長い列ができていてびっくり。 それでもちゃっかり前から三列目に空席をみつけることができました。
さて、今回はレクチャーコンサートということで、守安功さんご夫妻がお話を進めつつ、 ティンホイッスルの名手、ショーン・ライアンさんの演奏や、ショーンさんの娘さんによる ダンスを紹介しながら、ご自分も一緒に演奏に加わるというとても 即興的で、かつ、リラックスしたコンサートでした。

守安さんがまず舞台に上がられ「今日は休憩なしで二時間まるまるお届けします。 それでも足りないくらいです」と喋り始め(この方は何というかパワフルな人でした) オ・キャロランの曲を演奏されました。 そしてショーンさんが登場され、定位置に座られると私の座っている、向って左側の席からだと ちょうど正面になり、もうほとんど目の前でみることができて ドキドキものでした。そんな具合で始まってみると、それぞれの曲についてのお話もおもしろく、 これはおばあさんに教わった曲、これは妖精が弾いていた曲、俺の家には煙突がいくつもある、 という曲、それとショーンさんご自身の曲、等々エピソードを交えながらの演奏は とても楽しいものでした。またダンスについても、ほとんど手を使わないことや、 モダンスタイルとオールドスタイルの違い(後者はどちらかというと動きが静か)など、 実際にその足さばきをみて知ることができました。 あと非常に珍しいというほうきを使ったダンスをみせてもらうことができました。 もちろん、演奏そのものに関しても、ショーンさんの指にかかると千円の笛が 魔法の笛のようになり、小鳥がさえずっているかのように自然に旋律が流れてくるところは ほんとうに素晴らしく、さすが、ホイッスルの神様と呼ばれるだけあって最高でした。 そのひと言以外に言う言葉もありません。

今回私にとっては習い始めて初めて、この笛に商店をあてたコンサートだったので、 とても勉強になりました。 おかげさまで二時間もあっという間でした。次回はぜひ名古屋にも来て欲しいです。 <2007.10.15 vol.91>

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