かもめ食堂とやかまし村
映画をみました。フィンランドを舞台にした日本の映画
「かもめ食堂」。小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさん主演の。
とてもとてもいい感じでした。
なにがいいといえばあの空気でしょうか。どこかほっとする自然な流れ。
大人な時間。そして美しい日本語。きちん、きちんとした生活にとても似合う美しい日本語。
目でみても耳できいても久しぶりに安心する映画でした。
中でも「やりたいことしかやってませんから」という台詞が印象に残りました。
そしてこのいい感じで思い出したのが
「やかまし村の子どもたち」と「やかまし村の春夏秋冬」。
なつかしさのあまりすぐにDVDを購入しました。
これもまた北欧はスウェーデンののどかな風景と共にどこかできいたことのあるようなメロディが
流れてきて映画は始まるのですが、子どもたちが遊んでいるというだけで
特別なストーリーがあるというわけではありません。
ですが、その様子があまりにも自然なので、これが映画であるということをすっかり忘れてしまいます。
悪役がいるわけでもなく、あるのは時間。
ゆるやかな時間だけ。それでもハラハラドキドキしなくてもあっという間に終わってしまうので
不思議です。思わず何度もみてしまいそう…。
この二つに共通した「いい感じ」、とてもいいですよ。
<2006.06.15 vol.75>