魔法使いがいる世界

新しい年となりました。今年もよろしくお願いいたします。
昨年は災害の多い年でした。私のいる東海地方はいつ地震がきてもおかしくない地域なので、他人事とは思えません。 せめて被害が最小限におさえられればと願うばかりです。

さて、話は変わって「ハウルの動く城」をみてきました。私の中で“宮崎アニメ”といわれるものは「ルパン三世カリオストロの城」 「未来少年コナン」「となりのトトロ」で既に満足しているので、はじめは単純に新作というぐらいにしか思っていなかったのですが、 今回は久々に音楽が気に入ってしまい、そして動く城イコールおもしろそうということで早速映画館に出掛けてきました。結局のところ二度も。

何というのでしょうか。確かにおもしろかったのです。何といっても魔法使いが普通に日常にいる世界です。しかも科学と共に。 楽しいです、やっぱり。だからソフィーも突然老婆にされてしまっても次の日には素直に受け入れている。 きっといつ誰が魔法にかけられてもおかしくない毎日だからでしょう。彼女も虫にされるよりはまし、ぐらいは思ったかもしれません。

ですが、この映画を二度みに行ったのは半分はおもしろくて、もう一度という気持ちと、もう半分は疑問を確かめたかったという気持ちがあったからです。 それで納得したかというと、一度目にみに行ったときよりは納得した、というより他ないのですが。

この作品はおそらく最初から最後までのつじつまをぴたっと合わせようとしてはいけないのではないでしょうか。 すべては観客側自身の感性を豊かな想像力にゆだねられていて、まるで詩を読むようにみる、おおきくみる、という方法が 一番合っているかもしれないと思いました。
多分、試されているのは私たちなのでしょう。

ということで「ハウル」は第四位となりました。
あくまでも上位はやっぱり不変です。 <2005.01.18 vol.60>

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