ぬくもり
十二月にリヴァーダンスが名古屋に来るということで早速チケットを購入した私は、今にわかに頭の中がフィドルづいています。去年大阪で初めて観た時は、何と言うか呆気にとられるばかりで驚きの連続でした。果たして今年はどんな感動をくれるのか今からとても楽しみです。
さて、話は変わります。
「詩を通して何を伝えたいのか」という問いに対して、詩を書く人間はそれぞれにそれぞれの答えを持って臨んでいると思います。私の場合、水の譜のはじめに掲げているように純粋旋律であることに違いはないのですが、これをもっと単純にわかりやすく言い当てるなら、ぬくもりということもできるのではないかとごく最近気づきました。
例えば、メールだけのやりとりだった人から直接、直筆の手紙を貰ったりすると、以外にも丸文字を書く人であったり、もしくは活字よりもきれいな字を書く人であったりと、そこにその人なりの人間味を見出すことのできる、そんなぬくもり。または手紙だけのやりとりだった人と初めて顔を合わせた場合や、直接電話で話をしたりした場合にも、それは感じることができるでしょう。
というわけで、今月のテーマ詩選集はあえて「ぬくもり」としてみました。
純粋旋律が少しでも伝わることを願って。
<2000.09.15 vol.11>