ゴールデンウィーク日記(敬称略)

28日夜。「君が代のすべて」(CD)をきく。
歴史に沿って収録されていて、講義を受けているようでおもしろかった。 君が代は雅楽。君が代問題とは何か。こんなに美しいのに。

29日昼。散歩がてら三十分かけて公民館の図書館まで歩く。途中の田んぼ道は非常にのどか。 思わずことばが浮かぶがひっこめる。書く物を持っていないのでこのまま出てこられては困る。 忘れないように歩く。帰りは本が重く、暑かった。日傘をさして行ったのに。 夜、どうやら覚えていたので詩にする。『逃避行』篠田節子を読む。

30日仕事。帰ってから『哀愁的東京』重松清を読む。

1日『キメラの繭』高野裕美子。午後名古屋に出掛け、東急ハンズで母のためにメガネかけブローチを購入。 その後美術館へミレーをみに行く。ゴッホのあったがミレーに集中。素晴らしい。ミレーはファンタジー。 パステル画になると宮崎駿のよう。逆か。夕方、友人とお茶。夜、『えんじぇる』香山リカ。

2日出掛ける予定をキャンセル。テーマ詩を選ぶ。
日常、あたりまえのことがあたりまえすぎる永遠。夜、火の鳥を見る。 『オーデュボンの祈り』伊坂幸太郎。何だこれは。

3日雨。犬をお風呂に入れる。美男子になった。
続きを読む。しゃべるカカシ。変な小説、でもおもしろい。
君が代はわが君だった。古今和歌集の時代から千年以上、単純に尊い目上の人の長寿を祝う祝歌だった。 天皇に限らず。それが明治維新で外国との交流が始まって、国際社会の一員として国旗・国歌が必要となったため、 広く親しまれていたこの歌を君が代として作曲。 つまり政治がからむと、ろくなことがない、ということか。それが君が代の不幸。 イラクで運悪く人質になってしまった五人の人たちと似たような不幸。 戦争に関わる歴史に対する反省は必要。しかし純粋な愛国心と国旗・国歌に対する基本的なマナーを子どもは ちゃんと教わっているのだろうか。『小さき者へ』重松清。この中の応援団のお父さんの話がよかった。

4日また雨。『重力ピエロ』伊坂幸太郎。ものすごく楽しい。 『陽気なギャング〜』もおもしろかったけど、これもいい。文章がいい。 池上永一のおもしろさとはまた別。何度も読み返してしまった。
雑誌・詩と思想への詩を書く。

5日少しずつ晴。『水の年輪』簿井ゆうじ。相変わらずよかった。この感じが。ちょっとだけ感じる不思議が。 夕方「越天楽のすべて」をきく。ストコフスキー指揮のオケ版越天楽に感動。明日からまた仕事。 今度は「ラジオ体操のすべて」をきこう。 <2004.05.15 vol.52>

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