彷徨感覚

先日の二十五日付で「彷徨感覚/音の詩画II」を作成しました。出来上がるまでに少し時間がかかりましたが、無事お届けすることができました。

この詩集に関しては、今回初めて私の詩集をさしあげた方にも、とても喜んでいただけたようでしたし、ある方からは「音の詩画(楽譜)」の中のピアノ曲を某所のティーラウンジで弾いてみるのはどうか、という申し出さえいただきました。 これにはとても驚きました。ありがとうございました。 そして別の方からは、心のこもったお手紙をお礼のことばと共にいただいたのですが、それを読んだ私はとても感動してしまい、逆に私の方こそお礼をいいたい程と恐縮しました。 こうしていろんな反応があると、こちらとしても本当に嬉しくなります。

私はいつも、『あげたい時、あげたい詩を、あげたい人に』を基本として詩をお渡ししています。

手製の詩集も少ない時では三部から、多くても二十五部止まりで、その時によって(紙の問題もありますが)部数が変動するという気まぐれ型です。 なので初めからすべて持っている、という人はもしかしたら誰もいないのかもしれません…。 でも私はそれが、私のあり方であり、私の詩(うた)のあり方でもあると思っています。 小学校から高校、社会に出るまで、接してきた友人がそれぞれに違うように、その都度その時期に相対する人間が違ってくるのは当然のことです。 そうして接していく中で、その時において本当に共感してくれる人を、たった一人でも確実に見出すことができれば、私の詩や、私にとってそれが最大の幸せであるように思うのです。

逆にいえば、これは単なる自己満足でしょう。でも見渡してみれば世の中みんな自己満足で成り立っています。問題なのは、それを評価する人間がいるか、いないか。その評価さえ、評価した人間の自己満足ですから、きりがありませんね。

さて、水の譜もおかげさまで無事に一周年を迎えることができました。本当にありがとうございます。これを機会に新しいページを増設しようと計画中で、何とか来春までには、と考えているところです。

何が出るかは、お楽しみに。<2000.12.15 vol.14>

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