コンピュータと未来
みなさま、こんにちは。
二千年を迎える時刻、どうすごされていたのでしょうか。
私はちょうど、自宅で神林長平著『グッドラック戦闘妖精・雪風』を読んでいました。これは簡単に説明すると、異星体ジャムと、それに対して結成された実践組織FAFの戦いの物語です。そこに投入された電子偵察機・雪風とパイロットの深井零。彼らは次第にジャムの目的が地球や人類ではなく、コンピュータそのものであることに気付いていきます。
私は読みながら、これはもしかしたら今回のY2Kからして、私たちにとってもコンピュータが既に脅威に値する存在になりつつあるのでは、とふと思いました。万全な備えをしていても、何が起きるかわからないということが、既にそのはじまりではないのかと。
今のところはまだ、コンピュータは単に人間に作られただけの道具であるようです。が、そのソフトが次々に開発されていく反面、学生の学力低下が問われていることを考えると、のんびり構えている場合ではないのかもしれません。
さて、雪風は『グッドラック…』の中で、あたかも知能を備えているかのように、零と接しています。(すごいです。)
これについては、次回、触れることにしましょう。<2000.01.15 vol.3>
―参考―
神林長平著
『戦闘妖精・雪風』ハヤカワ文庫
『グッドラック戦闘妖精・雪風』早川書房